防災・危機管理情報


知事定例記者会見(2021年7月21日)

令和3年7月21日(水)午前10時~
 災害対策本部室(第2庁舎3階)

(報告事項)


(質疑事項)

  

1 県内の新型コロナ感染状況と営業時間短縮要請等 

●知事


 皆様、おはようございます。今、鳥取県はコロナの猛威にさらされている状況が続いています。そういう中、災害からも立ち直っていかなければなりません。また、片方で世界相手に戦おうという選手たちが立ち上がる、そういう県内からの応援も期待されるような、そういう時期になってきました。いろんなことが重なっているわけでありますけれども、私たちはこの鳥取県、健康や命、そして未来の希望を守っていかなければならないところだと思っております。そういう中、本日からそういう意味で新型コロナ[ウイルス]という非常に厳しい今のデルタ株、さらにアルファ株、これらの状況を見ますと、やはり県民の皆様、あるいは関係の米子市民の皆様にもお力添えをいただく必要がぜひにございます。


 そういう意味で今日から[営業]時[間]短[縮]要請ということを初めて発出をさせていただきます。その点、御事情を御賢察いただきまして、御理解、御協力賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。御不便をおかけしますことにつきましては、重々お詫びを申し上げたいと思います。また、今後、短期的にはなかなか難しいことはあっても、中長期的にそれから立ち直っていく。また、関係の事業も含めました支援につきましては今後よくフォローアップをして、こうした初めての挑戦をさせていただきたいと思います。


 大切なのは、やはり何とかこの波を抑えることであります。今、大都会とはちょっと違うところはどんどんと上り調子一辺倒ではなくて、正直せめぎあっている状態でございますが、日々様相が異なってきております。たった1週間のことでありますけれども、毎日がドラマチックに動いていくようなところがございまして、ちょっと特殊な鳥取県の状況というのがこれまでの1週間の中で見えてきているかなというふうに思っております。


 西部のみならず東部でも昨日お2人の陽性者が見つかりました。さらに西部のほう含めまして17名の陽性者が昨日見つかっているわけであります。多くはこの西部のほうの今の状況に関わるものというふうに考えていただいたほうがよろしいかと思います。





2 高校野球夏の鳥取大会 米子松蔭高校と境高校の再試合 

●知事


 そういう中、今日、1つ皆さんが注視しておられるのは、米子松蔭[高校]対境高[校]の試合だろうと思います。これにつきましては私ども鳥取県として協力できることは最大限やっていこうと、実はおとといの晩には、また関係する学校のほうで陽性の方が、関係者で見つかりました。早速、学校当局、あるいは保健所当局、私も含めて調整をさせていただきながら、PCR検査を野球部の皆さんに実施をさせていただき、今回は1日の余裕がありましたので、陽性の証明が取れやすかったということになりました。今回、こういうようなことで挑戦する舞台というものができたことは、私は個人的には本当によかったというふうに思っていますし、騒ぎをお聞きをした頃から一定のよい解決が出るといいなというふうには思っておりました。ただ、悩ましかったのは[鳥取県]高[等学校]野[球]連[盟]の皆様も、私、心配しているんですが、かなりいろいろとものを言われている状況はありますけれども、やむを得ないところも彼らなりにあったということはあるんだろうと思うんです。それで、事情を途中で聞いた時期もございましたけれども、1つのルールにのっとって勝敗を決めたり、運営をしていくという、言わばアンパイア、中立的な立場ということがあって、今回のケースは決まった勝敗をひっくり返さなければならないということでありました。


 ですから、何らかの圧力をかけてそれをひっくり返すというよりは、環境を整えて考えを変える、あるいは再検討、熟慮をされる、そういう機会を私どもとしては作っていくのかなと思いながら、私ども県としては協力をしていったというような状況でございました。昨日も若干緊張する時間はありましたけれども、今日、晴れて試合が開催をされるというのはこの間の記者会の後のどたばたも含めてよい方向になったんではないかと思います。球児の皆様には貴重な、たった1回かもしれない、残り1回かもしれないこの夏を存分に燃やし尽くしていくほど楽しんでいただき、自分を磨いていただきたいというふうに思います。



3 直近2週間の新型コロナ感染の傾向 

●知事
 

 そういう中、現在の状況を1つ御説明をしなければならないと思いますが、どういうことが起きているのかという、ちょっと概略を見ていただくという意味です。私ども簡易スクリーニング、それから本格的なゲノム分析をさせていただいております。なかなか本格的なゲノム分析は時間が若干かかりますので、簡易スクリーニングを中心として、デルタ株、調べたところの7割が今、デルタ株であると、それで、残りはアルファ株ということになります。そして、やっぱり飲食店が絡んでいる、ないし会食という機会が絡んでいる、こういうものから家庭とか職場に広がっていくという、そういう状況が見て取れます。


