私たちの日々の暮らしに買い物は不可欠です。代金の支払方法もほとんどが現金払いですが、クレジットカードや銀行引き落としもあります。掛売といった支払方法もまだまだ現役ですね。
そんな中、近年存在感を増してきているのが、電子マネーではないでしょうか。コンビニや大手スーパーなどのレジで貨幣のこすれる音や動物の鳴き声をよく耳にするようになってきました。
電子マネーが登場したのは、20世紀末ごろのようですが、我が国の商業実態を把握する『商業統計調査』の平成26年調査で初めて電子マネーの利用状況が調査されました。
その結果、鳥取県内の小売業における電子マネーによる商品販売額は88億6,600万円。年間商品販売総額に占める割合は1.6%となりました。
思ったより少ないかなという気もしますが、割合でみると大都市の東京都や大阪府がともに1.8%、全国平均でも2.2%。決して鳥取県だけが低い訳ではありません。
日常の買い物で、小銭の出し入れは面倒なもの。電子マネーが使える店舗はまだ少ないですが、普及が進めば、一円玉を探して財布をごそごそ、なんてことも見られなくなるかもしれませんね。
資料:経済産業省「平成26年商業統計調査」。
本ページは、平成28年2月26日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県地域振興部統計課執筆)からの再録です。