●知事
皆さん、おはようございます。
このたび県議会が終了いたしました。その中で重要な動きが幾つかありました。そのうちの一つが〔鳥取県〕手話言語条例でございます。これが成立をしたことで、大変に喜ばしいことだというふうに思います。条例に基づき、さらに予算に基づきまして、今日から〔鳥取〕県政記者会の御協力と御理解を得まして、手話通訳の方に直接県民の皆様に伝えていただくことといたしました。今日は、国広〔生久代〕さんと細田〔あけみ〕さんが来ておられます。どうかこれからもよろしくお願いを申し上げたいと思います。
この手話言語条例、そして成立しました予算に基づきまして、早速県庁の中でも幹部職員の研修を行ったり、ICT〔情報通信技術〕を活用した手話通訳の可能性について共通理解を得ることから始めました。手話サークルでありますとか企業での研修でありますとか、また県のほうの予算もできましたので、応援をさせていただきたいと考えております。でき得ればこの鳥取発の障がい者のための地域づくり、障がいを知り、ともに生きる地域づくりがほかの県へ、全国へ、さらには国の中枢の考え方へと浸透していけば大変にありがたいと考えております。私自身も頑張りたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
最近新しい、いいニュースが入りました。それは、東京でパラリンピックを前にいたしまして、国体と障がい者のスポーツ大会が併催をされていますが、その大会で本県から出場しました障がい者の選手が皆さん入賞するという快挙がありました。金メダルも8つ持ち帰るという、ここ最近ない、すばらしい成績だったと思います。これからも県内の障がい者の皆様が夢を持っていただけるように、このようなスポーツや文化、応援をしてまいりたいと思います。
障がい者芸術・文化祭も来年に迫ってまいりました。準備も加速させたいと考えております。その意味で、委員会を開催して、これからの動き方を協議したいと思います。これにつきましても9月議会の補正予算の中で追加予算を成立させていただいております。
●知事
あともう一つ、9月議会で大きな議論がございましたのが看護師の養成についてであります。この看護師養成につきまして、中部において看護大学を設置したいという構想があります。つい先だっても看護大学の藤田学院の山田〔修平〕理事長さん、鳥取短〔期〕大〔学〕の学長さんとともに経済界の倉都〔祥行〕会頭など、大勢の方がお見えになりまして、県としても公的な支援をしてもらいたいということがありました。これにつきましては、県議会の間も代表質問からずっと議論がございました。その際にやりとりをさせていただいた最大公約数が、市ないし市町村が出捐するお金と県の出捐するお金、この助成を1対1の対等なベースで組むことによりまして、助成をするということについては共通理解を得られたかなと思っております。
では、具体的にどういう支援をするのか、これから手順を踏んでいかなければなりません。先般、山田学長さんを初め皆さんが来られたときに了解をとりましたのは、協議会を立ち上げて、実務レベルでどういう支援対象経費とするのか、それから今後の大学の行方等を早急に議論したいということを申し上げまして了解を得ました。これにつきまして今日〔10月17日〕、その協議会を立ち上げることとなりました。これには大学法人側、それから倉吉市といった中部の市町村の関係者、それから鳥取県側、さらに地元の応援をされています経済界の方、こうしたメンバーですり合わせをしていこうじゃないかということになりました。実行可能なプランというものを検証したり、特にどういう支援対象に対して地元として市町村と県とが対等で支援をしていくのかということを協議をしていきたいと思います。当然ながら倉吉市を初めとした議会サイドの話もありましょうし、県議会もありましょうし、さらに県として検討委員会を別途設置をしております。その検討委員会での議論も今後経て、看護大学構想の支援について案を取りまとめたいと思います。
山田学長からは、これ11月に始まる〔県〕議会にはやっていただきたいと、その辺がデッドラインだというお話がございました。大学としての看護大学設立に向けた文科省等々のスケジュールの中で、どうしてもその辺がデッドラインのようです。したがいまして、これ取り急ぎということになりますが、議論を今日から進めさせていただきたいというふうに思います。
●知事
台風26号が大変な災害をもたらしました。〔東京都〕伊豆大島のほうでは懸命の捜索・救助活動が現在も続けられています。心からお亡くなりになられた方に対して御冥福をお祈り申し上げますとともに、まだ見つかっておられない方の無事を祈りたいと思います。
これにつきましては、鳥取県内でも最高では鳥取空港で29メーターの風が観測をされました。県内の被害はまだ集計中でございますが、例えば梨でいえば新興であるとか王秋であるとか、そうした梨の落果被害、また西条柿等の被害が広がっております。甚大ということでもないですが、それぞれ数%程度というようなことで、地域によっては落果被害等が観測されました。
また、道路でも11カ所の被害がございました。これから例えば波浪災害、波の災害ですね、どういうものがあったのか。また農業被害等、これから確認をしてまいる必要があろうかと思います。まだ台風シーズンは続きますし、今年はどうも災害の多い年、特に台風の多い年になりそうだということが言われておりまして、引き続き警戒を行ってまいりたいと思います。
