●知事
皆さん、おはようございます。只今、私ども、県庁の方で6月議会に向けた補正予算の編成作業を進めております。ようやく最終盤にさしかかってまいりました。今回の補正予算、だいたい23億円を上回るぐらいの規模になってくるかなと、今、足し上げているところであります。
緊急に今、対応しなければならない項目を中心に整理をしているところでありますが、例えば、懸案でありました鳥取大学の敷地の中にバイオフロンティア事業というのをやろうと。このための実験棟を整備をしようということを1つは考えています。だいたいこれが5億7,000万円ぐらいかなというような考え方でおります。
その他にも、米子養護学校の教室不足を解消する事業でありますとか、あるいは世界ジオパークネットワークへの加盟をにらみまして、その推進に向けた事業、例えば岩戸海岸のところの遊歩道を再整備するとか、そうした緊急な事業を中心に、今、組ませていただいております。
併せまして、諸議案ございますけども、日野郡3町と県とで事務の共同化をしようではないか。仕事を共同でやって、ハイブリッドに県と市町村で一緒になって、それぞれの領域の事業を展開していくというようなことを考えております。
そのために、法律上の協議会を設置をしたいと考えておりまして、これも6月議会で提案をしていこうというふうに、今、検討を進めているところであります。
そのような様々な事業などを含めまして、足し上げていきますと、だいたい23億円を上回るような見当になってくるかなと。ただ、これは締め切っておりませんで、今最終調整を行っているという段階であります。
●知事
環日本海時代をにらみまして、いろいろと展開が図られてきているところでありますが、昨日は私どもも待望しておりましたけれども、ロシアの企業家の皆様の代表者としてザハロフさんというロシア企業家[組織]連盟の「ロシアの柱」という組織でございますが、企業家の極東地域の代表として来られました。
肩書きとしては沿海地方[支部]の副代表のかたでありまして、日本とロシアとの貿易に携わっております。特にこうした貿易を本格化させてきたそういう中心人物の1人と言われているかたでありまして、我々としては、願ってもないかたのご来日をいただいたと思っております。
昨日、県庁でもお話し合いをさせていただきましたし、またその後、夕方以降も意見交換をさせていただきました。先方からお話もございまして、我々も推進しようとしておりますのは、地方組織ですね、[「ロシアの柱」の]海外組織を展開したいということで、鳥取県の境港[への事務所]設置を考えようという方向で調整に入ることになりました。
この詳細はまたザハロフさんの方で持ち帰って、向こう側で調整をされるんだと思います。我々としては積極的に応援をさせていただきたいと思っています。また、向こうからの代表団をハバロフスク地方も含めた極東地域の「ロシアの柱」の代表団を受け入れることも、これも我々の方で約束をさせていただきました。
さらに、夕べの話ではロシアの「経済発展省」という日本の経済産業省がございますが、この「経済発展省」の極東地方の代表団も受け入れてくれないかというようなお話がありました。
これは、私自身がウラジオストクの空港のビル内で、先方の「経済発展省」の沿海地方代表と面談をさせていただきました。この[環日本海]航路は非常に重要であるということを、今回訪日したザハロフ副代表にもおっしゃったそうでありまして、この経済発展省の皆さんもやはり境港なり、鳥取県を訪ねてみたいということであります。
こういうようなロシア側の熱も高まってきたようでございまして、我々としても歓迎したいと思っています。夕べも時期について話をしたんですが、とりあえずは、早ければ7月ぐらいを目標に出来るだけスピードを上げてやっていこうということで、お互いの腹合わせは出来たと思っております。ぜひとも、こうした方向を進めてまいりたいと思います。
向こうの興味は、やはり鳥取県内のいろんな産品、例えばリキュール類のようなものとか、そうした産品だとか、あるいは意外と日用雑貨のようなものも興味があるみたいでありまして、あるいはお米なんかもロシアのかたは好まれるんだそうです。中国のお米よりも日本のお米の方がおいしいという、そういう思いがあるようでございまして、その辺も需要があるのかもしれません。
従来の日本側から見ているだけでなくて、ロシア側から見てこういうものが貿易に値するんではないかと、そういう考え方がストレートに入ってくる環境になると思いますので、我々としても歓迎したいと思っています。
今週いっぱい各団体のかた、各企業のかたとの面談を順次入れまして、我々もそのスタートに向けてサポートしていきたいと思っております。
●知事
併せまして、来週の25日でございますが、このロシア、それから韓国、モンゴル、中国を加えまして、北東アジアの[地域国際交流・協力]地方政府サミットを開催することになります。これは韓国の江原道で開催をすることになります。
今回は江原道知事のキム・ジンソン知事が勇退をされる直前の開催ということになります。私も同志のようにずっと慕ってまいったかたでありまして、大変残念ではありますけども、その幕引きのときに、ぜひこれからの環日本海交流の礎を確かなものにしたいと考えております。
併せて、環境関係だとか、それから大学関係だとか、メディア関係とか、経済関係だとか、そうした各部門別の会議や展覧会も併催することにしております。
そして、我々の方で、今折衝しておりますけども、鳥取県側としては[世界]ジオパークネットワークへの加盟を応援してもらいたいことでありますとか、それから、マンガサミットのこととか、さらに、今回のこの貿易などの関係では、観光・貿易の情報センターを鳥取県側で整備をしてみたいと、こうした構想について話し合い、そして了解を取れれば良いかと考えております。
