防災・危機管理情報


知事定例記者会見(2016年8月10日)

平成28年8月10日(水)午前10時~
 県政記者室(県庁3階)

録画配信 知事記者会見動画(約73分) ※MPEG4形式

  

1 天皇陛下 お気持ち表明 

●知事

 このたび天皇陛下のお言葉が示されたわけでございますが、改めまして天皇陛下におかれましては、皇后陛下とともに、ここ鳥取を例えば[第31回全国豊かな]海づくり大会、また[第64回全国]植樹祭など数多く訪れていただいたことに感謝の気持ちを申し上げたいと思います。私も随従をさせていただいたことがございましたけれども、大変にご熱心に県民の姿を見ますとお手をお振りになったり、また、お言葉をおかけになったり、陛下もお言葉の中でおっしゃっていましたけれども、それぞれの市井の人々と交わることの幸せというものを感じていたとおっしゃっておられましたが、まさにそのとおりでありました。その陛下の思いはやはり国民としても受け止めるべきではないかと思います。ぜひ政府におかれましては速やかに有識者会議の要望も出てきておりますけれども、そうしたお気持ちを踏まえた行動を起こしていただきたい、検討をしていただければと思います。

 

 私たちはいつまでも天皇陛下、皇后陛下、そうした中におかれましてもその健康をお祈りを申し上げたいと思いますし、ともにこの日本の中で生きていることに誇りを感じ、両陛下の思いを踏まえながらしっかりと地域づくりなどに当たってまいりたいと思います。陛下のお言葉の中でも、例えば、幸いにして健康であるけれども、という一節が入っていたりします。実は皇室典範で摂政が置かれるのは健康上の課題があるときなどとなっていまして、そういう意味で摂政を置く、そういうタイミングとはずれているんではないかなというようにも思います。ですから、現在の皇室典範では処理しきれない課題があることは直視しなければならないのではないかとも思います。憲法の枠内でも十分に対応できるのではないかとも思います。政府のご検討を求めてまいりたいと思います。



2 リオデジャネイロオリンピックでの日本選手の活躍、東京オリパラに向けた動き 

●知事

今、リオデジャネイロオリンピックがいよいよ佳境、熱戦に入ってきました。本県の選手の活躍も目立つところであります。昨日[8月9日]も、例えば羽根田[卓也]選手のようにカヌーという今まで日本があまり活躍できなかった競技での銅メダル、そういうことの報告が出てきましたし、また、福原愛選手も準決勝へ勝ち進むなど、昨日[8月9日]も非常にかくかくたる戦果もあったんではないかなと思います。柔道男子の銅メダルも加わりました。本県の場合も、実は昨日[8月9日]が少しの節目になっておりまして、残念ながら川中[香緖里]選手ですね、1回戦は勝ち上がったんですが、2回戦でイギリスの選手に6対0で敗退をしてしまったということになりました。しかし、川中選手が日本チームをリードして、このリオデジャネイロオリンピックでの活躍を支えてくれたことに心から感謝を申し上げたいと思いますし、ぜひ笑顔でこの鳥取にまた帰ってきていただければと思います。次なる東京オリンピックの目標もあるでしょうし、そうしたチャレンジをふるさとから応援していきたいと思います。

 

冨田[千愛]選手におかれては、日本時間でいうと昨日[8月9日]のことになりますけども、敗者復活戦がございまして、1組で2位に入りました。8分0秒50でございまして、これで上へこまを進めて12位以内が確定したということになります。そういう意味で初挑戦ながら冨田選手、[軽量級]ダブルスカルでがんばったということでないかなと思いますし、次をまた期待をしたいと思います。阪口[真紀]選手はホッケー、残念ながら1敗1引分け、インド戦もがんばったんですけども、まだ勝ち星がないということでありますが、ぜひ予選リーグを勝ち上がってもらえるように日本からも応援をしてまいりたいと思います。こうした熱戦が続くリオデジャネイロオリンピックでありますが、ジャマイカ選手も日本選手と同じように、陸上でこれから出てくるわけでございまして、特に4×100mのリレーについてバードハットで鳥取市内から応援をしようではないかと、こういうイベントが企画をされることになりました。もちろん日本選手も応援するわけでありますけども、ジャマイカの選手は、ここ鳥取でもキャンプを張られまして、8月20日に我々としてもパブリックビューイングで応援をしようと、そして、ジャマイカ関連のイベントもして盛り上げていこうということになりました。

 

 実はそのジャマイカからは[ガース・]ゲイル[ジャマイカ陸上競技連盟]専務理事がこのたびお見えになり、また、[ドナルド・]ホーソンコーチ、[オーヴィル・]バイフィールドコーチもお見えになりました。鳥取県の小・中・高校生に対してジャマイカ流の指導をしてもらったわけであります。考えてみますとケンブリッジ飛鳥選手もジャマイカでコーチの指導を受けて急速に力を伸ばして、現在に至っているわけでありまして、そんな意味で、今回、鳥取の子どもたち、未来のオリンピック選手にも刺激を与えてくれたんではないかなと思います。中にはジャマイカのコーチ陣から有望だというふうに声をかけてもらった子供もいまして、非常にそういう意味ではいい出会いができたのかもしれないなと思います。いずれにいたしましても私どもとしては、東京オリンピックでのジャマイカキャンプを目指そうと動いているわけでありまして、この度の来日の際も一定の手応えを感じさせていただきました。ジャマイカの陸上競技の関係者は鳥取に対して熱いまなざしを送り続けてくださっていまして、また2020年、こちらに来るのを期待しているというような言葉もございました。リオデジャネイロオリンピック、熱戦が続く中ではありますけれども、それが終わると次は東京ということになります。それを目指して鳥取県としても対応してまいりたいと思います。



