土居 幹典(どい みきのり)さん[左官]
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土居左官の4代目として32年間左官技術を磨き、多くの寺や日本家屋の土壁施工はもとより、鏝絵やかまどの研究も行っている。
特に繊細で壮大な鏝絵は高い評価を得ており、全国の左官技能士の目を驚かせている。
左官技術の伝承を義務としてとらえ、講習会で若年技能者に技術指導を行うなど、日本建築の伝統技術の継承に尽力している。 |
田中 修二(たなか しゅうじ)さん[建具]
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有限会社田中建具の4代目として36年間、建具製作技術を磨き、現場に合わせた現場重視の木製建具の製作に優れた技能を有する。
現場で迅速に加工を行えるように自作の治工具を作成し、その場で加工を施す工夫を重ねている。
特に大型の建具である扉などの「合わせ、納め」を得意としており、業界内でも定評がある。
平成25年6月に開催した「全国建具フェア鳥取大会」の開催に尽力し、建具の振興及び鳥取県の建具技能の発展向上に尽力している。 |
木下 敬夫(きのした のりお)さん[建築板金]
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高度な技能を必要とする神社などの伝統的建築物の屋根をはじめ、特殊な施工が必要となる太陽光パネルの屋根への設置など、幅広く対応できる技能を有する。
従来の製品よりも雪の落ちにくい雪止めの開発や、屋根の断熱材の材質にもこだわった施工を行うなど創意工夫を重ねている。
また、認定職業訓練校で長年講師を務め、毎年多くの技能検定合格者を輩出している。 |
田中 靜雄(たなか しずお)さん[造園]
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京都で修業した造園技能の知識を活かし、枯山水庭園・池庭等の数多くの日本庭園を手がける。
特に長年の経験で培った石組み・石の据え付けの施工は、高い評価を得ている。
現在も、経営者として管理業務を行う一方、現場に出向いて造園工事・庭園管理作業を行っている。
また、一般の方からの植物に関する疑問や、管理・育生などの質問に答える「緑の相談室」の開設(鳥取市役所駅南庁舎)にも尽力し、社会貢献活動を実践している。 |
伊藤 達朗(いとう たつろう)さん[広告美術]
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自然環境との調和を図った看板設計・製作・取り付けについて熟練の技能を有する。
特に文字看板における丁寧で繊細な仕事には定評があり、社用車看板は小型から大型トラックやバス、船体などまた建築物やシャッター等の現場書きも得意とし、多くの顧客を満足させている。
後進の育成にも尽力し、自社の従業員のみならず、鳥取県広告美術協同組合員の技能を高めることを目標に技能検定の受検を勧奨し、受検指導も行っている。 |
奈須 智宏(なす ともひろ)さん[日本料理]
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約10年にわたる首都圏のホテルや料亭での修業により培われた技能により、日本料理の伝統と技を使った美味しくかつ美しい料理は、海外からの国賓をもてなした実績がある。
「料亭なだ万」料理フェア特別賞など、数多くの表彰がその実力を物語っている。
現在は、皆生グランドホテル調理部長として後進への指導を行うかたわら、真空調理の研究を進めるなど、生産性の向上と日本料理の新たな調理法を追求している。
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