ロシアの沿海地方と韓国江原道との3者協定も結びまして、この3者協定により観光・貿易の促進も図るきっかけにいたしたいと考えております。
●知事
また、観光客を、船だとか、飛行機だとかで海外から持ってくる、誘客をすると、それから国内での観光地のレベルアップを図るということで、先般も陳情を受けましたけれども、観光業者、市町村も熱意が非常に強い「IRIS(アイリス)」という韓国ドラマの誘致活動も、これも進めていきたいと考えています。
かねて、打診をしておりましたけれども、来週の26日に先方のテウォンエンターテイメントという会社の社長、チョン・テウォン社長と面談をさせていただく方向で調整がとれました。
大阪でお会いをするということになるかと思いますが、[5月]26日の夕方に直接お会いをして、ぜひ鳥取県でのロケをお願いをしたいと、地元でもいろんな関係者の熱意は高いと、こういうことを直接訴えて、それで、ぜひとも、方向付けを、道をつけていければというふうに考えております。
こういう様に、環日本海地域の交流は、文化交流も含めて、これからも展開をしていきたいというふうに考えているところであります。
●知事
現在、鳥取県が福祉の新しい切り札といたしまして、農業との連携事業、農福連携事業を推進をしております。いよいよ今週が本格化してきたタイミングになってまいりました。
例えば、[社会福祉法人]敬仁会(けいじんかい)さんと、それから[(株)]チュウブという芝生の会社とがタイアップしまして、鳥取方式のポット芝の芝苗の生産をやろうではないかとか、さらに今、梨も真っ最中でございますけども、梨の作業も入ってきております。例えば、野間農園さんとか、藤井農園さんとか、そうしたところでの作業も入ってきております。
藤井農園さんのところは、「東伯けんこう」という福祉団体の皆さんが携わるわけでありますが、非常に丁寧に作業をしていただけているというように好評だと聞いております。先般も、野間農園さんの方で枝拾いなんかを障がい者のかたがされたわけでありますが、これも非常に好評であったようでございまして、農業者側の方も福祉関係者とのタイアップは十分可能だなという手応えをもっていただきつつあるのではないかと思います。
こういう新しい福祉の展開をこれからも進めてまいりたいと思います。
●知事
また、県庁の仕事の改革もやっていこうというところでありますが、25日からは[(株)]トヨタの工場の方に職員が出かけて行きまして、トヨタ方式の「カイゼン」を鳥取県庁に導入していきたいと考えております。
このトヨタ方式の「カイゼン」の推進は、県政顧問であります池渕顧問、トヨタの出身のかたでありますけども、こちらの方のご協力もいただき、中部[地方]の経済界の皆さんにもご協力をいただきまして、この度実現の運びとなったわけであります。
これを推進をしていって、できるだけ仕事の効率化を図り、無駄や無理、ムラというものをなくしていって、職場環境を整えることも行っていきたいと思います。私の方からは以上です。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
高速とかの料金のことなんですけれども、昨日でしたか、前原国交大臣が、新料金の分を先送りということで発表して、無料化実験というのは6月下旬からやって、率直にこういった国の方針変更というのは、それをどのように受け止めておられるんでしょうか。
●知事
私は、デモクラシーでありますので、民主的に国会での議論を尊重していこうと。政府側がそういう判断であったということだと受け止めております。前原[国土交通]大臣の方で示されたのは、私は1つの見識として評価できる内容は十分あったと思います。
それは、高速道路の料金のことだけでなくて、高速道路の整備の方も併せて進めなければならない。その矛盾をなんとか解決をしていこうという、そういう知恵だったと思いますので、評価できる部分は当然あると思います。
ただ、実際の運用にあたっては、不協和音が出てきているというのが現状でありましょうから、国会での議論を待ちたいという政府、前原大臣の判断、それはそれで当然の帰結かなと思います。
山陰としては、山陰道の無料化実験は行われるわけでありますし、高速道路の整備につきましては、昨日国[土]交[通]省の皆さんもお見えになりましたが、我々の方で期待をしているような部分は手当が付きつつあると思っておりますので、一通りの手応えは出てきておりますから、今回の先送りで重大な影響を山陰が被るというものではないだろうと思っております。
そういう意味で、国会での議論、今後の推移を我々は見守ればいいのではないかと、私は思っております。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
山陰って言われますと、米子自動車道が県内では大変あると思うんですけども、やっぱり影響はないというふうに。
●知事
今回の先送りの部分で、米子自動車道の4車線化が盛り込まれていたわけでもございません。ですから、そういう意味では見送られたところで県内に影響が直ちに出るというものではないと見ております。
○日本海新聞 田村彰彦 記者
「IRIS(アイリス)」の誘致活動なんですけども、26日に会われるということなんですが、誘致に向けて他の4、5県程度が誘致に向けて熾烈な誘致活動を展開しておられるようなんですけども、鳥取県としてどういう誘致に向けた魅力を訴えていくのか。それと、鳥取県として受け入れるにあたっては、いろんな規制緩和も必要であると思うんですが、その辺り何か考えておられて面談の際にアピールするのか、どう考えておられるのか。