3 夏の高校野球への境高校の出場 

●知事

いよいよ球児の夏もやってくるわけでありまして、8月13日境高等学校が甲子園の土を踏むことになります。先般、選手の皆さん、監督さんなどにもお会いをしましたが、非常にムードもいいですし、思う存分暴れ回ってもらえればと思います。まずは1勝、そして2勝ということを考えておられるようでありました。明徳義塾[高等学校]が相手でありまして、相手にとって不足はなしというところではないかと思います。堂々たる戦いに期待をいたしたいと思います。





4 相模原市の障がい者施設での事件を受けた対応 

●知事

7月にございました[神奈川県]相模原[市]での非常に凶悪な連続殺人事件ということになりました。障がい者の施設が襲撃をされたことでありまして、現在、捜査も進められており、真相の解明が待たれるところでありますが、非常に残念で憤りに絶えない状況でございます。これにつきまして、昨日[8月9日]も手をつなぐ育成会の皆さまからアピールをいただいたところでありまして、障がい者の皆さんに対する偏見などあってはならないわけであり、こうした事態が繰り返されないように痛切に願う家族のお言葉をいただきました。誠にこれは慙愧に堪えないことでありまして、ぜひあいサポート運動を始めとして、障がい者に対する理解の促進、これを鳥取県らしく、さらに徹底をしていくことにより、こうした事態の再発をなくしていきたいと思います。

 

先般も申し上げましたとおり、鳥取県内を緊急点検をさせていただき、状況を今調査をしたところでございまして、安全対策などを今後どうやっていくかということだと思います。国におかれても、現在防災に対する[防犯]ガイドラインを考えようということも報道上聞こえてきましたが、鳥取県独自にも、現在警察関係者や現場の皆さんと一緒になりまして指針をつくろうという動きをさせていただいております。早ければ今月[8月]中、9月議会の前までにはそうした指針を取りまとめたいと思っているところでございます。具体的には危機管理対応指針というのを作成しようと、その策定の委員会を盆明けに開かせていただいて、取りまとめに向かいたいと思います。これには警察関係者であるとか、それから福祉施設の団体の関係者等にも入っていただき、現場にふさわしいような行動を起こしていくということだと思っております。また、併せまして鹿野かちみ園におきまして、最初の訓練を実施をしようと関係者と今準備を進めているところでございます。これが、9月議会がもうすぐ始まりますので、9月議会に提案をしていく必要があるかなと考えておりまして、対応策を提出していきたいと思います。具体的には民間の社会福祉法人がこうした危機管理対応をされる、その初動的な経費がかかると思われます。特に施設によってはそうしたことの対策を十分に取らなければならないところもあるようであります。そこで、総額としては大体1,000万円規模かなと思っておりますが、モデル的なそうした対策をとる施設に対しまして100万円の事業費、補助率2分の1の上限50万円というような、そういうモデル事業をやってみてはどうだろうか、こういうことを5ヶ所程度、まずは計上して考えてみるのかなと考えております。

 

 併せまして、初動で例えば[防犯]カメラを設置をするとか、それから投網のようにして網で犯人に対処する、そういう器具を設置をするとか、また刺股のような防犯用具、催涙スプレー、こうしたいろんな対策があり得るかと思います。こうしたものを初動で準備をするということで大体10万円、それの2分の1の5万円といったような助成を、これを100施設で対応可能なように一気に予算計上をしてみてはどうだろうかと考えております。こうしたことと併せまして、県立の施設がございます。鹿野かちみ園、[鹿野]第二かちみ園、これ先ほど訓練を行うと申しましたが、平面状のところにいくつもこう、窓があるような構造になっていまして、そういう意味でやはり重点的に対策を考えなければならないところかなと思います。こうしたところを初めとして、例えば鳥取の総合療育センターであるとか、いろんな施設がございますが、そうした県立の施設について防犯対応を図っていく、そういう県直営でやらなければならないこともあぶり出してまいりました。それらを総合しますとだいたい1,000万円ぐらいの経費かなと思います。今後またよく煮詰めた上で、また、9月議会に所要の経費を計上してまいりたいと思います。