●知事
それから、原子力関係でございますけれども、報道によりますと、今日島根県におきまして出雲、安来、雲南の3市が島根県の溝口〔善兵衞〕知事に対して申し入れをされて、地元周辺の意見を聞くように求めるという報道がございます。この件につきましては、私ども鳥取県側でも鳥取県、米子市、境港市でかねてから話し合いをしてきておりますし、溝口知事ともこれまでも折に触れて、立ち話程度というか、何といいますか、正式に合意をしたということではありませんけれども、意見交換を重ねてきたところでございます。
昨日〔10月16日〕、米子市長の野坂〔康夫〕市長と米子市で話し合いましたし、それから先週末には境港市で行事がありましたときに中村〔勝治〕市長とも話し合いをさせていただきました。それで、3人で話し合った結果、まず手順として、我々鳥取県、それから米子市、境港市連名で溝口知事に対して申し入れを行おうではないか。その内容としては、今日周辺3市が申し入れるとされていますようなことになろうかと思うんですけども、やっぱりちょっとこれからまだ詳細は詰めていかなければなりませんが、我々としても鳥取県側、県境をまたいではいますが、鳥取県や米子市、境港市の意見も聞いてもらいたいと。これからいずれは再稼働とか、動きがあるかもしれません。再稼働の際にどういう地元の意見聴取をしていくのかなどプロセスがはっきりしません。政権交代も重なりましたし、これからどうなるのかよくわかりません。我々としては、国に対して求めてきていて、周辺の意見も聞いてくれということを言ったり、それから中国電力に対しても同様のことを言ったりしておりますが、厳密にはまだプロセスが確立されていないのがこの分野でございます。中〔国〕電〔力〕とは原子力安全協定を周辺地域として初めて締結をしたんですけれども、しかし、その締結をしたものの、もともとひな形になっている立地が結んでいる原子力安全協定でも、法的には再稼働に対して合意を得るというような条文になっているわけではないんです。この辺は慣習に基づいて再稼働に対して地元が関与しているというのが実情であろうかと思います。紳士協定的といいますか、慣習といいますか、そういう分野なんだと思います。ですから、なおさらはっきりしないところがありまして、我々としては、ただ地元の立地である島根県には恐らく意見を求める機会があるだろうと。そうであれば、そこに我々としても物申す、そういうプロセスをお願いをしておいたほうがいいかなと、こういう判断でございます。
今日〔10月17日〕どういうことが雲南、安来、それから出雲〔市〕で行われるか、これを注目していきたいと思いますが、それも参考にさせていただきながら、近々に我々としても島根県知事、溝口知事に対しての申し入れを検討したいということでございます。昨日〔10月16日〕の米子市長、それから先週末の境港市長との直談判の中でそういう方向性を話し合わさせていただきました。具体的なことは、これからまだまだちょっとよく様子を見ながら協議をしていきたいということであります。
●知事
また、政府サイドに対してもアクションを起こさなければならないと思います。10月24日に、今ちょっと国側に申し入れをしておりますが、原子力関係の省庁に対しまして私のほうから申し入れをさせていただこうと思っております。それは、このような再稼働等が今後あるかもしれませんが、そうしたことの議論の際には、これまでも述べてきていますが、周辺地域の意見を聞くことを求めたいと思います。
また、最近、福島サイトで問題になっております汚染水の流出問題があります。こうしたことに対するきちんとした対処方針というのが、どうもちょっと我々にはまだ十分見えないところがあります。そうした対策の確立、例えば基準を追加するとか、そうしたことが何らかあっていいんじゃないかと思うんですが、こうしたことでありますとか、そういう原子力安全対策について、改めて政府サイドにもこのタイミングで求めておく必要があるかなと思っております。10月24日に要望することで今、日程の調整を急いでいるところでございます。
●知事
先般、非常に残念な火災がありました。福岡市におきまして整形外科の病院で多数の命が失われるということがございました。御冥福をお祈り申し上げたいと思います。こういうようなことが本県内であってはならないわけでありますので、今、消防がまず先行して調査に入りましたし、〔10月〕16、17、18〔日〕と、我々知事部局サイドの医療行政と、それから消防とが合同での立入調査を開始したところでございます。もし不備があれば、それについては是正をお願いするなど、早急に対策をとってまいりたいというふうに思います。医療関係者の方におかれましても、事態の深刻さを受けとめていただきまして、できる限りの御協力をいただければというふうに考えております。
●知事
