平成28年2月臨時県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、本議会に提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたします。
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 1件
条例関係 1件 の 合計 2件であります。
はじめに、議案第1号 平成27年度鳥取県一般会計補正予算について御説明いたします。
鳥取県として、去る1月20日国会で成立した補正予算を活用して、いち早く関連予算を執行し、地域産業・雇用の活性化、元気なとっとり県づくり、輝く「人財」の育成・活躍を図ることといたしました。議員各位におかれましては、臨時議会開催に御協力賜りましたことに厚く御礼申し上げます。
まず、TPP対策をはじめとする産業の活性化についてであります。
昨日署名されたTPPが発効すれば特に影響が懸念されています畜産につきましては、TPPを乗り越えていける力強い生産基盤を早急に構築する必要があり、和牛向けの施設整備・増頭対策・受精卵移植等、きめ細やかな支援を行うとともに、乳用牛についての生乳増産支援、養豚も含めたクラスター事業推進、畜産試験場整備等の緊急対策を講じます。
また、農業については、戦略的スーパー園芸団地、低コストハウスなどの整備を進めるほか、農業高校等による人材育成、きぬむすめ等のブランド化推進、海外への販路拡大などに打って出ます。更に、原木供給の低コスト化など、合板・製材の国際競争力を強化し、境港高度衛生管理型市場の整備促進を図ることといたします。
また、県内企業の経営革新に向けた設備投資等に対する支援を、県独自に強化するほか、専門家による伴走型支援や海外とのマッチングの場づくり、県産加工食品の国際認証対応推進など、企業の海外展開を推し進めるため、商品開発・販路開拓・物流支援などに乗り出します。
更に、山陰両県でDMOを設立するほか、香港便開設に向けた準備、看板等の多言語化、水木しげる先生の偉業を後世に伝えていく事業をはじめ、強力に観光振興を推し進めてまいります。
次に、元気なとっとりと輝く人財であります。
地方創生の本格的展開の口火を切るべく、本県への移住定住をさらに加速させるため、新たに「移住者応援パスポート」を創設するとともに、若者定着を目指したシェアルーム、交流サロンの支援、戦略的情報発信など、鳥取県への移住を呼び込む施策等を、市町村・企業等と協力して実行してまいります。
また、低所得世帯等の子どもの居場所づくりや「まちの保健室」設置を進めてまいります。
更に、女性活躍アドバイザーの派遣等により女性が活躍しやすい環境の整備を進め、女性の起業支援も行うほか、高齢者の能力活用やグラウンドゴルフの聖地化を推進します。
安心して暮らせる地域社会に向けては、介護福祉士の修学資金、潜在保育士の就職・復職支援など、人材育成・確保対策を展開するとともに、不妊治療の助成拡充やとっとり版ネウボラなど、子育て環境の整備を図ります。
併せて、雪不足に悩むスキー場関連事業者への利子補給を行うとともに、安心の県土づくりに50億円の追加投資を行います。
これらの経費を計上いたしました結果、一般会計補正予算の総額は、121億2千万円余となり、補正後の予算総額は、3,719億7千万円余となるものであります。
次に議案第2号 鳥取県企業立地等事業助成条例の一部改正につきましては、製造業の拡大と結びついた物流業を助成対象に加え、今後成長が見込まれる分野の関連企業立地への支援を拡充するものです。
以上、今回提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。