5 9月議会に向けた動き、国経済対策の動向 

●知事

 9月の県議会向けには経済対策の扱いがちょっと悩ましいところであります。国の経済対策、今、全庁的に分析を急がせておるところでございますが、例えば、900億円という地方創生推進交付金の計上が見込まれるのではないかということがあったり、また、地域における女性活躍推進の基金、こうした情報があったり、いろいろと今我々も分析を進めております。おそらく盆明け以降だと思いますが、政府においてこうした経済対策の閣議決定をするのではないかと見込まれます。現在の報道状況では最新のところで、9月23日とか、そうした国会の開会日の予測の記事が出始めております。ちょうど鳥取県議会も開催中のころになるものでありますから、その取り扱いが今ちょっと熟慮を要するかなと思っているところであります。ただ、いずれにいたしましても地方創生推進交付金が大幅に計上される、それもハードを含めた対応っていうことになりますと、私どもの方でも例えば、鳥取砂丘コナン空港を空の駅化をして地域の拠点にしようというような、そういう構想もあるわけでありますが、そうしたことなどハード整備も睨んだ地方創生対策、これを早急に検討する必要があるかなと考えているところであります。



6 香港定期便就航に向けた動き、海外への展開 

●知事

本日[8月10日]、エアソウル株式会社柳光熙社長と出会うこととなります。私自身は初めてエアソウルの幹部とお会いをすることになります。実は事務ベースでこれまでコミュニケーションを取ってきたところでございまして、本日[8月10日]お互いに協力していく協定を締結をすることにいたしたいと思います。具体的には日韓の交流を拡大をしていく、それから送客を相互に推進をしていく、それから各般に亘った文化交流等々進めていくような、そういうような相互の交流強化、それによるこのエアソウルの安定的運航に結びつけていくような、そうした協定になる見込みでございます。今日[8月10日]また話し合った上で、その協定を結ぶということになるところであります。それで、エアソウルの社長さんには若いかたがたを中心として、今度LCC[格安航空会社]になりますので、これに対応した新しい旅行商品開発だとか、それから戦略、こうしたことを今日[8月10日]米子の方で話し合うことにしておりまして、これにも参加していただきたいと思っております。新しい日韓便の時代がやってくるわけであります。非常に期待もあるところで、片方で、LCCの場合は搭乗率に非常に敏感に動かれるところでもございまして、緊張感を持ってこうした時代の変わり目というものを迎える必要があるかなと思います。10月23日から従来の火、金、日の日程によって運航をされるということでありますが、できれば運航日が増えるぐらいに搭乗率の対策もしっかりと取っていく必要があるかなと思っております。

 

 香港路線につきましては、先般袁[文英]社長が来られまして記者団の受け答えの中で60~80の席を買い取るというような話もありまして、これが安定的な運航に資するんではないかと期待をしながら伺っておったところです。現在ブロガーとか、ユーチューバーの視察も受け入れているところでありますが、さらに香港の中での宣伝活動などもしていきたいと思います。その香港で9月14日から運航が始まりますが、それと期を一にして、鳥取和牛を香港で売る特別なフェアをやろうということになりました。8月14日に鳥取を出発をしまして、それで9月のフェアというようなことをやろうと、JAグループさんが熱心に取り組んでおられます。また、もちろん梨の季節にもなるわけでありまして、そうしたことも絡めてPRを展開をしていければというふうに考えております。



7 高速道路ネットワークの整備、米子駅南北自由通路整備の動き 

●知事

空の交通と合わせて道路の交通を充実していかなければなりません。懸案でありました北条道路の山陰道化、高速道路化、これにつきまして、国に対して繰り返し粘り強く、その採択を求めてきたところでございました。その手続きを前に進めなければなりません。例えば、新年度[平成29年度]いよいよ動くということになるためには、都市計画決定というそのための手続きを前に進める必要があります。本日[8月10日]、国土交通省側から私ども鳥取県の方にその都市計画決定を求める申請書が提出をされたところであります。早急にそしてかつ丁寧、慎重にそれを検討した上で、都市計画決定が可能であれば、最終的にはこれ国と協議をしなければならない項目もありますが、年度内の都市計画決定決着も視野に動いていきたいと思います。今回のこの申請がなされたことで、山陰道として北条道路を整備をしていく、これが明確になりました。これによって山陰道、高速道路で鳥取インターチェンジから島根県境までつなげていく、全て高速道路としてつながるということが、これで方向がはっきりしたわけであります。私どもとしては心から歓迎を申し上げたいと思いますし、この都市計画の申請にあたりましても、ご尽力いただきました国会議員の先生の皆さまにも感謝を申し上げたいと思います。

 

 また、今、米子駅の南北自由通路につきましても、パブリックコメントがつい先ごろ開始をされました。県民、市民のさまざまなご意見を仰いで9月いっぱいでということになりますが、ぜひ米子市と協力をしながら、JRとも対話を開きながら、こうした歩道でありますけども、そうした橋上化に対しても、南北自由通路に対しても県も然るべく応援をしてまいりたいと思います。この度、砂丘らっきょうの販売額が決算的に締めくくりになりましたところ、初めて10億円に乗り、10億7,000万円ということになりました。実に昨年[平成27年]から比べますと37%増という大躍進でございました。いろんな要因が重なってはいたんですけども、我々が目指していたGI[地理的表示保護制度]取得、鳥取砂丘らっきょう、福部砂丘らっきょうのブランドが出来上がったことは、マーケットにも大きなインパクトがあったんではないかなと思います。今後もこうしたブランド戦略なども通じて、鳥取県の産品の流通強化を図ってまいりたいと思います。



