●知事
皆様、おはようございます。
また豪雨が襲ってまいりました。鳥取県としても災害対策本部を立ち上げるなどさせていただき、市町村と協力して事態の打開に当たりました。残念ながら〔鳥取市の〕塩見川のあたり、それから〔鳥取市の〕吉方のあたりなど浸水箇所がございましたけれども、スムーズに避難をされるべき方も避難をされるなど、今回の豪雨は乗り切ったかというふうに思います。全く異常気象続きでありまして、災害に翻弄されるこの夏のシーズンを思わせる出来事でありました。
これに対しまして、早速海岸線で漂着ごみが目立っておりまして、これ特に東部ですね、中部、西部のほうはそれほどでもないようでありますけども、東部は千代川が大分水かさが増しまして、スポーツ広場などが打撃を受けておりますが、そういう大きな河川を洗い流すように水が流れた影響だと思いますが、東部の各海岸におきまして漂着ごみが目立っております。7月15日の豪雨のときは木とか、そうしたものが多かったと思いますが、今回はペットボトルだとか、そうしたいわゆるごみも目立っているように思います。きょう、県土整備部のほうで再度パトロールに行って状況を速やかに把握するようにさせていただこうということにいたしましたし、8,000万円、こういう海岸のごみ、漂着物の対策費を現在持っておりますので、これ今、大方2,000万円ほど使っているかと思いますが、これを執行しながら市町村と協力をして、できるだけ速やかにこうしたごみの撤去を進めていきたいと思います。
また、農業・林業関係の被害も今、集計が出つつございます。少なくとも現段階ですけども、農業関係10件以上の被害があるようでございますし、また林道関係もそうであります。これらにつきましては、農業関係では今回9月補正〔予算〕の中に4億6,000万円、農業関係の復旧費用への補正〔予算〕をしました。また林道関係でも1億9,000万円の復旧費用というのを計上しておりまして、これを議会で御審議いただき、こうした予算をもとに速やかに対処してまいりたいというふうに思います。いずれにいたしましても、こういう災害に当たり被害に遭われた皆様に対しまして心からのお見舞いを申し上げたいと思います。今回は琴浦で大けがをなさった方もいらっしゃいまして、非常に自然災害の猛威を感じました。
心配されるのは、きのう〔9月5日〕も農業関係者と話をしておりましたが、稲が水につかるといったような被害がございました。これがどういうふうになるのか、これから注意深く点検をしたりしていく必要があろうかと思います。必要な対策があれば、これも機動的に打ってまいりたいというふうに思います。
2 香港におけるトッププロモーションの状況と今後の期待
●知事
そういうわけで9月の県議会が始まりますが、それに先立って先般、香港のほうに行ってまいりました。9月の1日にEGLツアーズの袁文英社長に対しまして、国際観光大使を任命させていただきました。また、イオン香港の皆様ともお話をさせていただき、来週ですかね、再来週かな、この後、もう10日ほどで始まりますイオンでのフェアに向けての打ち合わせをさせていただいたわけでございます。
おかげさまで鳥取県の果物に対する評価も上がっているようでございます。実際、飛行機に乗ってみますと、お帰りに北条のブドウであるとか、ピオーネですね、それから新甘泉という梨であるとか、こうしたものを多数買い付けて乗り込んでおられる姿が本当に目立ちました。〔ふれあい村〕アスパル〔農産物直売所〕と一緒になりまして、こうしたキャンペーンを展開したわけでありますが、きのう、〔鳥取西部〕農協の組合長さん、谷本〔晴美〕さんのほうからは210万円以上の売り上げにつながったというふうなお話がございましたけれども、今回、いろいろと準備をした成果が出たように思います。
ツアーズのほうでも、袁〔文英〕社長のほうから、評判がよかったのは妖怪関係、妖怪列車やおもてなし、さらに果物、フルーツのショッピング、これが評判がよかったということでありました。ただ、いろいろ課題もあったということでございまして、もっと綿密に、今回はどたばたで1日置きの飛行機を飛ばしましたが、これからについてはもっと周到に組んでいかなければいけないなと、お客様の満足度を上げるためにもそういうことをやっていきましょうというお話でございました。
私のほうからは、一つは来年もぜひやってもらいたいということを申し上げました。これについてはやることでお話をいただいております。時期を早めて、6月ぐらいからツアーを始めるというようなことでやってみてはどうだろうか。ただ、今回、1日置きに飛ばすというやり方が結構オペレーションに負担もかかった関係もありまして、それをどうするか、その辺はこれから相談していきましょうということでございました。また、冬場のチャーター便での御来県をというふうに訴えましたが、これについても真剣に折衝を始めるということになりました。具体的には、多ければ12月に入りまして、12月の中旬から下旬にかけて4便飛ばすことが多ければでございますが、なかなか航空会社の折衝が難しい面もあるようでございましてどうなるかわかりませんが、少なくとも複数回、チャーターフライトを飛ばして、そこに雪の大山であるとか、冬の山陰を楽しんでいただける、そういうツアーを考えることにしましょうというふうになりました。これらの具体化をこれから進めていくことになろうかと思います。