●知事
先般も観光関係者、旅行関係者、さらに市町村長も相次いで要望いただいております。昨日も三朝町長さんが、韓国側にご自身のつてで要請を行ったというような話をされていました。そうやって、いろいろと話をする中で、我々も相談をしているわけでありますけども、受け入れるからにはそれぞれ皆さんで汗をかこうじゃないかと。物心両面の協力をしていこうじゃないかと、こんな話し合いを今、しております。そういうふうに受け入れ態勢を、今、我々としては最大限整えているという状況は訴えたいと思います。
また、規制緩和ですとか、アクションもののドラマだったと伺っておりますので、そういう面ではいろいろと通常のドラマとは違う工夫が必要になってくると思います。これも、精力的に要望に応えていけるようにしたいと。その意味で、もし実現すれば、受け入れ地側の態勢を緊急に整備したいと思っています。
誘致が叶えば、緊急プロジェクトチームを県庁の中で発足させるとか、それから受け皿として観光関連の組織などを実行委員会などのような形にして、そういう受け入れ実行委員会を組織するとか、態勢整備を当然急いでやっていきますと、こんなことも訴えていこうかなと考えております。
県内はご視察いただきまして、温泉地の状況ですとか、それから砂丘のような他にはない景観でありますとか、一通りのご理解は得られていると思います。お会いする社長ご自身は、県内の視察はされてはおられないんですけれども、その状況は、当然、先方には伝わっていると思いますので、そうした魅力も改めて詳細に訴えさせていただきたいと考えております。
○共同通信 仲嶋芳浩 記者
すみません。トヨタの工場の見学なんですけど、実際、現地に行かれる職員のかたは何人程度予定を。
●知事
それは、また詳細は後ほど[報告]させていただきたいと思いますが、各部局の主管課的なところなどを中心に編成をして見に行こうというふうに考えております。その改善運動をやりまして、それで、優れた改善活動に対して表彰制度を設けるだとか、そういうトヨタ方式の一体としたセオリーというものを我々としても学ばせていただいて、実際に県庁の中で導入していきたいと思います。
この実行としては、県庁の中のプロジェクトチーム、行財政改革などを行う県庁改革のプロジェクトチームをその実行部隊として動かしていきたいというふうに考えております。
○共同通信 仲嶋芳浩 記者
残業時間を減らしていこうという取り組みの一環というふうに考えて。
●知事
ええ、その一環ですね。結局、仕事にコストがかかるというのもありますので、そのコスト削減も当然ながら視野に入れてということになると思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
知事、アイリスの話なんですけども、砂丘も視野にと言われましたけれども、砂丘での撮影っていうのは相当規制が厳しいと思うんですよ。鳥取県がOKだと言っても、国の側、環境省あたりがOKって言わないとだめだということが多いと思いますが、そのあたりとの整合性っていうのはどういうふうに。
●知事
ですから、我々としては、従来に比べるとロケ体制、ロケに対する規制は緩和してきています。それは、だいぶ我々の方で幾度も訴えかけしまして、環境省の方も方針を変えてきている面はありますけども、それでも、一定程度の規制はあるでしょう。
そういう意味で、やはり県庁の中で緊急プロジェクトチームみたいなことでもやらないと、短期間で答えを出さなきゃいけないものですから、それは我々として国に対して折衝するような態勢を我々の方でも作んなきゃいけないと思っています。
決して不可能なことではないと思いますけど。先般も、ある大手飲料メーカーがCMのロケで砂丘を使ったりしておりますので、その時の撮影もヘリコプターから撮影をするというような形態でありましたけれども、不可能なことではないと思いますから。
○山陰中央新報 太田満明 記者
飲料メーカーの撮影も「馬の背」のところはだめなんで、横の方でやっているわけですよね。
●知事
いろいろと規制は当然ながらあるだろうと思いますが、撮影される先方と、それから規制との関係の仲立ちをさせていただくという役割は、我々で積極的に果たすべきだと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
心配しますのは、韓国側というのは、砂丘があるからあそこで撮影したいという、単純にそう思いますよね。その時に、いや、あそこはだめなんですよっていう話になった時が一番心配だろうと思うんですよね。
●知事
砂丘だけでありませんで、いろいろ実は見て帰っておられます。お会いした監督も頭の中にいろんなシナリオが描けるものがあったというお話がありまして、それは多様な鳥取県の景観に基づいてだと思います。そういう意味では、私どもとしてできる限りのことをやっていくということで誠実に対処していきたいと思います。
○山陰放送 秦卓史 記者
マンガサミットの時にも事務局に行かれましたけども、その時には、ほぼ決まる直前と言いますか、9合目あたりまで来てるというようなイメージで訪問されたと思うんですが、今回の社長に会われることは、実際に、もう間もなく転がり込んできそうだなというような実感があるということでしょうか。
●知事
お会いいただけること自体に期待したいという気持ちが正直なところですね。そういう意味で、かなり引き寄せつつあるということだと思っています。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
