高次脳機能障害者家族会 会長 森田多賀枝
このたび、ホームページという形で、高次脳機能障がいについての広範な支援情報が出されることをとても喜んでいます。
高次脳機能障がいの原因となる脳の損傷の場合、多くは急性期病院での救命医療が第一ですが、回復するにつれ、次のリハビリテーション病院のこと、退院後の生活支援や諸制度の利用についての情報が必要になってきます。しかしこれまでは、高次脳機能障がいに関係する情報を網羅したものが鳥取県にはありませんでした。
国にあっては、平成13年度から「高次脳機能障害支援モデル事業」が行われ、実態把握や支援策が検討されてきました。鳥取県では当初、支援する機関も無く、平成14年に結成した家族会が主に支援を行ってきました。現在は支援拠点が設置され、生活支援機関も増えてきたことをありがたく思っています。
高次脳機能障がいは外見からわかりにくいこともあり、身近な家族でも障がいの理解が難しく、支援が必要だと感じないこともあります。その障がいの程度をはじめ、生活環境、就労状況などが個々人で大きく異なっているため、その方に適した支援には多職種の「人のネットワーク」が必要になってきます。
このホームページが有効に活用され、高次脳機能障がいになっても安心して暮らせるために、より一層支援が進んでいくことを願っています。
鳥取県高次脳機能障害者家族会 事務局
米子市西倉吉町83-3 障害者生活支援センターまちくら内
電話 0859-35-5647