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1.概況

平成24年2月1日を調査日として実施した平成24年経済センサス‐活動調査の調査結果のうち、従業者4人以上の製造事業所について集計した主な結果は、次のとおりである。

  1. 事業所数は 935事業所で、前年(平成22年工業統計調査結果を「前年」という。以下同様。)に比べて16事業所減少(前年比1.7%減)した。
  2. 従業者数は 31,925人で、前年に比べて2,348人減少(同6.9%減)した。
  3. 製造品出荷額等は 7,419億3,500万円で、前年に比べて1,008億3,600万円減少(同12.0%減)した。
  4. 付加価値額は 2,349億9,200万円で、前年に比べて293億3,400万円減少(同11.1%減)した。
  5. 現金給与総額は 1,145億0,300万円で、前年に比べて17億2,300万円減少(同1.5%減)した。
  6. 原材料使用額等は 4.756億7,700万円で、前年に比べて629億4,100万円減少(同11.7%減)した。
表1「主要項目の推移(従業者4人以上の事業所)」
図1「主要項目の前年比の推移(従業者4人以上の事業所)」

2.事業所数(従業者4人以上の事業所)

事業所数は 935事業所で、前年に比べて16事業所減少(前年比1.7%減)し、6年連続の減少であった。

(1)産業別の状況

産業別の事業所数をみると『食料品』が204事業所(構成比21.8%)で最も多く、次いで『繊維』が86事業所(同9.2%)、『金属製品』が73事業所(同7.8%)の順となっている。

前年と比べると、『電子部品・デバイス』、『パルプ・紙』など10産業は増加したが、『電気機械』、『印刷』など11産業は減少した。また『鉄鋼』など3産業は横ばいであった。

表2「産業別事業所数」
図2「産業別事業所数の構成比」

(2)地域別の状況

市郡別の事業所数をみると、市部が682事業所(構成比72.9%)で、郡部が253事業所(構成比27.1%)であった。

前年と比べると、市部が3事業所減少(前年比0.4%減)し、郡部が13事業所減少(同4.9%減)した。

(3)従業者規模別の状況

従業者規模別の事業所数をみると、「4~9人」規模の事業所が388事業所(構成比41.5%)で最も多く、次いで「10~19人」規模の事業所が203事業所(同21.7%)の順となっている。

前年と比べると、「4~9人」と「30~99人」規模の事業所は増加したが、「10~19人」や「20~29人」規模などの事業所は減少した。また、「300人以上」規模の事業所は横ばいであった。

表3「市郡別、従業者規模別事業所数」
図3「市郡別事業所数の構成比」

3.従業者数(従業者4人以上の事業所)

従業者数は 31,925人で、前年に比べて2,348人減少(前年比6.9%減)し、5年連続の減少であった。

(1)産業別の状況

産業別の従業者数をみると、『食料品』が7,358人(構成比23.0%)で最も多く、次いで『電子部品・デバイス』が6,393人(同20.0%)、『電気機械』が2,970人(同9.3%)の順となっている。

前年と比べると、『パルプ・紙』、『ゴム』など8産業は増加したが、『情報通信機械』、『電気機械』など16産業は減少した。

表4「産業別従業者数」
図4「産業別従業者数の構成比」

(2)地域別の状況

市郡別の従業者数をみると、市部が23,888人(構成比74.8%)で、郡部が8,037人(構成比25.2%)であった。

前年と比べると、市部が2,111人減少(前年比8.1%減)し、郡部が237人減少(同2.9%減)した。

(3)従業者規模別の状況

従業者規模別の従業者数をみると、「30~99人」規模の事業所が9,255人(構成比29.0%)で最も多く、次いで「100~299人」規模の事業所が8,768人(同27.5%)の順となっている。

前年と比べると、すべての事業所規模で従業者数が減少した。

表5「市郡別、従業者規模別従業者数」
図5「市郡別従業者数の構成比」

(4)1事業所当たりの従業者数

1事業所当たりの従業者数は、34.1人であった。

産業別にみると、『電子部品・デバイス』が92.7人で最も多く、次いで『情報通信機械』が85.5人、『鉄鋼』が81.5人の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『輸送用機械』など9産業は増加したが、『皮革』、『電子部品・デバイス』など14産業は減少した。また『金属製品』は横ばいであった。

表6「1事業所当たり従業者数」

4.製造品出荷額等(従業者4人以上の事業所)

製造品出荷額等は7,419億3,500万円で、前年に比べて1,008億3,600万円減少(前年比12.0%減)し、4年連続で減少した。

(1)産業別の状況

産業別の製造品出荷額等をみると、『電子部品・デバイス』が2,041億2,300万円(構成比27.5%)で最も多く、次いで『食料品』が1,282億0,500万円(同17.3%)、『パルプ・紙』が851億0,300万円(同11.5%)の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『食料品』など8産業は増加したが、『電気機械』、『電子部品・デバイス』など14産業は減少した。

