○有業率は過去最低。男性が低下し女性が上昇
平成19年10月1日現在における本県の15歳以上人口(517,900人)のうち、有業者数は、311,600人で、前回(平成14年)より3,000人減少した。
また、有業率は60.2%であり、前回に比べ0.2ポイント低下した。男女別にみると、男性は69.7%、女性は51.7%で、前回に比べ男性は1.8ポイント低下し、女性は1.3ポイント上昇した。
○男性の「60~64歳」で、女性は「40~44歳」で有業率が上昇。
有業率を男女別、年齢階級別にみると、男性は20歳代後半から50歳代後半まで各年齢層とも90%前後と高く、若年齢層及び高年齢層では低くなっており、台形型のカーブを示している。これを5年前と比較すると「60~64歳」が5.1ポイント上昇とし、「65~69歳」で8.7ポイント低下した。
また、女性は30歳代前半を底(72.1%)とするいわゆるM字型のカーブを示している。これを5年前と比較すると「40~44歳」で8.4ポイントなど多くの年齢層で上昇となったが、「35~39歳」で5.3ポイント低下した。
○「建設業」で減少、「医療,福祉」で増加
産業別有業者に占める割合をみると、「製造業」で16.7%、「卸売・小売業」16.2%となっている。
また、5年前と比べると、「建設業」で3.1ポイント(9,700人)減少したのに対し、「医療,福祉」で1.8ポイント(5,400人)増加している。
○「専門的・技術的職業従事者」、「サービス職業従事者」は増加傾向
職業別に有業者の割合をみると、「生産工程・労務作業者」が27.7%(86,400人)と高く、次いで「事務従事者」が17.2%(53,600人)、「専門的・技術的職業従事者」が13.9%(43,300人)、「販売従事者」が12.0%(37,400人)となっている。
また、5年前と比べると、「生産工程・労務作業者」1.8ポイント(6,400人)、「管理的職業従事者」1.2ポイント(3,800人)、「事務従事者」0.9ポイント(3,400人)などで減少したのに対し、「専門的・技術的職業従事者」1.6ポイント(4,600人)、「サービス職業従事者」1.4ポイント(4,200人)で増加している。
○正規職員は減少し、パート、派遣社員、契約社員等が増加
雇用者の雇用形態を前回と比べてみると、「正規の職員・従業員」の割合が5.2ポイント(9,800人)低下している。一方パートで2.5ポイント(6,600人)、派遣社員で1.3ポイント(3,100人)、契約社員・嘱託で2.3ポイント(5,500人)とそれぞれ上昇している。
○年間就業日数250日以上の有業者が増加
有業者の年間就業日数「250日以上」は5.5ポイント(15,900人)上昇しているのに対し、「200~249日」は5.1ポイント(16,800人)、「200未満」は0.7ポイント(3,000人)の低下となっている。
年間200日以上就業している有業者について、週間就業時間別の割合をみると、「35~42時間」が32.7%と最も高く、次いで「49~59時間」が16.7%、「46~48時間」が14.4%となっている。
前回と比べると、「35時間未満」、「35~42時間」と「60時間以上」の割合が増加し、「43~45時間」、「46~48時間」と「49~59時間」の割合が減少している。
○年収500万円未満が全体の約8割
有業者について、所得階級別にみると、「100~199万円」が22.0%で最も高く、300万円未満の所得者が全体の約6割を占めている。
これを男女別でみると、男性では「200~299万円」が22.6%で最も高くなっている。一方、女性は、「100~199万円」が32.3%で最も高くなっている。
○求職活動をしている者の割合が増加
有業者311,600人のうち、現在の仕事をやめてほかの仕事に変わりたいと思っている者(転職希望者)は36,000人で、男女別にみると、男性は18,700人で、女性は17,400人となっている。有業者に占める転職希望者の割合は11.6%で、男性が11.0%、女性が12.3%となっている。また、転職希望者のうち実際に求職活動をしている者は14,700人で、転職希望者全体の40.8%を占めている。
○就業希望割合は男女とも減少
無業者は206,300人のうち、就業を希望している者(就業希望者)は43,100人で、無業者に占める割合は20.9%となっている。
これを男女別にみると、男性は23.5%、女性は19.4%であり、前回と比べると男性が2.4ポイント、女性が3.5ポイント減少している。
就業希望者のうち、仕事を探している人(求職者)は19,900人で就業希望者に占める割合は46.2%となっている。
○産業間異動は「医療、福祉」、「サービス業(他に分類されないもの)」などで増加、
「建設業」、「卸売・小売業」などで減少
過去5年間の転職就業者について、主な産業別に転入、転出の差を見ると、「医療,福祉」(1,800人)、「サービス業(他に分類されないもの)」(1,500人)などが増加したのに対し、「建設業」(1,600人)、「卸売・小売業」(1,100人)、「製造業」(900人)などで減少している。
○男女とも上昇が続く非正規就業者の割合
雇用者(役員を除く)に占める「パート」や「アルバイト」などの非正規就業者の割合の推移を男女別にみると、男性は平成9年の8.3%から平成19年には18.1%と、ほぼ2倍に達している。また、女性も33.0%から48.5%へと上昇を続けている。
また、年齢別にみると15~24歳(44.9%)と65歳以上(60.2%)で高くなっている。