CASBEE(キャスビー)とは、『建築環境総合性能評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)の略称で、政府支援の元、産官学共同プロジェクトにより開発された建築物の環境性能を評価して格付けする手法です。
鳥取県では、「CASBEE‐新築(簡易版)」に鳥取県の施策や地域特性を踏まえ、建築主に特に取り組んでいただきたい4つの重点項目を加えた、鳥取県建築物環境総合性能評価システム「CASBEEとっとり」を開発しました。
「CASBEEとっとり」では、仮想境界で区分された内外二つの空間を想定し、仮想境界内部の建築物の環境品質・性能に係る要素(Q:Quality)、仮想境界外部に与える環境負荷に係る要素(L:Load)のそれぞれの評価項目について評価を行い、Q値とL値を集計して、建築物の環境効率BEEを算出していただきます。
BEEは、縦軸にQ値、横軸にL値をとったグラフの傾きとして表示され、環境品質・性能(Q値)が大きいほど、外部への環境負荷(L値)が小さいほど、大きな値になります。このBEEが大きいほど、環境性能の高い建築物と評価されます。
「CASBEEとっとり」による評価では、Q値とL値の集計結果による交点が位置する領域によって、「Sランク(素晴らしい)」、「Aランク(大変良い)」、「B+ランク(良い)」、「B-ランク(やや劣る)」、「Cランク(劣る)」の5段階で格付けされます。
重点項目について
「CASBEEとっとり」では、次の4つの重点項目を設定しています。
○県産材利用の推進
○鳥取県認定グリーン商品利用の推進
○設備システムの高効率化
○敷地内緑化の推進