また、イオン香港さんとは、中秋の名月を控えてのセールがございまして、それでの二十世紀梨の売り上げが期待されるということをおっしゃっていましたし、そのほかの品目についても積極的に取り組みたいということがありました。これは来年度以降ということになろうかと思いますが、今回、JAグループからは東、中、西の各組合長さんも行かれますので、具体的な話し合いを、この9月中にさせていただくことになるんじゃないかなというふうに期待をいたしております。
●知事
そういうようないろんな動き等を踏まえまして、9月補正〔予算〕を組まさせていただきましたが、これに反映をさせていただいております。今回、この夏、国内のお客さんも非常に多くなりました。温泉地からもそういう声が届いております。また、広島方面からのお客様も、これ高速道路の開通効果もありまして、鳥取県内も目立っております。そういうようなこと、特に東京のお客様もふえていますので、これらを今後に持続可能な形でつなげていかなければなりません。海外とのおつき合いのことも含めていく必要があります。そういう意味で、国内の利用促進、航空便の利用促進の費用を計上しようと。例えば子育て支援とか介護支援だとか、そういう具体的なテーマでの支援というものを計上させていただきました。
また、米子鬼太郎空港、今回、香港航空が1日置きに来ましたが、こちらの機能アップをしようじゃないかと。2,200万〔円〕、今回組まさせていただきました。これは国内関係での増便や利便性の向上ということももちろん含めて、国際関係だけではございませんけれども、できることから着手していこうというような体制をさせていただくことにいたしました。
また、海外からの誘客についても2,000万〔円〕弱計上させていただきまして、各方面、東南アジアや何かも含めまして、従来の韓国、台湾、香港、中国ということだけでなくて、東南アジア等も含めました誘客促進ということも計上させていただきました。夏の成果をこれからの鳥取県のリゾート化につなげてまいりたいという考えでございます。
●知事
また、今後の予算等でございますが、国のほうで概算要求が出まして、それの分析を急いでいるという状況でございますけれども、そういう中で、高速道路ネットワークの接続ということを急がなければなりません。青谷横木遺跡の発掘調査が進みまして、昨日、教育委員会のほうから発表されたところでございます。昔の郡衙、役所の出先であるとか、かなり濃密な遺跡があるということがわかってまいりました。これは発掘調査を今後精力的に進めることになります。これはちょうど鳥取西道路、山陰道の敷地とかぶるものでありますから、山陰道の建設との調整が必要であります。国土交通省とこの点について協議をさせていただいておりますけれども、国土交通省としても、そういう遺跡の保存につきまして理解をしてくださいました。具体的には今、盛り土工法でやるということで計画ができております。盛り土でやろうということになりますと、遺跡全体の発掘調査を相当急がなければできないことになりますが、片方で平成20年台の山陰道開通ということを目指していらっしゃいます。ここの調和をとる観点で、その区間に限って高架橋梁での対応ということを、活用を検討しようという方向での調整になりました。これをやりますと、要は橋台の部分、柱の台の部分の発掘調査を急げばいいということになりますので、鳥取西道路の開通時期にできるだけ影響を及ぼさないやり方になってこようかと思います。まだ最終調整が必要でありますが、今回の遺跡と山陰道の建設との調和を図りながら事業の進捗を進めていこうという方向性になってまいりました。
●知事
大きな課題として、〔県立〕中央病院と鳥取赤十字病院との病病連携、さらに中央病院の機能強化を図って、場合によっては建て直しという方向での議論も進めてまいりました。昨日〔9月5日〕、関係者、有識者を集めました検討委員会が開かれまして、そこに今の考え方の方向性を示させていただいたわけでありますが、御賛同が得られたのではないかと思っております。具体的には、今の中央病院が、建物がございますが、あのうちの外来棟は比較的新しいんですね。これをすぐにいじる必要は、いじるというか、建て直すというようなことは必要ないかもしれません、耐震性ということも含めて。ただ、古い病院部分がございまして、こういうところの建てかえ移転とあわせて機能強化を図ると。具体的には518床の病床ということを目指して、これはこれからもまだ調整が必要でありますが、そういうことでやっていきたいという方向性でございます。
そうやってがん診療の拠点性を飛躍的に高めたい。例えばPET〔陽電子放射断層撮影〕という道具がございますが、これは今、〔鳥取〕市立病院には入っていますけども、これもがんの診療には非常にいい効果があるだろうということを思っています。また、これからの話になりますけども、例えばアミノインデックス〔血液中のアミノ酸濃度を測定し病気の可能性を解析する〕のような、ああいう新しい手法なんかも中央病院として検討し得る部分もあるかもしれません。いろんなことをこれからまた具体的に検討していきますが、そういうことでの拠点性を高めて、スタッフも充実して、鳥取県は残念ながらがんの死亡率、決して低いわけではございません。高いほうにランキングをされますので、それの改善、向上につなげていきたいという思いです。また、周産期医療や小児医療、これも、県全体もそうですが、東部でも不足感がございまして、これの解消ということが必要です。また、〔兵庫県〕但馬地域からもドクターヘリで患者を運び込むというのも日常ございまして、そういう山陰の拠点性のある救急体制、これの向上ということもテーマになろうかと思います。
