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1.概況

 平成29年平均の鳥取市の消費者物価指数は、総合で100.6(2015年=100)となり、前年比0.6%の上昇となった。前年比の変動に寄与した要因は、光熱・水道などの上昇である。

 

 年平均指数は、品目(※1)及び分類(※2)ごとに平成29年1月から12月までの月別指数を単純平均して算出します。ただし、生鮮食品の各品目については、品目ごとに月々の購入数量の変化が大きいため月別ウェイト(※3)を用いて加重平均します。

  (※1)指数の計算に採用する指数品目(例:うるち米)

  (※2)大分類、中分類、小分類(例:食料、穀類、米類)

  (※3)家計の消費支出に占めるその商品の割合

グラフ「鳥取市消費者物価指数の推移(2015年=100)」

2.前年との比較

(1)上昇に寄与した主な費目

10大費目 前年比 このうち主な費目(中分類) 前年比 このうち主な品目(※生鮮食品)
光熱・水道 4.8% 電気代 4.4%
食料 0.5% 肉類 4.7% 牛肉(国産品)※等

(2)下落に寄与した主な費目

  • 特になし

3.月別指数の動き

 原油価格に上昇により電気代などが上昇する中、総合指数は前年同月比0.5%以上の月が多かった。

 4月及び10月には、いちごやトマトなど一部の食料の下落が寄与し、総合指数は前年同月比0.5%を下回ることとなった。

グラフ「平成28・29年の総合指数及び平成29年前年同月比」

4.全国との比較

 鳥取市の総合指数は100.6、全国の総合指数は100.4となった。

 前年比は、鳥取市で0.6%の上昇、全国で0.5%の上昇となり、その動きを比較すると、各費目とも全国と同じ動きをしている。

 全国と比べて前年比の差が大きかったのは、光熱・水道、教育であった。

表「鳥取市及び全国の10大費目別指数」

5.鳥取市消費者物価指数(総合)の近年の動き

 平成25年は、原油価格の上昇などにより、電気代、ガス代、ガソリンなどのエネルギーが値上がりし上昇した。

 平成26年は、4月の消費税率改定により多くの費目で値上がりし、また、円安による輸入価格の上昇、年前半の原油価格の上昇などの影響で魚介類、電気代、自動車等関係費などが値上がりしたことで上昇幅が拡大した。

 平成27年は、原油価格の下落により、ガソリン、灯油などエネルギーが値下がりしたが、天候不順により野菜・海藻、原材料価格の上昇により調理食品など食料が値上がりし上昇した。

 平成28年は、原油価格の下落により、ガソリン、電気代、灯油などエネルギーが値下がりしたが、天候不順により果物、野菜・海藻など食料が値上がりし、前年同水準となった。

 平成29年は、原油価格の上昇により、ガソリン、電気代、灯油などエネルギーが値上がりする中、肉類なども値上がりし、前年を上回ることとなった。

グラフ「総合指数及び前年比の推移(全国-鳥取市)」
  

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