補正予算の案の中で出てきているんですが、ロケ支援委員会というのを立ち上げも検討していらっしゃるというようですけど、これは誘致実現に向けての組織なのか、実現後そのロケに向けてのそういった態勢作りのための組織なのかというのが1点と、さっき言われた県庁の「緊プロ」(緊急プロジェクトチーム)をもし仮に立ち上げるとしたら、このロケ支援委員会というのと整合性、役割分担というのがどうなってくるのか、お願いしたいんですが。
●知事
要は、ロケが決まらないとその予算が動きません。ただ、一定の予算がないと、誘致活動、誘致後の活動、さらに、もし誘致が決まれば、我々の思いですけども、いろいろと波及効果を作り出したいという思いがありますから、例えばロケ地マップだとか、観光客向けの素材も作っていきたいと思っているんです。そういう意味で一定の予算が必要だろうと、今回提案をしようと考えています。
この推進母体は半官半民になると思っています。その意味で、観光連盟のようなところだとか、ああいう観光関係のところを1つの母体にするのかなと思いますが、当然ながら旅行業社会だとか、あるいは市町村だとか、いろんなところが関わってそういう実行委員会的な組織を作るべきだろうと思います。
それとの関連で県庁の方でも、県も当然これに参画をしますけども、おそらくPT(プロジェクトチーム)のメンバーはそこに派遣するような形も取られると思いますけども、そのPTとして行政でさっきお話がありました、ロケをしようと思うと規制緩和が必要だとか、あるいはいろんな手配の上でどうしてもやっぱり県が動いた方が手っ取り早いというのもいっぱいあるでしょう。
そういう意味で、我々としては、応援体制を県庁の中でも組みたいと。主体は、今おっしゃるロケの推進のための組織だと思いますが、それと連動して県庁の中にも対応組織を緊急PTのような形で、あまり大きなものではありませんけども、作るべきかなと思っています。
○NHK 松本裕樹 記者
その韓国ドラマの社長のかたとお会いをするんですけども、これは、鳥取県だけ首長のかたとほかの他府県の首長のかたと同じように面接をしてやるのか、それとも知事の熱意が相手側に伝わって、知事と社長との面談となっているのか。
●知事
我々としては、本当は鳥取に来て見ていただきたいというメッセージを投げかけていたんですが、どうしても時間の都合で、それが先方もできないようでありまして、今回大阪に来られる用事がおありでして、その大阪に来られる際に時間をいただきたいと、こういうことで折衝をさせていただいたところであります。
そういう経緯でありますので、他の地域とお会いになることではたぶんないと思いますけども、それは私どもでは分かりかねるところがあります。
○山陰中央新報 太田満明 記者
社長には決定権ってあるんですか。普通1つの作品を撮影するのに、決定権っていうのは監督にあるのかなと思うんですけども。
●知事
いや、監督はそこの職員のような形、というか、関連会社ですかね。
○山陰中央新報 太田満明 記者
普通はそうなんですけども。
●知事
ええ、そんな感じだったですかね。そこは我々も確実なとこは分かりません。ただ、キーマンであると思いますし、私は決定権があるかただと理解をいたしております。
○読売新聞 高山千香 記者
ちょっと予算の話に戻りたいんですけども、日野郡3町と事務の共同化というのは、具体的にはどの辺ぐらいまで、どういったことを共同でやっていこうと。
●知事
例えば、物品の調達を共同で行うとか、それから、福祉行政の中でも町だけで難しいことがあったりします。そういうところに我々も関わっていくとか。思いとしては、将来的にさらに道路行政だとか、そういうとこにも進んでいきたいという話し合いはしておりますけども、できることからスタートしようと。そういう福祉だとか、あるいは庶務、総務関係ですかね、庶務関係。そうしたとこでの共同化をまずは図っていこうということです。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
沖縄の問題なんですけど、例の全国知事会に対して、沖縄の負担軽減を求めて今月末に知事会の立ち上げを要求していたんですけども、平井知事としてはこの問題については、どういうふうに、協力できるのかできないのか、どのような考えをもっておられるのか。
●知事
私は、沖縄のかたが大変な負担を、日本の本土と比べて背負っておられること、これを理解するものではあります。ですから、その負担軽減に向けて政府が取り組もうという姿勢は否定するものでもないだろうと思います。
ただ、27日に[全国]知事会[議]は開かれるということでありまして、私も別の用事で上京の予定をしていたものですから、時間が許せば出ようかなと思いますけども、そこに出て、実際に話を聞いてみないと何とも言えないというのが正直なとこですね。それは、鳩山総理が知事会の面々に、メンバーによろしく頼むと言ったから、それで、簡単にそれぞれの地域が受け入れるというような性質のものではたぶんないです。
これは、やはり一つの政策パッケージとして、こういうような負担分任の考え方を持っていて、例えば、これはこういう部分の受け入れをこういうところにお願いをしたいと、それで、それについてこういう政府としての支援措置なり、こういう政府としての条件整備をやりたい。
例えば、そういうパッケージを責任もって示してもらわなければいけないと思うんですね。そうでないと、恐らくどの地域も判断できるものではないだろうと思います。
