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令和3年度中部地区小・中学校外国語担当者研修会 実施要項と開催要項のご案内

「中部版スクラム教育事業」

令和3年度中部地区小・中学校外国語担当者研修会実施要項

 

1 目的

中部地区のエキスパート教員の授業参観や説明を通して、小学校外国語活動・外国語科と中学校外国語(英語)科のより効果的な指導法の工夫につなげる。

 

2 対象

・小学校3~6年担任または外国語担当教員(各学校1名)

・中学校英語科教員(各学校1名)

・小学校英語専科教員で参加を希望する者

 

3 内容  エキスパート教員の授業参観又は説明及び研究協議

 

4  期日及び会場、研修内容について

 

期日

会場

参加対象者

開催要項

1

9月30日(木)

13:55~16:30

琴浦町立浦安小学校

湯梨浜町、三朝町、北栄町琴浦町の小学校担当者

開催要項

2

10月25日(月)

13:50~16:20

倉吉市立小鴨小学校

倉吉市の小学校担当者

開催要項

3

12月3日(金)

15:00~16:30

オンライン

中部地区の中学校担当者

開催要項

 


「中スク」令和2年度中部地区小・中学校外国語担当者研修会

○浦安小学校 令和2年10月22日(木) 授業者:真山 健作 教諭(鳥取県英語教育推進リーダー)

 10月22日(木)、琴浦町立浦安小学校において、公開授業研究会を開催しました。(県英語教育推進リーダー授業公開と兼ねて開催)

【参加者】北栄町、琴浦町の小学校外国語担当者、小学校英語専科教員

【公開授業】外国語科 5年 Blue Sky Elementary 1 :"I Want to Go to France."
 ◆単元目標 自分の行きたい国の魅力を伝えるために、行きたい国やその理由を表す語彙や

       表現を聞き取ったり、自分の考えや気持ちが相手に伝わるように、工夫しなが

       ら話したりすることができる。

 ◆本時目標 国名を表す語彙を理解し、聞き取る技能を身に付ける。
 ◆主な活動 Small Talk、プレゼンのアイディアをワークシートに記入、Listen & Guess

       (国の名前)

 ◆学習形態 小学校教諭(担任)と外国語活動支援員によるT.Tの授業

【授業のポイント】
 (1)単元のゴールを明確にした授業づくり
  本時の授業は、単元の1時間目ということで、この単元のゴールとなる活動を示し、単元

 を通して児童がゴールを意識しながら、必然性を持って活動に取り組んでいけるように工夫

 がなされていました。また、教師が一方的に目標を提示するのではなく、「本当にその国に

 行くには誰にプレゼンすればよいか?」、「どんな内容を盛り込めばその国の魅力が伝わる

 か?」といったことを児童とやり取りしながら引き出していくことで、子ども達にとって納

 得感のある、やってみたいという思いを掻き立てる目標になっていました。教師自身があえ

 て「魅力が伝わりにくい」プレゼンを実演して見せることで、子ども達にプレゼンの大事な

 ポイントを気づかせる工夫もありました。
 (2)ICTの積極的な活用
  授業の中では、デジタル教科書とスマートボードを活用し、全体に見せたいものや取り組

 む活動を一斉に提示しながら、スムーズに授業を進めていきました。また、授業のゴールで

 ある「保護者に行きたい国をプレゼンする」活動を、一人一台のタブレットを活用して行う

 ことにより、各自が活動の成果を家庭で発表するという明確な目標設定だけでなく、保護者

 からフィードバックをもらうという、家庭を巻き込んで学習を行う機会も仕組んでいまし

 た。一人一台環境を有効活用したこれまでにないゴール設定ということで、英語科における

 ICT活用の新たな可能性を示す実践でした。

【参加者のふり返りより】

 ・授業のめあてを、児童にとって納得感が得られるものにしていきたい。

 ・単元のゴールの見通しを持つことで相手意識や目的がはっきりすること、また、どんな内

  容が必要かを考えることで学ぶことの必然性が生まれること、を学んだ。

 ・考えや思ったことが言いやすい学級の雰囲気づくりや、困った時に何と言えばよいかとい

  う言葉の提示などの支援をしていきたい。

東中学校 令和2年12月3日(木) 授業者:鳥飼 利絵 教諭(鳥取県エキスパート教員)