こうした幾つかの論点がありますが、鳥取赤十字病院との連携、分担の末の話でありますけども、こうした中心的なテーマ、またそのほかにもいろいろやらなければいけないこともあります。そうしたことをちょっと整理をさせていただいて、具体的な機能強化の案というものを、これは県側でまとめる必要があると。今、検討委員会のほうで御意見を聞いたわけでありますが、それが大体整理がつきましたので、次のステップとしてそういう検討に入りたいと思います。早速9月の議会が開かれますので、そこで今の検討の現状につきまして、スケジュール感も含めて御説明を申し上げることからスタートをしたいと思います。また、県民の皆様の御意見を聞くパブリックコメント等も並行して行いながら、早ければ11月議会までにそういう機能強化の方向性を取りまとめて、さらには基本計画の発注の提案へ結びつけていきたいと思います。
実は今、片方で病病連携、機能分担を行う鳥取赤十字病院さんのほうが平成30年度の完成、供用というものを目指しておられます。我々もそのペースに追いついていこうと思いますと、今申し上げたようなピッチで検討を進める必要があろうかと思います。平成30年代に入ったら、新しい連携、分担の中で拠点性を高めた中央病院が動き出すというような方向性を考え得る状態になってきたと思います。厚生労働省と病床についていろいろ折衝がございましたけれども、石破〔茂自民党〕幹事長のほうでも厚生労働省に声をかけていただいたこともございまして、調整が調う方向性が見えてきました。したがいまして、518床ですか、これここから若干少なくなるかもしれませんが、マキシマム〔最大限〕そういうところでの当面の計画を急ぎたいというふうに考えているところでございます。
●知事
いよいよ〔とっとり〕グリーンウェイブの次のイベントも動き出すことになります。9月21日から11月10日まで、「水と緑のオアシスとっとり2013、第30回全国都市緑化とっとりフェア」が開幕をすることになります。開幕の9月21日でございますが、このときにはもちろん〔ガーデンデザイナーの〕ポール・スミザーさん等も来られます。子供たちが植木鉢を、要は奉呈するといいますか、それをつくって、それを飾る、そんなようなことでありますとか、あるいは岩美〔町〕の龍神太鼓でありますとか、そうしたアトラクションやイベントも組み合わせながら展開をすることになろうかと思います。
一つのゾーンの中心は、ナチュラルガーデン。もう大分姿が見えてきました。これは〔鳥取県〕造園〔建設〕業協会さんの御協力もいただきながら進めているわけでありますけども、大分ナチュラルガーデンらしい魅力が出てきていると思います。それとあわせてアースガーデン、砂像と緑を組み合わせた鳥取らしい演出を図ろうということにいたしております。食を楽しめるコーナーとか、週末ごとにイベントステージが繰り広げられるとか、そういうにぎわいが生まれてこようかと思います。〔鳥取〕市のほうではこういう成果を今後にもつなげていこうということも考えておられますし、県としてもこうした緑化の進捗を今後も展開をしてまいりたいというふうに思います。
それから、今、〔山陰海岸〕国立公園の50周年記念イベントが進んでいますが、今週末、9月7日にはそのフィナーレとなりますこどもサミットが岩美町で開催をされます。3市3町の子供たちの研究発表がありまして、これからの山陰海岸を考える、そういうテーマで子供たちの夢が語られると思います。私たちは、そうしたメッセージを後世へとつなげていくために50周年の節目にもう一度保存と活用について誓い合うということになろうかと思います。翌日には鳥取砂丘の除草作業の最終日を迎えます。このときにはイオンリテールさんのほうから私どものほうに砂丘の保全に向けた御寄附もいただくことになりました。こういうようなことで国立公園50周年の節目を迎えた砂丘や浦富海岸など、今後のにぎわいにつなげていければと思います。また、もう1週間後の話になりますが、ピカピカにつきましてもフィナーレイベントを砂丘で行うことになっております。国立公園山陰海岸のさまざまなところで撮れた美しい映像風景、これが砂丘に映し出されるということになります。
また、全国植樹祭の関係でも、昨日〔9月5日〕まで学校のほうに苗木を配付させていただきました。アカマツやスダジイといったようなもので、天皇皇后両陛下のお手植えになったものでございます。こうやって子供たちに継承されていきますし、山陰、山林で働いておられる若手後継者、この大会も10月に行う運びとなりました。また、新たに八頭町船岡におきまして、これは企業との共生の森も誕生するということになります。〔とっとり〕グリーンウェイブもこの秋、さらに前進をさせていくということになろうかと思います。
鳥取方式の芝につきましても、これもNPO法人のほうが中心になりまして、こうした運動を湖山池湖畔で始めて10周年になります。ちょうど片方で水と緑のオアシスとっとり2013が開かれるところでございますが、その期間が始まって間もない時点でお祝いをしようと、10周年のイベントを、「芝楽」という、芝で楽しむというふうに書きましたイベントをやるということになっております。
