日野町にある仏像の世界へようこそ!
今回ご紹介するのは、鳥取県日野郡日野町下榎にある、「長楽寺(ちょうらくじ)」です。
ここには、国の重要文化財に指定されいる「木造薬師如来及両脇侍像(もくぞうやくしにょらいおよびりょうわきじぞう)」、「木造不動明王立像(もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう)」、「木造毘沙門天立像(もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう)」、また日野町指定有形文化財の「木造十二神将立像(もくぞうじゅうにしんしょうりゅうぞう)」が安置されています。
たくさんあるでしょう?
では長楽寺へレッツゴー!
場所は、鵜の池の下。細い道をくねくねと上がります。
見事な一本杉が目印。
目の前には階段があり、木々の間から見えるお寺。
絵になる風景です。
この頑丈な建物に、仏像が安置されています。
鳥取県西部地震でも仏像が倒れなかったという頑丈なつくりになっているらしい!
そして中に入ると、仏像が存在感たっぷりに鎮座されています!
仏像ファンにはたまらん一瞬です。
真ん中には、存在感のある「木造薬師如来像」です。
作成は平安時代で、寄木造(よせぎつくり)。
薬師如来は、医薬の仏として信仰があり、特徴は薬壺を持っています(持っていない薬師如来もあります)。
長楽寺の薬師如来は左手にありますね。
ちょっと吊り上げた目がなんとも魅力的。
「木造不動明王立像」です。
作成は同じく平安時代で寄木造。
不動明王は、憤怒で民衆の道を正す役割を担っています。
仏の顔も3度まで、怖いものです。
お気に入りは、横に鎮座している制吨迦(せいたか)童子です。
フィギュアスケートのフィニッシュのような決めポーズ。
思わずポーズしてしまいました。
指がポイントです!
薬師如来の眷属(けんぞく)の「十二神将」。
製作は鎌倉時代といわれています。
よく見ると、頭の上に干支がちょこんと乗っていて、アンバランスがなんともいえません。
自分の干支を見つけ出してください!
「木造毘沙門天立像」や薬師如来の「両脇侍像」などご紹介しきれないものがあります。
見たくないですか?
ぜひ長楽寺で仏像を堪能してください!
※拝観は事前連絡が必要です。
お問い合わせ先
『
長楽寺』
【住所】鳥取県日野郡日野町下榎875
【電話】0859-72-0558(光明寺)
日野振興局 2012/07/25