●知事
皆さん、こんにちは。今日、こちらの方に飾らせていただいておりますのが、来年、2013年に開かれます鳥取市における湖山の[第30回全国]都市緑化[とっとり]フェア、これをいろいろと売り出そうということで、この都市緑化フェアは、私ども鳥取県、あるいは鳥取市、さらに関係者が皆一緒になりまして今、開催の準備をしているところであります。そのデザイナー的アドバイザーになっていただいておられますポール・スミザーさんのデッサンをもとにしまして、このようなロゴをこの度、作らせていただきました。「水と緑のオアシスとっとり2013」この大会の成功を期しまして、ロゴを作らせていただきました。湖山池をイメージをしました湖、そして自然の中から生まれてくるような緑化のまち、そういうイメージを作りまして、このようなデザインを作らせていただきました。ぜひ、このロゴと共に都市緑化フェアが多くのかたがたに認知をされ、親しまれ、来場者で賑わうようになればありがたいなと思います。
来年は、この[全国]都市緑化[とっとり]フェア「水と緑のオアシスとっとり 2013」以外にも[第64回]全国植樹祭も開かれますし、さらにエコツーリズムの世界大会[エコツーリズム国際大会2013 in 鳥取]も誘致をしたところでございます。環境と共生をする鳥取県をぜひ、来年に向けて売り出していく準備を進めていきたいと思います。そういう意味で、この週末、[1月]21日には日吉津のジャスコ[イオンモール日吉津]で、県内で初めて電気自動車の充電スタンド[充電器ステーション]が設けられることになります。16番目のスタンドでありますけども、大型の商業施設としては県内で初めてのものになります。着々と環境と共生するまちづくりが広がりを見せております。
こういう環境と親しんだ鳥取県のイメージもあるんだと思いますが、お陰様で鳥取環境大学もかなり志願者が増えてきております。今のところ1,423名の志願者ということになりまして、各種の入試を含めますと、これは非常に想像以上に人気があるなというところでございまして、私どもも意を強くしているところであります。ぜひ、受験生の皆さんのご健闘をお祈り申し上げたいと思いますし、鳥取で温かくお迎えをしたいというふうに考えているところでございます。
●知事
この[全国]都市緑化[とっとり]フェア「水と緑のオアシスとっとり 2013」に限りませんで、今、我々もいろんなかたちで鳥取を売り出そうと仕掛けているところでございます。今年こそまんがという新しいテイストを加えた地域づくりを発進させていきたいと思っておりますが、その中核となるイベントとして、私ども、8月~11月まで「国際まんが博」を開催をしようとしております。これにつきまして、今日の[県議会]常任委員会でもご報告を申し上げておりますけれども、私どもの方でその基本的なコンセプトを考えるコンペを行いました。そのコンペの審査結果が出まして、それをもとにこれから最終的に詰めていくということになります。基本的な考え方としては県内に名探偵コナンですとか、水木しげるロードでありますとか、そういういろんなものが素材としてございますし、さらに谷口ジロー先生のようないろんな漫画家を輩出しているということもございます。ガイナックスという、エヴァンゲリオンをやられた赤井孝美先生も頑張っておられるわけでございまして、こうした地域性をぜひ、まんが王国ぶりを国内外の来県者に見ていただこうというような、全県展開をするイベントをしようと考えております。
もちろん、コナン列車を走らせるだとか、そうした大道具も仕掛けていくわけであります。そのソフト面で、こうしたサイトを案内をしていく、そういう役割としてディズニーキャラクターのスティッチを使おうと、言わば、世界に売り込む「国際まんが博」でありまして、そういうディズニーキャラクターと一緒になりまして県内の名だたる、これも世界に有名になったまんがの世界を紹介して歩くと、言わば来場者はスティッチにも案内をされながら県内の各地を歩いていただく、そういうコンセプトの「国際まんが博」にしてはどうだろうかということでございます。非常に、そういう意味で面白いイベントになるかなというふうに期待をしておりますが、最終的なイベントの詳細は、これから春に向けてしっかりと詰めていきまして、随時情報発信をしてPRを展開をしていこうというふうに考えているところでございます。
こういうふうに我々、まんが王国建国の年だと、今年は売り込みをかけているわけでありますが、いろんなところでどうも話題になっているようでございまして、先般、上京をしましたときに、在京の鳥取関係者のいろんなかたからお話をいただきまして、調べてみますと、こんなこともあるのかなと思いましたのは、マツコ・デラックスさんが発言をされておられるようでございまして、東京のテレビ局[TOKYO MX]で、鳥取ではもちろん見られないわけでありますが、放送されたくだりがあるようでございます。マツコ・デラックスさん曰く、「山陰問題は大変なのよね」と、「山陰問題」という言葉遣いがどうかと思うんですけども、山陰、なんとかしなくちゃと、私も協力しますと、こういうふうに宣言をされていまして、それだったらまんが王国も手伝ってもらいたいなとこういう気持ちでございます。
