令和元年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 3件
条例関係 7件
その他の案件 5件 の 合計 15件であります。
それでは、議案第1号 令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)について、御説明いたします。
はじめに、安全・安心の確立についてであります。
近時は子どもが被害者となるいたましい事件が続発するとともに、高齢者に関わる重大事故やあおり運転等が社会問題化しており、幼児の園外活動ルートの交差点に防護柵を設置する等の緊急対策を行うとともに、登下校見守りボランティアに防犯ブザーを支給するなど、子どもの安全対策の強化を図ります。また、交通事故や悪質なあおり運転などを防止する自動車内の安全機器設置を促進するため、高齢者のペダル踏み間違い防止装置やドライブレコーダーに対して購入支援を創設することといたします。
更に、従業員の卒煙に取り組む事業所を支援するなどの受動喫煙防止対策や、国立がん研究センターの協力による拠点病院がん診療の検証・改善に取り組むとともに、豚コレラの感染防止に向けた緊急対策の強化に乗り出すことといたします。
次に、交流人口の拡大についてであります。
現下の日韓情勢により韓国旅客の急速な減少による影響が深刻化する中、私自身も訪韓し崔文洵知事と本県と江原道との友好交流の継続発展について合意を結び、昨日も事態が切迫している現状を踏まえ担当幹部を急遽エアソウルへ派遣したところですが、外国人観光客の多角化によるインバウンドの拡大を図ることが急務となってきました。このため、大規模な台湾チャーター便の実施、中国上海との航空路の検討、東南アジアなどへのプロモーションを図るべく、対応のレベルを上げることといたします。
また、仕事と休暇を組み合わせた「ワーケーション」推進に向けモニターツアー等を実施するほか、高速道路網の整備進捗を踏まえて国際フェリー・RORO航路の荷主に係る輸送費助成を拡充します。
このほか、産業廃棄物最終処分場計画に係る環境管理事業センターの運営支援、中山間地域におけるデマンドバスによる貨客混載実証運行、西部総合事務所新棟整備、県庁サービスへのRPA導入経費などを計上いたしました結果、今回の補正予算の総額は 26億6千万円余となり、補正後の予算総額は、3,522億2千万円余となるものであります。
次に、補正予算以外の主な議案について御説明申し上げます。
議案第4号 会計年度任用職員の設置に伴う関係条例の整備に関する条例につきましては、地方公務員法や地方自治法が改正され、会計年度任用職員制度が設けられたことに伴い、会計年度任用職員の給与、勤務時間、任免について、関係条例の整備を行おうとするものであります。
議案第6号 鳥取県児童福祉施設に関する条例及び鳥取県認定こども園に関する条例の一部を改正する条例につきましては、保育士不足の状況等に鑑み、保育所や認定こども園の職員の配置基準に係る特例措置の適用期限を、5年間延長しようとするものであります。
以上、今回提案した付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。