特集/誰もが輝く社会を目指す~女性活躍に向け、計画新たに~

  県内では、誰もが働きやすい職場づくりが進められ、女性の活躍の場は年々広がってきています。一方、長時間労働や性別で固定化された役割分担意識によって男性の家事・育児時間はいまだ少なく、これが女性の社会参画を困難にする一因に。県は、これらの課題解決のため「第2次鳥取県女性活躍推進計画」を策定し、働くことを希望する人が安心して働き続け、その能力を十分発揮できる社会を目指していきます。

働く女性たちの写真
幅広い職業で活躍する女性たち

女性の活躍推進に向けた取り組み

(1)鳥取県男女共同参画推進企業認定制度
  仕事と家庭の両立支援、働きやすい職場づくり、性別によらない均等な能力活用などに取り組む企業を認定。認定されると、広告や名刺に認定ロゴマーク(下図)が使用できるほか、県が行う入札での優遇措置などのメリットがあります。
認定ロゴマーク

(2)鳥取県輝く女性活躍パワーアップ企業登録制度
  女性活躍のための自主宣言・行動計画を策定し、人材育成や環境整備に取り組む企業を登録する制度。登録した企業には、取り組みに対する助成制度を設けています。

(3)イクボス・ファミボス宣言企業
  イクボス・ファミボスとは、子育てはもちろん介護しながら働き続けられる職場環境づくりを行い、部下の仕事と家庭の両立を応援する職場のリーダーです。2021年2月時点で、644社の代表者がイクボス・ファミボスとしてワーク・ライフ・バランスの推進に取り組むことを宣言し、従業員に周知した上で実践しています。

【問い合わせ先】 県庁女性活躍推進課
電話 0857‐26‐7792 ファクシミリ 0857‐26‐8196
https://www.pref.tottori.lg.jp/danjyo/

働きやすい環境が拡大

  鳥取県の働く女性(15歳から64歳)の割合は、73.6%で全国6位(2017年就業構造基本調査)、前回調査(2012年)の67.5%から大きく上昇しました。育児中の女性(25歳から44歳)も78%が働いており、子育てと仕事を両立しながら奮闘する姿が浮かび上がります。
  県は、2001年に「鳥取県男女共同参画計画」を策定。2020年12月には、男女に限定されない性の多様性に配慮して「鳥取県性にかかわりなく誰もが共同参画できる社会づくり計画」に改称し、あらゆる場面で性別に関わらず一人一人が輝ける社会の実現を目指して、さまざまな取り組みを進めています。また、「働く場」に特化した「鳥取県女性活躍推進計画」を2016年4月に策定。「やりがいを持ち活躍できる環境の整備」と「誰もが安心して働き続けられる環境の整備」を柱に施策を展開しています。
  例えば、誰もが働きやすい職場づくりを積極的に行う企業を男女共同参画推進企業に認定。就業規則の整備を支援し、その取り組みを県のウェブサイトで紹介しています。これまでに847事業所を認定しました((1)「鳥取県男女共同参画推進企業制度」)。このほか、(2)「鳥取県輝く女性活躍パワーアップ企業」や(3)「イクボス・ファミボス宣言企業」の普及にも注力。(上記参照)こうした取り組みが実を結び、女性が活躍できる働きやすい環境が県内にも広がりつつあります。
  これら(1)から(3)全てに取り組んでいるのが株式会社アークス(北栄町)。園芸・農業用品の製作・販売や住宅新築・建築工事を請け負う同社は、週1回ノー残業デーを設定し、定時退社を実現するほか、管理職からの声掛けによる有給休暇の取得促進、積極的な女性管理職の登用などを実践しています。社内で初めて従業員が育児休業を取得したのを機に、休業制度を分かりやすく解説した冊子を全員に配布・周知し、休みやすい雰囲気に。また育休後は、上司が本人に必ず面談を行い、希望に沿う勤務形態に配慮しています。
  総務部次長の山本(やまもと)由香里(ゆかり)さんは「従業員全員の意識改革で、休暇制度の利用が当たり前になることが大切」と話し、職場の雰囲気についても「普段から部下と上司の距離が近く、意見が言いやすい」、こうした職場環境が「働きやすい」との声につながっています。現在、女性従業員からの要望を受けて、更衣室の改修を検討中。さらに働きやすい職場づくりを目指しています。