8 パートナー県政推進会議の開催 

●知事

これからお盆に入りますけども、8月16、17日は鳥取、米子におきます就職のフェアを行うこととし、また経営陣、会社の関係者とも話し合うような、そういう場のセットなどもしてまいりたいと思います。また、鳥取の企業さんにアイデアをもらう「とっとりと」、と言われる事業につきましても、意見募集が始まったところであります。さまざま産業振興にも力を尽くしてまいりたいと思います。今月[8月]17、18日には、島根県の溝口[善兵衛]知事と一緒になりまして、若手職員を交えた戦略を考える研修事業を行うことにいたしておりますし、8月24日には広島県の湯﨑[英彦]知事を鳥取県東部へお招きをしまして、両県知事会議を行うことといたしております。例えば、観光では山陰の広域ルートが設定をされました。瀬戸内のルートとつなぎながら中国地方全体で売り込んでいく戦略、それをジオパークなど見ていただきながら考える縁になればなと思います。また障がい者の芸術文化を進めていく、そうしたことでも同じあいサポート運動の県としてタイアップをしてやっていくことなどを話し合ってまいりたいと思います。

 

 明日[8月11日]は日野町におきましての伸びのびトークを行うなど、こうした地方創生に向けて対話を深めてまいりたいと思いますが、パートナー会議、鳥取県のパートナー県政の会議も発足をさせまして、こうした地方創生も含めて議論していただくことに、この夏なるわけであります。



9 島根原発視察、伊方原発の再稼働 

●知事

8月17日には島根原子力発電所の第1号機を視察をいたしたいと思います。私自身は2号機、3号機の方は伺いましたが、1号機は今回初めて伺うことになります。現在、廃炉に向けた申請が[原子力]規制委員会において審査中でございます。それで、その審査の状況を踏まえながら、また改めて鳥取県として判断をするということが見込まれます。従いまして、例えば燃料棒のプールがどうなっているか、あるいは原子炉格納容器の状況であるとか、また、今回あわせて申請がございましたテロなどのシビアな状況下で対応する新しい施設整備、こうしたことなどにつきまして、実地に中国電力[株式会社]の話を聞き、私の方もこの目で状況を見てまいりたいと思います。この度、伊方原発の3号機が動くということが四国電力から発表がございましたけれども、いかなる場合にあっても、周辺地域の意見も十分に踏まえながら、安全を第一義としてこうした再稼働、あるいは廃炉の問題等々を考えていくべきだと、改めているところであります。


10 ドクターヘリの検討状況 

●知事

また、地域の安心を作る意味でドクターヘリも配備が必要でありますが、かねて議会側、常任委員会等でも議論していただいたり、それから中国各県等々にも話をしながら検討を進めてまいりましたが、今月[8月]末に開かれる関西広域連合の委員会で、このドクターヘリをこれから配備するわけでありますが、関西広域連合のヘリ配備の一環として、ドクターヘリを設置することを提案いたしたいと思います。今、これからまだ最終的に詰めがありますけれども、そうした方向性でいってはどうだろうかと思います。その方が財源的には有利になる面がございます。それからあわせて万が一の災害等の大規模ニーズが発生したときに、関西広域連合の場合ですと、3機とかそういう複数機で対応するという、そういうやり方が取られておりまして、そういう意味で機動性も上がるのではないかなと考えております。主としては鳥取県内、そしてたぶん半分ほどは、鳥取県以外の島根県や広島県、岡山県といったところへの出動があるかなと思いますが、関西広域連合とも連携を図りながらやっていくことの価値はあるんではないかなと考えております。



11 山の日関連のイベント 

●知事

 山の日が明日[8月11日]初めてやってくることになります。この山の日には記念のシンポジウムをすることにいたしておりますし、明後日[8月12日]には山ガールのファッションショーだとか、そうしたイベントもすることといたしております。これに向けて、明日キャリーアップ・ボランティアを大山でやろうということになりました。これは大山山頂の木道が傷んでいることから、その材料となる木を持って上がるというボランティアを募るものでありまして、250名のボランティアを我々としては呼びかけているところであります。いずれにしましても初めての休日、山の日でございまして、鳥取県のすばらしい自然に、全国や世界のかたがたにふれていただく、そういう気運が広がればと期待をいたしております。



12 県内各地の8月のイベント 

●知事

 また、山のみならず8月20日、21日ですか、鳥取 中海SUPフェスティバルが行われます。これにはエリートと呼ばれるレーサーのレースもございまして、全長21kmという国内最大級、そして賞金も55万円と大型でついておりまして、海外の選手も参戦をする賑やかな会になります。これはサップヨガの会長さんもお見えになりまして、中海の新しい活用法、ワイズユースとして注目されるのではないかと考えております。また、この今週から来週にかけていよいよお盆のシーズンになってくるわけでございますが、14日の一斉傘踊りを初め、しゃんしゃん祭が鳥取市で開催をされるわけであります。また、20日には倉吉未来中心におきまして、アニメ20周年を記念して高山みなみさんなど声優陣4人が参加をするコナンのフェスティバルが鳥取県、地元として開催をされることになります。また、江尾十七夜が17日に開かれますし、また、日南町でもその物語のフェスティバルが行われるなど、いろいろと県内各地で催し物もあるところであります。ぜひ多くのかたがたに夏を楽しんでいただければと思いますし、ご家族が揃ういい機会でもありましょうから、絆も深めていただければと思います。



