金色のブナ林の中にいると、このまま時間が止まってしまえばいいのに…、と思うほど、美しい光景を目にすることができます。もう少し秋を堪能したかったなぁ~。
さて、今回は紅葉も終盤、鳥越峠のパトロールの様子を紹介します!
鍵掛峠の近くに鳥越峠、駒鳥小屋、地獄谷につながる登山道があります。
鳥越峠までは、奥大山健康保安林(健康の森)となっており、美しいブナ林が拡がっています。
大山は国立公園です。国立公園には法律があることを知っていますか?
乱開発を防ぎ、希少な動植物の生育場所を守るために自然公園法というものが国立公園・国定公園にはあります。
それに違反すると、罰則があります。「公園」とついていますが、近所の公園と一緒にしてはいけませんよ~。
その中で、保護の重要度に応じて地域がランク分けされています。
一番厳しいのが、特別保護地域。ここでは、石ころ一つ勝手に拾ってはいけません。
順に第1種特別地域、第2種特別地域、第3種特別地域、普通地域となっています。
終わりかけになってしまった健康の森のブナ林。今週末ぐらいまで
は楽しめそうです。
登山道入口から鳥越峠までの登山道は、特別保護地域、第1種特別地域となっています。
この日もキノコを採ろうとされている方に、何人か声をかけさせてもらいました。
キノコ採りをされていた方が、今年はキノコが少ないと言われていました。乱獲なのか、キノコが生えにくい年だったのか…。(乱獲なら問題ですね)
ヤマブドウの落ち葉。真っ赤できれいです。
国立公園はみんなの財産。何かを自由に採ったりしてもいいところではない、という認識をもっとみなさんに知ってもらう活動をしていかないと…。
声を掛けさせていただいた方から、改めてそう感じさせていただき、感慨深い一日となりました。(ありがとうございました)
葉を落として光が林内に差し込むと、ブナの幹の白さが際立ちます。
大山隠岐国立公園の公園計画図です。どこがどんな地域になっているかチェック!
https://www.pref.tottori.lg.jp/45320.htm
日野振興センター 2012/11/09