〔とっとり〕グリーンウェイブのイベント等も真っ盛りとなってまいりました。先般、10月9日、10日に栄えあるお成りをいただきました秋篠宮殿下、秋篠宮妃殿下におかれましては、御来詣に感謝を申し上げたいと思います。行く先々で住民の皆様の大歓迎がございました。また、〔平成25年度全国都市〕緑化祭も華やかにとり行われまして、子供たちの緑化宣言も高らかに響き渡りました。また、〔第30回全国〕都市緑化〔とっとり〕フェアの会場であります〔鳥取市の〕湖山池〔公園〕におきまして、ヤマナシとアズキナシの植樹をしていただきました。感謝にたえないところであります。
非常に両殿下、こうした自然についての御造詣が深うございまして、私どももその御炯眼と御高見に接することができたのは何よりの喜びであります。帰りがけに両殿下とも親しくお話をさせていただいた中で、妃殿下のほうから、鳥取に改めて来ることができて大変に楽しかったと、鳥取を見る目が一段とよくなりました、変わりましたというふうな感謝のお言葉がございました。非常に栄えあることだというふうに思います。その先々でいろんな御見識に触れることができましたが、鳥の劇場におきましては、障がい者〔の方〕が来年の障がい者芸術・文化祭に備えて練習をしている際に、温かいお声がけをいただきました。さらには鹿野かちみ園に平成17年に立ち寄られた際に、どうもお持ち帰りになられたのではないかと思うんですが、入所者がつくっておられるオブジェがあるんですけども、それを、実は家の玄関に飾ってあるというようなエピソードも御披露ございまして、我々としても感激いたした次第でございます。この両殿下の思いを我々としても一身に受けとめて、それでこの緑化の推進、現在行われております〔第30回〕全国都市緑化〔とっとり〕フェア、さらには今週末のイベント等の成功を期していかなければならないと思います。
昨日〔10月16日〕、ちょっとびっくりするニュースが入りました。南部町のほうで白いタヌキが捕まったということであります。タヌキの変異だと思うんですけども、純白な、清らかな、そういうタヌキでございまして、それをどうしようかと、捕らえた方が心配をされているということでございました。
けさ、ちょっと担当当局に指示をしまして、今、捕獲をされた方と話をしたり、動物愛護の関係者とも今、話をしているんですが、まず県としてこれを保護して、〔第30回全国〕都市緑化〔とっとり〕フェアの会場に置かさせていただこうと。そこでその動物を初めとした自然に親しんでいただく、そういういいきっかけになるんではないかというふうに思います。その後のことについては、それなりの考えもあるんですけども、きちんとどこかで飼育をしていくというようなことをこれからも続けていくというような前提で、まずは一時保護の形で展示、飼育をさせていただくということにいたそうではないかという、ちょっと急遽の調整をさせていただきました。そうしたら何か放獣しようかとも困り果てていたそうなので、その意にかなったことになるんじゃないかと、県のほうでお預かりするというのはと、そういうように思います。これには動物病院関係者等も御協力いただけるということになりましたので、体制も整えながら、一旦はお預かりをして、それで多くの方に見ていただこうではないかと思います。最近、アザラシのコヤちゃんがいなくなっているんですけども、考えてみれば、白いタヌキが化けていたんだろうというふうに思えなくもないわけでありまして、白いタヌキをまた見に子供たちも来ていただければ、自然に対する理解も深まるんではないかなというふうに思います。
●知事
今週は、週末、いよいよエコツーリズムの国際大会2013in鳥取が開催をされることになります。これには世界各国から、特に東アジアから御来県がございます。30の国内外のブースが用意をされることになります。世界中のエコツーリズムを感じていただけると思います。また、養老孟司先生でありますとか、それからJTBの田川〔博巳〕社長さんでいらっしゃいますとか、そうした方々、さらに畠山重篤さん、例の「森は海の恋人」という明言を言われた方でありますけども、そうした方々にも来ていただいて、いろんな知見を交換し、新しい「住まうように旅する」というスタイルを鳥取から国内外に向けて発信をしていきたいと思います。
韓国からは崔文洵〔チャムンスン〕江原道知事でありますとか、それからロシアのラティポフ〔ナイリ在大阪ロシア連邦〕総領事でありますとか、またモンゴルからは親交を深めております中央県の副知事等々、そうした各国の要人も来られることになります。そうした方々と一緒に大山のダウンヒルの自転車をちょっと実演してみようではないかと、こんなようなことも考えております。
また、この期間中、「SEA TO SUMMIT」が開催をされます。これも新しいスポーツとしてエコな、自然と親しむダイナミックなスポーツでございます。これを育てていくためのシンポジウムもあわせて予定をしておりますし米フェスタ2013「米生郷際」を行ったり、食の催しをやったり、いろいろとにぎわいの中でこの国際大会を挙行していきたいと思います。これを実行に移していただいた関係者の方々に感謝を申し上げますとともに、今、延べ2,500人にわたる参加者を歓迎申し上げたいというふうに考えているところでございます。
●知事
これからそうした新しい旅の形が始まるわけでありますが、それを支えていくさまざまな交通手段を考えなければなりません。例えば飛行機でありますけども、飛行機につきましても、これも新路線が開設をされる方向になりました。明日にはそうした中で西久保〔愼一〕スカイマーク社長も御来県いただきながら、地元でその空港関係者や観光関係者等々と、どうやって旅の需要を拡大していくかというのを率直に話し合う会議を設けさせていただいたり、地元の調整なり準備を急いでいくことにいたしております。
