2014/07/10
機器の購入に当たっては、必要性、優先順位、予算等をもとに計画をたてて導入しているところです。
今回お尋ねのロボット手術の出来る機械については、当院では今のところ導入の予定はありません。またロボット手術で病気の治癒率が上昇するというデータはまだありません。
2014/07/10
自分の将来のことを少しでも考えれば、大量の飲酒や喫煙は最終的には自分自身がなにも(仕事・趣味・人つきあい、家族への貢献)できなくなるということを自覚すれば、酒・たばこはやめることができます。それでもやめられなければ依存症として、医師を受診し、医師の指導の下に禁止できるように治療を受けてください。
2014/07/10
冠攣縮の成因詳細については未だ十分に解明がなされているとは言えない現状ですが、現時点での研究結果から明らかになっているものとして、環境的要因(具体的に、喫煙、飲酒習慣、脂質異常/糖代謝異常、ストレス(自律神経機能異常))が指摘されています。従って、少なくともこれらに該当する場合にはすぐに取り組める対応として生活習慣の見直しが勧められます。また、これらに問題がなくても発症する場合があることから一部には遺伝的要因(家系)も推察されています。(今講演の主旨とは別の内容でしたので上記は当院循環器内科/矢野が回答いたしました。)
2014/07/10
食道癌は異時性に食道内に多発癌を生じることの多い疾患で、胃癌や頭頸部癌などの他臓器癌の発生もまれではありません。根治的化学放射線療法の完全奏功率は33%~87%と、初診時の進行度によって大きく異なりますが、再発には注意すべきです。再発は治療後1~2年の早期に多いですが、2年以降も再発には注意が必要で、少なくとも5年経過するまでは毎年内視鏡検査を受けておくべきです。
内視鏡で切除したとすると、良性の食道潰瘍ではなく、早期の食道癌か異型上皮であったと思われます。局所再発もありますが、食道内の異所性再発はよくみられ、 3年間は6~12ヶ月毎に再発病変を早期に発見するように内視鏡検査を受けておくべきと思われます。
2014/07/10
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドを分解する酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素2)を欠損している人は、少量の飲酒で顔が赤くなる人で、フラッシャーといい、日本人の約30~40%を占めます。このフラッシャーは、食道癌リスクが5~16倍高いといわれています。顔が赤くならない人は、日本人の50%強を占め、顔が赤くなるフラッシャーより、食道癌リスクは低いです。しかし、飲酒自体が食道癌の主な危険因子であり、2合以上の飲酒は飲まない人より食道癌リスクが4.2倍高いという報告がありますので、飲酒量は1合までに抑えておいたほうがよいです。
2014/07/10
肝炎検査(HBs抗原)が大丈夫で、B型肝炎の抗体が陽性であるということは、二つの可能性があるとおもわれます。ひとつは過去に感染したが一過性感染で終息して、今は治癒しているという「既往感染」のパターンです。もう一つはHBワクチンを接種して抗体を獲得されている場合です。ですので抗体が高値というのはあまり心配ないと思います。
ただ,最近では「既往感染」の方でも,抗がん剤治療や免疫抑制療法、移植治療といった治療を受けられた際に、B型肝炎の再活性化が起こることがわかってきました。ですので、こういった治療を受けられる方は、B型肝炎に過去にかかっていないかを検査しておく必要がありますので、主治医の先生にご相談ください。
2014/07/10
「胃カメラ」は、正確には上部消化管内視鏡検査といい、食道と胃と十二指腸のおよそ半分までを観察する検査であり、必ず食道も観察します。食道癌と診断する検査は、まずこの内視鏡検査になり、食道がんが疑われれば、組織検査を行い、CTなどの画像検査を行っていくことになります。50歳以上の男性で、飲酒と喫煙の嗜好があるような人は食道がんのリスクが高く、内視鏡検査でより詳細に食道を観察することが望まれます。
2014/07/10
B型肝炎に過去にかかった(既往感染)ということでお答えします。今の肝機能の数値が高いのは、B型肝炎以外の原因があるかもしれません。アルコールや脂肪肝、あるいはお薬などが原因のこともあります。また、B型肝炎ウイルスが消えていても、過去に肝炎が持続していたかたは肝硬変や肝臓がんの危険性もありますので、今一度消化器内科や肝臓内科で詳しく診てもらわれてはいかかでしょうか。
また、「既往感染」の方でも、抗がん剤治療や免疫抑制療法、移植治療といった治療を受けられた際に、B型肝炎の再活性化が起こることがわかってきました。ですので、こういった治療を受けられる方は、B型肝炎に過去にかかっていないかを検査しておく必要がありますので、主治医の先生にご相談ください。