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 6月4~10日は「歯と口の健康週間」、各所で様々な啓発事業が行われます。

 実は、虫歯は近年減少傾向にあり、学校保健統計調査のデータもこれを裏付けています。グラフ太線のとおり、男子高校生のうち「むし歯(う歯)の者」の割合は戦後昭和50年頃までほぼ一直線に上昇、しばらく高止まりしてからジリジリ下がり始め、平成10年代になって急速に低下しました。女子高校生や小中学生の場合もほぼ同じ経過です(図示は略)。その背景には、予防意識の高まりやフッ化物利用の普及等があるようです。

 ただ、それ以前にも口腔衛生が全く改善しなかったわけではありません。

 同調査において「むし歯(う歯)の者」は「処置完了者」と「未処置歯のある者」に分けられますが、グラフ点線のとおり、未処置歯のある者の割合はすでに昭和50年代から低下していました。その後平成10年頃までは、未処置歯のある者の割合が減って処置完了者が増えており、虫歯予防という点では不十分ながらも治療の浸透が進んだ時代と言えます。

 こうした推移を経て虫歯が減ってきたのは喜ばしいことですが、他の先進国と比べるとまだまだという声も聞かれます。今後も注視が必要でしょう。

 今年度の学校保健統計調査は現在実施中です。御協力よろしくお願いします。

グラフ「虫歯のある生徒の割合:鳥取県の高校生男子」

(注)昭和45、52、53、平成15年はデータ欠のため等差補間。

資料:文部科学省/文部省「学校保健統計調査」(鳥取県『教育統計報告書』等に記載)。

本ページは、平成26年5月30日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県地域振興部統計課執筆)からの再録です。

  

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