平成26年2月10日、県庁にて、平成25年度鳥取県環境立県推進功労者知事表彰の表彰式を行いました。
受賞されたのは、智頭石油株式会社、鳥取県自然体験塾、フードバンク鳥取一般社団法人みもざの会の3団体です。
《表彰を受けられた団体及び個人の活動概要》
(1)智頭石油株式会社 代表取締役社長 米井 哲郎(よねい てつろう)氏
【表彰分野】
環境保全のための技術の普及 (モーダルシフトの推進における電気自動車の大量導入と充電設備の先導的導入)
【概要】
・平成22年7月から鳥取県庁と「官民EVカーシェアリング」をスタート。(平日は県庁公用車、土日祝日は一般向けレンタカーとして電気自動車iMiev3台をシェアリング)
・県内初のEVレンタル事業や県内初のEVカーシェアリングサービスを開始するとともに、鳥取県次世代自動車充電インフラ整備ビジョン第1号の充電ステーションとして、新日本海新聞社本社ビル1階屋外駐車場に設置し、平成26年2月3日にEV充電器完成記念式を開催したところ。
・鹿野温泉及び智頭町では、平成26年度に向け、超小型モビリティ実証プロジェクトを計画中である。
・電気自動車の大量導入と充電設備の先導的導入を行い、鳥取県が進めるモーダルシフト(環境負荷が少ない交通手段への転換)の推進に貢献している。(EV導入14台)
*EV:電気自動車(Electric Vehicle 略してEVという。)
*EVカーシェアリング:電気自動車の共同使用
(2)鳥取県自然体験塾 代表 長谷川 浩司(はせがわ こうじ)氏
【表彰分野】
環境保全のための実践活動 (自然体験活動を通じた環境保全のための普及啓発実践活動)
【概要】
・平成18年から、カヌー体験を中心に、シャワークライミング、ラフティングなどの体験活動ツアーを、鳥取県内で実施しており、近年は平成20年に山陰海岸がジオパークに認定されたことを受け、山陰海岸でのカヌー体験を精力的に展開し、体験活動を通じて山陰海岸の自然環境の保全意識を啓発してきた。(岩美町のカヌー体験者数が世界ジオパーク認定前の157名(H21)から、平成25年には1,757名へと飛躍的に増大)
・平成25年に山陰海岸国立公園指定50周年に合わせて、船体が透明なクリアカヌーを導入したところ、高い透明度を誇る海を体感できるとして全国的に話題を呼んだ。
・ガイドの養成や多鯰ヶ池でのカヌー体験プログラムの開発など他団体と連携した新しい企画にも積極的に取り組んでいる。
・山陰海岸ジオパークを始めとした鳥取県内の自然環境の素晴らしさの情報発信、環境保全意識の醸成に大きく寄与している。
(3)フードバンク鳥取 一般社団法人みもざの会 代表 安田 壽子(やすだ ひさこ)氏
【表彰分野】
4つのRの推進 (福祉施設へのフードバンク活動)
【概要】
・まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品(いわゆる食品ロス)を無料で引き取り、支援を必要とする団体・個人に提供するフードバンク活動に、平成21年から県内で初めて取り組んでいる。
・日本初のフードバンクであるセカンドハーベストジャパンや近隣の農家や寺院等から、食べられるが廃棄される食品を引き取り、「『もったいない』を『ありがとう』へ」を合言葉に、県内の児童養護施設や母子、障がい者などの福祉施設、生活困窮者へ食品の配達を実施している。
・みもざの会で取り扱う食品は、金額にして年間800万円にも上り、フードバンクの活動を通じ食品ロスの削減に貢献し、県が進める4つのRの推進に貢献している。