 12月3日(木)、倉吉市立東中学校において、公開授業研究会を開催しました。(県エキスパート教員授業公開と兼ねて開催)

【参加者】中部地区中学校の1年生担当英語科教員または英語科主任

【公開授業】英語科 1年 Sunshine English Course 1 Program 8  "Origami"
 ◆本時目標 教師から聞いた大介の話を、自分のことと関連づけながら意欲的に相手に伝え

       たり、教師の話を興味を持って聞いたりしている。
 ◆主な活動 Small Talk、教科書本文をもとにした対話(教師と生徒、生徒同士)、

       Speaking & Writing(話したことをもとに)、Reading(教科書本文)

 ◆学習形態 中学校教諭による単独の授業

【授業のポイント】
 (1)Small Talkの効果的な活用
  Small Talkを中学校で行う上で、小学校からの漸進性を意識し、単なる一問一答ではなく

 「情報を引き出す」ことを重視していました。生徒たちは、「How about you?」を使わず

 3秒以内にリアクションすることを求められているので、「よきlistener」としてまず相手

 の発話を注意深く聞き、聞いた情報に対して別の表現を用いて素早くリアクションして話を

 広げていく、という姿が見られました。対話においては、文法的な正確さよりも、コミュニ

 ケーションに向かう姿勢を大切にして活動に取り組ませていますが、正確さについてはシェ

 アリングの場面で、生徒の間違いを基に全体で指導を入れるように工夫していました。

 (2)教科書本文の導入方法の工夫
  今回の授業では、新しいセクションの本文を扱う際、教科書を開く前に、挿絵を見せなが

 ら本文の内容について生徒に推測させたり、自由に表現させたりといった活動を取り入れて

 いました。生徒は、教科書を開く前にSpeakingから入ることで、本文がどのような内容なの

 か、絵を見て類推し、自分の考えや意見を交えながら自由に話していました。Small Talkで

 積み上げたSpeakingの力がつながってこその活動であり、また、その後に話したことを自由

 にノートに書くWritingの活動を組み合わせることで、書く力をつけることにもつながる活動

 になっていました。生徒が実際に書いた英文を使って全員で校正する活動も取り入れてお

 り、書く際に必要な正確性の部分も育成する工夫がなされていました。

【参加者のふり返りより】

 ・Small Talkは全体でシェアするだけにとどまらず、そこから得た情報をもとにアウトプッ

  トする流れを作ることに取り組んでいきたい。

 ・中学3年生においても、初見の内容をピクチャー・トーク形式で伝え合う場面をより深め

  ていきたい。

 ・生徒へのフィードバックの方法・内容や、教科書本文の新しい導入方法等、初めて見るも

  のばかりで、これからの授業の可能性を広げるきっかけになった。

 ・授業の流れが教師と生徒で共有できており、生徒が自分から話したくなるしかけが多くあ

  ったので、生徒がよく動き、話をしていたことが印象的だった。

東郷小学校 令和2年12月4日(金) 授業者:松本 真 教諭(鳥取県英語教育推進リーダー)

 12月4日(金)、湯梨浜町立東郷小学校において、公開授業研究会を開催しました。(県英語教育推進リーダー授業公開と兼ねて開催)

【参加者】倉吉市、湯梨浜町、三朝町の小学校外国語担当者、小学校英語専科教員

【公開授業】外国語科 5年 Blue Sky Elementary 1 :"I’d like pizza."
 ◆単元目標 食べ物や味、金額を表す語彙や表現について理解し、それらについて聞き取っ