マツコ・デラックスさんは鳥取砂丘に来られたことがあるそうでございまして、その思い出が鮮烈なんですね、非常に素晴らしいところだと絶賛をされておられます。何らかのロマンスがあったのかもしれませんが、そういうことで鳥取砂丘に非常に強烈な印象があるようでありまして、もちろん鳥取だけでなくて、出雲大社も行かなきゃいけないとかいうことでありますが、鳥取県、島根県、人口が少ないのに皆頑張っていると、多くの人にやっぱり行ってもらわなきゃいけないと。私も協力しなきゃいかんと、それで、日本海側の発展については、私は全面的に協力をするんだと、こういうふうにおっしゃっていまして、ぜひマツコ・デラックスさんにもそうしたまんが王国を理解してもらって、手伝っていただければありがたいなと、応援団をやっていただくとかですね、なにがしかのかたちで応援していただけるとありがたいと思います。
もし、ご協力いただけると言うんだったらぜひ鳥取の方も見に来てもらって、まんが王国ぶりを、マツコ・デラックスさんご自身はまだまんが王国というのはピンと来ないみたいでありますけども、まんが王国ぶりを実際にその目でみていただいたらいいんじゃないかなと思います。血液がさらさらだということをご自慢されていますので、らっきょうを差し上げてもいいかなと思います。ぜひ、そういういろんなかたちで、私どもまんが王国を多くのかたがたに知っていただくように頑張っていきたいなと思っております。そんな意味で、今日、常任委員会の方でプロポーザルの結果を報告させていただいたところでございます。
●知事
これから、予算編成に向かっていきます。詳細にわたるまで私ども情報公開されておりますので、多くのかたがたもご案内なのかなというふうに思いますが、私は、これから予算査定作業へと来週入っていくことになります。今、概要を、少し財政状況を取りまとめていますと、目標としてきました財政誘導目標の三原則、これはまず、すでに今年度の編成予算で、平成23年度予算のプライマリーバランス[基礎的財政収支]の黒字化は達成した後のことになりましたけども、あと2つのこと、300億[円]の基金を残すという、そういう目標につきましては、今年67億の基金取崩を予定していましたけれども、これをやり繰りをして、もう一度、元に戻すと、崩さずにおくということで、翌年度に300億[円]残高を目指した申送りをしていきたいなと思いますし、また、債務残高につきましても、今、だいたい3,500億円強ぐらいのレベルで留めることができるんではないかなと思います。これも年度当初の状況、3,677億[円]よりも減らした格好になっておりまして、これも財政誘導目標に合致するかたちで申し送りができるんではないかなと思います。
早速、新年度当初予算編成をして、黒字のプライマリーバランスを達成することを、目指して予算編成をしたいと思いますが、いろんな事情がございまして、これの達成、ぜひ図りたいなと思いますが、これからの予算編成次第だと思っております。問題となる一般財源ですね。交付税プラス臨[時]財[政対策]債、これ一般財源の大宗を占めるものでございますけども、これについては去年というか、平成23年度当初というか、平成22年度決算というか、今年度のベースよりも決算ベースでいきますと若干落ちるかなと。ですから、決して楽観できるような状況ではないかなと思います。税収も同じようなことでございまして、当初予算対比では来年もう少し見込めるかなと思いますが、決算対比では少々窮屈な状況だと。ですから、そういう財政フレームの中ではありますけども、意欲的にまんが王国建国関係の事業であるとか、あるいは農林水産業や医療福祉など、35人学級も含めまして、積極的に編成していこうという気持ちで向かっていこうと考えております。
●知事
こうした中で、地域の安全を図っていく必要がありますが、2月16日には島根県との協議も整いましたので、原子力発電所サイトのオフサイトセンター[緊急事態応急対策拠点施設]も含めた訓練を行うことにさせていただきます。私もこちらの鳥取のサイトから参加をさせていただこうかなと考えております。
また、[東日本大震災の]被災地からこの度は[車椅子]バスケットボールのチームがやって来ます。鳥取との交流試合ということも考えていますが、いろんなかたちで震災の昨年から脱皮をするように、元気を出すようなそういう取り組みをしていかなければいけないと考えております。
●知事
その元気の源になるのは、対外交流ということがあろうかと思います。その意味で、この間イタリアの不幸なクルーズ船事故がございましたけれども、鳥取でもそうしたクルーズに影響が出ないか心配をしておりましたが、船会社の方から6月に大型船を境港に持ってくるという方向で調整していることを改めて確認をさせていただいております。
その他のハーモニークルーズ社につきましても同様に、新年度の運航を目指して、今、これも作業を進めているということでございます。台湾にまいりまして、台湾のチャーター便についても話し合いをしましたが、まだ、情報がしっかり取れていませんけども、復興航空という会社につきまして、この度、2月に視察団も含めたチャーター便をこちらに飛ばしまして、その検証を経た上で4月以降、他の空港との組み合わせでのプログラムチャーターを検討するという方向で、今、調整が進みつつあります。そんなようなさまざまな海外とのパイプ作りをやっていきたいと考えております。幸い、こうした努力も実りまして、境港の昨年の外貿[外国との貿易]、貿易のコンテナにつきましては、過去最高の1万8,000TEU[20フィートコンテナを1単位として、港湾が取り扱える貨物量を表す単位]余りをというようなことになりました。ぜひ弾みをつけてこの年を昇竜の年へとしていきたいと思います。私の方からは以上です。