これにつきましては、全日空だとかアシアナ〔航空〕だとか、そうした既存の航空路線と、我々としては共存共栄でパイをふやしていかなければいけないと思います。そのパイがふえていくという方向性が出なければ、なかなか地元として値打ちが出ないことになろうかと思います。これにつきましては、9月補正〔予算〕の中でも県議会の理解を得て新規の需要拡大策も成立をさせたところでございまして、こういうことをどうやって発展させていくのか、明日、さらに話し合っていきたいと思います。
米子鬼太郎空港の改装、改修も急がれます。12月20日に就航予定ということになっておりますので、今もうその準備が各方面で進められています。手続だとか、あるいはネットでのチケット販売等も、もう来週ぐらいには始まってもおかしくないわけであります。ですから、改修は我々としても急ぎたいと思っておりまして、今、関係者と詰めておりますが、来週にも着工して、例えば待合室を広げていくとかブースをつくるとか、そうした諸準備を急ぎたいというふうに思います。これにつきましては7,000万〔円〕ほど県議会でも補正予算を成立させておりまして、これを有効に使いながらこういう対策を強化してまいりたいというふうに思います。
また、鳥取空港におきましても、今週の火曜日〔10月15日〕に国交省に対しまして全日空さんと共同で手を挙げさせていただきました。増便を地域として取り組みたいということであります。これは地域のほうでの努力も求められながらのプランでございまして、我々としてもでき得る限りの協力をして、悲願と言ってもいい増便を実現できればと思っております。まずはコンテスト形式の増便枠獲得に向かいたいと思いますし、いずれにせよ、増便を今後も目指して、鳥取空港についても努力を重ねる所存でございます。
また、海の道につきましては、先週末、境港において中野岸壁の着工式典がございました。その後、話し合いをさせていただきましたが、さまざまな関係者から〔境港の〕竹内〔団地〕の国際フェリーターミナルの早期着工を求める声が上がりました。国土交通省にもその趣旨を理解してもらえたんではないかというふうに思います。このように港の展開を図っていく必要がございまして、来週の〔10月〕24日、中国地方としての港湾整備に向けた協議会、これに私も出席をさせていただき、境港の整備促進をお願いしてまいりたい、運動を提起してまいりたいというふうに考えているところでございます。
●知事
秋真っ盛りでございまして、さまざまな行事等がございます。ぜひ県民の皆様にも輝かしい秋を感じていただければと思います。本日〔10月17日〕はそういう中でパートナー県政、これは県民参画基本条例という、長く議論をしておりました条例が10月1日から完全施行をされました。全国で初めての常設型の住民投票制度を含む広報広聴であるとか、県民の参画の仕方、さらには情報公開やNPO促進等の基本的な考え方等を盛り込んだ新しい条例でございます。こういう47都道府県唯一の取り組みでございまして、これを生かして県民の皆様にとって最も近い県庁をつくっていきたいと思います。今日は、その趣旨を多くの方とともに語り合う〔パートナー県政推進〕フォーラムを予定しております。新藤〔宗幸〕先生という、この原案の作成に、取りまとめに中心的役割を果たされた新藤先生に御来県をいただきまして、議論をしてまいりたいというふうに思います。
私のほうからは以上でございます。
○読売新聞 加藤あかね 記者
それでは、質疑がある社はお願いします。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
すみません、原発のことでお尋ねします。
溝口知事は、これまでも周辺の意見を踏まえるということは口頭で言ってきておったと思いますけども、鳥取県側が今後新たに求めていくというのは、明文化を求めていくという解釈でいいでしょうか。
●知事
ちょっとこれはこれから確認していきたいと思うんですが、皆さんのほうがよく知っているんでしょうけど、今日〔10月17日〕、3市〔出雲市、安来市、雲南市〕が申し入れをされるんですよね。それで、場合によっては文書化して覚書というお話のように読めるんですけど、その様子をちょっと我々としてもフォローさせていただいて、溝口〔善兵衞〕知事もお立場上、まずは島根県内のことを整理されなければならないでしょうから、そのタイミングはもう少し待ちたいと思いますが、例えば覚書とか、そうしたことで一つのルールをつくるのもアイデアかなと思います。ただ、今日〔10月17日〕どういうお話を溝口〔善兵衞〕知事が出雲市、安来市、雲南市とされるのか、それに注目をしていきたいと思います。
○山陰中央新報 桝井映志 記者
重ねてすみません。島根側の周辺3市と鳥取県とでは、その安全協定の有無だったり内容だったりは若干違うという条件もあるんですけども、それがあっても鳥取県側がこういったことを求めていこうとするのは、安全協定のことと立地自治体である島根県への働きかけと、2本立てでやっていこうというふうな理解をしたらいいでしょうか。