●知事
また、この行楽の秋に、鳥取の魅力を生かすようなことも予定をされていまして、9月15日には「怪フォーラム」という妖怪のイベントが境港で行われます。これは水木しげる先生が学長を務められているお化け大学というところと共催といいますか、共催というか、お化け大学もこちらで一緒にやってもらえるというような感じかもしれません。京極夏彦先生、宮部みゆき先生、荒俣宏先生、こうした先生方も来られまして講座を持たれるわけであります。こういうところに徳島や岩手も参加をして3県で、妖怪大パレードをやろうじゃないかというような趣向でございます。また、翌日〔9月16日〕には妖怪のそっくりさんコンテストが開かれるということでございます。こういうような漫画関係でいいますと、9月23日からヨナゴワンダーが再開します。〔9月〕28日からは米子映画事変が開催をされます。こういうように、いろいろとにぎわいがまた西部のほうでも漫画・アニメ関係で生まれてくるということになります。
また、スポーツ関係でも、ウオーキングで国際的なイベントをやろうじゃないかという機運づくりもありまして、9月、このシルバーウイークに、これもフォーラムであるとかウオーキングのイベントが開催されますし、湖山池のハーフマラソン、車いすマラソンというのも開催をされることになります。にぎわいのある秋、ぜひこのシーズンを県内外の人々に山陰鳥取で楽しんでいただきたいというふうに考えているところでございます。こういうようなさまざまな動きがございますけれども、ぜひそうしたにぎわいを我々としても応援をしてまいりたいというふうに考えております。
●知事
いろいろと県の事業の見直しも必要でございまして、先般は〔事業〕棚卸しが行われました。ここで食のみやこ関係は非常に評判がようございました。この食のみやこ関係では、東尾理子さんと一緒になりまして、東京で打って出るイベントをしようと。これはABCクッキングセンターというんですかね、そういう料理教室ともタイアップするわけでありますが、新甘泉やなつひめを使ったぜいたくな、ゴージャスな、愛する人と楽しむようなデザートをつくろうじゃないか。そういうこととあわせて、東尾〔理子〕さんとの対談というようなイベントでございまして、こうした新種のものにつきまして売り込みを全国的にかけていきたいというふうに考えています。この食のみやこ関係は、こうしたことなど一応の評価はいただきましたけれども、もっともっととんがったPRをやったほうがいいんじゃないかというぐらいの後押しをいただくような提言でございました。
他方で、県民の日でありますとか、それからイクメン関係の予算につきまして、これは見直しが必要であるというようなことでのレーティング、評価をいただきました。これらについて、これからいろんな関係者の方だとか、もちろん議会も始まりますので議会の御意見も出てこようかと思いますが、さまざまな皆様の御意見を伺いながら事業の立て直しを図っていきたいと思います。
県民の日は、なかなか認知が上がりません。もっと発想を転換しなきゃいけないんじゃないかなというふうに思います。何か義務感のように県民の日のイベントをやればいいというものでもないわけでありましょうし、鳥取県、ふるさとを愛する人たちがもっともっとふえてもらえばいいわけであります。この後、日経リサーチさんのほうから表彰いただくことになりますが、愛着度は確実に全体としては上昇していると、それも急激に上昇しているということでありまして、鳥取力創造運動など草の根運動がよかったのではないかと審査員からは評価をいただいているわけでありますが、そうしたことを念頭に置きながら、子供たちも含めて鳥取県民であることをもう一度考え直す、そういう機会がどうやったら生まれるかなということだと思います。今、9月12日で県民の日がセットされていますが、シルバーウイークとくっつけて、むしろ学校を休んでいただけるところは休むとか、これはちょっと一つのアイデアですけども、まだこれからいろんな議論をしていかなきゃいけないと思ってのことでありますが、そうしたさまざまな、もっと根本から立ち返ったような出直し議論をしたほうがいいんじゃないかなと思います。それで初めて県民の日の値打ちが出るんじゃないかなと思いますので、今回御審査いただいた〔事業〕棚卸しの評価に対応していく何らかの方策を県民の皆さんと考えていきたいと思います。
また、イクメン関係は、これはもっと実効性のある施策をというのが御趣旨でございまして、今、男性の有給休暇取得に対する支援措置を補助制度として組んでいますが、もっと利用が上がるようなやり方をしたほうがいいということでありまして、これは現場の御意見をお伺いしながら、そういう方向で、当初予算の中で、ぜひまた検討をさせていただきたいというふうに思います。
いずれにいたしましても、県財政、決して余裕があるわけではございませんので、いろいろと見直しを図りながら、こうしたさまざまな事業展開のスキルアップ、レベルアップを図ってまいりたいというふうに思います。
私のほうからは以上です。
○NHK 林久美子 記者
それでは、質問のある方は、お願いいたします。
○中国新聞 川崎崇史 記者
よろしいですか。先ほどEGLツアーズの関係の受け入れ等に課題が幾つかあったようなお話をされてましたけれども、知事として、具体的にどんな点がちょっと課題として浮かび上がってて、それに対してどういう対応が考えられるのか、お考えの部分がちょっとあれば教えてください。
