これまで人の間で流行を起こしたことのないインフルエンザウイルスがトリやブタの世界から人の世界に入り、新たに人から人に感染するようになったものです。
毎年流行を繰り返す季節性インフルエンザと異なり、ほとんどの人がそのウイルスに対する免疫をもっていないため、ウイルスが人から人へ効率よく感染し、世界的大流行(パンデミック)となるおそれがあります。
2009年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)は、我が国においては死亡率が低い水準にとどまりましたが、鳥インフルエンザの中でもアジア、中東、アフリカを中心に散発的に発生しているトリからヒトへ感染する高病原性鳥インフルエンザ(A/H5N1)が変異してヒトからヒトに感染するようになった場合、多くの人命が失われるおそれがあり、社会全体の混乱も予想されます。