平成25年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、今議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。
今議会に提案いたしました議案は、
予算関係 3件
条例関係 10件
その他の案件 12件 の 合計 25件であります。
まず、議案第5号 鳥取県手話言語条例の設定につきまして御説明申し上げます。
ろう者とろう者以外の住民が共に生きる地域社会を実現することを目的に、手話は独自の言語体系を有する文化的所産であるとの認識に基づき、県・市町村・県民・事業者の責務等を明らかにするとともに、手話を使いやすい環境を整える施策を総合的かつ計画的に推進することとし、鳥取県から障がい者と共に生きる社会のモデルを築き上げようとするものであります。
なお、併せて、この条例の趣旨に基づき、タブレット型端末を活用した遠隔手話通訳サービスのリーディング事業や、定例記者会見への手話通訳導入、地域や職場等での手話講座開催など、手話を使うことができる環境づくりを飛躍的に加速するほか、学校ですべての児童・生徒が手話を学ぶ機会をつくることとし、補正予算に計上することといたしました。
次に、議案第1号 平成25年度鳥取県一般会計補正予算につきまして、その概要を御説明いたします。
はじめに、豪雨災害復旧対策についてであります。
7月15日を始め相次いだ豪雨による土木施設・農地等の災害に対して、既に現計予算や予備費を執行して復旧事業を進めるとともに、農林業被害に関する国の激甚災害指定を得たところですが、更に本格的な復旧事業や関連対策事業を全力で速やかに推進してまいります。
次に、経済活性化と雇用創造についてであります。
国全体として景気回復傾向にあるとされているものの、未だ県内経済に十分な回復が見られず、雇用不足が続いていることから、市場拡大や県内企業からの部材調達が期待できる医療機器製造業などの最終組立工場誘致を促進するため、企業立地事業補助金を拡充するほか、財政力の弱い市町村や中山間地域の工業団地再整備支援を強化することといたします。
また、国の成長戦略に先駆け、県内中小企業の競争力を高めるため、設備投資の金融支援を行うほか、高度な専門性を有する人材を育成するオーダーメード型研修を実施するなど、安定的雇用の創造につなげていくことといたします。
次に、大交流時代についてであります。
香港から過去最大の連続チャーター便が就航し3,283人の旅行客受入に成功するとともに、東京便の利用客も増加していることから、国内外を結ぶ空港機能の向上に向け米子鬼太郎空港の施設改修に着手するとともに、今後の増便等を目指した更なる東京便の利用や、旅行会社等と連携した外国人観光客の誘致を、強力に進めることといたします。
このほか、高い能力を持つ消防防災ヘリコプター導入、湖山池の水質計測強化、湖山川への魚道設置や潮風被害対策、子育て王国とっとりに向けた婚活支援、皆生養護学校に病弱高等部を新設する準備などの予算を計上した結果、今回の補正予算の総額は、104億円余となり、補正後の予算の総額は、3,501億6千万円余となるものであります。
以上の議案のほか、審議会等を条例に基づく附属機関に位置づける議案第4号 鳥取県附属機関条例の設定など、所要の議案を提案いたしました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。