●知事
これは、すぐに解決できることもあれば、なかなか一朝一夕にということもあります。一つ、向こうのEGLツアーズ側からお話がありましたのは、どうしても移動時間が長い。要は山陰、米子鬼太郎空港におりられまして、この山陰のかいわいも回られるわけでありますけども、広島〔県〕の宮島とか、いろいろ行かれるわけです、大阪に行かれたり。そういう各地のツアーが組まれるわけでありますが、どうしても足が長くなると、次のステップに行くとき。それに対してちょっとお客様のほうからその辺の御指摘があったという趣旨ではないかと思いました。
EGLツアーズ側、これ旅行の組み方もあると思うんですね。つまりこの山陰での宿泊の日数をある程度ふやしていけるぐらい、ちょっと宿の調整がつけば、もっとゆとりのあるプランも組みやすいかもしれない。ただ今回、もう1日置きに来られまして、それも直前で決まったわけでありますので、お宿の確保に非常に苦労されたんだと思います。そういう面で、ゆとりをもっと持たせたプランのほうがよかったのかなという、これはどちらかというと旅行会社側のほうで自覚された課題だったと思います。我々もベクトル〔方向性〕はそろいますので、そういう話であれば。山陰の中でゆったりと滞在していただけるような観光事業者や宿泊関係者との話し合いを、今回の反省を踏まえて改めてしてみたいと思います。
あと、ショッピングについて、果物は非常に評判がよかったんですけども、ブランド等のアウトレット〔直販店〕なんか、そうしたものが本当は山陰にあるとありがたいなあということもおっしゃっていました。これはすぐにつくれませんので、来年までにというわけになりませんから、これは今後、そういう課題もあるのかなと思いました。
ただ、いろいろ工夫の余地はあると思うんですね。ショッピングできるアイテム〔品目〕をふやしていったり、そういう体制が整えられればいいのかもしれません。今回のツアーでわかりましたけれども、お買い上げになるアイテムが結構決まっているんですね。先ほど梨やブドウやということを申しましたが、ああいう果物はとにかく需要がある。それからやっぱり家電製品でも、これは具体的に言えばイオン日吉津〔店〕等でのショッピングなんかもございまして、そういうところで出るアイテムというのはやっぱりあるわけです。ブランド物の服だとか、そういうものが必ずしもないということではないかと思います。この辺は、そういうのは例えば大阪等を回りながら補うとか、いろんなことでの対処の仕方があるんじゃないかと思いますが、そういうような課題も向こうでおっしゃっていたということです。できるだけお客さんに満足していただけるような体制づくりを地元としても整えていきたいと思います。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
すみません、その香港のツアーの実績、もうまとまってるもんですかね。
●知事
ええ、3,283人だったですかね。ちょっと後でまた、多分、数字出してないですか。ちょっと改めてじゃあお出しするようにいたします。
これは、1日置きに飛ばれまして搭乗率87%で最終的に終わりました。これは、85%を目標ラインにEGLツアーズ側が引いておられましたので、その目標ラインを超えたという意味で成功と位置づけておられます。ただ、他地域への乗り入れの空港からしますと、うちよりもっと搭乗率のいい空港もございまして、長崎とか鹿児島とかですね。ですから、まだまだやり方を工夫していかなきゃいけないなというような思いが向こうにはあったようですね。
○NHK 林久美子 記者
すみません、そのEGLツアーズの関係ですが、先ほど来年は時期を早めて6月ごろに持っていくとありましたけれども、その狙いというのは。
●知事
スパン〔期間〕を長くして、ちょっと回数を、今の1日置きという頻度から減じていくということかなと思いますよね。ちょっとよくは、これからの折衝なのでわかりません。ただ、そういう早い時期に入ってきてもらえば、うちもスイカであるとか、そういう別のアイテム〔品目〕もありますので、特に6月ぐらいだと、お宿のほうが受け入れやすいんですよね。今回、夏休み時期というのは結構、まさに夏休みどんぴしゃの時期だったものですから、お宿のほうの確保の問題もあったわけです。ですから、EGLツアーズ側は、あちらの香港側の休みの設定なんかもあるんでしょうけど、6月からスタートしてもいいんじゃないかなと、むしろ思っておられるんじゃないかと思います。
○NHK 林久美子 記者
香港側からの御提案というような形で。
●知事
ええ、香港側からの提案ですね。
○日本海新聞 北尾雄一 記者
中央病院の機能強化についてお伺いしますけども、非常に県東部の住民、それから中部、但馬も含めて非常に関心の高い話だと思うんですが、きのう検討委員会で出てきた県の素案、知事も説明されましたけども、これから議会に説明、それから県民の理解というのはあると思いますが、知事としてはもう建てかえの方向で考えていらっしゃるという、そういう一種の表明と受けとめてよろしいんでしょうか。
●知事