○朝日新聞 宋潤敏 記者(幹事社)
各社さん、質問をよろしくお願いします。
○山陰中央テレビ 作野俊介 記者
山陰中央テレビなんですけども、島根原発が1月27日で1号機が止まるということで、これで全部停止になるんですけども、その一方で6月には、一応工程表の上では2号機が点検が終了するということになっていまして、条件が揃わないと再稼働には至らないとは思うんですが、その時点で鳥取県として、条件にもよると思うんですけども、何かしら意見を言うつもりはあるのかということと、条件がどのような条件だったらば再稼働に合意、合意というのもおかしいんですけども、なるというふうに思われますか。
●知事
私どもは隣接の地域として、初めての安全協定を中国電力と結びました。こうした成果を活かしながら、住民の皆さまに安心をできる限り我々の権限と力の及ぶ限り提供していかなきゃいけないと思います。今回の1月27日の話につきましては、中国電力側から、従来よりも踏み込んだかたちで、我々の方に情報提供がなされたことはご報告いたす必要があると思います。ですから、今、協定に基づいて新たな信頼関係を構築しながら、新しい原子力安全を目指そうという状況にございます。今後、再稼働について、どうなるかということについては、まだ我々の方で何の情報も提供されてきてはおりませんけれども、私たちの方でも人員の拡充を図り、専門職員の配置を1月で2人目をやりました、4月には3人目をやるということになります。こうやって体制強化を図りながら、発言する能力を培っていきたいと思っております。
当然ながら、これからどういうふうに、事態が推移するかというのは正直ちょっと分かりません。今、6月というお話がございましたけれども、あくまで過去に公表されていた工程表の上からのことでございまして、それに、この間大騒ぎをしておりましたストレステストですとか、ああいう要素がいろいろ加わってきておりますので、正確には6月以降ということになろうかと思いますが、6月以降に再稼働ということがあるかもしれないと。それについて、どういうふうに我々の方で係わっていくかというのは、今後、よく関係者の話も聞きながら整理をしていきたいと思います。ただ、私どももまだ原発のサイトをきちんと検証させていただいた経験があるわけではございませんので、まず、いろんなかたちで今回の協定に基づいて、原発サイトを見せてもらうとか、そうした作業を始めさせていただきまして、当然ながら中国電力からも誠意のあるコミュニケーションがなされるものと期待をいたしております。そうしたコミュニケーションの中では、私たちも地域の考え方を述べていくことになろうかと思います。
○NHK 月岡信行 記者
原発が[1月]27日に止まるということについては、そのエネルギーの供給の懸念とか、そういうのもありますが、平井知事ご自身はどのようにお考えですか、今時点で止まる。
●知事
これは、当然と言えば当然ですよね、原発は点検ということがございますので、安全性の上で止まるということは予測された範囲内のことだと思います。それが[1月]27日になったということだと思います。ただ、今後、これをもって、中国電力管内の原子力発電所が全て動かないということになりますので、今後の電力需給の問題も夏に向けて浮上してくるのではないかと懸念をされます。その中で、春4月から原子力安全の新組織が国で立ち上がったり、原子力安全の体制整備が急ピッチで進められるのだろうと期待をしております。我々もやるべきことをやりながら、この原子力発電所の運転につきましては、重大な関心を寄せていく必要があると考えております。
○読売新聞 野口英彦 記者
それに関連して、国は原発の運転期間を原則40年として、1回に限り20年延長するという方針を打ち出したことについては、どうお考えでしょうか。
●知事
これは、我々も報道で見聞きするしか、ちょっとこの件についてはないんですけれども、1歩進んで1歩下がりというような、そういう行ったり来たりの状況でございまして、もっと国は、科学的知見だとか、住民の安全を第一に考えた視点をしっかりと持ってもらって、基準を定める必要があるだろうと思います。当然ながら、その際に立地も含めて地元側の意向というのも尊重しながら考えていくべきではないかなというふうに思います。40年というのが絶対的なものなのかどうかとかいうことは、科学的なアプローチで初めて検証されるわけでありますが、それが急に60年でいいよということになる、その60年になるときというのは、これは厳密にみるんですよという話しか聞こえてこないわけでありまして、じゃ、どういう根拠で60年が認められる場合があるのか、それは多くの人が納得できるような内容なのかどうかっていうのは、今段階では検証しようがないわけであります。議論だけが先行しておりまして、やや物足りなさ、頼りなさを感じざるを得ないのかなあと思っております。
○NHK 月岡信行 記者
