防災・危機管理情報


知事定例記者会見(2013年7月18日)

平成25年7月18日(木)午前10時~
 県政記者室(県庁3階)

録画配信 知事記者会見動画(約36分) ※MPEG4形式

  

1 7月15日の集中豪雨被害と復旧に向けた対応 

●知事

 皆様、おはようございます。
 去る〔7月〕15日に大変な豪雨がここ山陰を中心に襲いました。最大雨量の観測記録が更新をされた江府町江尾におきましては、219.5ミリの観測ということになりました。そのほかのところでも極めて集中豪雨型の典型的な災害となりました。米子市内におきましても都市河川から水があふれるというようなことなどで湛水騒ぎが起こったりしました。また、各所で土砂崩れや農林災害が発生をするということになりました。とりわけ国道179号線、三朝町木地山におきまして、人形峠を出てきたところで自動車が陥没した路面から落ちてしまったという、大変に残念な事故がございまして、心からお見舞いを申し上げる次第でございます。3名の方の重軽傷ということになりましたが、お三方は今、地元のほうに戻られておられるというふうにお伺いをしているところでございます。こうしたところに対しまして速やかな災害復旧を進めようということでやってまいりました。そういうことで関係者の御協力もいただきながら精力的に取り組んでまいりたいと考えております。

 例えば〔国道〕179号線につきましては、現在土のうを積みまして、その上に鉄板を張って、これは大型車両、バスやトラックでも通行できる状態に回復をしております。片側交互通行でもなく、通常どおりの走行ができるようになっておりますが、もちろん本格復旧をこれからやらなければなりません。そのほかのところ、数カ所、まだまだございます。例えば〔国道〕180号ですか、これは〔南部町〕大木屋のあたりで大規模な崩落がございまして、これなど数カ所にわたりまして国道が寸断をされるということになりました。一時期は9台の車両が閉じ込められるということになりましたが、これは南のほうから、米子側から、さらに北のほうから、それぞれに若干土砂を除去することによりまして、そして9台の車が無事避難できたということでありました。一時期は我々のほうでも夜を徹して土砂の除去に当たりまして、中に埋まった車が果たしてあったのかどうかという緊迫した場面もありましたけれども、最終的にはこの箇所では人命に至るようなことにはならなかったことは不幸中の幸いだったと思います。

 また、そのほかにも〔国道〕181号線であるとか、いろいろなところでの寸断箇所がございます。きょういっぱいの間でいえば、その大木屋のところの南部町は片側交互通行で、とりあえず仮の交通再開を目指せる状況になってまいりました。ただ、ここはかなり状況が悪うございますので、応急的な対策から先の対策は非常に困難なものもございますが、精力的に取り組んでいく必要があると思います。

 私自身も災害現場に参りましたし、それから空から、上空からその状況を視察をさせていただきました。その上空からの撮影ビデオにつきましては、森林組合等の関係者にもDVDで配付をするなどして、今後の対策に役立てようと今しているところでございますが、相当南部町の山合いのところは状況が厳しい状況であることが見てとれました。三朝〔町〕のほうは木地山のところがやられましたけれども、それよりもずっと南部町のほうは厳しい。また江尾のあたり、要は江府町一帯ですね、何が起こったかということを解析をしてみますと、〔島根県の〕松江から安来、安来の中でも旧伯太町というところがありますが、そこから山を裏返してみますと、南部町の被災地域のほうに来るわけです。それから江尾のほうに向かいまして、実は〔岡山県〕真庭市が結構な被害がございます。ダムの放流をせざるを得なくなって、それで湯原温泉が営業停止せざるを得ないという、大変悲惨な状況が生まれているわけでありますが、その山の折り返したところの三朝〔町〕にも一部被害があったと。この辺がかなり強い雨が降ったと思われます。

 また、米子も、これも観測としては最大規模の雨が降りまして、これによって、普通ならばゆっくりと雨が降って、だんだんと流積が高まってくるという状態ですけども、一気に降るもんですから一気に中小の河川があふれてしまうというタイプのものです。大河川の氾濫というタイプの台風型災害とは違いまして、今回は赤碕〔町〕だとか若桜〔町〕、八頭〔町〕で起こったような集中豪雨災害のパターンになってきたところでございました。