環境は整ってきたと思います。実は最終的にネック〔あい路〕だったのは厚生労働省との折衝の部分でネックがあったんです。518というような、500を超えるような病床数、最低やっぱり500は必要だろうと、それは現場の御意見なんですけど、ある程度のレベルのお医者さんをある程度の数そろえようと思うと、スケールメリット〔規模を大きくすることによる利点〕がないと難しいと、経営的に。そのぎりぎりのラインが500ぐらいということでありまして、これが確保できるかというところで、ちょっとやや難渋した、最終盤で難渋していました。厚生労働省のほうからも、今月〔9月〕に入りまして、その点についてはクリアできる方向で調整しましょうと。鳥取県側からもまた重ねてそれに向けた理由づけなり説明をしてくれと、こういうような分かれ方になりまして、そこの突っかい棒が取れた形になりました。
また、きのう〔9月5日〕の会議でも県内の比較的大きな病院の関係者とか、それから患者さんのような住民代表の方とか、そういう関係者の方々からは賛成の意見が述べられました。議論の流れとしては別の場所の提案とかもないわけじゃなかったんですけども、その発言された方も最終的には江津でいいんじゃないかと、あちらでいいという話がございまして、そういうことから大体方向性が、その関係者のほうでも定まってきたのかなと判断しております。したがいまして、もうこれからもっと具体的にプランを組みながら、県民の皆さんと対話しつつ具体的に今後の中央病院、さらには東部医療圏、県全体の医療のあり方、このレベルアップに向けて協議やお話し合いをさせていただきたいという段階に至りました。
今〔中央〕病院の建っている、特に古い部分を建てかえて、いろいろと、今ちょうど9号線のバイパスというか、9号線ですね、あそこに近いほうは、いわば空き地になっている部分が、かなりのスペースがございまして、その辺を活用すれば診療行為を続けながら建てかえすることも可能性としてはあるだろうと見ております。これは11月〔県〕議会までに、ちょっと具体的にどういう方向性で検討し得るか、ドラフト〔草稿〕を考えてみたいと思います。
○日本海新聞 北尾雄一 記者
一方で、きのうの会議で鳥大の関係者の方から、人員面で十分な配置ができない可能性もあるというような発言もあって、そこの協力が得られるかというのがポイントになると思うんですけども、このあたり、知事は何か働きかけ、協力依頼とか、どのようにお考えでしょうか。
●知事
これは今後も鳥取大学等、そういうお医者さんの確保に向けては関係者の理解を得るようにしてまいりたいと思います。これまでも折に触れて鳥取大学との協議の場などでこうした課題について話し合いをさせていただいておりますが、昨日〔9月5日〕の、ちょっとニュアンスもあると思うんですが、こういうふうに集約することについての反対ということでは多分ないと思います。ただ、スムーズに、いろんな診療科目がありますので、例えば診療科目、人材が薄い層もあるんですね。そういうところまで含めて上手に確保できるかどうかというのは、いろいろ問題もあるよということだと思いますから、先ほど申しましたように、早くても〔平成〕30年度に鳥取赤十字病院が開業するときと並んでこちらが動き出せる体制をつくるというのが多分最短コースだと思いますが、それでもまだ5年ぐらい時間かかりますので、この間にその辺を人材確保についてもやりくりを考えていくことになろうかなと思います。一応狙えるゾーンには入ってきていると思っています。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
すみません、30年度というのは、工事の着手という意味で……。
●知事
違いますよ。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
完成。
●知事
完成。完成、供用がですね。〔平成〕30年度より早ければ早いほどいいんですけども。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
そうですね、そうですね。
●知事
鳥取赤十字病院さんとの病病連携の機能分担ということになりますので、大概算ですけど、粗っぽい話で申し上げて、鳥取赤十字病院さんができ上がるころを目指してうちも走ってみるのかなということですね。そうすると今、具体的なプランを詰めるタイミングに来ているということだと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
青谷横木遺跡ですけれども、具体的にどうするのかというのがもう一つちょっと見えなかったんですけれども、今発掘調査しているのは橋脚部分を、橋脚で穴を掘って壊してしまう部分を調査してると思うんですけれどもね。
●知事
そうではないと思います。全体を考えながら、今は橋脚という発想じゃないんですね、まだ。今はまだ全部埋めてしまうといいますか、盛り土をして。
○山陰中央新報 太田満明 記者
盛り土で埋めるということですか。
●知事
ええ、盛り土の今、青谷横木遺跡のところは盛り土計画でした。ただ、そうすると遺跡に対する負担が大き過ぎますので、青谷上寺地遺跡もそうでありますけども、ああいう形で高架橋で抜いていけば、橋台があるとこだけ負荷を与えることになりますので、遺跡の保存ということでは、そちらがベターだということですね。
○山陰中央新報 太田満明 記者
結局どういう形で保存して、あるいは公開性というのをどう持たせよう、公開性はないわけですか。公開性というのは、要は保存して、例えば復元するなりなんなりして公開するとかはなくて、ただ保存するというだけなんでしょうか。それがちょっと見えないんで。
