(注1)「逆サイクル」は、景気と反対に動く指標であることを指し、指標が増加(減少)すると景気は悪化(改善)したと見なす。
(注2)センサス局法 X-12-ARIMAとは、アメリカ商務省センサス局において開発された季節性を取り除く手法のこと。
(注3)※は非公表データのため、直接照会により入手している。
製造工業生産指数と生産財生産指数については、公表されている季節調整値を採用指標として利用しています。それ以外の統計作成機関により季節調整値が公表されていない指標については、原数値の前年同月比、または独自にセンサス局法X-12-ARIMAによる季節調整を行っています。
独自にX-12-ARIMAで季節調整を行っている指標は、一致指数では5指標、先行指数では4指標、遅行指数では3指標の計12指標です。これらの季節調整方法は、以下の手順により年に一度、直近一年間のデータを加えて見直しを行っています。
i.X-12-ARIMAのスペックファイルの設定方法
(1)外れ値の検出・調整
X-12-ARIMAの「outlier」コマンドを用いて、加法的外れ値(AO)、減衰的外れ値(TC)、水準変化(LS)について自動検出し、該当月を外れ値として設定する。
(2)曜日調整及び閏年調整
曜日・休日の変動や閏年の影響に関する調整については、推定パラメータのt値等を参考にして、総合的に判断する。
(3)ARIMAモデルの選定
ARIMAモデルの次数選定については、X-12-ARIMAの「automdl」コマンドを用いて自動的に選定されたモデルの推定結果を基に検討を行う。
ii.各指標に適用したスペックファイル