 そういう中で、大きなところの復旧を今日中に目指そうというところまで来ておりますが、そのほかのところも精力的に今進めております。例えば〔国道〕482号線、これ峠を越えて岡山に行くところでありますが、これのほうの通行も確保するということに至りました。そういうことなどでやっておりますが、なお残るのが、あす以後なお残るのが、残念ながら大山の環状道路、一の沢、二の沢、三の沢といった、いつもこういう土砂災害で苦しむ箇所がありますが、その区間につきましてはいまだちょっと復旧という見込みになっておりません。また、日野溝口線のところですね、ここは代替路がございまして、ほかの峠越えの道がこれで確保されてきますので、非常に重大な影響を与えるわけではないですが、幾つかの崩落箇所が複合していまして、もともと道路改良を進めなきゃいけないところでありますので、厳しいところであんまり通行量もあるところではございません。ここは残念ながらまだ通行どめが残るという状況でございます。

 特に残念なのは482号線。これ我々のほうは片側交互通行というようなことで通行を確保しますが、岡山県に越えて蒜山のほうに抜ける一般道でありますが、この岡山側のほうがやはり先ほど申しました真庭で、かなりの被害が出ているということもございまして、こちらのほうがかなり厳しいので、復旧見通しが立っていないという状況でございます。

 これにつきましては、会議の席上で私のほうから県土整備部のほうに指示をさせていただいて、NEXCO西日本〔西日本高速道路株式会社〕とかけ合うということにいたしました。その結果として、きょうの午後の段階から高速道路の江府と蒜山のインターチェンジの、この1区間のところでありますが、この1区間につきましては、ここを代替して乗っておりるという交通を認めてもらうことになりました。これはNEXCO西日本と鳥取県との協定に基づいて、災害で閉鎖された道路の代替路線としてNEXCO西日本の協力を仰ぐことができました。したがいまして、NEXCO西日本の米子道の開通がなされた後、その後は非常にお手数でございますけれども、江府のインターチェンジを通っていただいて蒜山のインターチェンジまで行っていただき、そこでおりていただくというような交通については無料でNEXCO西日本の協力を仰ぐということでの代替の確保が成立をしました。岡山側の開通まではこの措置を継続していただけるということで高速道路側と話をさせていただいたところであります。NEXCO西日本の御協力に心から感謝を申し上げたいと思います。

 これから9月補正〔予算〕の編成に入る等もございまして、きょう〔18日〕、あす〔19日〕ぐらいで今後の災害復旧方針について取りまとめをしようと考えております。そういう中で、いろいろと今後の事業形態を決めていきますが、例えばさっきの大木屋のところであれば、災害関連の緊急治山事業で道路の上のところの山を直していかなきゃいけないと思います。それから道路の復旧事業、これを並行してやっていくというような手法になろうかなと思います。こうしたことをそれぞれの地区地区で考えていかなければなりませんが、我々の方針を今週いっぱい、遅くとも来週にかけてまとめて、まずは今、応急復旧をみんなで一生懸命やっていますが、その後の本格復旧に向けては対策を整えていく必要があります。

 ざっと見て、今回10億〔円〕は超えてくる、数十億オーダーでの災害復旧必要額が出てくるかなと思いますが、我々のほうで実は当初予算段階で備えをしておりまして、55億円の災害復旧予算を当初で既に計上しております。この計上額を速やかに使って執行していきたいと思います。これは国〔土〕交〔通〕省との災害協議がございまして、秋頃以降、本格的にかかることになろうかと思いますが、準備を急いでやっていきたいと思うところであります。

 この額を使いましてとか、それから例えば海岸漂着ごみ、それからダムの中の、やはり流木が大分流れてきていまして、ダムに相当量の流木が入ってきております。こうしたものの除去等も含めて、災害対応をこうした既定経費を使ってやっていくことになろうかと思います。

