国内のB型及びC型の肝炎ウイルス持続感染者は約300万人と推定され、国内最大級の感染症とも言われていることから、B型及びC型肝炎に係る対策が喫緊の課題となっています。
本県では、全市町村での肝炎ウイルス検査の実施や肝炎治療医療費の助成、普及啓発など様々な対策に取り組んでいるところですが、一方で本県の肝臓がんは全国と比べて、死亡率、罹患率が高いほか、肝臓がんの主な原因とされる肝炎ウイルスの陽性率についても高い傾向にあります。また、肝炎ウイルスの感染経路や早期治療の重要性などの知識についての県民の理解も十分ではないなど多くの課題が残っています。
このような状況の下、県、市町村、医療関係者、事業者等及び県民が連携した総合的な肝炎対策の一層の推進を図るため、「肝炎対策基本法」及び「肝炎対策の推進に関する基本的な指針」の規定に基づき「鳥取県肝炎対策推進計画」を策定しました。