島根県の原子力[防災]の訓練に、今度鳥取県も初めて参加すると、平井知事もこちらの県のサイトから参加されるというふうにおっしゃっていましたが、もっと具体的に鳥取県として今回どのような感じで参加するということであるか、教えてください。
●知事
今の手順としては、一定の想定をおきまして、それで、緊急停止してくると、そういうような状況を踏まえた情報伝達、これが中心になろうかと思います。それで、あと、我々の方でも市町村も市町村の方で連絡を受けてやるわけでありますが、どういう情報に基づいて、どの程度の訓練をするかというのは、これから来月に向けて詰めてみたいと思います。今までは一時的な情報を、その場で得ることはできなかったわけでありますが、オフサイトセンターの中に入って、そこで進行している事態に即して、我々の職員が向こうから情報を送ってくるということになります。ですから、非常にスピーディなその対応が求められるわけでありますし、さらにそれを避難へと結びつけなければなりません。その避難に結び付けるためにはどういう伝達方法をとるかとか、どの辺をクリアして避難の号令をかけるかとか、そういうさまざまな事態を想定しなきゃいけません。ただ、残念ながら鳥取県の場合は、今までそうした準備がございませんので、それを今から2月16日に向けてですね、この程度の訓練はやってみようかというようなことを見定めていきたいと思います。
○NHK 月岡信行 記者
住民が避難するとか、そういう想定はないですか。
●知事
住民の実際の避難のところは市町村のところになってくると思います、市町村によっては、ひょっとするとそういう一部住民避難のアプローチまで含めて、協力してくださるところもあるかもしれません。我々の方はどちらかというと、情報伝達のところを1つの中心線にしながらそのまわりに、さらにそういう関連したところに波及させた訓練ということになろうかなと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
その原発の訓練ですけれども、オフサイトセンターでやるということでしたけれどもね、福島原発の場合でもオフサイトセンターっていうのは近過ぎて役に立ちませんでしたよね。今回、もし、島根原発で事故が発生するとすれば、やっぱり同じような状況で役に立たないものになるんだろうと思うんですが、そういう場所で訓練するっていうことは、どういう意味を持つのかと思うんですが、ということは、何が言いたいかっていうと、やっぱりちょっと離れたところに臨時のオフサイトセンターでも設置してやるっていうことは必要なんじゃないかな、そういう発想って出て来ないものなのでしょうか。
●知事
それは当然、課題だと思います。もちろんそれは両県とも分かった上で、今回はまず、オフサイトセンターでの訓練をやろうということでございます。今後、オフサイトセンターがやられてしまった場合に、どうするか、これは島根県の方が中心的役割になると思いますが、オフサイトセンターに代わるサブのオフサイトセンターを設置するということをどっかに想定しなければいけませんね。その想定されるサイトが決まってきて、初めてそういう訓練も実施可能になるのかなというふうに思います。いずれにせよ、今回は、我々にとって初めての体験でありますけども、オフサイトセンターの中から一緒に議論をして、我々が住民に対してやるべきことを自ら考えて、そして、避難の号令をかけていくと、それをまずやってみたいと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
その場合に、島根原発から30キロ圏外にサブのオフサイトセンターを作るという想定をした場合に、鳥取県内にそういうものを作れないでしょうかという提案が島根県からあった場合に、何か応えるような準備ってございますかね。まだ、全然想定は。
●知事
それは、もし、そういうお話があれば、私どもも考えないではないですけども、聞こえてくる感じでは、島根県内で考えられるということじゃないかなと思います。島根の方は非常に厄介な状況であると思うんです。そこは、私もある程度理解できるんですけども、県庁もそうですし、松江市役所もそうですし、皆そうですから。そうすると、それ全部、こう動かして、ということを考えることだけでもかなり労力がいることだと思います。その辺を整理をしながら、今おっしゃるような30キロ圏外でのサブのオフサイトセンター、そういうものを想定をしていくということになっていくのかなと思います。多分もう少しここは時間をかけて議論されるんじゃないかなと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
事故っていつ起きるか分からないものですからね。サブのセンターでも作ろうと思うと、あらかじめそういう準備ってしておかなくてはいけないのかなって気もするものですから。
●知事
そこを、能力を見定めながら考えられるんじゃないでしょうか。ただ、同時に、オフサイトセンターという一定の装備をしたところですら駄目なのであれば、当然ながら県庁とか、市役所の問題にも波及すると思いますので、ことは厄介だと思います。
○日本海新聞 井上昌之 記者
今日、「国際まんが博」のプロポーザル結果についてのご報告がありましたが、知事のこの提案内容についての評価をお聞きしたいんですよ。総額5億円以内というかたちで集めた大型事業なんですが、これで本当に県内にお客さんを呼べるか。それから、まんが王国建国の年として全国に発信できるような内容になっているか、このあたりの評価をお聞かせいただけませんでしょうか。