●知事
正確には、いずれは3本立てになるべきだと思うんです。
一つは中国電力〔株式会社〕との安全協定。この協定につきましては、前回、強く改定を求めました。これは国の法律の位置づけが変わりまして、私どもも正式に周辺自治体と位置づけられたわけですね。ですから、法的にも一定の権限を持ったこともございまして、我々として改めて改定を立地〔地域〕並みにという申し入れをしました。中国電力さんはそのときに、継続して協議をしていくけれども、今の協定を立地〔地域〕並みとして運用しますよという、そういうペーパーでの返しをいただきました。それで私どもとしては一旦はそれを了とさせていただいて、また引き続き協議していきましょうということにいたしております。これは中国電力〔株式会社〕との直接のやりとりの部分です。
あと、そうはいっても、やっぱり現実を我々は見なきゃいけないですね。結果を出さなければならないというのもありますので、一番多分発言権を持つのは、例えば福井〔県〕の状況なんかを見てもそうでありますけれども、関西広域連合がわあわあ言っても、結局は福井県なり、あるいはおおい〔町〕といったところで決まってしまうわけですね。ですから、やっぱり立地〔地域〕の島根県として我々と十分意見交換をしていただくと、そういうチャネル〔経路〕を確保しておくことは、県民、そして地域にとりまして、これはベターであろうと思います。ですから、その可能性をちょっと明確にできないかなという思いがあります。これはちょっと、まだ溝口〔善兵衞〕知事と十分話し合ってみなければいけませんが、まずはちょっと米子市と境港市と意見交換をしたところで、我々としては共同歩調で溝口〔善兵衞〕知事にまずは申し入れをしようではないかと、こういうところまで今来ているところでございます。
それとあと、3つ目のチャネル〔経路〕が、実際にはこの間の大飯原発のときもそうですけど、国が主導的役割を果たしたと思うんですね。その国に対して周辺地域の意見、これを聞いてもらいたいと。この3つのチャネル〔経路〕があるかと思うんです。先ほど申しましたように、法律的にきちんと再稼働について地域の意見が反映される仕組みというのは、法律的にできているわけではないんですね。ないものですから、それをそういう協定であるとか、もし覚書だったら覚書というのもそうでありますが、一定の拘束力が出てくるものだろうと思います。そうしたものを取り交わすことは意義があるだろうと思います。ただ、これは溝口〔善兵衞〕知事のお立場もあるんじゃないかと思いますので、まずは今日〔10月17日〕会われるというふうに聞いているんですけど、その次第をよく我々としても注目して見ていきたい。で、我々もそれを見た上で一定の準備を始めたいということです。
○読売新聞 加藤あかね 記者
すみません。関連というか、同じ内容に関してなんですけれども、それは鳥取県、境と米子、両市なんですけれども、島根県の対応次第では申し入れをしない場合もあるんでしょうか。どちらかというと、島根の対応を見てからというふうになると、鳥取県としての意見としては何があるのかという、島根県の対応によっては鳥取県の対応が変わるのかという疑念も持つんですが、そのあたりどうなんでしょうか。
●知事
これ多分ちょっと我々は山陰にいるのでわかりにくいことだと思うんですが、全国で見ると、すごく異例なことなんですね。エクストラオーディナリー〔突飛〕なことです。想像していただければと思うんですが、福井県知事に滋賀県知事が私の言うことを聞きなさいと申し入れると。これ決して、例えば今の例で言えば福井県側にそれに応諾する義務は当然ないわけであります、別個の自治体なわけですので。特に非常にセンシティブ〔敏感〕なイシュー〔課題〕でありますので、ある程度信頼関係がないと、こういうことはできないところであります。これはほかの地域でもそうですよね。例えば佐賀県知事が長崎〔県〕や福岡〔県〕の意見を聞いた上で返答するよというルールというのは、ちょっとね、全国の報道をごらんになっていて想像しにくいことだと思います。それを私たちは今試みてみたいということなんですね。これについては、ただ、かねて溝口〔善兵衞〕知事とも意見交換をしていますので、両県の信頼関係も形成されてきていると思いますので、その上で申し入れという考え方を地元として温めているということです。
ただ、多分島根県知事の御立場からすれば、地元の3市〔出雲市、安来市、雲南市〕と、それから県外の存在に対する取り扱いで、例えば妙なアンバランス〔不均衡〕というのは多分、お立場としても難しいと思うんですね。ですから、我々としては、まずは島根県内の動きを注視しながら作戦を練っていこうということです。
○読売新聞 加藤あかね 記者
それは、出すということを決めたわけではないんですか。
●知事
出す方向で調整しました。ですから、申し入れを出すということで調整をしておりますが、先ほど、じゃあ何を求めるのかと。実は今、世上報道されているのは覚書を結ぶとかいう話なんですね。ちょっとこれ、我々も直接確認していませんので確度がどうなのかよくわかりません。ですから、今日〔10月17日〕の次第を見て、その具体的な申し入れの内容だとか、そういうものを決めていきたいということですね。だから、そのコア〔核〕は、意見を聞いてくれということです、周辺地域の。