13 感染症、食中毒の流行 

●知事

 ただ、その一方で、今、おたふく風邪[流行性耳下膜炎]の注意報が東部で発令をされました。定点観測で3人を超えるレベルになりまして、そういう事態になったところでありまして、手洗いだとか、消毒だとか、お気をつけをいただければと思います。また、O‐157[腸管出血性大腸菌感染症]を初めとした出血性の大腸菌の炎症も広がっております。これも加熱調理などご注意をいただければと思います。



14 ポケモンGOと県内観光地の状況 

●知事

すばらしい夏休みの季節になりますよう、心からお祈り申し上げますと共に、ポケモンなど新しい素材もありますので県外の皆さまにもお越しをいただければと思います。北栄町の大栄のところでポケモンが出るとか、あるいは金持神社だとか、あるいは日野川の郷の新しい道の駅とか、米子市や境港、あるいは岩井温泉やまた山陰遊覧のところ、いろんなところで報告も出ているようであります。[鳥取市]賀露のあたりでも珍しいポケモンの情報が出て、いろいろネット上でも言われ、鳥取はそういう新しい賑わいもあるのではないかと、そうした関係者、愛好家からは言われるようになりました。

 

 今、飛行機の方は昨年[平成27年]よりも11、12%高めで今予約が入っておりますし、JRもやくもは横ばいですが、それ以外は大分延びているところでございまして、割と山陰の旅も好調にこの夏は推移しそうだなというふうに期待もいたしているところであります。すばらしい賑やかな夏となることをお祈りを申し上げます。私からは以上です。



15 相模原市の障がい者施設での事件を受けた対応 

○時事通信 平野実季 記者

 

 質問のある社はお願いします。

 

 

○山陰中央新報 原田准吏 記者

 

 すみません、相模原の事件を受けた対応の件ですけれども、9月議会に提案される予算の件で質問をします。モデル的な対策というふうにおっしゃられたんですが、これ具体的なものがもしあればということと、あと、このモデル的な対策が5カ所程度、それからカメラの設置とか、防犯用具の配備とかそういったものが100ヶ所程度ということなんですが、これ、どういう基準で選ばれるのかっていうことがあればお願いします。

 

 

●知事

 

 やることは基本同じようなことになるわけですね、例えばやっぱり監視カメラを設置してみようとか、通報装置を設置しようとか、防犯グッズとして催涙スプレーだとか、刺股だとか、それからネットランチャーって言われるようなそういう投網のようなやつですかね、そういうものの配備などをいろいろとやっていくと、要は施設の状況にもよるわけですね。通常の施設は恐らく極々、今何もない状態であって、我々も施設回りとかはさせていただいたんですが、県の支援制度と相まって、最低限そうした防犯対策の設置をしたいというような声はかなりあるわけであります。あと、もう1つ大きな声はマニュアルがほしいと、その防犯対策というのはあまり馴染がなかったもんで、どういうことをやったらいいかということがありました。それも急いで作ろうということなんですが、そういう初動的なところをメニューにしまして、そのメニューの中から拾ってもらって、こういう対策をうちはやりましょうということをしてもらう、それで100ヵ所ってかなり多いんですけども、かなり多くのところが初動の対策も出来ていないというところでありまして、その辺にご活用いただければということであります。

 

 ただ、そういう中でやっぱり通り一遍のことだけではなかなか対策が難しいよねという規模の施設があったり、構造の施設があったりします。先ほどちょっと例を上げましたが、私ども県もいくつかの施設に手を入れないといけないなと思っているんですが、[鳥取県立鹿野]かちみ園のように、今回の相模原の施設の状況と若干似ているかなと思えるところの施設もあるわけです。それで同じような系統の施設においてはそうした初動的なものだけでも、というところもありましょうから、モデル的にそうした対策を濃密にやる、そういう施設というのも必要ではないかなと思います。それで、その選考委員会というか、手挙げ方式になりますので、そういうモデル事業を必要と考えて対策を取られようというところに申請をしてもらって、それで、こちらの方で警察関係者なども入れた選考委員会的なことをやって、それで、適切な対策を実施をすることにつなげていきたい、そのいわばそうした選考委員会の事務経費、ここで5つ以上、もし手が挙がれば絞り込むということもしてもらうんですけども、そうしたことを丁寧にやっていきたいなと思います。

 

