多くの場合、ウイルスを有するマダニに咬まれてSFTSウイルスに感染すると考えられますが、
マダニに咬まれた痕が見当たらない患者もいます。
また、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。
そのため、SFTSウイルスに感染した動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することは否定できません。
※健康なネコなどから人がSFTSウイルスに感染することはないと考えられています。
※屋内のみで飼育されているネコについては、SFTSウイルスに感染する心配はありません。
マダニからSFTSウイルスに感染しないようにするためには、マダニに咬まれないように気を付けることや、動物との触れ合いについても注意することが重要です。
特に、マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニにかまれる危険性が高まりますので、以下のことに注意しましょう。
また、野山などに出かけた後、身体にマダニに刺されたと疑われる刺し口がみられ、発熱や倦怠感、消化器症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
<野山や畑に入る際に注意するポイント>
- 長袖、長ズボン、手袋などを着用し肌の露出をしないようにしましょう。
(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用のスパッツを着用するなど)
- 肌が出る部分や服の上からダニ忌避剤(ディート剤)を噴霧しましょう。
- 服はダニの付着が目立つ白い色にしましょう。
- 地面に直接、寝転んだり座ったりはせず、敷物を敷きましょう。
- 服にダニが付いている可能性があるので、車や自宅に入る前に服をはたき、帰った後はすぐ入浴し、体をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
- ペットを連れて野山に行ったあとは、ペットにダニが着いていないかを確認しましょう。
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マダニ対策、今できること(国立感染症研究所作成リーフレット)
<動物と触れ合う際に注意するポイント>
- 動物との過剰な触れ合い(口移しでエサを与える、動物を布団に入れて寝るなど)は避けましょう。
- 動物に触った後は、必ず手洗いをしましょう。
- 動物のマダニを適切に駆除しましょう(駆除剤等の使用)。
- 動物の健康状態の変化に注意し、体調不良の際は早めに医療機関を受診しましょう。
- 体調不良の動物等を取り扱う際には、手袋や防護衣を着用しましょう。
- 野生動物との接触は避けましょう。
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