角秋 勝治(かどあき かつじ)さん
分野
文芸・文化振興
略歴等
県内外の美術、文芸、音楽、映画の評論、評伝、エッセーを単行本、雑誌、新聞に多数発表。「男はつらいよ」「夢千代日記」などの映画のロケ誘致にも尽力し、広範囲の文化活動を推進する一方で、特に地元の作家を積極的に取り上げた作品と評伝を通して発掘と評価に努めた。
名曲「赤とんぼ」を作詞した三木露風の母であり、戦前女性参政権運動に活躍した「碧川かた」の生涯を描いた大著『鐘は既に鳴れり 碧川かたとその時代』(上下巻)を出版(※)し、平成25年に鳥取県出版文化賞を受賞。((※)上巻:平成24年12月1日出版、下巻:平成25年1月1日出版)
鳥取県文化芸術振興審議会委員、本文化功労賞選考委員、鳥取県美術展覧会運営委員、鳥取県立博物館協議会委員、(公財)鳥取県文化振興財団評議員を歴任し、地域の文化芸術の向上発展に努めた。
山本 竜門(やまもと りゅうもん)さん
分野
彫刻(仏師)
略歴等
京仏師伝統の正統派の仏像と円空・木喰風の在野派の2種の仏像を併存させながら作り続け、その作品は高い評価を受けている。
昭和60年に倉吉市余戸谷町に「集仏庵」を建立し、彫り上げた仏像を公開。平成13年から仏師の立場で街づくりに貢献するため、木彫りの福の神を市内商店の店先に設置する「福の神にあえる街」の取り組みを考案。平成27年には、白壁・赤瓦にも近い旧市街地へ工房兼庵として「集仏庵」を移転開設し、焼杉彫刻館も設けるなど、観光資源としても倉吉市の福の神の街づくりに大きく貢献している。
東日本大震災後から、被災地の寺へ各地を廻り、縁を結びながら3年かけて仏像を届ける活動を行うなど社会貢献も続けられている。
名越 蒼竹(なごし そうちく)さん
分野
書道
略歴等
永年の書活動の中で、平成24年より全国組織である(公財)書道芸術院理事として会の中枢で活躍している。
毎日書道展審査会員として、審査にあたることのできる書の実力を持ち、平成28年東京都立美術館での「TOKYO書2016-公募団体の今」に(公財)書道芸術院の代表として出品し、全国的に高い評価を得た。
県内にあっては、県立高校の教育者として長年書道教育に携わり、鳥取県書道連合会理事長として、県内書壇をとりまとめ、後進の指導・育成に大きく貢献している。
県展においては、昭和46年に初入選、平成2年に無鑑査作家、平成11年には県展審査員名簿登載者になり、現在は県展運営委員として、本県での書道部門の振興に長きにわたり寄与している。
令和2年11月19日(木)に表彰式を実施しました。
表彰式には、受賞者3名が出席し、平井知事から表彰状及び副賞を授与後、受賞者を代表して角秋勝治氏から謝辞がありました。
1 日時 11月19日(木) 午後1時から1時30分
2 会場 知事公邸(第1応接室)
3 出席者 知事、受賞者、選考委員
受賞者
角秋勝治氏
名越蒼竹氏
山本青生(やまもと あおい)氏(山本竜門氏代理(御令室))
選考委員
柴山抱海(しばやま ほうかい)氏(書道家)
福島多暉夫(ふくしま たきお)氏(写真家)
上田京子(うえだ きょうこ)氏(有識者:文芸)
前田昭博(まえた あきひろ)氏(陶芸家)
白石由美子(しらいし ゆみこ)氏(声楽家)
記念撮影(左から名越氏、知事、角秋氏、山本氏)
受賞者の功績を紹介する記念事業として、巡回展を実施します。(詳細決定後、改めてお知らせします。)
巡回展
内容
角秋氏の著書・収集資料、山本氏の彫刻、名越氏の書道作品等を展示。
会場・日程
令和3年1月9日(土)~17日(日) ※1月13日(水)休館
令和3年1月23日(土)~1月31日(日) ※1月25日(月)休館
令和3年2月5日(金)~14日(日) ※2月8日(月)及び12日(木)休館
その他
巡回展中に角秋氏の講演会、名越氏のギャラリートーク、山本氏の展示施設での期間限定公開を実施。