それで、モデル事業は先ほど申しましたように、県費ベースでは50万円規模、事業費ベースで100万円規模かなと思っているんですが、これ5カ所で250万円、それにそうした選考委員会、運営費で10万円、260万円ぐらいのことになるということです。それから、先ほどのその初動的なところを多くの施設で入れたいとおっしゃっているものですから、初動的なところをメニュー化して選んでもらってやるのが1カ所5万円、県費ベースで5万円、事業費10万円のものが100カ所、500万円ということになります。それで、そのほか大体200万円強ですね、県の関係施設、一番大きいところはやっぱりかちみ園かなと睨んでいるんですけども、そのほかの施設も含めて県で直営でやるところ、それで、合わせて1,000万円規模というふうに今はとりあえず見積もっております。関係者のまだご意見ももちろん聞きながら、最終的な予算の取りまとめに向かっていきたいと思うんですが、[平成28年]9月の議会で具体的な補正予算を提出することにいたしたいなと思います。ちょっと他県において、こうした予算計上を考えているっていう情報は我々のところないんですけども、ただ、現場を歩いてみますと、やはり今回の相模原の事件を受けて非常に不安を感じておられる施設が思いのほか多いというふうに思いました。従いまして、県としてもできる限りの対応をしてまいりたいと思います。

 

 

○山陰中央新報 原田准吏 記者

 

 確認ですが、そのモデル的なものっていうのは、相模原に似たような建物の構造であったりだとか、それからその規模が多少大きかったりとか、そういったようなところがモデル的なものになるっていう意味でしょうか。

 

 

●知事

 

 そういうところが想定されるとは思いますが、先ほど申しましたように、警察関係者なども入れて審査をした上でというふうに申しましたけれども、どういうのが、要は通常の対策だけではなかなか手が回らない施設なのかっていうの、ちょっと私も専門家ではないものですから分かりかねるところもあります。ただ、典型的には、相模原の場合は昔よくあちこちで作られたようなコロニー型なんですよね。それで、多くのかたがたが居住する、それで、それが1つの村のようなかたちになって居住するところでありまして、それで、私どもでいうとかちみ園のようなところが典型的にそういうタイプの設計になっているわけですね。それで、そういういろいろと、我々としても単に通り一遍のことだけでは駄目そうだと思っていまして、そのある程度こう対策の濃淡というのは必要なのかなと思っています。




16 香港定期便の利用者確保対策 

○日本海新聞 井上昌之 記者

 

 すみません。香港航空のことでお伺いしたいんですけども、9月14日に就航を控えていますけれども、当初は夏の観光シーズンを見越して誘致されたこともあって、インバウンドをかなり見込んでおられたと思います。ただ、ちょっとシーズンを外れたことで、今度はそのアウトバウンドといいますか、こちらから出ていく方もやはりそれなりに充実させないと路線の安定化にはつながらないと思うんですが、県としてはそういうアウトバウンドの対策は何か考えていらっしゃいますでしょうか。

 

 

●知事

 

 アウトバウンド[国外への誘客]も、昨日から日本向けのチケット販売が始まったところでありまして、正直安いチケットだと、往復で3万円を切るチケットも出ているということでありまして、それはそういうところで活用して香港との交流をしようというかたがたは出られるのではないかなと思います。これについては、まだちょっと、ようやく販売が始まったところでありまして私どもとしてもある程度体制を取りながらその香港との交流について考えていきたいと思います。例えば、今、梨の時期で梨の販売などをやったりする、そういうときにこの香港便を活用するとか、我々としても直接対応できるところもあるなと思っています。また、こうした新しい路線が出来ましたよということは当然ながらPRもしてまいるということになろうかと思っております。

 

 

○日本海新聞 井上昌之 記者

 

 実は米子あるいは中海圏域で何人か旅行関係者のかたにも聞きますと、もちろん新路線の開設を歓迎する声がほとんどなんですが、ただ一部で不安の声っていうのが聞かれるわけですよね、それはきちんと路線をこの先維持されているだろうかと。岡山便の例もございましたし、デイリーの便が減便になった。そういう事実はあるわけで、そこをかなり不安視されておられます。それで、昨日からチケットが発売になったんですけども、まだ10月下旬までしか発売されていませんでして、それで観光関係者によりますと、もう10月下旬以降もウィンタースケジュールといってもこの時期通常は、チケットは販売されるらしいですよね。それがそこまでしか出てないということは極端な話、2カ月しか運航しないんじゃないのとかいう声も出ているくらいで、そういった声があることについては、知事はどのようにお考えになっていますか。

 

 

●知事

 

 当然そういった声は受け止めてまいりたいと思いますし、香港航空側と今後折衝する中で活かしていきたいと思いますが、今までの交渉経過からしますと2カ月で終りというようなことではないと思います。それで、先般EGLツアーズのトップがお見えになって、そのときに座席の買い上げという話が出たわけでありますが、それは航空会社側にとってはお客がいるということでありまして、そういう意味で安定的運行につながるいい兆しもあるじゃないかと私は受け止めておりました。むしろ香港航空側は、これからウィンタースケジュールが入っていきますけども、しっかりとこの運行を続けていって、それでできれば将来的にはそんな遠くない間にも増便の可能性はあるんだよというのは向こうは兼ねてうちに言ってきています。ただ、それは実績次第でありますので、実績を作ることがまず大事だと思います。

 

たぶん観光関係者の中にまだこの香港便がどうなるかということがよくわかっていない向きもあるんだろと思うんですね。我々もまだ交渉しながら情報収集していますので十分でないかと思います。私どもとしては香港航空の幹部に鳥取の方に来てくれということを兼ねて言っておりまして、まだそのスケジュールの調整をしているんですけれども、そうした機会にも、こういう便になるよという説明会、そうした場を作る必要があるかなと思います。