●知事
これは、いろんなかたちで審査員のかたに入っていただいて審査をした結果でありますので、これに基づいてやっていくという考え方であります。ですから、私が評価をしたということよりも、どういう審査でなされたかということじゃないかなと思いますが、審査の中で出てきたご意見としては、ディズニーキャラクターを使うということは着想としてアピール力があるんじゃないかというような話がございまして、こういうことと、県内の漫画文化とを絡めながら展開をしていくことで、インパクトのあるイベントになるんじゃないかという、こういうご指摘があったようでございます。私もそうだと思います。
「国際まんが博」として世界中の人に分かりやすく、鳥取はまんがだよというイメージを持ってもらう意味で、県内のコナンや鬼太郎も当然前面に出るわけでありますけども、それと併せてディズニーキャラクターが応援に加わるというのは面白い設定で、多くのかたにアピールできるんではないかなと期待をしております。あと、我々としては、県内を面的に見てもらう必要があるだろうと思います。これは、正直な話、まんがだけを見ることにならないとは思うんですね。例えば、古事記の関係であるとか、それから、食の関係であるとか、いろんなものも合わせて見ていただくことになろうかと思いますけども、そういう食や自然や、あるいは歴史や文化とかも含めて見ていただくときに、その漫画の展開している状況に合わせて動いて、旅行者の方で動いていただくということで、県全体が活性化する効果が出ればありがたいなというふうに考えております。
今回のこの提案は、そういうコアとなるイベント中核部分もありますけども、また、併せて関連して、一緒になって地域で盛り上げていくさまざまなイベントとセットでやっていこうというコンセプトでございまして、その意味で鳥取力、住民力、地域力というものも吸収しながら展開をしていくということになるのではないかと期待してます。
○日本海新聞 井上昌之 記者
知事は、今、評価するというようなことをおっしゃったんですけども、このディズニーのキャラクターのスティッチが登場すると、これがあまりに唐突過ぎて県民のかたに理解いただけるのかなと思うんです。今まで水木しげる先生ですとか、谷口ジロー先生の漫画、名探偵コナンもそうですけども、これでメイドイン鳥取で売り出してきたのに、なぜここでいきなりこのディズニーのキャラクターを使って、まんが王国の建国の年をアピールしないといけないのかなというこの辺の理由がですね、ちょっと理解いただけないんじゃないかなという気がするんですけども、このあたりはどうでしょう。
●知事
ただ、多くの国内外の人に聞いていただければ、コナンあるいは鬼太郎というものも、当然頭の中でヒットしてくる、なるほどなというのはあると思うんですね。それで、それに合わせてディズニーのキャラクターという、これも世界的にアピール力のあるキャラクターが応援に回るということが、さらに1つの統合力と言いますか、そういうものを増していくんではないかなというふうに期待をいたしております。こういうようなプロポーザルで出てきたアイデアではありますけども、そのディズニーキャラクターとのコラボレーションというところも評価対象になったのには、私はイベントの力を高める、そういう設定ではないかなというふうに多くの人が理解していただけると思っております。
○日本海新聞 井上昌之 記者
結局、イベントが目指す方向性が、こういうディズニーとかを入れてしまうと、もう、わけが分からなくなってしまうんじゃないかなという気が、心配があるんです。というのが、今まで本当に鳥取県はまんがの王国であると、作家さんも多く生まれてこういうイベントもあると、境港の水木しげるロードもあるということで売り出してきたのに、唐突にこの海外のアニメのキャラクターを入れてPRさせることで一体どういう効果が出てくるのかなという、その辺がちょっとよく分からないんですけれども。
●知事
つまり、案内役ですよね。主役はやっぱりコナンとか、あるいは水木先生だとか、あるいは地域のいろんなアニカルのイベントなどだと思います。そういうものを1つに束ねる存在として、そのディズニーキャラクターも活用してはどうだろうかと、こういうアイデアでございまして、要はメインディッシュとそのデザート的なそういう存在との違いはあろうかと思います。メインディッシュはあくまでも県内の素材だということでありまして、スティッチのためのイベントをやるわけではないと理解をいたしております。
○読売新聞 野口英彦 記者
その点について、 私も[日本海新聞]井上記者と同感でして、この鳥取県の食とか文化、歴史というのとスティッチの世界観が本当にマッチするのかいう、ここにまず戸惑いを覚えますし、例えば、県外から人を呼ぶ場合に、私は鳥取県出身者として申し上げれば、例えば鬼太郎であれば、鳥取県は水木[しげる]さんの出身地であるということを言えば分ってもらえると思うんですけど、では、なぜ鳥取でスティッチなのということに関して、恐らく多くの県民は上手く説明できないと思いますし、正月の紙面で多少漫画の企画をやった私でもずっと頭を抱えているんです、なぜ鳥取でスティッチなのと。そこの部分がうまく説明できない限りは、こういったイベントは成功するとは思えないんですけど、そのあたりどうでしょうか。
