来年5月に鳥取県を含む関西一円で開催される「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」。世界最大級の生涯スポーツの国際大会だ。開催へ向け、大会の魅力と準備状況を追い掛ける。
世界最大の生涯スポーツ国際大会
国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が主催するWMG。1985年にカナダで開催以降、4年ごとに実施されてきた。特に欧米豪では知名度も高く、出場を目指すスポーツ愛好家は多い。10回大会の今回、アジアで初めて開催される。「五輪と同様、自国開催が巡ってくるのは大変貴重」と鳥取県実行委員会事務局の西小路聡さんは話す。
出場する上で予選はない。競技により異なるが、概ね30歳以上なら参加料を払えば誰でも参加可能。参加目標人数は5万人。年代別などで対戦するため、メダリストが1万人以上誕生するのも特徴だ。
「マスターズ」というと年配の方々をイメージされがちだが「世界の30、40代もたくさんやって来る。過去の五輪出場者・メダリストが参加することもある。チャンスを逃さないために早めのエントリーを。」と事務局の金田健志さん。出場年齢の幅広さや参加しやすさから、県民にも多くのエントリーを呼び掛けている。
卓球、野球、サッカーにテニスと、学生時代の部活動や趣味でなじみ深い競技から、ボウリングや、鳥取県ゆかりのグラウンド・ゴルフなどおなじみの競技もある。現在、県民の大会エントリー者数は約100人。自国で世界大会出場、そんな一生に一度の機会が訪れている。
「貴重なチャンスを逃さず、エントリーを」と鳥取県実行委員会事務局の西小路さん(左)を金田さん
2020年7月29日(水) 新日本海新聞掲載