梨の起源となった植物は7千万年以前に中国の南西部の山地で発生し、6千6百万年前頃に分布を広げて行ったと言われています。
発祥地からシルクロード等で東に向かって分布を広げたナシ属植物は中国東方地域に移り中国ナシや日本ナシ等に分化し、さらに海を渡って日本に伝わったと考えられています。
シルクロードを通してシルク(絹)や宝物、文化、宗教等と一緒に梨も伝わったことを思うと、悠久の歴史を感じずにはいられません。
鳥取市にある鳥取大学にはアジア梨遺伝資源銀行が設置され、日本はもとより中国や韓国の珍しいナシ品種が収集されています。