大阪[府]の橋下知事は、関空が関空がとおっしゃいますけども、それだったら伊丹空港で受け入れてみろというんですね。すみませんが、やっぱり周りに人家がないですから、議論がしやすいところと、鳥取県ですと、美保の飛行場だとか鳥取空港だとかございますけれども、これまでもいろんな地元と話し合いの中で、基地なり、飛行場が立地をしているというのが実情であります。それに対して、やはり配慮を持って、我々は接しなければならないと思います。
だから、そういう意味でいきますと、まずは責任あるきちんとした具体的なプランを政府側は示さない限り、それぞれの個別の地域がなんとなく分かりましたから受け入れますというようなものでも、たぶんないと思います。だから、27日集まったからといって、これ一気に問題が解決するということじゃ、多分ないんじゃないかと私は思っています。
ただ、政府と知事会として正式な話し合いの場を持とうということでありますから、それは知事会の一員として、役割を果たさなければいけないと思います。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
この問題をめぐる鳩山総理なり政府なり、対応については率直にどう思っておられますか。
●知事
結局、何を政府がしたいのかというのが、もう一つ明確でないのが問題の混乱の一因かなと思います。そういう意味できちんとした政策パッケージを、腹案がおありならばきちんとそれをお出しになって、それの可否を具体的に個別の地域について問うていくという手順をしていかないといけないと思いますね。
たぶん今、政府側も軌道修正されてきて、いよいよそういう段階に差し掛かっているんだろうと思いますけども、鳥取のようなところもそうでありますが、全国どこでも[航空]基地や飛行場やら抱えていると思います。そこに漠然と受け入れてくれと言われて、はい、分かりましたというふうに簡単にはいかない性質の問題ではないかなと思います。
○山陰放送 秦卓史 記者
ガイナーレ鳥取の試合のボランティアについて、西部総合事務所の方では職員が勤務として行っていたという件でお尋ねします。これについては、知事のお考えをまず尋ねたいんですけども、これは、不適切だったというふうにお考えなのかどうか。それから、何が問題なのかということをお聞かせ願えますでしょうか。
●知事
これは、不適切だったと思います。従いまして、今後はこういうことが無いように厳重に戒めていく必要があると思います。原因は、今、実は、人事当局でいろいろと調査をしている真っ最中ではありますけども、ガイナーレに対して県も一部出資をしているとか、通常の団体とは違うような面があったこともあるんでしょう。職務の一環として派遣するという考え方を現場の方で取られたんだと思います。
それは、本来は、本庁と言いますか、多分誤解があると思うんで、これははっきり申し上げたいと思います。圧倒的多数のかたは、ボランティアとしてやっていますので、県庁職員といえども。
ですから、それはむしろ褒められるべきことだと思うんですけども、ただ、ごく限られた職場と回数の中で、そういう職員に対して休暇を与えるとかいうことがあったわけであります。
これは、現場の判断で、そういうように裁量の中で判断した面があるんでしょう。それはそういうことだったかもしれませんけれども、ただ、県民の広い理解を得ながら、私達は公務を遂行しなければなりませんから、やはり誤解と言いますか、不適切な状況であったということだったと私は総括をしております。
そういう意味で、今、人事当局に申し上げておりますのは、こういうことがないような仕組をきちんと作んなきゃいけないじゃないかというような話をいたしているところであります。
○山陰放送 秦卓史 記者
その今後の仕組みというところなんですけれども、県がその支援をしているというスタンスから考えると、逆に、これは勤務にしていくというのも1つの選択肢ではないかなと思うんですが、そちらの方向ではなくて、やはりボランティアをメインにすべきというふうにお考えなんでしようか。
●知事
確かに、今、おっしゃるように、ガイナーレ鳥取に対して、県も一部出資しているという特殊な関係が背景にはありますから、判断が分かれる面がないわけではないですけども、ただ、多くの県民のサポーターのかたがボランティアで参加をしているわけです。ですから、そういう基本的な枠組からしますと、県庁職員も同じように、純粋なボランティアとして、募集していくべきものだろうというふうに思っています。
○山陰放送 秦卓史 記者
私どものその取材に対して、西部の総合事務所の所長の方、当初、この2年前はなかなか人が集まり難いので、そういうふうな勤務に振り替えるようなことがあったのではないかというところで、もちろんまだ調査中ということなんですが、そういうふうなこともあったのではないかという可能性を示されたわけですけども、やはりいまだに、まだ人が集まり難いというような現状もあるのであれば勤務にするというお考えはやはりあってもいいのかなというふうには思ったりするんですが、そこはやはりボランティアでやるべきだと。
●知事
今、ガイナーレも、結局、県民と一体となったチームを目指していると思うんです。そういう意味で、サポーター、支えてくれる人達との人間関係、信頼関係の上に、こういう盛り上がりのある熱気を生み出していると思うんです。県の職員の皆さんにもそういうガイナーレの考え方と言いますか、今のチーム運営のあり方に理解をしていただくのが、私はベターであると思います。