○読売新聞 加藤あかね 記者
それは、先ほども質問ありましたけど、明文化をすることが目的なのか、それともそこからさらに同席することを求めているのか、何を県として、県とか地元自治体の市で求めたいんですか。
●知事
まず、今はまだお互いの意見交換の中で、周辺地域である鳥取県の意見も聞きますよ、そういういわば言葉はいただいているんですが、ただ、それをやっぱり明確化しておくということは重要だと思います。ルールになれば、これはちょっとほかの地域にはない、山陰なりのルールというものができるわけであります。今はまだその構想の段階ですから、意見を聞くというお言葉はいただいていますが、隣県〔島根県〕の知事からですね。まだそれが確立しているわけではないと思っていますので、それは我々としても紳士的に、それを明確化してもらいたいということを求める必要があると思います。
○日本海新聞 井上昌之 記者
その島根県側の3市が今日求められることと同等の内容を求めるということでいいんでしょうか。
●知事
中身的にはそうですね、イメージとしては。ただ、これもちろん安全協定のときもそうですけども、こういう、これはいわば一種の契約ですよね。両方の合意がない限りは成立しませんので、そこはまだ微妙だと思います。ただ、我々としては同じ周辺なんじゃないかなという気持ちを〔米子市、境港市〕両市長と話し合いました。ですから、我々としては同等のものを求めたいという気持ちで申し入れをしたいと思います。
○日本海新聞 井上昌之 記者
島根県知事としてのお立場もよくわかると。知事御自身も知事をやっておられますんで鳥取県のことを第一に考えるという、そういったことはもう言わずもがなだと思うんですけれども、その中で、やっぱり米子、境の住民の方が思うのは、原発災害に県境はないんだと、同じ30キロ圏内で、法的な権利を得たわけですから、やはり同等のもので臨んでほしいという気持ちがあるように思います。その辺をきちんと主張の中でも取り入れていかれるということでよろしいでしょうか。
●知事
当然そうです。ですから、今日〔10月17日〕の内容がまだ、つまりこれ、〔出雲市、安来市、雲南市〕3市長がこういうふうに言いました。溝口〔善兵衞〕知事がこの辺までは応諾しましたというのがまだ見えないですよね。それが見えないと、ちょっと中身を我々としても確認ができないということであります。さっきの質問の趣旨からすると、ちょっとそこはまだ様子を見なきゃいけないということを申し上げたんです。
だから、内容的には今おっしゃるとおり、我々としては、もし万が一のときには県境というのは関係がないわけですから、我々としては同等であるべきだろうと。そうするとアクション〔行動〕を起こさないといけないもんですから、アクション〔行動〕を起こそうと。で、米子、境港の両市と話し合ったということです。
○山陰放送 秦卓史 記者
すみません、先ほど知事はこの問題について3つのチャンネルがあるというふうに言われましたけれども、その中でこの島根県を通じたチャンネルが、鳥取県がさらに意見を聞いてくれというようなことをすることによって、この3つのうち、このチャンネルだけ、このチャンネルが突出して太くなるというか、優先したチャンネルになるというふうな考えなんでしょうか。
●知事
それは、まだ誰もわかんないんです。と申しますのは、政府が仮に再稼働させるとしたら、どういうプロセス〔手順〕でやるかというのを決めてないんですね。現政権になってから再稼働した例はないわけです。ですから、これからどういうふうに手順が進むのか不明確です。我々もたびたび行くんですけども、原子力規制庁は審査をするとこまでだよといって頑張っておられるんですね。そこから先は、じゃあ審査さえ通れば、あとは電力会社が好きに再開していいのかどうかということになるわけです。ただ、どうも経〔済〕産〔業〕省であるとか、ほかのところに今まで働きかけてる感触では、いずれまた地元の意見を聞く機会というのを考えなきゃいけないでしょうなというニュアンスは来るわけです。だから、多分前の野田政権のときは政府として責任を持って決めるんだという形で最後やっちゃいましたよね。同じことが今回も起こるかもしれない。とすると、国との関係も非常に大事なわけですよ。
そういう意味で、まだよくこれからどういうふうに道行きが進んでいくかわからないもんですから、とりあえず中国電力〔株式会社〕との一定の協定関係は確保しました。それから今、島根県内の周辺3市が求めておられるようなことが出てきたので、これはかねて私は溝口〔善兵衞〕知事と話し合ってきている内容だと思っているもんですから、同じものを我々としても求めていきたいというので、これが確保されれば2番目の道になりますし、さらに国との関係、これがいずれどういう形であるか、ルールが出てくるんじゃないかと思うんですね。この辺も含めていかないといけない。どれが有効な手段かというのは、まだ先例がないのでわからないところですね。
○読売新聞 加藤あかね 記者
念のため、今は安全審査の段階ではあると思うんですけれども、再稼働の話ではまだないと思うんですが、それは同じプロセスを踏む過程を今つくりたいということですか。
●知事
