検体検査・生理検査について、臨床検査技師1名で検査を行っています。
- 検体検査:血液・尿・便など患者様から採取したものの検査を行います 。
センター内での検査の他、民間検査センターへの検査依頼も行っています。
- 生理検査:脳波・心電図・呼吸機能検査など患者様に直に接して検査を行います。
検体検査
血液の検査には生化学検査と血液検査があります。
生化学検査
血液の中のタンパク・脂肪・酵素などを測ることによって、体の栄養状態や肝炎の有無、炎症の程度などを検査します。
生化学自動分析装置:FUJI DRY-CHEM-4000i(富士フィルムメディカル)
少い採血量でも検査ができる機種です。
水を使わずに検査ができますので、災害時の検査にも対応できます。
血液ガス分析装置:AVL-OPTI CCA(シスメックス)
血液から呼吸の状態を分析する機械です。
生理検査
脳波検査:Neurofax EEG-1214(日本光電)
頭に小さな電極を23個つけ(クリームではりつけます)、静かな暗い部屋で寝ていただき、脳から出される小さな電流を計測・記録します。薬を飲んでいただいて検査する場合もあります。
聴性誘発電位検査(ABR):Pneuropacλ(日本光電)
ヘッドホンから出る音を聞いていただき、音が聞こえている際に脳から出る電流を計測することによって、聞こえているかどうかを検査します。脳波検査と同じく、薬を飲んで眠っていただいて検査をする場合もあります。
心電図検査:CardiofaxV ECG-1400(日本光電)
心臓が動くときに出す電流を、体の表面につけた電極から計測・記録します。胸のほかに両手足にも電極を付けて検査を行います。
呼吸機能検査:CHESTGRAPH Jr.HI-101(CHEST)
息を大きく吸ったり吐いたりしていただき、息を吐く力・吸う力の検査を行います。
・エックス線一般撮影検査
・CT検査
・透視・造影検査
・術中透視
・ポータブル撮影装置による病棟撮影
エックス線撮影装置 KXO-50R
(東芝メディカルシステムズ)
胸やお腹、骨などのエックス線写真を撮影する装置です。レントゲンの方が馴染みがある呼び方ですね。技術の進歩により、フィルムではなく画像モニター(パソコンの画面)で診断を行います。
デジタルエックス線TVシステム ZEXIRA
(東芝メディカルシステムズ)
食べ物をのみ込む様子(嚥下)や関節の動きをエックス線透視により観察、撮影します。水族館をイメージしてお魚やカニがいっぱい待っています。
歯科用デジタルエックス線装置 パノラマX-550 デンタルXDC-70
(モリタ製作所)
歯や上あご、下あごのエックス線写真を撮影します。
全身撮影用CT装置 Aquilion TSX-101A
( 東芝メディカルシステムズ)
頭から足まで撮影可能なマルチスライスCTです。動物園をイメージしてゾウさんやお猿さん、小鳥が待っています。
外科用エックス線TV装置 OPESCOPE ACTIVO
(島津メディカルシステムズ)
手術用の透視装置です。骨の位置や手術器具を透視で確認しながら手術を進めます。
回診用X線装置 IME-100A
(東芝メディカルシステムズ)
電動で移動可能なエックス線撮影装置です。病室や手術室のエックス線写真を撮影します。
主な業務
・献立の作成 ・栄養管理 ・栄養相談
食形態について
当センターでは、離乳食の進め方を基本とし、食べる機能の発達に合わせて食形態を変えています。
食形態については、当センターの多職種で構成する摂食・嚥下プロジェクトチームで検討、試作等を行い、随時見直しを行っています。
平成24年度から「ソフト食」が加わりました。
*嚥下(えんげ):食べ物を飲み込むこと
総合療育センターにおける食形態一覧
食事の種類 |
基本の形態 |
摂食機能 |
基本食 |
一般の食事 |
自食ができる
前歯で噛み切ったり、奥歯で噛み砕ける |
基本食一口大 |
基本食を食べやすく切る |
前歯でのかじりとりや、奥歯での噛み砕きを学習する段階 |
軟菜食 |
歯茎ですりつぶせるかたさ |
食物を歯茎へ移動させて歯茎ですりつぶすことができる |
押しつぶし食 |
舌で押しつぶせるかたさ |
上下の口唇をしっかりと閉じることができる
舌が上下にも動くようになり、形のある食物を押しつぶせる |
ソフト食 |
舌で押しつぶせる
食塊になっていて滑りがよく移送しやすい |
押しつぶし初期
食塊形成、送り込み、嚥下が未熟であり、食物処理・嚥下の補助が必要な段階 |
マッシュ食 |
形状を保ったポッテリ状(マッシュポテト状) |
口唇を閉じて飲み込むことができる |
ペースト食 |
なめらかにすりつぶした状態 |
経口摂取開始期
舌の動きは前後運動が中心 |
流動食 |
液状 |
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行事食
季節の行事に合わせて、行事食を提供しています。
調理業務の委託会社さんからは、季節のカードやお誕生日のメッセージカードなどが添えられます。
調剤:患者様の薬を医師の処方のもとに調剤しています。
医薬品管理:毎月センター内の医薬品の数量や使用期限をチェックしています。また、定期的に棚卸を行い、薬局内の在庫管理をしています。
情報提供:医薬品情報を収集し、医師や看護師等に提供しています。
- 発達に障がいのある方、センター利用者の歯科治療、フッ素塗布を行います。
歯科治療(毎週月曜日、木曜日)
フッ素塗布(水曜日午後)
歯科診察室の診察台は1台です。
外部の雑音が遮断されて、治療に集中できやすい環境になっています。
車椅子・移動式ベッドでの入室も可能で、診察台に移ることなく、そのまま診察することができます。