●知事
それはいろんな要素が、国際まんが博ですから入ってくるということで、トータルとして見ていただければ、県内の素材が中心になって、それに分かり易い案内役、ガイドとしてスティッチが出てくるということになろうかと思うんです。今、これ、多分、この度プロポーザルでやりましたので、これから基本コンセプトの詳細を詰めていくことになるんだと思いますが、当然ながら、ご指摘のような鳥取がむしろ霞んでしまうことがないように、それは最大限の配慮をしていかなければいけないと思います。
○読売新聞 野口英彦 記者
これは一過性の祭りじゃないんだと、サブカルチャーも含めて幅広い取り組みをするんだというときに、ディズニーのキャラクターというのは、ご存知と思いますが、非常に著作権の管理が厳しいことで知られておりまして、著作権保護の期間を延長する法律を、別名「ミッキーマウス法」と呼んだりするようなこともあるそうであります。そうしますと、例えば気軽に、例えばチラシに使ったり、ポスターに使ったりすることはできにくい素材、あるいは日本のコミックマーケットではそういう、例えば有名作品のパロディー的なものがある程度許容されているわけですけども、そういうものも、これはなかなか難しいと思うんですね。だから、非常に扱いにくい素材をなぜわざわざ採用しないといけないのかなという気がするんですが。
●知事
著作権ということで言えば、実は我々もそれ、常に壁があるわけでございまして、水木[しげる]先生のキャラクターでも、青山剛昌先生のキャラクターでも、かなり精力的な交渉をして一つ一つ丁寧にやっていっております。これは今の著作権の世界でありまして、ディズニーも同じことなんだろうなというふうに思います。今回のそのスティッチのご提案も、今回のイベントのガイド役ということであって、永続的に鳥取に住んでもらうということでは多分ないんだろうと思いますが、そういう限られたイベント対応の使用ということで、著作権的には整理をしていくという考え方じゃないかなと思います。もちろんその辺の具体的なPR戦略だとか、広報媒体の在り方も含めまして、よくこれから検証していくということになろうかと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
関連してですけれども、今日このプロポーザルの案を見まして、オリジナリティというのがどこにあるのかなと思ったんですよ。水木しげるさんにしても青山剛昌さんにしても、これまで出来上がった作品と言いますか、既存のものですよね、谷口ジローさんにしましても。今回それに対してディズニーランドを持ってくるということになってくると、僕は「まんが王国とっとり」がディズニーランドの分国になってしまうんじゃないかという危機感さえ持ってしまうぐらいでして、だから、「案内役」と知事がおっしゃるんでしたら、やっぱりオリジナルのものを作るべきじゃないか、それは例えばトリピーでもいいし、カニーラでもいいじゃないですかと言いたいんですよね。何もディズニーランドからまで持ってきて、海外から持ってきて案内役をさせなくても、場合によっては知事のまんがでもいいんですよね。やっぱり、オリジナリティのあるものを作らないというと外に向かっては打って出られないんじゃないでしょうか。
●知事
今回のあのイベントについてのそのガイド役という設定でございますので、非常に限定的な使用ということになろうかと思います。ディズニーランドでスティッチやっているわけではございませんで、ディズニーが開発したキャラクターの1つにスティッチというのがあると。それで、現実のそのキャラクターの認知度からいきますと非常に認知度高いんですね。その意味で、世界中の人にとってもそういうキャラクターがガイド役として、もちろんサブでありますけども、メインは鳥取のまんが文化などになろうかと思いますが、そういうサブとして出てくるということで、分かりやすさが格段にアップするというように期待をいたしております。もちろん、ディズニーランドをこちらに持ってくるということではまったくありませんで、こちらにはやっぱり鳥取の鳥取ランドというのがございまして、そこに友達がやってきて、案内したというぐらいの話だろうと思っております。
○山陰中央新報 太田満明 記者
逆に、認知度が高いからこそ危機感を感じるわけですよね。
●知事
しかし、コナンとか、それからゲゲゲの鬼太郎だとか、そういう認知度の高いキャラクターは、元々鳥取には存在しております。ですから、それとのコラボレーションになりますので、別にスティッチのイベントだということにはならないと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
やっぱりディズニーランド云々、なんでそれこそ今、[読売新聞記者]野口君や皆が言っていますけども、なんでスティッチなのか、そこのところの説明というのはしづらいし、確かに限定されたものだとは言いながらも、その限定されたもので逆にイメージを作ってしまうと、それは10月、11月のマンガサミットから後にまんが王国を作っていくときのイメージに定着しちゃいすぎても、これは困るんじゃないかという感じがしておるんですけれども、やっぱりオリジナリティのものを作ってほしいと。だから、さっきも言いましたように、水木しげるさんにしても、青山剛昌さんにしても、谷口ジローさんにしても、自分が作った作品なんですよね。またこれは鳥取県のものだというイメージができるんですけれども、なんで、ここでディズニーランドのスティッチが来なくちゃいけないのか。