表7「産業別製造品出荷額等」
図6「産業別製造品出荷額等の構成比」

(2)地域別の状況

市郡別の製造品出荷額等をみると、市部が5,916億3,600万円(構成比79.7%)で、郡部が1,503億0,000万円(構成比20.3%)であった。

前年と比べると、市部が949億6,100万円減少(前年比13.8%減)し、郡部が58億7,400万円減少(同3.8%減)した。

(3)従業者規模別の状況

従業者規模別の製造品出荷額等をみると、「300人以上」規模の事業所が2,855億5,000万円(構成比38.5%)、「100~299人」規模の事業所が2,148億8,800万円(同29.0%)の順となっている。

前年と比べると、「4~9人」規模の事業所は増加したが、その他の規模の事業所は減少した。

表8「市郡別、従業者規模別製造品出荷額等」
図7「市郡別製造品出荷額等の構成比」

(4)1事業所当たり製造品出荷額等

1事業所当たりの製造品出荷額等は、7億8,793万円であった。

産業別にみると、『情報通信機械』が51億5,064万円で最も多く、次いで『電子部品・デバイス』が29億5,416万円、『ゴム』が22億9,128万円の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『鉄鋼』など6産業は増加したが、『電子部品・デバイス』、『情報通信機械』など16産業は減少した。

(5)従業者1人当たり製造品出荷額等

従業者1人当たりの製造品出荷額等は、2,308万円であった。

産業別にみると、『情報通信機械』が6,027万円で最も多く、次いで『パルプ・紙』が4,698万円、『石油・石炭』が4,593万円の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『情報通信機械』など10産業は増加したが、『電気機械』、『パルプ・紙』など12産業は減少した。

表9「1事業所当たり、従業者1人当たり製造品出荷額等」

5.付加価値額(従業者4人以上の事業所)

付加価値額は2,349億9,200万円で、前年に比べて293億3,400万円減少(前年比11.1%減)し、2年ぶりの減少となった。

(1)産業別の状況

産業別の付加価値額をみると、『電子部品・デバイス』が832億3,000万円(構成比35.4%)で最も多く、次いで『食料品』が369億2,700万円(同15.7%)、『情報通信機械』が213億7,800万円(同9.1%)の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『その他の製品』など8産業は増加したが、『電気機械』、『電子部品・デバイス』など14産業は減少した。

表10「産業別付加価値額」

(2)地域別の状況

市郡別の付加価値額をみると、市部が1,895億3,900万円(構成比80.7%)で、郡部が454億5,200万円(構成比19.3%)であった。

前年と比べると、市部が256億9,700万円減少(前年比11.9%減)し、郡部が36億3,800万円減少(同7.4%減)した。

(3)従業者規模別の状況

従業者規模別の付加価値額をみると、「300人以上」規模の事業所が809億6,100万円(構成比34.5%)、「100~299人」規模の事業所が635億0,300万円(同27.0%)の順となっている。

前年と比べると、「100~299人」規模、「4~9人」規模及び「10~19人」規模の事業所は増加したが、その他の規模の事業所は減少した。

表11「市町村別、従業者規模別付加価値額」

(4)1事業所当たり付加価値額

1事業所当たりの付加価値額は、2億5,133万円であった。

産業別にみると、『情報通信機械』が16億4,443万円で最も多く、次いで『電子部品・デバイス』が12億0,623万円、『鉄鋼』が6億0,696万円の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『鉄鋼』など10産業は増加したが、『電子部品・デバイス』、『電気機械』など12産業は減少した。

(5)従業者1人当たり付加価値額

従業者1人当たりの付加価値額は、736万円であった。

産業別にみると、『石油・石炭』が2,003万円で最も多く、次いで『情報通信機械』が1,924万円、『電子部品・デバイス』が1,302万円の順となっている。

前年と比べると、『その他の製品』、『石油・石炭』など13産業は増加したが、『電気機械』、『飲料・飼料・たばこ』など9産業は減少した。

表12「1事業所当たり及び従業者1人当たり付加価値額、付加価値率」

6.現金給与総額(従業者4人以上の事業所)

現金給与総額は 1,145億0,300万円で、前年に比べて17億2,300万円減少(前年比1.5%減)し、2年連続で減少した。

(1)産業別の状況

産業別の現金給与総額をみると、『電子部品・デバイス』が357億4,300万円(構成比31.2%)で最も多く、次いで『食料品』が192億8,500万円(同16.8%)、『電気機械』が105億4,000万円(同9.2%)の順となっている。

前年と比べると、『電子部品・デバイス』、『パルプ・紙』など8産業は増加したが、『情報通信機械』、『電気機械』など14産業は減少した。

表13「産業別現金給与総額」

(2)従業者1人当たり現金給与額

従業者1人当たりの現金給与額は、314万円であった。

産業別にみると、『鉄鋼』が434万円で最も多く、次いで『電子部品・デバイス』が412万円、『パルプ・紙』が390万円の順となっている。

前年と比べると、『鉄鋼』、『ゴム』など7産業は増加したが、『はん用機械』、『輸送用機械』など15産業は減少した。

また、従業者規模別にみると、「300人以上」規模の事業所が428万円で最も多く、次いで「100~299人」規模の事業所が327万円の順となっている。

表14「従業者1人当たり現金給与額、労働分配率」

7.原材料使用額等(従業者4人以上の事業所)