確かに、いろいろとご意見はあると思います。職員の間にもあると思いますけれども、ただ、圧倒的に多くの職員も、今ボランティアで参加をしておりますので、ぜひ、その辺の理解を得ながらガイナーレに協力をしていくということで臨みたいと思います。
○読売新聞 高山千香 記者
今、県の方で、県立の中高一貫校を作ろうとしていると思うんですけれども、私立学校で、その中高一貫校を東部に作ろうという動きもあるようなんですけども、以前に、鳥取大が作ろうとして一度頓挫した経緯があったと思うんですが、今回の場合はどういうふうに対応されるつもりなのか教えていただきたいと思います。
●知事
これは今、教育委員会の中で検討されていますので、それをちょっと見守る必要があるだろうと思いますが、私学のかたとですね、県教委の方でもコミュニケーションはとっていただくべきではないかと思います。その上で、諸般の事情を入れて判断をしていくということではないでしょうか。
私立の中高一貫校について、このたびの6月補正の中でも、高校だけ支援があって、中学が支援がないと、国の制度の矛盾がありますので、我々としては、児童手当を従来もらっているような世帯のレベルまでに留めて、それで支援をしていこうと。高額所得者は対象としないということで、今、調整しようとしておりますけども、そういうようにして、私学の中高一貫校に対しても、やはり地域として支えていくべきだと思います。
今回のプロジェクトも、私もぜひ話を聞いてみたいなと思いますけども、そういうことで、意欲的に中高一貫校を私[学]の面で、民間レベルで整備していきたいというのは、私は基本的には応援されるべきものだと思います。あと、それと、また切り離して、じゃあ公的な中高一貫校をどうするかというのは、また教育委員会のご判断も尊重しながら考えていけば良いんではないかなと思います。ただ、コミュニケーションが、まずは必要だろうと思います。
○読売新聞 高山千香 記者
知事は、以前、東部に公立の中高一貫校があった方が良いんじゃないかっていうふうなことを以前、会見でおっしゃられていたような気がしたんですけれども、今のお話を聞くと、私立が意欲的に整備したいっていうのであれば、やはりそれは、調整が必要というお考えですか。
●知事
私学側の最終、本当の腹積もりですね、その辺もよく教育委員会の方でも聞いてもらう必要があるんではないかと思います。鳥取県にはまだ、中高一貫校の数は少ないですけども、全国的に見れば、たくさん出来てきておりますので、中高一貫校を、どういうスタイルのものを応援していくか、作っていくか。これは、本当は幅広く議論されるべきだろうと私は思っています。
今回の私学の件が出てきたわけでありますが、以前、申し上げた時は、国立[で中高一貫校]を作るって言っていたのが急にポッシャっちゃったもので、それまで、検討を足踏みしていた公立の検討を再開しようというのが、従来の流れだったわけであります。
今度また、私学の方で中高一貫[校]という話が出てきたので、局面は若干変わったかなとは思いますが、それで、考えておられる内容と、斟酌してみて、今、教育委員会が考えようとしている中高一貫校と両立し得るものだろうか。あるいは、公立側の中高一貫校の状況次第によっては、私学側がどういうふうに考えられるのか、その辺のまだ調整はこれからだと思いますので、その経過は見守りたいと思いますし、私は、そういう私学の動きを否定すべきでもないと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
その件ですけども、鳥取市内でもし、中高一貫校が公立と私立、2つあったとしたら、両方とも共倒れになっちゃうんですよね。少子化の関係で、子どもたちって、どんどん減っていますよね。公立の場合には、中学校に入る時に入試はございませんので、当然地元の中学校からどんどん入ってきてもらう感じ。私立であれば、試験がありますんで、ある程度広範な範囲から入って受験をしていくってなるんですよね。
数に違いがでてくると思いますし、それと、公立と私立の場合では、教育理念と言いますか、そこのところに違いが出て来ますよね、当然。2つの学校が、やっぱり並立しないような結果になるんなら、やっぱりどっちか1つを作るっていうことに、選択せざるを得ないのかなと思うんですよ。
その時に、じゃあ公立を作りますって言って、私立を止めさせてしまったら、民業の圧迫になってしまうじゃないですか。そのあたりのことっていうのは、ここのところは、公立の方が慎重にならざるを得ないのかなと思うんですけども、そのあたりはどうなんですか。
●知事
それは、元々中高一貫校を作ることを教育委員会としても、考え続けて来たわけです。その理念との関係だと思いますね。子どもの数は確かに減っているというお話は、それはそうだと思いますけども、ただ、今、中高一貫校はゼロですから、東部は。
全国的に見て、本当は教育を受ける権利から考えれば、いろんな選択肢があって良いと思います。それから、たぶん、教育委員会が作ろうとしているものの規模が、それほど大きな規模で、中学校から大々的にやるというようなものなのか、あるいは小さな規模でやるのか、この規模の問題も当然あると思います。その辺は、これから、議論の俎上にのぼっていくということだろうと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
ちっちゃいと言っても、余分を入れると80人ですよね、県が考えているのは。1学年が、40人・40人で80人だと思うんですけど。
●知事
そこはちょっとまだ決まっている話じゃないと思いますけどね。
○山陰中央新報 太田満明 記者
