平成26年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、今議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
今議会に提案いたしました議案は、
予算関係 3件
条例関係 8件
その他の案件 4件 の 合計 15件であります。
まず、議案第1号 平成26年度鳥取県一般会計補正予算につきまして、御説明いたします。
災害対策につきましては、8月20日の広島市の豪雨災害の教訓に鑑み、本県の土砂災害警戒区域指定を完成するとともに、警戒すべき地質箇所の緊急点検を実施することといたします。
また、4月の霜による農作物被害について、柿・梨にお茶も加えて、防霜対策支援や共済加入促進対策を行うほか、長雨・日照不足対策も含めて、被害農家への融資枠を拡大することといたします。
次に、原油価格高騰対策につきましては、県内事業所を対象に専門家による無料省エネ診断を実施し、設備導入支援を行うほか、バス事業者等が行うエコタイヤの導入経費等への支援、漁船用省エネエンジン購入支援等を行うことといたします。
次に、国内航空便の活用につきましては、本県に就航する国内航空便路線網を継続発展させる対策として、知名度向上、首都圏や神戸等からの誘客促進に向けキャンペーンを増強するほか、鳥取空港の魅力向上への環境づくりに着手します。
次に、スポーツ振興につきましては、東京オリンピック・パラリンピックを見据え、本県選手の育成を図るため、海外遠征支援やコーチ招聘支援を行うとともに、倉吉自転車競技場改修・駐車場拡張に着手することといたします。
このほか、北朝鮮拉致被害者に対する帰国実現時の支援拡大や、ベンチャー企業誘致の際の事前評価プロセス導入、小中学校学力向上対策などを計上した結果、今回の補正予算の総額は 11億9千万円余となり、補正後の予算総額は、3,479億2千万円余となるものであります。
次に、条例関係について御説明申し上げます。
まず、議案第7号 鳥取県薬物の濫用の防止に関する条例の一部改正による危険ドラッグ対策についてであります。危険ドラッグの濫用やこれによる事故・健康障害等が全国的問題となっているものの、国の法律では違法とされていないことから、実効性ある規制が困難な状況にあり、県内でも使用による交通事故が発生するなど看過できない状況にあります。本県としても、一早く鳥取県薬物の濫用の防止に関する条例を制定し、取締りを進めてきましたが、今議会におきまして、実効ある規制を抜本的に進めるため、全国で初めて危険ドラッグを包括的に違法と規定し、危険ドラッグの製造、販売、濫用等の行為を成分分析による指定が無くともすべて禁止し罰則を課すなど、同条例を飛躍的に強化する改正を行うことといたしました。
また、危険ドラッグ撲滅に向け、情報収集・検査・取締体制づくりや、危険ドラッグを許さない機運醸成などの予算も提案いたしました。
次に、議案第5号 鳥取県認定こども園に関する条例の全部改正につきましては、子ども園についての法律改正を受け、幼保連携型認定こども園の設備・運営に関する基準等を定めるものであります。
以上、本議会に提案いたしました諸議案につきまして御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。