●知事
ここはまだちょっと、これからまた、まだ調査は進んでいて、昨日〔9月5日〕は、要は第1段階の発表ということだったと思います。そういうのがまだまだ掘れば掘るほどいろんなものが出てくると思うんですね。青谷上寺地遺跡もそうでした。青谷上寺地遺跡の場合は、それでかなりこれは価値が高いということで、あえて展示施設を当時の青谷町と協力して設置をしました。今回もそれに該当するようなものになるかどうかは、ちょっとこれからの発掘作業によろうかと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
国交省と、じゃあその辺は協議していくということでいいんですか。
●知事
国〔土〕交〔通〕省とは工法について、どういう工法をとるか。これは実は片方で今、発掘調査が進んできましたのでやりとりをしておりましたが、先月〔8月〕の末に国〔土〕交〔通〕省側から高架橋というやり方について考慮したいと、そういうことも考えたい、考えていいよというお返事が来まして、それなら遺跡の保存と高速道路の建設との調和が保てる状況に至ったんじゃないかと思っています。
○山陰中央新報 太田満明 記者
高架橋というのは、あそこは相当距離があるというか、どこかに橋脚建てるわけですよね。
●知事
ええ。で、特にその橋台のところは、もう二度とふたが開かなくなりますので、そこをまず集中的に発掘調査をするということになろうかと思います。それは記録を保存して、場合によっては今おっしゃるように、青谷上寺地もそうでしたが、そういう何か展示施設、今、青谷上寺地があります、そこへ持っていく手もあるかもしれませんが、そういうようなことは考え得ると思います。まだ今はかなり、どちらかというとサンプル〔見本〕的に、全部埋めるという前提でやっていましたので、見ていくと結構いろいろ出そうだというのが今の段階です。
○山陰中央新報 太田満明 記者
きのうの発表では、10工区と言われる部分に集中しているようなんですけれどもね。ただ、具体的に遺構というのが出てませんので、どうなのか、そのあたりをどういうふうに考えるかということはあると思うんですけれども、ただ、遺跡の重要度としては確かに高いものがあるというふうに思いますけれども、それをどういうふうに今後、展示なり保存していくのかということが一番問題になってくるんだろうと思うんですよ。そこのところがちょっと私も見えなかったもんですから。
●知事
そこはまだ決まったものはありません。まず今は研究成果を世の中にお伝えする義務があると我々は考えましたので、教育委員会のほうから発表をしたと、その段階であります。もちろんいろんな方の反響だとか、今後いろんな学者さんの御意見だとかもありましょうから、そういうものを見ながら、遺跡の保存、活用については、方法について教育委員会で検討されると思います。我々もそれ、もちろん応援をしていくという立場だろうと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
現代の山陰道と古代の山陰道が交差する場所という意味でおもしろい存在だと思いますし、これまでの鳥取県の遺跡に対する対応を考えると非常に早い対応だなと思うので、ちょっと感心したんですけれども。
●知事
今回、たまたま工事区間があったので、掘るのを迅速に今やっているといったことだと思いますが、我々としても、山陰の悠久の歴史、これを後世に伝えていく、そういう責務はあると思いますので、今回の工事実施を契機としてそうした歴史に迫る、そうした活動も強化していきたいと思います。
○日本海新聞 井上昌之 記者
すみません、話が変わりますけれども、ちょっと梨のことについて伺いたいんですけれども、今、新甘泉という梨が非常に好調で、県が開発された新甘泉、それからなつひめといった梨をPRに力を入れておられますけれども、一方で、鳥取大学が開発した優秋(ゆうしゅう)というようなおいしい梨もございまして、糖度が12度ということで、かなり市場での評価も高くなりそうな感じなんですが、どうしても県が開発した品種でないのでPRの力が弱いように感じています。梨について今好調な新甘泉で、一点集中で市場に打って出るのか、あるいは多くのバリエーションを取りそろえて、味や出荷時期も違うと思いますので、それを取りそろえて訴えていくかという、その辺のお考えをちょっとお伺いしたいんですけれども。
●知事
私どもの基本戦略は、シリーズ化なんですね。ハウス二十世紀から始まりまして、順番にその時期その時期に梨が出ていくと。最後はあたご梨といったようなものまでシリーズ化しまして、鳥取〔県〕はいろんな梨が季節をめぐりながら出てますねという形をつくっていこうと。その中にそうした新品種も位置づけていこうというのが基本戦略です。
