防災・危機管理情報


鳥取県と(公社)関西経済連合会(鳥取サポーターチーム)は、関西経済界と
鳥取県による幅広い連携をめざし、セミナー・視察会の開催などに連携して
取り組んでいます。
10月10日に(一社)日本キチン・キトサン学会と共催で、鳥取県を
代表する地域資源であるカニから産出されるキチン・キトサンについて、
今までの食品サプリメントや医療への活用のほか、農業や工業材への
新たな活用事例をご紹介するセミナーを開催し、たくさんの方が熱心に
受講されました。
セミナー会場の様子セミナーの様子
セミナー熱心に受講されています
  

日時

10月10日(火) 13時30分から16時30分 

場所

関西経済連合会 29階
(大阪市北区中之島6丁目2番27号中之島センタービル) 
交通アクセスはこちらをご覧ください。

内容

(1)講演

「キチン、キトサン、グルコサミンの製造と機能性食品」
    甲陽ケミカル(株) 境港開発部 部長 高森吉守 氏

   鳥取県はカニの水揚げ日本一を誇り、カニ殻に含まれるキチン質の
  有効利用などの取り組みが進められてきました。当社では地元で水揚げ、
  水産加工されたベニズワイガニの殻を使ってキチン、キトサン、
  グルコサミンなどの製造を行っており、機能性食品の開発に力を
  入れています。それらの事例について紹介します。

(2)講演

「両親媒性キトサンのスキンケア化粧品への有効性について」
           ピアス株式会社 中央研究所 主査 情野治良 氏
 
   キトサンやキトサン誘導体に高級アシル基を部分導入することで、
  皮膚親和性や高分子乳化能に優れる両親媒性キトサンを開発しました。
  両親媒性キトサンの応用として、高分子ミセルによる薬効成分の皮膚
  浸透技術や複合グル乳化による新乳化製剤の開発について、また、
  スキンケア製品への実用化も含め紹介します。

(3)講演

「キチン、キトサンの農業利用」
           福井県立大学 生物資源学部 教授 木元 久 氏
   カニ殻や、その主成分であるキチン、キトサンは、これまで農業
  資材として長い間使われてきました。しかしながら、「効く・効かない」に
  ついては、意見が分かれることも多く、効果そのものもよくわかって
  いませんでした。そこで私は、実際に農作物で効果を確かめるところから
  再出発し、オリゴ糖化することにより商品化に成功しました。

(4)講演

「補強用繊維としてのキチンナノファイバーの将来性について」
     シャープ化学工業(株) 技術部 開発係長  河原宏紀 氏

   我々独自の手法によりキチンをナノファイバー化し、エマルジョン
  系接着剤に添加したところキチンの強靭な繊維の特性を発現し、
  接着強度の向上が見られました。キチンナノファイバーを工業
  材料へ添加することによる有用性について紹介します。

(5)講演

 「キチンの医用材料への応用」
   ニプロ(株)メディカル営業本部 アドバイザー 鶴谷良一 氏

    キチン加工技術の向上により様々な成形体の作製が可能に
   なっています。
   創傷被覆材としての製品が開発されているが、止血材、縫合糸、
   組織修復材や徐放性医薬品などへの応用可能性にも触れ紹介します。

主催

お問い合わせ

鳥取県関西本部 企業立地・移住促進・県立ハローワークチーム 田村
    電話:06-6341-1977  
ファクシミリ:06-6341-3972
  

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