 

 

○日本海新聞 井上昌之 記者

 

 水を差すつもりはなかったんですけども、あと、先日EGLツアーズの袁さんがお見えになったときに、地元の受け入れ態勢の課題として、例えば免税店の充実ですとか、あと農産物をもっと持って帰りたいというような意向もあったわけなんですけども、そのあたり、知事は9月の議会でももし補正で考えられたらっていうようなお話があったと思うんですが、それについては具体的な検討はスタートされましたでしょうか。

 

 

●知事

 

 今回のキャンペーン関係とか、もちろん農産品の関係等の販売促進等もあろうかと思いますが、補正での対応を指示をしております。免税店については、実はこれ、向こうなりの思いもあるんですけども、私どもでは免税店を今増やしてきております。あちらのEGL[ツアーズ]の経営トップ[袁文英(ウェン・マンイン)社長]がおっしゃるのはアウトレットモールのような感じのものなんですね。それで、さすがちょっとそれは今すぐ鳥取でどうというわけにもならないところでありまして、ただ、実はツアーとしては地元の量販店であるとか、それから地元のファッションの店であるとか、いろいろとご紹介はできると思っていますので、その辺、ツアーがどういうふうに組まれるかでありますから、ツアーがいいかたちで組まれて地元でのお買い物ができるように、それは工夫をしてまいりたいと思います。

 

 

○山陰中央テレビ 宍道正五 記者

 

 すいません。関連してもう一度ですね、予約状況とか知事の方ではもう把握されていらっしゃるんでしょうか。

 

 

●知事

 

 それはちょっとまだ情報はないです。はい。また今後も連携を密にして注視をしてまいりたいと思います。




17 とっとり砂丘らっきょうの販売額の10億円突破 

○日本経済新聞 舩越純一 記者

 

 すいません。砂丘らっきょうが、今期売上げで初めて10億円を超えたというような話しをされたと思います。この件について聞かせてきださい。これ10億円が初めてということですけども、今まで量のベースで見ても多かったのかどうかというのが1点と、あとはこのらっきょうの売り上げにつながったのがGI認定によるブランド化のものじゃないかということで、他の農産物への取り組み状況というのが、今、分かればお願いします。

 

 

●知事

 

 これは先ほど申しましたように我々してはGIの影響が一定程度あったろうと思っています。またはそれだけでもなくて、おっしゃるように量の問題、比較的生育が良かったです。従いまして、単価の上乗せもあれば量の方で実際結果が出たのもあります。あと、他産地の状況がやっぱりこれに影響するんですね。それで他産地の出来具合等が影響するんですが、今回はその鳥取県の産品にはフェイバリットな順風、追い風であったということもございました。その辺がいくつかこう組み合さってGI効果につながったんではないかなと思います。ただ、GIのことで言えば、やっぱりマーケット側はこういうGIというものがついて非常に売りやすくなったという声はお聞きをしておりますし、そういう意味で高値につながった要因であることはたぶん間違いないと思います。今、例えば大山のブロッコリーであるとか、いろいろと今GIの申請をしているところでありまして、私どもとしては先行事例が上手くいきましたので次に続くGI認定の確保に向けて、国へ働きかけてまいりたいと思います。

 

 

○日本経済新聞 舩越純一 記者

 

 県としてそのGI認定を申請する際には、どうヘルプしていくかというところを、何かでメニューを充実させるとかそういうお考えというのはありますでしょうか。

 

 

●知事

 

 これは今までも実は、これ有形無形に支援をしておりまして、結局、GIをやっていくためには、権利関係の整理とか、あるいはブランド戦略だとかがございます。それで、その辺のサポートをこれまでもしてきております。砂丘らっきょうの時もちょっと最初、要は一段階タイミングが遅れました。それにはそれなりの権利関係者上の処理の理由があったところでありまして、そうしたことなど丁寧に我々としてはフォローしてまいりたいと思います。また、GIが認定されれば、そのあと今度はブランドを仕掛けていきますので、そこは農業団体とタイアップした資金的なことも含めた支援をさせていただきたいと思います。




18 リオデジャネイロオリンピック、パラリンピックでの県内選手の活躍 

○山陰中央テレビ 宍道正五 記者

 

 すいません。リオ関係でお尋ねします。県の選手が活躍した際には知事の方から何かご褒美を考えていらっしゃるというのは一部聞いておりますが、これについてちょっと改めて教えてやっていただけませんでしょうか。

 

 

●知事

 

 これは実際どういう結果が出るかということで、これから冨田[千愛]選手それから阪口[真紀]選手が残っておられます。そのご活躍をまずは見てということだと思います。過去の例でいきますと、メダルということになれば鳥取県として前回のロンドンでは川中[香緖里]選手に県民栄誉賞を差し上げたところでありまして、そうしたことも考えたいなとは思っていました。ただ、まだ結果が出ていませんので、今まだそこは白紙だと考えていただければと思います。

 

 

○山陰中央テレビ 宍道正五 記者

 

 一部コーヒーのお話とかも上がっていかないんですか。

 

 

●知事

 