これとあと、マーケット〔市場〕のほうの反応があると思うんですね。マーケットのほうで、今おっしゃる新甘泉についてはいい反応が手がたく出てきております。今シーズンでいえば、今シーズン、ちょっと梨は受難の年になるかもしれないですね。幸水が大量にマーケットに出まして、これが二十世紀梨の出る時期の前に梨の価格を押し下げる勢いでありました。私も行きましたけど、大阪での初売り等は、それはしっかり堅調に、前年並みないしちょっといいぐらいで最初、出だしはいったんですけども、今もやっぱり市場に結構梨が多目に出てますので、そういうものに押されぎみなんですね。いずれまたこれが終わる時期が来ますので、その後、二十世紀が大体〔9月〕20日過ぎぐらいまではいくでしょうから、どういうふうにこれから値動きがあるかなと、今、市場関係者、農業関係者は非常に注視しているところなんです。そういう中でも新甘泉はマーケットでは別枠扱いで評価をしていただいてます。こういう梨の存在はやっぱり重要だと思うんですね。優秋が仮にそういう力が出てくれば、それはそれで我々としてもありがたい。ただ、これ実際にはつくられる農家さんが最終的には植えるかどうか決めるわけでございまして、それからマーケットのほうが、どの梨が店先で売れそうかということで判断されるわけでありまして、ここはまだ今後、そうしたいろんな方々の動向や御意見で左右をされてくるんじゃないかと思います。もちろん最初からオミット〔除外〕するというものでは全然ございませんで、優秋が市場性があるんであれば、そういう方向性もあろうかなと思っております。今までもいろんな梨が生まれてます。鳥〔取〕大〔学〕の開発された梨をつくっておられるところもございまして、そういうものをいろいろ取り合わせながら、鳥取〔県〕の梨の魅力をつくっていければと思います。
○日本海新聞 井上昌之 記者
わかりました。確かに今、知事がおっしゃったように、優秋なんかの生産数はまだ非常に少ない状態でして、これからどうなるかわかりませんけども、市場の反応や、あとは農家さんの動向なんかを見ながら、そのあたりは柔軟に対応すると判断してよろしいでしょうか。
●知事
はい。現実にも昨日〔9月5日〕、農業団体のトップとの懇談会がございまして、そこではやっぱり新甘泉に対する期待が述べられましたですね。それはやっぱり売るほうとしてみると、この商品はいいと思われたようでございまして、それをふやす方向で頑張ろうではないかと。こういう生産者側の意欲が高まってくれば、またブランド化にも貢献するかなと思います。また、柿の輝太郎、これも非常に強い評価をもらっていまして、去年は異例の高値だったと言っていいと思います。それをもっと植えつけ面積をふやしたいと、これも県で応援していこうということにきのうなりましたが、このように従来つくっているものだけで勝負していくのではなくて、だんだんと商品性が薄れてきますから、少し先鋭なものを出していく努力も片方で必要だと思います。優秋も含めて、これからマーケット〔市場〕や生産者の御意向を見ながら県としてブランド化の応援をしていきたいと思います。
○山陰放送 秦卓史 記者
すみません、事業棚卸しについてお聞きします。
県民の日については、発想の転換が必要なんではないかというような、先ほど知事おっしゃいましたけれども、次の県民の日、来週早速あります。これについてはかなりダイナミック、これまでにないようなこともやっていかれるんでしょうか。それとも来年度を見据えた発言でしょうか。
●知事
〔事業〕棚卸し自体は新年度に向けたことなので、今年度はもう既に準備に入っていますから、今年度は通常ベースでさせていただいて、新年度以降のお話としてまとめていきたいと思います。
○山陰放送 秦卓史 記者
あと、イクメンのほうですけれども、これについては知事も国に対してさまざまな施策を提言されたりということがありました。委員のほうからの評価をどういうふうに知事自体は受けとめられましたでしょうか。
●知事
例えば丸一日が育休ですけども、それを時間を区切ってとるような場合への支援だとか、もっと現場に即した使いやすい制度にすべきというのが〔事業〕棚卸しの委員の御意見だったと思います。それはごもっともだと思いますので、現場にフィット〔適合〕した、使いやすい制度に改めることで答えを出していきたいと思います。
○NHK 林久美子 記者
ほかにはよろしいでしょうか。
○中国新聞 川崎崇史 記者
すみません、さっき米子空港の機能のアップというお話をされてましたけど、何か今、具体的にお話しできる範囲で聞かせていただければと思うんですが。
●知事
今回、チャーターフライトがかなりやられてきまして、これはいろいろ工夫の余地もあるということではあるんですが、結局国際線と国内線がふくそうするということもございましたですね。今も実はアシアナ便と全日空〔便〕が重なる時間帯が、毎週金曜日ですかね、1カ所あるんですね。こういうことですと、やっぱりちょっとキャパシティー〔収容力〕的に、今の待合室があのままでいいのかとか、それからチャーターフライトも含めて、1階は昔はいろいろカウンターが並んでたりしましたけれども、そういうのが例えばこの路線が撤退した、この路線が撤退したでだんだんと縮小していって今の形になっているんですが、いつでも使えるような、そういうカウンターの強化だとか、いろいろあろうかと思います。また、これはちょっと異論も空港ビルのほうにはどうもあるみたいですけども、本当でいえば今のお客様対応からして、セキュリティーラインが1ラインですけども、1ラインのままでいいのかなとか、その辺、今回一気に解決できませんけど、2,200万〔円〕ですから。とりあえずできるところからということですが、多くの関係者とも話をしながら、必要な、優先度の高いものから順に、当初予算以降も含めて展開をしていきたいと思います。
○NHK 林久美子 記者
よろしいでしょうか。
それでは、これで終わらせていただきます。ありがとうございます。
●知事
どうもありがとうございました。