1.概況
平成25年平均の鳥取市の消費者物価指数は、総合で100.1(平成22年=100)となり、前年比は0.2%の上昇となった。
前年比の変動に寄与した要因は、交通・通信、光熱・水道などの上昇である。
2.前年との比較
(1)上昇に寄与した主な費目(10大費目)
上昇に寄与した主な費目
(10大費目) |
前年比 |
寄与度 |
このうち、主な費目
(中分類) |
前年比 |
交通・通信 |
1.4% |
0.20 |
自動車等関係費※ |
2.8% |
光熱・水道 |
2.0% |
0.16 |
電気代※ |
2.1% |
(2)下落に寄与した主な費目(10大費目)
下落に寄与した主な費目
(10大費目) |
前年比 |
寄与度 |
このうち、主な費目
(中分類) |
前年比 |
教養娯楽 |
-1.0% |
-0.11 |
教養娯楽耐久財※ |
-7.1% |
※費目中、寄与の大きかった主な品目
- 自動車等関係費…ガソリン等
- 教養娯楽耐久財…テレビ等
3.月別指数の動き
前年同月比は、平成25年1月から5月まで野菜・海藻、教養娯楽用耐久財などの下落によりマイナスで推移し、6か月連続のマイナスとなった。6月に自動車等関係費、電気代などの上昇により同水準となり、7月には自動車等関係費、野菜・海藻、電気代などの上昇により8か月ぶりのプラスに転じた。その後も、自動車等関係費のガソリン、電気代などのエネルギーの上昇などによりプラスで推移している。
4.全国との比較
鳥取市の総合指数は100.1、全国の総合指数は100.0となった。
前年比は、鳥取市が0.2%の上昇、全国は0.4%の上昇となった。
費目別に全国と前年比の動きを比較すると、食料が鳥取市で上昇、全国で下落、それ以外はそれぞれ同じ動きをしている。
同じ動きをしている費目で、全国と比べて前年比との差が大きかったのは、光熱・水道、被服及び履物であった。
5.鳥取市消費者物価指数の近年の動き
平成21年は、20年に高騰した原油価格が下落したことにより、自動車等関係費、他の光熱などが大きく値下がりし下落した。
平成22年は、民営家賃の値下がりと高校授業料無償化の影響で授業料等が値下がりし、23年は、薄型テレビを中心とした教養娯楽用耐久財の値下がりが続き、21年から3年連続して下落した。
平成24年から25年は、原油価格の上昇などにより、電気代、ガス代、ガソリンなどエネルギーが値上がりし、上昇した。