今年から6月1日を調査期日として実施する工業統計調査は、全国すべての製造業の事業所(工場)を対象として、従業者数、製造品目、出荷額などを調査します。
工業統計調査は、明治42(1909)年に当時の農商務省が「工場統計調査」として調査を実施して以来、今年で109年目となります。これは、大正9(1920)年から実施されている国勢調査よりも長い歴史があります。
さて、前回の工業統計調査は平成26年12月31日を調査期日として実施しましたが、その調査結果を見てみましょう。
鳥取県全体では従業者4人以上の製造業の事業所数が815事業所、その従業者数が29890人、製造品出荷額等が約6804億円です。市町村別では、事業所数、従業者数、製造品出荷額等ともに、鳥取市が第1位を占め、次いで米子市、倉吉市、境港市の順となっています。
このうち製造品出荷額等について県の約54%を占める鳥取市と米子市の業種別構成比の上位2業種をみると、鳥取市は「電子部品・デバイス工業」と「電気機械工業」、米子市は「パルプ・紙工業」と「食料品工業」となっており、地域により立地する工場が異なっていることが分かります。
製造業の事業所の皆様には、今年も工業統計調査へのご協力をよろしくお願いします。
資料:経済産業省「平成26年工業統計調査」
本ページは、平成29年5月26日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県地域振興部統計課執筆)からの再録です。