 農林被害につきましては1億8,000万円ほど、これは現在段階での判明額でありますが、まだふえる可能性が十分あると思っていますが、それに対する対策が必要であります。これも既定の災害復旧予算がございますので、それを使っていきますけれども、この農林関係も含めて、ある程度9月補正〔予算〕で積み増していかなければいけないと思います。ですから、9月補正〔予算〕での対応を視野に入れて、既定経費を使いながら、数十億規模になろうかと思いますが、そうした復旧事業を精力的に進めていきたいと思います。また予算との兼ね合わせで難しい場合には、予備費を弾力的に出動させたいと思います。

 また人員についてでありますが、特に土木関連等で被災が複数箇所出てきております。また今、経済対策もございまして、アベノミクスの事業等を含めた予算執行を急がなければいけないという事情もございますので、中・西部に対して、特に西部でありますけども、数名程度、本庁だとか東部のほうから技術者をそちらに張りつけて、当面やるというようなことも検討を今、指示をしております。人員面、それから財政面、全力を挙げて対処をしてまいりまして、県民の皆様の安全・安心を確保してまいりたいと思います。

 今回の災害におきまして、今後への課題も出てきたと思います。そうしたこともこれから事態が落ちついてくるときに洗い出しまして、集中豪雨型の災害への対策をなお一層バージョンアップして強化をしてまいりたいと考えております。



2 参議院議員通常選挙後を考慮した当面の動向 

●知事

 〔7月〕21日には、いよいよ〔参議院議員〕通常選挙が執行をされます。国民の皆様の厳粛な審判が下され、これからの我が国の方向性が定まってくると思います。鳥取県としても、その国民の審判に注目をしてまいりたいと思いますし、機動的にこれから国政の動きを捉えて対処していくことが肝要かと思っております。

 そういう意味で、これからどういう政治体制になるかわかりませんが、我々としても早速に選挙後に行動を起こしていかなければならないことを見据えて動いていきたいと思います。例えば11の県によります高速道路のミッシングリンク〔高規格道路の未整備区間〕をつないでいって日本の再生を図っていこうという知事会がございます。その11県の知事会を早速、週明けの〔7月〕23日に行いまして、東京での要請活動をしようということになりました。これは、和歌山県の仁坂〔吉伸〕知事や島根県の溝口〔善兵衞〕知事など、関係県がみんなそろいまして、それでこれからのミッシングリンクの解消に向けた政策実現を求めていくという動きであります。

 実は、選挙後にもすぐに来年度予算編成に向かっていく動きがございます。さらにこれは報道で流れているだけなのでちょっとよくわからないんですけども、歳入の上ぶれがあると、1兆3,000億〔円〕とかいう話のようでありますが、その歳入の上ぶれを使った補正予算を選挙後に作成するんではないかと、こういう観測も報道の中で流れているところでございまして、そういうこともにらんでミッシングリンクの解消という大きな課題があると、これを早速に呼びかけていこうと考えております。国土交通大臣を初めとして、政府の要路に働きかけをしていくことなどを検討しているところでございます。

 また、一昨日〔16日〕、昨日〔17日〕と急にちょっと情報が出てきて、我々も非常に関心を持って今、関係先とも協議をしているところでありますが、〔米子市出身の拉致被害者〕松本京子さんが〔北朝鮮の〕ピョンヤンに在住しているのではないかと。これを韓国の政府機関が明らかにしたという報道が韓国の聯合ニュースの中で流れてきたということであります。これに対する官房長官の談話なども昨日出てきているところでございます。早速事務ベースでこの情報の真偽について、日本政府のほうにただしましたが、報道で流れている情報以上のものはないと、こういうような返答でございました。これも選挙が終わった後、来週、来週以降ということかもしれませんが、できるだけ早く政府のほうにきちんと情報の確認を求める、それから松本京子さんを初めとした拉致被害者の救出を求める、そうした要請活動も早速にする必要があるというふうに考えております。

