昭和32年に十代で、祖父、父に続いて酒造の道へ進み、以後一筋に技能を磨いてきた。平成9年から杜氏。
平成11年、13年には全国清酒鑑評会金賞受賞。地元産材料を用いた酒は人気が高く、輸出専用米国向け日本酒、無添加発泡食前酒のほか、地元境港産さつま芋や日野町産のソバを原料とした焼酎などの新たな取組みで町おこしに貢献している。
瓶詰め貯蔵の徹底や、厳選した水源から毎日採水するなど、常に酒の品質向上をめざし、顧客から高い評価を得ている。(株式会社千代むすび酒造:境港市)
枯山水の作庭、企業緑地帯の設計・施工分野に優れた技能を持つ。昭和41年に自社の鳥取営業所の開設に伴い来県。昭和49年鳥取県技能競技大会において優秀な成績を収める。以後山陰特有の気候風土に合う樹木管理手法に改良を加え、鳥取県における造園技能の向上に尽力してきた。
常に「気がつく、気が利く、気に入られる」を心がけ、従業員にも徹底させることにより、生産性及び品質の向上を実現し顧客をはじめ他社からも高い評価と信頼を得ている。(有限会社造園土木植清園:鳥取市)
日本古来の左官工法を学びながら現代工法を取り入れて、県内で多くの土蔵や寺院の仕上げを手がけてきた。
新たに改良された素材を率先して導入し、現代に合った合理的な工法で取り組み仕事の効率化を図る一方、伝統工法についても常に知識を深め技能を磨く姿勢を保ち、古民家の再生や、仁風閣の修復など文化財保護にも多大な貢献をしてきている。近年では鏝絵展を精力的に開催し技能継承とピーアールに尽力している。(中山左官工業:鳥取市)
屋外広告物の製作に従事し、都市景観にマッチした作品作りに励む。難易度が高いといわれるエアーブラシを独学で習得し、看板製作では鳥取県で第一人者として認められている。平成15年に技能グランプリ出場の際、全日本屋外広告業団体連合会優秀賞受賞。デザイン・作画からエアブラシによる仕上げまでの看板作成までを一人で行うことが出来る県内有数の技能者。平成18年から鳥取県広告美術業協同組合の技能開発委員を務め、技能検定受検促進など後継者の育成に尽力している。(ハラダ工芸:大山町)