 株式会社アークスの園芸部で働く女性たちの写真
株式会社アークスの園芸部で働く女性たち。従業員の約3割を女性が占める

山本由香里さんの写真
株式会社アークス総務部次長の山本さん

家族と過ごす喜びを体感

鳥取県金属熱処理協業組合
技術課 検査管理係長

川上(かわかみ) 昭徳(あきのり)さん
川上昭徳さんの写真

  2019年7月に第3子が生まれ、3カ月の育児休業を取得しました。きっかけは、妻の両親の転居。産後に両親のサポートを得られないことから、妻から「育児休業が取れないか」と相談されました。私の勤務先は、「多能工化」(一人の働き手が複数の技術・技能を身に付けて、状況に応じて複数の業務に対応できるようにすること)を導入しており、普段から休みが取りやすい環境ですので、育休取得を決意。上司に相談したところ、快諾してもらい、引き継ぎも必要なくスムーズに育休に入りました。
  育休中は、上の子ども2人の保育園の準備や送迎、買い出しに加えて、昼夜問わず第3子の授乳も。今では記憶がないほど忙しかったです。そんな中で一番に感じた喜びは、子どもたちが帰宅するのを出迎えること。収入面での不安は、やりくりで乗り越えました。
  仕事に復帰した時は、やはり職場に対して「申し訳ない」という気持ちがありましたが、家族と過ごすことができた時間は、とても貴重なもの。取得して本当に良かったです。社会全体で男性の育休取得が当たり前になれば、罪悪感もなくなるのかもしれませんね。この春から妻も復職。引き続き、家事・育児を妻と協力して行い、お互いに仕事との両立を図っていきたいです。

子どもを沐浴させる川上さんの写真
子どもを沐浴させる川上さん(写真提供は川上さん)

周囲の力借りて両立を実現

株式会社アクシス
取締役・管理統括本部 本部長

山下(やました) 香世(かよ)さん
山下香世さんの写真

  ソフトウエア開発やウェブサイト制作などを手掛ける株式会社アクシスで、取締役として経理・総務などの管理統括本部全体のマネジメントをしています。就任したのは約7年前。最初こそ胸が踊ったものの、時が経つにつれ「責任は重いな…自分にできるか」という不安が増大。とはいえ、「挑戦は常に不安と隣り合わせ」と自身を鼓舞しました。
  大切にしていることは2つ。まず、会社にとって最善は何かを常に意識すること。これは部署をまたいでの連携が必要なときでも同じです。2つ目は部下を信頼すること。私が担当していた業務を少しずつ部下に配分し、任せています。時には、仕事の内容で意見を交わし、ぶつかることがありますが、全ての意見を取り上げることはできません。ただし、熱く誠実に業務を遂行する部下の努力には、報いてあげたいと考えています。
  困難な状況に陥った際には、周囲の力を借りて解決してきました。これは家庭も同じ。全部一人ではできません。現在、両親の介護もありますが、家族の協力で助かっています。
  今でも方向性や判断が間違っていないか、悩むことも多々。それでもプロジェクトの成功時に得られる達成感を励みに、新たな業務にチャレンジし続けたいです。

管理職登用が進まぬ背景

  結婚や出産を経ても働く女性が多くいる一方で、管理的地位に占める女性の割合は男性に比較すると、まだまだ低い水準にあります。社会の意識改革が進まないことも要因としてある一方で、実は「管理職に就きたくない」との女性の本音も。理由は個々にもよりますが、「家庭との両立が困難だから」と答える女性が約3割。「男性の家事・育児参画時間が女性より少ない」という現状も、背景にあるようです。
  この現状に対して、男性の家事・育児参画を積極的に応援する企業も。鳥取県金属熱処理協業組合(米子市)では、川上昭徳さんが3カ月の育児休業を取得。同社では、普段から休みが取りやすい環境を整えており、会社全体で背中を押してくれたと言います。(上記参照)
  県は、性別で固定化された昔ながらの役割分担意識を見直してもらおうと、男性の家事、育児、介護参画に向け、セミナーの開催や普及啓発を行っています。
  また、女性が管理職を敬遠する理由の一つに、「身近に目指したい存在の女性がいない」ことも挙げられています。そこで県では、目標とする対象の女性をイメージしてもらえるように、株式会社アクシスの山下香世さんをはじめ、さまざまな業種で活躍する女性をウェブページや新聞などで、ロールモデルとして広く紹介しています。
  このほかにも▽多様で柔軟な働き方の促進▽女性の入職の少ない分野への進出促進などを盛り込んだ「第2次鳥取県女性活躍推進計画」(2020年12月策定)により、女性の活躍する場が広がるよう、引き続き取り組みます。

第2次鳥取県女性活躍推進計画のポイント

  2020年12月に策定した「鳥取県性にかかわりなく誰もが共同参画できる社会づくり計画」(2月号参照)と一体的に、女性の活躍を推進するための取り組みを進めます。

1.管理的地位に占める女性の割合を30%以上に
  企業への専門家派遣や職場環境の改善のためのアドバイスを実施するほか、輝く女性活躍パワーアップ企業への登録を促進
○従業員10人以上
  現状値(2020年度)26.4% 目標値(2026年度)30%以上
○従業員100人以上
  現状値(2020年度)26.1% 目標値(2026年度)30%以上

2.男性の家事、育児、介護などへの参画を促進
  セミナーの開催や普及啓発を行うほか、男性の育児・介護休業取得を促進する企業を支援

3.多様で柔軟な働き方を促進
  短時間・短日数勤務、時差出勤、テレワーク(情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方)など、それぞれのライフスタイルに応じた働き方の導入を支援

4.女性の参画が少ない分野等への参入を促進
  中・高・大学生へのキャリア教育の実施や、女性が就業しやすい環境整備を支援

【問い合わせ先】 県庁女性活躍推進課
電話 0857‐26‐7077 ファクシミリ 0857‐26‐8196
メールアドレス jyosei-katsuyaku@pref.tottori.lg.jp


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