ちょっと技術的なことになるんですけども、まず適合申請というのをこれから中国電力〔株式会社〕が出します。それは安全基準に沿っているかどうか、これを政府機関の中立機関である原子力規制委員会に求めるわけです。これを提出するときも、私たちは中国電力〔株式会社〕との協定にかかわると思っています。これについては中国電力〔株式会社〕側にも確認していまして、そのときには我々のところに意見照会が来ると見込んでおります。これがだから非常に早いタイミングですね。
ただ、これは再稼働ではないんです。申請書を出すということであります。じゃあ実際動かすかどうかというタイミングについては、これは厳密な意味では今、法律についてもそうですし、それから協定、これは立地〔地域〕を含めたものでありますから、いわゆる安全協定と言われるもの。そのいずれでも再稼働については取り決めはないんです。ここは、ですからいわば今まで紳士協定的に立地には意見を求めてきたという事実があるんです。で、我々としては、そこのちょっと白地を埋めていかなければならないわけでありまして、そういうような担保手段というのを今後とっていきたいと、こういうふうな発想であります。
ただ、我々は安全協定もあるので、当然中国電力〔株式会社〕側に、当然そのときもこっちに聞くんでしょうなということを言いたいんですけども、ここはまだ、実は向こうにしてみたら、いや、立地〔地域〕ともそこは安全協定に基づく義務はありませんからということでありまして、これ実際そうなんですね。ですから、ここはまだ若干水かけ論のところでありまして、安全協定がどう有効に機能するかどうかというのは、再稼働時にはちょっとまだよくわからないと。例えば施設を変更するとか、そういうのについては、これ協定上の権限とか、あるいは法律上の権限が地元に存在するんです。ただ、単に動かすかどうかというところでは、そういう法的な権限は現状では残念ながら島根県や松江市にすらないということです。
○読売新聞 加藤あかね 記者
そうすると、今回の申し入れというのは、再稼働を見据えた環境づくりの一環という認識でよろしいんでしょうか。またそれとは別。
●知事
いや、というよりは、やはり当然安全協定を結んだ、それも全国で一番早く結んだ鳥取県でありますので、住民の安全・安心につながることは意欲的にやっていこうと、その一点であります。
○山陰中央新報 太田満明 記者
知事、一つ確認させていただきたいんですけれどもね、再稼働ということが出てきますけれども、2号機は再稼働ということなんですけれども、3号機は再稼働と言いませんよね。同じ視点でいいんですか。
●知事
そこはこれからまだ議論が始まらんとわからんとこですね。さらに1号機をどうするのかということもあるでしょう。皆様も御案内のように、正直まだあんまり動いてないです。これまでずうっと東日本大震災以後、島根サイトについては動きはとまっている状態なので、果たしてどういう議論がこれから起こってくるのか、我々はまずは注目しながら準備をしていくところだと思うんですね。
○山陰中央新報 太田満明 記者
2号機の再稼働よりも、むしろ3号機の稼働のほうが早いのでないかという見方もあったりするんですけれどもね。
●知事
それはわからないですね。中国電力〔株式会社〕の施設ですから、法律上からいえば中国電力〔株式会社〕が決定権を持っているんですね。
12 手話言語条例成立に伴う反応と来年度予算への反映
○NHK 林久美子 記者
知事、手話言語条例のことについてお伺いしたいんですけれども、条例の成立後、県民もしくは県内外の方からどういう反応が寄せられているのかというのが1点と、きのうから来年度の予算編成作業も始まっていますけれども、具体的に来年度これを必ず環境整備を行うという点がありましたらお願いいたします。
●知事
今、まずあんまり予算かけんでもええようなことですね、そういうことで鳥取県庁内での手話の普及、それをまず始めているところです。それから今、諸準備をしておりまして、昨日〔10月16日〕もデモンストレーション〔実演〕いたしましたが、ICT〔情報通信技術〕を活用した遠隔手話通訳サービスのモデル事業、これも今、関係者と下話ができつつありまして、これも可及的速やかに立ち上げていこうということにいたしております。また現在、この手話施策を推進する協議会の人選の固めを、先週の金曜日〔10月11日〕に公布されましたので、急いで今やっているところでございますが、これもできれば、じゃあこれからの手話施策をどうしていくのか、それを有識者を交えて話し合いながら、来年度の予算編成にも生かしていきたいと思います。
今、私の頭の中にありますのは、一つは教育関係ですね。とりあえずの予算を今入れました。それで教材づくりだとか聾学校の先生の出前授業だとか、そういうことは始められるようになったと思います。さらにこれを進展させていく、この辺について教育委員会とまた意見交換をして、最終目標としては全生徒が手話と親しむ機会を持つということでありますので、これはこれから半年で終わることではありませんから、新年度の予算に反映をさせていく必要があると思います。それから聴覚障がい者の相談窓口であるとか手話通訳士さんの派遣であるとか、そういうセンター機能を東部、中部、西部で再構成する必要があるんではないかと思います。そのセンターを新年度にきちんとした形にしたいと。中部、西部は特にふくろうさんとか、ある程度しっかりしたイメージになりかけているんですが、東部のほうは今、公と民がちょっと共存しているようなところがありまして、これを再構成しなきゃいけないかなと思います。その辺を新年度の予算で関係者と話し合った上で出していきたいと思っております。そのほかもいろんな課題がありますが、謙虚に耳を傾けながら取り組んでまいりたいと思います。