計画ではそうなっているんで。だから、たかだかという言い方をしていいのか分からないんですけど、80人というのも、地元の中学校を抱える教育委員会にとっては相当大きな問題になってくるんですよね。80人というのは、小規模な中学校であれば、下手をすると生徒が半分になっちゃうようなところもあったりするので。それは、検討委員会の中でも、そういう話は出てきたんですけど、出ていたんですけどもね。ちょっとやっぱり慎重にならないと駄目なんじゃないかなと思って。
●知事
これは今、教育委員会が、まさに検討の場も作ってやっているところなので、そこの動きをよく見ていきたいと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
本来そうなんですけども、元々、この中高一貫校というのは、知事が会見でおっしゃって、それが発端になっているので。
●知事
実は前から、その中高一貫校を作ることを教育委員会として目指していまして、それが一旦、国立[で作るという話が出た]問題があって、それで、国と話し合って頓挫したと。だから、それを復活させたというような流れでありますので。
それの動きの中で、この問題、私学という新しいファクターも加わってきましたから、判断していただければ良いんじゃないかと思います。
○日本海新聞 田村彰彦 記者
冒頭にあった地方政府サミット、来週行われる、韓国で行われるサミットの件なんですけども、各国で共同宣言なり、採択するような格好になると思うんですけども、平井知事としてはどういうことを盛り込んでいきたいとか、そういう思いはありますでしょうか。
●知事
先ほど申し上げたような点なわけでありますけども、例えば、今、鳥取で、観光・貿易を促進するために、環日本海地域のそういうマッチング情報のデータベースを作りたいと。そういう情報センターを関係地域で共同運営と言いますか、支援してもらおうとかいうのが1つだと思います。また、こうした定期航路の促進、これも、盛り込んでいただきたいと思います。
併せて、我々が今、目指している世界ジオパークネットワークの加盟だとか、国際マンガサミットのような、この関係地域にまたがる我々の方のもくろみをやっぱり応援していただきたいと。
これは、日本国外からも応援してもらうことに意味があると思いますので、その辺も共同宣言の中に盛り込むように働きかけていこうと思っています。
○NHK 松本裕樹 記者
話がまた、韓国ドラマの話にちょっと戻したいんですが、秋田の方で、最初の韓国ソウル便の搭乗率が非常に上がった経過も、そういったその経済効果を、県としてはどのように見ているのか。
●知事
経済効果は、億[円]で言えば2桁ぐらいはあるだろうと。今その辺もまた実際に誘致が決まってくる頃までには整理はしていきたいと思いますけども、かなりの効果があると。これは実際、先催県と言いますか、秋田県の状況を伺っていますと、今おっしゃった大韓航空のソウル便の増便だとか、大型化、さらに、観光客が訪れた状況ですね。一種のブームのようになりまして、地元の観光も潤ったと。その辺を参考にしますと、相当な経済効果はあるだろうと踏んでおります。そういった試算はこれからきちんとやっていきたいと思いますが、2桁の億[円]の効果はあるだろうと思っています。
○NHK 松本裕樹 記者
誘致活動が、やっぱり熾烈になるという1つの上に、やっぱり経済効果っていうのがあると思うんですけど、そこの部分をしっかり、やっぱり説明しないと、そこまで誘致に力を入れてるというところの、現時点でのやっぱり説明責任というのは、ある程度していかなければ県民の理解は得られないところもあると思うんですけども、その辺は。
●知事
それは試算をしておきたいと思います。だいたいざっとした感じでは、数億円ということではなくて、2桁の億円ということぐらいは出るだろうと思っています。これは勘定の仕方にもよりますのであれですが、ただ、誘致するに値する内容だというふうに見ています。
○山陰中央新報 太田満明 記者
予算を見ると、「とっとりバイオフロンティア事業」、これは査定中ということになっていますけどね、これは査定中に聞くのはどうかなと思うんですけれども。
●知事
これは、[鳥取大学]米子[キャンパス内]に動物実験棟のような棟があります。それの1フロアは、バイオフロンティアとして鳥[取]大[学]側にマウスを飼ってもらって提供してもらおうと、それに渡り廊下をつけまして、別棟を造ろうと考えています。
3階建の施設を造る、そういうお金として5億7,000万[円]を検討しておりまして、今、製薬会社にも働きかけをしておりますが、入居の可能性があるところが出てきております。そういう意味で、今まで鳥取県に立地しなかった企業がここに出てくるという状況が生まれつつありまして、ぜひ、県として、県の単独事業として、これを造ってみようかという判断です。
今、鳥取大学の押村先生とも、よく調整をしまして、そのフロアの造り方だとか、我々なりの考え方を、今まとめて最終調整に入っているということです。
○山陰中央新報 太田満明 記者
査定中とありますけれども、オーケーということでよろしいんですか。
●知事
私としては、計上したいと、その方向で今、最終調整しております。
○山陰中央新報 太田満明 記者
米子っておもしろいですよね。EVの電気自動車工場もこれから動くようになりますし、こういう染色体工学では医薬品会社も直接来るんでしょうし、DBSで韓国や北東アジア、広くヨーロッパに繋がるようなものもできるようでありますし、発展が先行きものすごい見通しが明るいのかなという感じがするんだけども。
●知事