●知事
重ねて言いますが、別にディズニーランドではないです。ディズニーランドは白雪姫だとか、ミッキーマウスで、スティッチとは、ちょっと別の世界です。
○山陰中央新報 太田満明 記者
むしろ、オリジナリティのあるものを作ってほしいというのが要望なんですよね。
●知事
ええ。ですから、それは我々も基本線だと思っています。鳥取のまんが王国を象徴する、国際というタイトルも入るような国際まんが博としてやるわけです。当然ながら、台湾にもこの間行ってきましたけども、台湾の漫画家の作品もこちらの方に持ってきてもらったり、いろんなかたちで国際性のあるものになると、その中にスティッチというキャラクターが入ってくるということだと思うんです。それで、このスティッチが入ってくるからということで鳥取らしさが失われるということにはならないように、それは水木しげるロードの方がよほど巨大な存在でありますし、それから名探偵コナンのコナン通りだとか、ああいうようなところもございますし、そういうのを、ただ1つの、まとめ上げる力、順番にこれを見て歩いてくださいねというときに、言わばドラマで言うとナレーターのような、そういう存在として世界的にも認知度の高いキャラクターを使用してはどうかと、こういうアイデアなんだと思います。
○読売新聞 野口英彦 記者
では、結局、県出身の漫画家の存在が薄れてしまうんじゃないかという危惧の裏にはやっぱりこの企画に、これはコンペですから仕方がない部分もあるんですが、県の存在感がこの企画の中に見えない、県のまんが[王国とっとり]推進室がどういうふうに考えているのかということが、なかなかここから読み取れないということがさっきのような質問につながっているんではないかと思うんですね。そのあたりはどうお考えでしょうか。
●知事
我々としては、鬼太郎の世界とか、コナンの世界とか、谷口ジローさんの世界をはじめとした鳥取県のまんが王国ぶりをしっかりと売り出していくことには変わりないと思います。その辺でまんが王国推進の事務局の方は、これからも企画を考えて打ち出していくことになると思います。そこに1つのイベントの間の仕掛けとして、こういう工夫が入ったというようにご理解いただきたいと思います。
○読売新聞 野口英彦 記者
「まんが」というのは1つのキーワードであって、やっぱり結局は県の職員自体が発想力と言いますか、そういう企画力を試されているなと思うんですね。そういう意味では今後つまびらかになる来年度予算であったり、来年6月補正なんかでも我々があっと驚くような企画が出てくるというふうに期待してよろしいんでしょうか。
●知事
[国際]まんが博をこれから詰めていきます。今、これは今も[読売新聞記者]野口さんおっしゃったように、実はコンペという仕組みで生まれていますので、我々も、私自身も、ちょっと誠実に縛られなきゃいけないところもございまして、そういうアイデアがやっぱり一等賞を取ったと。その一等賞取ったアイデアを1つのコアにしながら、これから本当に詳細に実施の詳細を詰めていくことになります。そこでできる限り、地元から出ているアイデアだとか、住民参画の種だとか、そういうものを盛り込んで1つのパッケージにまとめていく。それを当初予算ですとか、6月補正ですとか、そうしたところで具体的に提案していくことになろうかと思います。
○山陰放送 瀬崎宗洋 記者
今日の朝の分ですけど、境港市のポルフィリン[症]の人がポルフィリン[症]の難病指定を求める請願を、2回目を厚生労働省に求めたんですが、それについてはどのようにお感じですか。
●知事
ポルフィリン症につきましては、これは難病の指定ができていないことは誠に遺憾な状況だと思います。私どもも、[現厚生労働大臣が]ご着任される前から実はこの問題取り組んでいまして、県庁でも署名活動したことがございました。さらに日本全国の展開にしようと考えまして、関西広域連合でありますとか、そうしたところで中国地方知事会だとか、そういったところでも呼びかけまして、他の県からも署名を県庁が集めたこともございました。それが積もり積もって第1陣の署名活動として政府側に提出されましたし、今回さらに第2陣[署名]が提出をされたということであります。ぜひ、政府としては、しっかりと受け止めて、難病で苦しんでおられるかたがたがいらっしゃいますので、早くその思いに応えていただきたいというふうに思いますし、県としてもこれまでどおりそうした動きを支援していきたいと思います。
○NHK 杉山大樹 記者
NHKです。今日名古屋本部のあり方について自民党の方の会派から、知事のこれまでの県の組織としては廃止するという議会での答弁について、今日は縮小しながらも存続するというふうにして、知事もそれに対して再検討というか、再提案したいというふうなお話がありましたと思いますけど、どういった観点での再提案、再検討になるんでしょうか。
●知事