○NHK 林久美子 記者
県民からの条例成立に関する反応とかありますか。
●知事
先日、私も、これは〔鳥取市〕高草〔地区〕の公民館のほうで、この手話条例についての意見交換会といいますか、そういう場をいただきまして行ってまいりましたけれども、要は普通のおじちゃん、おばちゃんたちも、その場で何か一生懸命手話をやろうとされるんですよね。やっぱり鳥取県民というのはあったかいなあと思います。そういうふうに、やっぱり手話も少しは覚えないけんなあという機運が県民の間に、この条例制定を機会に生まれてきたかなという手応えも感じ始めています。実際、民間企業の方から、手話の研修したいだけど、どうやったらええだろうかとか、そんな相談も私個人にも来たりもしますし、問い合わせもどんどんこれからふえてくると思われます。
あと、もう一つ、我々が驚きましたのが、県外から非常に注目をされてきております。極端なことを言うと、「ジャパンタイムズ」さんも鳥取県の手話条例を取り上げられました。外国人メディアもそういう意欲的なチャレンジを称賛していただいたわけであります。また、NHKの「手話ニュース」や、また「こども手話ウィークリー」、そうしたところでも取り上げて、特集的にも扱っていただいたりしていまして、全国のろうあ者の皆さんの期待感が伝わってきます。これは我々としても大事にしていきたいと思いますし、一緒に取り組んでいきたいと思っておりまして、11月の全日本ろうあ連盟主催のシンポジウムには、私も上京して参加をすることにいたしました。
○読売新聞 加藤あかね 記者
すみません、緑化フェアに関してなんですが、タヌキのことも言われてましたけれども、あれはいつぐらいから展示を予定されるのかというのがまず1点と、もう一つ、入場者が低迷していると思うんですけれども、それに関しての認識と、五月雨式に対策をいろいろされていますけれども、その方向性といいますか、場当たり的なような感じもするんですけども、それについてどんなようなお考えを持っているのかというのを伺いたい。
●知事
私どもとしては、アンケート結果等から、非常に内容的にはいいものはあると思います。ですから、多くの県内外の方に鳥取の自然の豊かさとか新しいナチュラルガーデン等の庭づくり、これは自然流の庭づくりであります。さらにアースガーデンのような珍しいものや県内外の作品、こういうものを見ていただきたいなと思いますので、これはひとえにきちんとそういう呼びかけを精力的にやらなければいけないと思います。
私も指示をいたしたんですけども、駐車場等で非常にアクセスの難しさがあったと知りましたので、これは今、次々とちょっと従来の方針を変えたり、対策を打ったりさせていただいているところでございます。できる限り多くの方にこの機会にグリーンウェイブを感じていただいて、これから自然を中核に据えた地域づくりが全県的にも展開されるべきだと思いますし、住民の方のライフスタイルにもすばらしい影響があるんじゃないかなと思いますので、これからも会期末に向けて取り組みを強化してまいりたいというふうに思います。そういう意味で、徐々にではありますけども、来られる方のピッチは上がってきつつございまして、我々としても多くの方に喜ばれるように、現場としてお迎えをしてまいりたいと考えております。
○読売新聞 加藤あかね 記者
タヌキは。
●知事
タヌキは、やっぱり一応まずお医者さんに診ていただく必要がありますので、ちょっと診察をして、状況がどうかということを確認した上で、できるだけ早く展示、飼育をしてまいりたいと思います。
○中国新聞 川崎崇史 記者
何かタヌキについては、名前とか、そんなアイデアはあるんですか。
●知事
いや、それはちょっとまだございませんけど、まあコヤちゃんに化けてたのかもしれませんからね。
○山陰放送 秦卓史 記者
すみません、そのタヌキについての確認なんですが、これ展示される会場は、見つかった南部町と同じか、南部町にあるサブ会場である花回廊ではなくて、湖山池のほう。
●知事
湖山池の会場のほうです。今、それで実は、これやっぱり専門スタッフも必要なので、その手配も今、要は先生ですね、獣医さんとの連携等も今とりつつあるということです。今飼養されている方も喜んでおられると聞いています。
○山陰放送 秦卓史 記者
そのサブ会場である花回廊ではなくて、湖山池のメーンの会場にこれを持ってくるというのは、やはりより多くの方に見てほしいという。
●知事
そうですね、まずは一時保護ということでございまして、まだその後の飼養先というのを今、いろいろと考えております。もちろん何かオファーが来るかもしれませんけど、県としても考え始めているということです。
○読売新聞 加藤あかね 記者
ほか、質問ないでしょうか。
よろしいでしょうか。
じゃあ、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
●知事
どうもありがとうございました。