いろいろそれは、西部に限らず、東部でも鳥取[自動車]道が開通したり、さらに[世界]ジオパーク[ネットワーク]の加盟を推進するなど、波及効果のある事業を整備してきております。中部でも農商工連携のような形をいろいろ展開したり、観光で岡山と連携したり、いろいろとやはり県内の益々の活力、雇用される働く場ということもあると思いますので、そこをぜひ、鳥取県の中から、経済成長戦略で沸き起こしていきたいと思います。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
本日ですが、藤井副知事が溝畑観光庁長官と上京されてお会いになると思うんですが、これはどういったような話し合い、内容になるでしょうか。
●知事
いろいろですけど、例えば、溝畑さんの方には、藤井さんの方に申し上げましたのは、一度鳥取県のそういうDBSクルーズフェリーみたいな、[観光庁で行っている]「ようこそジャパン[キャンペーン]」の関連もあるんで、来てもらえないだろうかというような話をしてもらうことにしていますけれども、旅行作家の兼高かおるさんとか、そうしたかたがたにも相次いで、面談をしてもらうようにしています。
兼高さんには、鳥取の方のイベントに来てもらう、今、働きかけをしているところでありまして、そうしたことで観光の推進を、国や関係者に働きかけに行ったという状況です。
○読売新聞 高山千香 記者
今ちょっと読売新聞で、北中の生徒が来ていまして、ちょっと知事に申したいことがあって、皆さんには申し訳ないんですが、お話いただいてもよろしいでしょうか。
●知事
はい、どうぞ。
○鳥取市立北中学校 左近紗良奈さん(読売新聞職場体験)
鳥取北中学校の左近と言います。ガイナーレ鳥取の話なんですけど、今、結構調子よく勝っていて、J2に昇格、もしできたなら県はどういう支援をしていくつもりなんでしょうか。
●知事
ガイナーレ鳥取、今、絶好調ですよね。この間も見事に相手チームを1対0で下しましたけども、ホンダ[FC]という強いチームだったんです。今度は町田のチーム、これも、今、第2位で走っているチームですから、大変面白い試合になると思います。
こないだもばったり、街で岡野選手と会ったんですけども、とっても張り切っています。みんなが元気になれると思うんですよね。こういうふうにサッカーチームがJ2に上がるよというふうになりますと、プライドが持てる、鳥取ってすごいところだなという気持ちになれると思います。
だから、県も市がホームゲームを行う鳥取市ですけれども、市だとか、そういうところと一緒になりまして、応援をしようと考えています。
実はサッカーチームを経営するのは大変なことでして、今までもいろいろとお金をかけてチームを強くしてきました。それから、Jリーグに上がろうとしますと、もっとチームの力を上げなきゃいけません。だから、そのステップアップを、上に上がるためにも、今、市と相談しているんですけども、これまで県と市で貯金してきたお金があって、その貯金してきたお金を一部、そういうガイナーレの今後のチームづくりのために役立ててもらおうかと、こんな話し合いもしています。
それから、実際遠征をしたりしますよね。遠いところに遠征するのも結構大変です。そういう遠征なんかも県のいわばPR事業だと考えて応援をしたり、ガイナーレが鳥取県内のいろんなお年寄りの人たちとか、子どもたちと一緒にイベントを行うこと、これもいろんな形で県で応援をしているんです。こういうふうにして、ガイナーレを支えていきたいと思っています。
ただ、これは県庁がやることでは本来ありませんので、左近さんだとか、学校のみんなで応援してもらいたいと思いますし、近所の人たち、地域の人たちでガイナーレ頑張れと声を上げて、ぜひJ[リーグ]に押し上げて、さらにJの中でも強いチームに成長するように、みんなで応援するようにしてもらえれば、本当に嬉しいです。
○鳥取市立北中学校 左近紗良奈 さん(読売新聞職場体験)
ありがとうございました。
●知事
どうも。
○山陰放送 秦卓史 記者
BSSです。BSSも受け入れておりまして、1問だけ。
○鳥取市立北中学校 加須屋翼 くん(山陰放送職場体験)
鳥取北中の加須屋と申します。しっかりした質問の後で、のろけた質問をするのも何かと思うんですが、こういった記者会見に臨む前は、どういった準備をされてから臨まれるんでしょうか。
●知事
加須屋さんも、例えば中間試験、期末試験がある前、やっぱりこんなことやったなということを勉強しますよね。だから、やっぱり同じように頭を整理をしてからここに入ってくるようにしています。今日はこういうことを県民の皆さんに訴えかけたいという、そういういくつかポイントを、頭の中で整理してきました。
今日であれば、ちょうど今、真っ最中の予算編成作業があります。これを県民の皆さんにもオープンに知ってもらう必要がありますので、今、こういうことを考えてますよということをまず言おうと思いました。
それから、今、ロシアからお客さんが来てて、昨日も加須屋さん一緒だったですかね、あのザハロフさんというおじさんが来られて、今[県内の]この辺[などの各地を]見ているわけでして、非常に県民も関心を持っていると思いました。だから、そういう状況だとか、環日本海交流の話をしなきゃいけないなと思ってやってまいりました。
このような頭の整理をしてから入ってくるようにしています。一番気をつけているのは、分かりやすい言葉で県民の皆さんにぜひ訴えたいということを率直に話すようにしています。
○鳥取市立北中学校 加須屋翼 くん
ありがとうございました。
●知事
ありがとうございました。
○日本海新聞 河崎誠 記者(幹事社)
じゃあ以上で。ありがとうございました。
●知事
どうもありがとうございました。