 また、あしたになりますけれども、県の東部地区の市長さん、町長さんと一緒に行政懇談会をすることにいたしております。こういうような政治的な情勢の中でございますので、これからの課題を中心として熱心な議論を期待したいと思っておりますが、例えばミッシングリンクをつないでいく、特に鳥取インターチェンジから駟馳山バイパスまで、これを県の東部としてどういうふうに考えるのか、また岩美道路とか鳥取西道路といったような高速道路がございます。鳥取道や、それからかわはら八頭フルーツラインなど、完成したわけでありますけども、もうすぐ鳥取西道路の一期区間の一部が完成をしますが、その後の戦略等を話し合うことも重要だと思います。こんなようなことを明日、東部の首長さんたちと話をすることにいたしたいと思っております。



3 香港大規模連続チャーター便の受入開始と今後への期待 

●知事

 香港から喜びの声とともに多くのお客様が鳥取を目指して通い始めました。EGLツアーズの袁〔文英〕社長を初め関係者に感謝を申し上げるところでありますが、地元の関係者も総出で出迎えをされたり体制を整えるなど、いいムードで大型チャーターフライトのプロジェクトがスタートをしました。当日、〔米子鬼太郎〕空港のほうには出迎えに出られた市町村の関係者や観光関係者、あるいはJR〔西日本〕の関係者等がございましたし、また着ぐるみには高校生も入って活躍をするなど、妖怪でのお出迎えも盛大になされたわけであります。

 概して評判が聞こえてきたところでは、こうした山陰の鳥取県の出迎えに非常に喜ばしいという感触がございまして、これをぜひリピーターへの動きへとつなげていければと考えているところでございます。

 そのEGLツアーズの袁〔文英〕社長には、昨日〔17日〕は講演会もしていただくなど、親しく意見交換もさせていただいておりますが、現状では、初便155名乗られた上に、土曜日の便は満席であるというようなお話も当日なさっておられました。さらに今後の見込みとしては、現状7割ぐらいの予約率かなと。ただ、8割を超えてくるんではないかなと、ツアートータルでは成功への自信を旅行会社側は示しておられました。私どものほうとしては、ぜひ次年度以降もつなげてもらいたいということを申し上げましたけれども、袁社長のほうからは、ぜひ来年度もやってみることといたしたいと、今の段階での決意を語っておられまして、いいスタートが切れた証かなというふうに思いました。ぜひとも国際リゾート化を山陰全体で目指していくこととしたいわけでありますが、そのための足がかりにできればと思います。

 それから、香港におきまして同時並行的に7月の上旬、農産物の売り込みに行きました。県からも農林水産部長が行きましたが、JAの全農とっとりなどが現地の会社と上手に提携をしまして、そごう、あるいはイオンといった量販店での販売をしました。大体3,000円台から4,000円台というようなレンジでスイカの販売をしました。ねばりっこも一部持っていきまして、合わせて300ケース近いものでありましたけれども、スイカは試食期間中に完売をするという大変な評判を得たことができまして、またこれも次年度以降、続けていければなと思います。

 今の香港に入ってくる果物の状況からしますと、中国本土、あるいは東南アジア方面からのものなんだそうでありますが、糖度が大体9度とか、そういうものでありまして、当方から持ち込むのは11度、12度ぐらいが当たり前でありますので、大変に甘いフルーツということで、スイカの見方が変わるぐらいのインパクトがあるようでございます。今後もこうした展開を強めて、アジアのキーステーションである香港へのアプローチを続けてまいりたいと考えております。



4 鳥取県手話言語条例(仮称)の検討など障がい者福祉対策に関する動向 

●知事

 障がい者福祉の関係でありますが、この週末、20日にはNHKハート展が初めて病院の域内で行われることになります。鳥取大学附属病院で実施をされますが、玉井詩織さんというももいろクローバーZの方とか、それから京本政樹さんだとか、こうした名立たる有名人が障がい者のポエム、詩にアートをつけまして、それで公表するというようなものでありまして、非常に楽しみにしております。8月の初めまで行われますが、私も開会式にお伺いをしようと思います。明年は障がい者芸術・文化祭を実行しようということでありますが、いい意味で、その旗上げになればと期待をしているところでございます。

