県土整備部職員は地元からの要望を受けて、地域の山の調査なども行いますが、その際に発見したちょっと変わったヘビの話題です。
場所は日南町。渓流の調査をしていたところ、なにやら足下に動くものが・・・。
体長約30cm、胴の直径約1cm、朱色に黒の縞々という攻撃色で、いかにも毒がありそうなヘビが居たのです。
初めて見るヘビだったので、早速持っていたカメラに収め、事務所に帰って調べてみると、「ジムグリ」というヘビの幼体であることが判明しました。
北海道から奄美付近までに生息しており、大きくなると、体長70~100cm程度になり、色は褐色になるようです。
毒は無く、比較的おとなしい性格のヘビの様です。貴重度としては、平野部では見られませんが、自然状態の良い山に登れば多く見られるとのことで、日南の山の良さを物語っているのでしょうか。
ジムグリ成体写真
http://baikada.com/JSM/JSMpic/uploads/2010/04/jimuguri-1.jpg
日本産ヘビ類一覧(参照させていただいたHPです)
http://baikada.com/JSM/archives/1980
ジムグリは無毒なヘビですが、中には毒を持ったヘビもいます。
写真はご存じのマムシです。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gloydius_blomhoffii1.jpg
咬まれどころが悪ければ最悪死に至ることもあります。ビニールハウスの周りの草むしりをしようとして咬まれたなんて話もよく聞きます。十分気をつけましょう。
また、あまり知られてませんが、よく見るヘビで毒を持ったもののもう一種類にヤマカガシがいます。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rhabdophis_tigrinus_IMG_6559.retouch.JPG
おとなしいヘビで人に向かってくることは少ないようですが、実はマムシより毒性は強いそうです。色も真っ黒な場合もあり、一見ヤマカガシに見えない個体も居ますので要注意です。
これから夏になり、人も動物も活発になる時期です。注意が必要な動物の知識を身につけ、不要な接触が無いよう十分気をつけましょう。
日野振興局 2015/06/17