       たり、話したりする技能を身に付ける。飲食店での会話について、目的に応じ

       て必要な情報を聞き取ったり、相手に伝わるように話したり、やり取りしたり

       する。習った事を積極的に用いて、相手や他者に配慮しながら、自分の言いた

       いことを伝える努力をしたり、相手の話を理解しようと努めたりする。

 ◆本時目標 食べたいものについての情報を聞き取ったり、自分が食べたい物について友達

       と伝え合ったりする。
 ◆主な活動 Small Talk(好きな食べ物)、食べ物の英語の名前を確認、食べたい物を伝え

       合う活動、単元計画とゴールの活動を児童に伝える活動

 ◆学習形態 小学校教諭(担任)とALTによるT.Tの授業

【授業のポイント】
 (1)単元を見通して考える授業づくり
  本時の授業は、単元の1時間目ということで、この単元のゴールとなる活動を示し、児童

 が単元の見通しと必然性を持って活動に取り組んでいけるように工夫されていました。学級

 の実態に合わせて目的・場面・状況を明確にしたゴールの活動を設定することから、バック

 ワードデザインで単元を構成し、児童と共有することで、教師と児童が一体となって授業を

 作り上げていく様子が感じられました。プレゼンの動画に高学年の担任の先生が登場するな

 ど、児童の興味や関心を引き、かつ、他の先生も巻き込んで一緒にやるための工夫もありま

 した。
(2)Small Talkの積み重ね
  Small Talkは本来、5年生では児童と教師のやり取りが中心になりますが、今回の授業で

 は、5年生ながら、子ども達同士で会話をしていました。これまでの取組の蓄積から、2学

 期後半より子ども達同士での会話にも挑戦させているということで、児童は既習の表現を用

 いて楽しく会話をしていました。指導に当たっては、子ども達で会話を始める前に、「使え

 そうな表現」を児童とやり取りしながら全体で確認し、共有することを大切にしていまし

 た。そうすることで、児童は板書に頼らず、自分の記憶を頼りに『もがき』ながら、自分の

 力で英語で会話をすることに取り組めていました。授業のメイン活動である会話の活動で

 も、児童が自ら積極的に友達や会場の参加者に話しかける姿が随所に見られ、Small Talkに

 よる積み重ねから、児童が自信を持って前向きに英語を話している様子が見て取れました。

【参加者のふり返りより】

 ・児童が積極的にコミュニケーションを取る姿勢にとても驚いた。Small Talkなどの取組を

  ずっと積み上げることで、児童から自然と反応の言葉が出てくる力がついていくのだと感

  じた。

 ・子ども達をその気にさせる単元のゴール設定と、Small Talkでの積み上げに取り組んでい

  きたい。

 ・子ども達が間違いを恐れず、ためらわずにトライすることができるのも、先生の優しさと

  ユーモアのあるリードがあるからこそだと思った。


  

「中スク」令和2年度中部地区小・中学校外国語担当者研修会 開催要項

 中部地区では、中部版スクラム教育事業のひとつとして、平成23年より小・中学校外国語担当者会を開催してきました。これまでは、小学校で外国語教育が始まることを踏まえ、指導法の改善や工夫、小中連携や小小連携を主な目的として、集合研修と各校区ごとの授業公開・研究協議を行ってきましたが、今年度は、中部地区の学校に在籍しているエキスパート教員と英語教育推進リーダーの授業参観と研究協議を行い、小学校、中学校それぞれに、今求められる英語教育を踏まえて指導法の改善や工夫について学びを深める機会としたいと思います。

 

○今年度の実施要項

 →  R2 中部地区小・中学校外国語担当者研修会実施要項.pdf(148KB) 

○今年度の実施計画と各回の開催要項

回  期日  会場  参加者  開催要項 
 1  10月22日(木)  琴浦町立浦安小学校

三朝町、北栄町、

琴浦町小学校担当者

開催要項

【10.22

浦安小】

 2  12月3日(木)  倉吉市立東中学校

中部地区中学校

英語科担当者

 開催要項【12.3東中】.pdf(134KB)
 3  12月4日(金)  湯梨浜町立東郷小学校

倉吉市、湯梨浜町

小学校担当者

 開催要項【12.4東郷小】.pdf(132KB)

*本研修会は、エキスパート教員授業公開、英語教育推進リーダー授業公開等と兼ねて開催します。

*参加人数の状況によっては、授業参観・研究協議を別室にてリモートで行う可能性もあります。

*新型コロナウィルス対策を十分行った上で開催しますので、参加者はマスクの着用、体調管理をお願いします。

 

  

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