 その芸術・文化祭の準備ということも考えながら、手話言語条例の検討を進めておりまして、関係者とも話し合いを重ねてまいりました。来週の24日に第2回の研究会を開くことにいたしておりますが、大分熟度が高まってきました。それから障がい者団体からの要請も非常に強いものがありまして、できるだけ早く実現してほしいということであります。そこで、大体あらあらの案を取りまとめ、素案になってまいりました。まずその前文として、しっかり手話の意義を書き込む。それから関係者の責務、県だとか、あるいはそれから自治体や住民の皆さんやいろんな方々、特にろうの団体、当事者団体ですね、こちらのほうも一生懸命この手話という言語文化を守っていかなければならない、それを普及させていかなきゃならないというようなことでの協力を仰ぐ。そうした関係者の責務ということがあります。また、教育環境を整えていく。それから県としての財政支援をするという、そういう条項であるとか、そうしたさまざまな条項を盛り込みまして、基本条例的な手話言語条例を制定する方向で今、素案が取りまとまりつつございます。これが24日の研究会にかけられることになります。そこでの議論を仰いだ上で、25日に県の議会の常任委員会がございますので、そちらにそうした方針を御提案できればなというふうに考えております。早ければそういうふうなスケジュールで進みまして、その後、パブリックコメントを住民の皆さんに求めるなどして、9月議会の提案も視野に入ってきたというふうに思います。そういう流れの中で、今月中にシンポジウムを開催をするなどして、手話に対する意識を県民の皆様にも高めていただければと考えております。

 条例を出すだけではいけませんので、実行を伴わなければなりませんので、条例を出す、そのタイミングの議会で補正予算の提案もあわせて行っていきたいと思います。もちろんPR経費もございましょうし、それから率先行動など、そうしたさまざまな考え方、あるいは企業助成というようなこと、そうしたことも含めてパッケージで、条例は条例、それから予算的な支援措置や各種事業は、それもあわせて検討を進めてまいりたいと考えております。

 また、障がい者の施設でつくられましたそういう製品の慫慂を行おうと、率先して使うということでの県庁の計画も取りまとめることにいたしまして、今年度は2,700万円の計画規模を持とうと思います。去年が1,100万円でありますので、倍増以上の取り組みとして今年度は実現していくことで各部局と話をしたところでございます。



5 「まんが博・乙」開幕など今夏のイベント 

●知事

 そういうような障がい者対策等、いろいろと手を打っていくことになろうかと思いますが、この夏に向けていろんなイベントが行われます。一つは「まんが博・乙〔おつ〕」の展開でございますが、この20日から青山剛昌先生のゾーンがございます北栄町を中心といたしまして、名探偵コナンのアクションパークを開設しようと。迷路であるとか、いろんな体験型のアトラクション、こういうアトラクションの事業を、この20日からスタートをさせることにいたしました。また、あわせてまち歩きラリー、これも名探偵コナンをモチーフにして、まち歩きをしてもらって謎解きをしてもらおうという、これも由良の町で開催をすることになりました。また、あわせて現在7月、8月、9月と青山剛昌ふるさと館で特別展を実施をいたしてございます。こうしたことなど、第2週目に入りますが、まんが博・乙のバージョンアップも図っていこうと思います。

 こういうまんが博であるとか、あるいはこれから始まります〔とっとり〕グリーンウェイブの「水と緑のオアシスとっとり2013〔全国都市緑化とっとりフェア〕」といったさまざまな魅力、こうしたことを首都圏でも売り出していこうとして、今着々とイベントがスタートをいたしました。汐留のシオサイトのところでございますけども、汐留におきまして現在、〔砂像彫刻家の〕茶圓〔勝彦〕さんが砂像の制作を進めておりまして、昨日、その中間発表会を行いました。7月の22日に完成をすることになります。これは「砂っぷ、スナップ」、砂という字を当てるんですが、「砂っぷ、スナップ鳥取」としてイベントを行いまして、砂像も鳥取砂丘のような雄大な自然を思わせるものと、あともう一つ、砂丘のある鳥取から生まれるロマンス、それを思い起こさせるような、そういう非常に愛情を感じさせる砂像、これをもって首都圏の皆さんにもアピールをしていこうということにいたしているところでございます。そうしたようなことなどを通じまして、これからこの夏の売り込みを精力的に図ってまいりたいと思います。私のほうからは以上です。


