近年、相次ぐ想定外の豪雨災害が甚大な被害をもたらすなど、防災は私たちの暮らしの一部であることを強く意識する機会が多いです。内閣府が実施している「防災に関する世論調査」によると、皆さんの防災への意識関心が高まりつつあることが分かります。
今年行われる5年に一度の国勢調査は、防災対策を検討する際の基礎資料のひとつとして利用されていて、主に人口が用いられます。平成27年の調査結果から、市町村別の昼夜間人口差の割合をグラフにしてみました。割合がマイナスの地域は、昼間の人口が減少していることを示しており、昼と夜で大きな差もあることから、地域によっては、災害が発生する時間帯別に防災対策を検討することも重要であることがグラフから読み取れます。今年は国勢調査に回答いただくとともに、防災についての意識も高めていきましょう。
その他、子育て環境の充実や高齢者福祉問題など、国勢調査は私たちの安心安全な暮らしのために不可欠な統計調査といえます。鳥取県全域では、前回39.2%のインターネット回答がありました。インターネット回答は携帯電話(スマートフォン)でも可能で、入力内容のチェック機能などもあり、簡単に、また24時間いつでも回答することができますので、ぜひ調査へのご協力をお願いいたします。
(資料)総務省「平成27年国勢調査」
本ページは、令和2年7月29日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県令和新時代創造本部統計課執筆)からの再録です。