8月3日~5日にかけて、マグロ仔魚ネット調査を実施しました。
この調査は主に日没から日出にかけて行う夜間調査です。
このリングの直径は2mもあります。
まず、リングネットをクレーンで吊りながら海に入れ、海面を10分間曳網します。
曳網後、クレーンでリングネットを船上に戻し、上方から海水をかけ、網に入った仔魚や夜光虫などを下方の袋網に落としていきます。
捕獲したものをボトルに入れ、試験場に持ち帰り選別を行います。
今回はこの作業を全13地点行いました。
夜間の調査ということもあり、睡魔と闘いながらの調査となりましたが、無事に全行程を終えることが出来て良かったです。
●8月17日からは沖底漁期前トロール調査を実施しました。
この調査では、漁期始めの漁として期待されているハタハタの分布調査を中心に行いました。
写真は網を入れているところです。
網を着底させてから30分間、船速3ノットで曳網します。
30分間の曳網後、トロールウィンチで網を船上に引き込み、袋網の口を開けて漁獲物を船上で魚種ごとに選別し重量、体長の計測を行います。
今回の調査で主に捕れたのは、ハタハタ、カニ、カレイ類、白バイ、赤バイ、ニシンなどでした。
今回の調査では、海底の環境を知るために普段は計測を行わないクモヒトデや木、石といったゴミ類の計測を行うステーションもあり大変でした。
今回の調査でのハタハタの平均漁獲量は調査位置だけを見ると、ここ数年の漁獲量を大きく下回る結果となりました。