○共同通信 千野真稔 記者

 それでは、各社、質問をお願いします。



6 鳥取県手話言語条例(仮称)の制定で想定される企業支援 

○時事通信 小出秀 記者

 手話条例の関係でお願いします。9月議会への提案も視野に入ったということで、そのときに一緒にパッケージとして補正予算も提出するということでしたが、その中に知事が言われた企業助成といったものは、例えばどういったものを想定されているのかお願いします。


●知事

 要は、手話が使われやすい、使いやすい地域社会を目指すわけでありますけども、企業さんの御協力を求める場面もあろうかと思います。そうしたことを想定して、県全体としてそうした〔手話で〕アクセス〔する環境を整備するための〕助成をしたいということの思いであります。これは、これからまた関係者とも話し合いながら事業化に向けて考えていきたいと思います。それから県庁としての手話活用の率先行動であるとか、それから県民の皆様に手話の大切さを条例の意義とともに知っていただくような、そういう啓発活動であるとか、そうしたことが当面中心になろうかなと思います。可能であれば、〔平成26年度〕当初予算になるかもしれませんが、若干ハード整備等も含めて、関係者と調整をしてまいりたいと思います。



7 不祥事の発生と再発防止対策 

○読売新聞 加藤あかね 記者

 すみません、知事部局と教育委員会で不祥事が相次いでますけれども、改めて知事のお考えを聞かせていただけますか。


●知事

 ついこのたびも学校におきましてリップクリームに体液をつけるというおぞましい事件がございました。これについて粛々と対処していく必要があると思います。

 知事部局につきまして、先般もコンプライアンスの会議をやりまして徹底をしたところでありますが、教育委員会も含めて、改めてそのコンプライアンスの徹底を今月〔7月〕中にもきちんと図らなきゃいけないんじゃないかなと思いました。やはり教育〔委員会〕のほうは特に最近不祥事が相次いでいまして、非常に私としても残念でありますし、憤りも感じるところでございます。どうしてこういう、本来聖職である学校の先生方がみずからを見失ってしまうような行動に出るのか、子供たちや地域の模範になってもらうべき存在でありますので、その責任を自覚してもらいたいと思います。やはり教育委員会制度が少し現実離れし始めていると思うんですね。いじめの大津市の課題なんかもございましたし、もっと住民だとか地域に近いところに一種の統制といいますか、規律も含めて、持っていただく必要があるんじゃないかなと思います。特に学校現場という一つの社会があるわけでありますが、これが閉鎖性を持ち始めますと、中で何かやっても統率がきかないということになりかねないわけでありまして、この辺に対する責任体制がやはり今の教育委員会制度には限界があるんではないかなと思います。

 今、多分〔参議院議員通常〕選挙が終わった後、各党間で教育委員会制度の改革を求める声がそれぞれに上がっていまして、選挙の結果にもよりますけども、この教育委員会制度の改革が前に進む可能性は十分あるという、今、政治状況じゃないかと思います。ぜひそうした不祥事だとかいじめ対策だとか学力向上だとか、そうしたときに住民の期待に応えられるような、説明責任を果たせられるような、そういう学校現場ができるような組織改正を行ってもらう必要があると思います。鳥取県としても、県庁の枠を若干超えますけど、教育委員会も含めたコンプライアンスの確立に向けた会議を改めて今月〔7月〕中にも招集してもらいたいと、関係部局には昨日〔7月17日〕指示をしたところであります。


○共同通信 千野真稔 記者

 各社、よろしいでしょうか。
 では、終わりたいと思います。ありがとうございました。


●知事

 ありがとうございました。



  

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