 それはたぶん言葉のやりとりだと思いますけども、それは当然ながら喜んでいただけるような仕掛けを考えたいと思います。

 

 

○山陰中央テレビ 宍道正五 記者

 

 先ほど、これはパラの野田選手も含めてという話で理解してよろしいでしょうか。

 

 

●知事

 そうですね、そうです。




19 北条道路の都市計画決定手続き開始 

○日本海新聞 北尾雄一 記者

 

北条道路のことでお聞きしたいんですが、今日国交省から都市計画決定の申請書が認可されて、知事として年度内でも間に合えば都市決定、都市計画決定をしたいということなんですが、先ほどこれによって山陰道の北条道路の整備が明確になったとおっしゃったんですけど、希望枠はその予算化、事業着手、国がしてくれるかということだと思うんですけども、時期としては、知事はいつ頃来年度の当初予算にでも国につけていただきたいと思っている、つけてもらいたいと思っていらっしゃるのかどうか、それと目途はいかがでしょうか。

 

 

●知事

 

 新年度の箇所付け、予算の箇所付けの中で北条道路を入れていただきたい、それが目標であります。それを逆算していくとその都市計画決定の申請が早く出てこないと、というふうに実は私どもサイドは気を揉んでいたというのが事実でございます。そういうことで、今にずれ込んだんですけども、ただ、今日[8月10日]にタイミングで出てきたことは、まだ新年度箇所付けのタイミングに間に合い得るというところだと思います。もちろん都市計画決定に向けた審査がございますので、これは慎重にまたある意味では迅速に進めてまいりたいと思いますが、それが上手く回れば[平成29年]3月の年度末までに国協議も含めて都市計画決定ということは今段階では可能であるということでないかと思います。そうであれば、来年度[平成29年度]予算での箇所付け、これも視野に入いるということになると思います。今の見込みは正直ちょっとまずは都市計画決定が進むかどうかということでありまして、これが進めば障害はなくなると着手の障害はがなくなるということだと思います。

 

 

○日本海新聞 北尾雄一 記者

 

 仮に新年度に事業着手となった場合に、完成はいつを期待されますでしょうか。

 

 

●知事

 

 これはちょっとまた私の方から何とも言えないところでありますが、できるだけ早く山陰道全通に向けてというふうにお願いをしていきたいと思います。平成29年度というのは私たちが望んでいる鳥取西道路の開通時期であります。それがその通りにいくかどうかということは当然今後の予算づけだとか、事業状況で変わってくるとは思いますが、もし鳥取西道路が全通となれば、残る未開通箇所は北条道路だけですので、そこにできるだけ重点投入していただいて、やはりつながることが一番メリットが大きくなりますので、ミッシング、最後のミッシングリンク解消に重点投入していただきたいとそういうことを働きかけていきたいと思います。

 

 

○日本海新聞 北尾雄一 記者

 

 県選出国会議員は平成30年の半ばぐらいにでも、という思いをおっしゃっていることもありましたけども、知事もタイミングとしては願わくばそれぐらいという思いでしょうか。

 

 

●知事

 

 そういうことで、もし重点投入できれば、今おっしゃるような時期は視野に入り得ると思います。ちょっとまだ設計なんで、いろいろやってみてってこともあると思うんですけれど、ただ、用地買収の状況等々も含めて進展はしてきていると思いますので、30年代前半っていうことは充分に視野に入ることになろうかと思います。ただ、そのためには手続きを1つでも前に進めなければいけませんのでので、今日はそういう意味ではありがたい動きが出たと歓迎したいと思います。




20 人事院勧告への対応 

○時事通信 平野実季 記者

 

すいません。先日、月給やボーナスの引き上げなどを求める人事院勧告が出ましたけど、それに関する知事の受け止めと内容として特に注目している点などあれば教えてください。

 

 

●知事

 

 人事院勧告は8月8日に出たばっかりでありまして、これから当方では人事委員会の調査と勧告ということになります。鳥取県の場合は人事委員会で独自の民間給与実態調査、これを尊重しながらやっておられまして、ですから、国とはある意味ちょっとずれがでるんですね。県内の企業の状況の実相によります。ただ、今回こうしたことで人事院勧告が出たこと、その趣旨等は織り込みながら人事委員会で議論がなされるものだろうと拝察をいたしております。今回の人事院勧告は、これが実現されれば3年連続での給与引き上げという最近にないことになります。おそらく安倍総理の方では一億総活躍社会ということを言っていて公務員も含めてそうした構造にもっていきたいということでないかと思います。デフレを解消するという意味では分配の方に重点を置かなければならない、その辺もひょっとすると考えの中に入っているのかなと思います。そういうようなことで、従来の人事院勧告とは違った趣旨なり、意義があるのかとみておりますけど、給与制度自体はそれぞれの地方団体の人事委員会の勧告を尊重して行うということになっていますので、私どもしては人事委員会の考え方を待ちたいと思います。

 

 

○時事通信 平野実季 記者

 

 その他ありますでしょうか。これで終わります。

 

 

●知事

 

 はい。どうもありがとうございました。



  

 ※広報課編集
  [ ]については、広報課で補足説明しています。


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