夏を前に、これから旬となる夏野菜の購入量に注目してみました。
鳥取市の一世帯あたりの年間購入数量が分かる家計調査(2人以上の世帯、平成27年~29年平均)では、「かぼちゃ」47位、「きゅうり」51位、「なす」48位、「トマト」49位、「ピーマン」44位となっています。
海あり山あり川ありの自然豊かな鳥取県。
なぜか、これから頻繁に食卓を飾るであろう夏野菜の購入量は下位となっていました。
一方で、特産物の「梨」や「かに」の購入量は全国一位で、その他に「カレールウ」「即席麺」「もやし」なども上位となっています。
夏野菜のように共通のキーワードで複数も品目の結果を並べてみると、単独の品目だけでは見えにくかった地域の食生活の特徴もわかってきます。また、その要因を探ることで、地域の事情・背景が思い浮かぶのも統計の面白いところであり魅力です。
自分なりの発見をしてみてはどうでしょう。
本ページは、平成30年5月28日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県地域振興部統計課執筆)からの再録です。