「ホトホト~ホトホト~」
雪が降り底冷えする夕方、日野郡日野町上菅地区に声が響きます。
これは、日野郡日野町上菅地区に江戸時代から始まったとされる「ホトホト」と言われる奇習です。厄年(42才、61才)を迎えた人がいる家に、ミノとカサをつけた神の使い「ホトホト」がお礼と縁起物を届け、ご祝儀をもらった帰りに冷水をかけられ、厄を流すというもの。
昭和30年代に途切れたものを2002年に地元で復活されました。
ちょっと不思議な風景にご案内します。
「ホトホト~、ホトホト~」
神の使い役の男性6人が厄年を迎えた家に向かいます。
「ホトホト~、ホトホト~」
お札と縁起物を縁側に置いて一旦家を離れます。
「ホトホト~ホトホト~」
御祝儀を取りにホトホトさんが家へ向かいます。
「ホトホト~、ホトホト~」
ここが本番!御祝儀を持ったホトホトさんに、一斉に水をかけていきます!
バケツいっぱいに汲んだ水をかけていきます。
厄を流すためには、神様でも容赦はいたしません!
ホトホト~なんて言う余裕もありません。
「ホトホト~ホトホト~」
水がしたたる神様が帰っていきます。。。
厄年を迎えられた長谷川さんは、「水をかけることにより、厄を洗い流してもらうので、すがすがしい気持ちで厄年が過ごせます。」と、気持ちも新たに、とってもすがすがしいお顔をされていました。
日野郡日野町上菅地区に伝わるとっても珍しい奇習「ホトホト」で、今年も皆様にとってよい年になりますように!
(by 中山間地域振興担当 K )
日野振興局 2014/02/13