これは今もらったばっかりですので、少し頭の整理を正直させていただきたいと思いますし、これは現在の名古屋本部という組織自体も、県庁以外にもよその団体も合同で入っている状況もございますので、関係者とも調整する必要があるかなと思います。ただ、その見直しのポイントとしては、私のイメージでは、従来の名古屋本部がやっぱり他の県と比べても確かに大きくなりすぎているところがあります。これは、原因は先ほど自民党会派からのご提案にもございましたけども、セクショナリズム的にそれぞれの領域ごとに人を置いていくとどうしても膨れ上がっていくということもあると思うんですね。
ですから、それを見直して、もっとトータルで働いてくださる人材が輝きを持って動き回ると、そういう解決策を提示することで、もっとコンパクトな組織を再生できないかなと。今ある事務所本部は、今の形としてはいったんは終止符を打たせていただいて、もう一度新しいコンセプトで組み直すということではないかなと考えております。我々の方では、場合によっては関西本部も活用しながら、その名古屋の組織をもう一度立て直してみようかなという思いもあって、前回1つのアイデアを示させていただきましたけれども、今日の中で関西と中京では温度差が著しくあるというお話もございましたので、名古屋の方に人を配置し直すということも含めて、見直しを抜本的に考えたいと思います。
○NHK 杉山大樹 記者
じゃあ、基本的にその廃止という言葉が目立ってしまうとは思うんですけど、今日のその再提案するというのは、その廃止の方向性について見直すということを意味されたわけではないということですか。
●知事
ええ。ここはちょっと自民党会派の皆さんと私どもとで若干ものの見方が違うところかもしれませんけども、私たちのイメージとしてはいったん廃止をして、そして新しい完全な民間組織としてもう一回作ってみてはどうかというようなイメージだったんです。ただ、それを12月議会で申し上げましたけれども、それに対する答えとして、今回議会側からああいう提案がなされたわけであります。それはやっぱり受け止めなければいけないかなと。とんでもない提案だったらちょっと我々もそうは言えないんじゃないかというような話もするんですが、全部が全部とは申しませんが、我々でもやっぱり傾聴しなければならない、しっかりと考えなければならないポイントもあったと思いますので、県職員の配置も1つ復活材料としては考えてもいいのかなと、そういうことも入れながら、ただ従来の組織が肥大化しすぎていて、コストパフォーマンスが悪いということから事業棚卸が始まっていますので、イメージ的には従来の組織をいったん終止符を打たせていただいて、それで、新しいまた新たなコンセプトで組み直すというところぐらいで模索する案を調整してみようかなと、今は思っております。これは関係者もいろいろいますので、県だけのことでもないもんですから、これからちょっと時間をいただきまして、検討させていただきたいと思います。当初予算にはご提案申し上げたいと思います。
○朝日新聞 宋潤敏 記者(幹事社)
いかがでしょうか。時間も迫ってきておりますが。
○共同通信 中川亘 記者
社会保障と税の一体改革についてお願いします。直近の話なんですが、政府が消費税の引き上げ分に関する機能の強化と維持の割り当てなどを含んだ、統一見解を示しました。これをご存知でしたら、それについてご意見や考えがあれば。
●知事
具体的にはどのことですか。
○共同通信 中川亘 記者
5%の引き上げに関しまして、社会保障の機能維持に4%分、強化に1%分を。
●知事
それは1つのご見識なんだろうと思います。年末に地方側と国側で折衝しました。その結果引き上げ分の5%の内、1.54%分は地方の財源として使いますということになりました。ですから、我々としては、国は4プラス1という整理をされるかもしれませんが、我々は地方の自主財源ということもございますので、一定の社会保障のために使いますよという、そういう大きな風呂敷の中で、1.54%分については考えていきたいと思っております。
○共同通信 小出秀 記者
さっき全国都市緑化フェアの話もありましたが、その中で環境立県を推進をしていきたいといったようなお話の中で、昨年末の話なんですけども、COP17[第17回気候変動枠組条約締約国会議]で京都議定書の枠組み延長に参加しないことが決まりまして、それの期間が今年の年末までなので、来年度予算って話になると思うんですけども、その中で環境立県を推進をしていく中で、その枠組みを延長しないことが決まった中で、鳥取県として、環境政策の見直しはどういったものがあるか、簡単に教えてもらえれば。
●知事
それは、枠組みは参加しないというのは、オブリゲーション[義務]はないという意味での参加しないだと思います。国として環境政策を推進する二酸化炭素の吸収源対策を推進するということには変わりがないものだというふうに喧伝されています。従いまして、我々としても従来から、一生懸命レールを作ってきました。そういう環境についてのフロンティアを鳥取から形成しようという環境イニシアティブを推進したいと思います。年度末までには環境イニシアティブ、我々の環境政策の骨子を取りまとめたいと考えております。
○朝日新聞 宋潤敏 記者(幹事社)
いかがでしょうか。よろしいでしょうか。それじゃあ、会見を終わります。ありがとうございました。
●知事
はい、どうもありがとうございました。