原材料使用額等は 4,756億7,700万円で、前年に比べて 629億4,100万円減少(前年比11.7%減)し、2年ぶりの減少となった。

(1)産業別の状況

産業別の原材料使用額等をみると、『電子部品・デバイス』が1,141億5,600万円(構成比24.0%)で最も多く、次いで『食料品』が868億3,000万円(同18.3%)、『パルプ・紙』が711億4,100万円(同15.0%)の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『食料品』など9産業は増加したが、『電気機械』、『電子部品・デバイス』など13産業は減少した。

表15「産業別原材料使用額等」

(2)地域別の状況

市郡別の原材料使用額等をみると、市部が3,781億3,600万円(構成比79.5%)で、郡部が975億4,100万円(構成比20.5%)であった。

前年と比べると、市部が607億4,500万円減少(前年比13.8%減)し、郡部が21億9,700万円減少(同2.2%減)した。

表16「市郡別、従業者規模別原材料使用額等」

(3)原材料率

原材料率の平均は64.1%で、前年と同率であった。

産業別にみると、『パルプ・紙』が83.9%で最も高く、次いで『ゴム』が76.9%、『業務用機械』が75.4%の順となっている。

前年と比べると、『ゴム』、『繊維』など11産業は増加したが、『その他の製品』、『石油・石炭』など11産業は減少した。

表17「産業別原材料率」

8.在庫額(従業者30人以上の事業所)

平成23年末の在庫額は587億7,300万円で、年初に比べて5億2,100万円増加した。

(1)在庫額の内訳

年末在庫額の内訳をみると、「原材料・燃料」が213億8,600万円で最も多く、次いで「半製品・仕掛品」が198億6,900万円、「製造品」が175億1,800万円の順となっている。

(2)産業別の状況

産業別の年末在庫額をみると、『電子部品・デバイス』が212億5,100万円で最も多く、次いで『パルプ・紙』が88億1,100万円、『食料品』が64億8,100万円の順となっている。

年初在庫額と比べると、『電子部品・デバイス』、『パルプ・紙』など9産業は増加したが、『食料品』、『情報通信機械』など9産業は減少した。

表18「産業別在庫額」

9.有形固定資産投資総額(従業者30人以上の事業所)

有形固定資産投資総額は 215億5,600万円で、前年に比べて49億7,200万円減少(前年比18.7%減)した。

表19「資産別有形固定資産総額」

(1)産業別の状況

産業別の有形固定資産投資総額をみると、『電子部品・デバイス』が104億9,500万円で最も多く、次いで『食料品』が26億7,700万円、『木材』が20億0,900万円の順となっている。

前年と比べると、『木材』、『食料品』など6産業は増加したが、『電子部品・デバイス』、『パルプ・紙』など9産業は減少した。

(2)1事業所当たりの有形固定資産投資総額

1事業所当たりの有形固定資産投資総額は、9,212万円であった。

産業別にみると、『木材』が5億0,219万円で最も多く、次いで『電子部品・デバイス』が3億0,868万円、『飲料・たばこ・飼料』が1億5,740万円の順となっている。

前年と比べると、『木材』、『鉄鋼』など9産業は増加したが、『電子部品・デバイス』、『パルプ・紙』など6産業は減少した。

表20「産業別有形固定資産投資総額」

10.工業用水、工業用地(従業者30人以上の事業所)

(1)工業用水

1日当たりの工業用水量(淡水の総量)は、183,210立方メートルであった。

水源別にみると、「その他の淡水」が95,091立方メートル(構成比53.8%)で最も多く、次いで「井戸水」が38,356立方メートル(同21.7%)、「工業用水道」の36,777立方メートル(同20.8%)の順となっている。

表21「水源別1日当たり用水量」

(2)工業用地

工業用地(敷地面積)の合計は、517万2,500平方メートルであった。

また、1事業所当たりの敷地面積は、22,100平方メートルであった。

表22「工業用地面積」

11.リース契約額及びリース支払額(従業者30人以上の事業所)

リース契約額は15億1,920万円で、リース支払額は26億9,271万円であった。

(1)産業別の状況

産業別のリース契約額をみると、『電子部品・デバイス』が6億7,237万円(構成比44.3%)で最も多く、次いで『食料品』が3億6,089万円(同23.8%)、『業務用機械』が1億1,029万円(同7.3%)の順となっている。

また、リース支払額をみると、『電子部品・デバイス』が9億0,506万円(構成比33.6%)で最も多く、次いで『食料品』が5億1,885万円(同19.3%)、『パルプ・紙』が5億0,544万円(同18.8%)の順となっている。

表23「産業別リース契約額及びリース支払額」

(2)地域別の状況

市郡別のリース契約額をみると、市部が12億4,633万円(構成比82.0%)で、郡部が2億7,287万円(構成比18.0%)であった。

また、リース支払額をみると、市部が22億8,019万円(構成比84.7%)で、郡部が4億1,252万円(構成比15.3%)であった。

表24「市郡別、従業者規模別リース契約額及びリース支払額」
  

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