 どこから入ってきたのかはよく、最終的には確定し切れないところありますが、いずれにせよ、何らかの形で入ってきたところで、これは従来の新型コロナと基本は一緒だと思っております。やっぱり何か若干狭い空間がある、密がある、そういうところで対策が、場合によっては十分でない場合がある。それで、そういうときにやはりそこで一気に数を増やすようにクラスターが感染を広げる、それは現在も確認されるところであります。それが家庭とか職場に入り込む、さらには職場に入り込んだ後で、そこで感染を広げる、これはアルファ株のときもございました。よく似たところはあると思います。


 ただ、やはり職場内の感染が第4波の倍ぐらいに膨らんでいる。それから、世帯全員、あるいはカップルといいますか、御夫婦だとか、そういうところで全員が感染してしまうという事案が目立ちます。特にこれデルタ株でこのケースが目立つように思います。飲食店中心のアルファ株等も含めて同じような状況が、第4波と同じように続いてるように思いますが、さらに第5波に入りまして、デルタ株がこういう職場内感染だとか、世帯全員に感染させる、やはり感染力が強いのではないかと思わせるところがございます。


 それで推定の感染経路、飲食店はこういうことでありますが、ここから入り込んで、それがこう広げていくという状況がありますので、やはり1つのポイントは、この飲食店のところにあると。これは有識者の方々もおっしゃっていますが、同じような状況ではないかなと思います。それが感染を広げていくわけでありますけども、それを何とか家庭内に入り込んだ先だとか、職場に入り込んだ先だとか、あるいは飲食店のところとか、そこを囲い込めるように今、積極的疫学調査やPCR検査を多用しているわけであります。


 ですから連日たくさんの検査をさせていただいておりまして、それに応じて陽性者も出てくると。それで一時的にはやはり鳥取方式の場合、陽性者の数がきゅうーっと膨らむように見えると思います。検査を比較的広くやるもんですから、どうしてもそうなるんですが、その効果として何とかこれ、横ばいから下に下げていくことが、これから何日も繰り返しながらできないかということで、関係職員が一生懸命やっているという状況であります。それで年代を見ますと、やはり60代、70代というところは2割ぐらいになってきておりますけれども、40代、50代、あるいは20代、30代という若い世代や、それから働き盛りの世代、こういうところが8割方を占めているというような状況であります。


 それでデルタ株とあと関連して、ちょっと皆様にも注視していただく必要があるかなと思いますが、この辺はまだ十分な整理ができていないところでありますけれども、ワクチン接種が、今、本県では高齢者進んでいます。特にこういう世代ですね、こういう世代では進んできているんですが、そのワクチン接種を2度接種された方でも、今回3例の感染例があります。これはデルタ株、いずれもデルタ株です。ですから、ワクチン接種を2回やったからといって、もう対策はしなくていいよということにはならないことを示しています。それが重症化するかどうかとなりますと、私どもとしてはワクチンの効果を期待したいというふうに思います。


 しかしながら、そこはまだ日がたっていかないとどうなるかまだ分からない、今フォローしているところであります。それから現在の病床の状況からいいますと、重症の方がお1人出られました。それから中等症の方も複数出られておられます。皆様に記者発表するときは無症状、軽症ということでありますが、やはりその後、症状が進んでいくということになります。本県は基本的には最初、プライマリーケア[初期診療]として全員入院していただくということで症状がおありの方、注意を要する方については特に例えば初期段階からレムデシビルを投与するなど、重症化にいかないように治療方針を取ってやっているところであります。


 ですから、私どもはちょっとそういう意味で特徴的な状況が見られると思います。それで現在のステージ判定のほうからいきますと、例えば使用病床の占有率、それから新規の陽性者数、それから療養者数、こうしたところは今ステージ3の数字になってきていると考えておりますが、実は入院のほうは、入院率というのが極めてうちは高い県でありまして、ここのところの調整をしていくことをあえて少し遅らせてやってきていますので、今後そこの調整をしていくと若干そこの数字が変わってくることであるとか、それから新規の陽性者についても、多分検査が多いですので、若干多めに出ているというところはあると思います。


 あと、国全体でよく注目される重症化した患者さんの重症ベッドの占有率につきましては、現在1床でありますので、極小でありまして大都市部の重症者の占有率と極端に違うというところがあります。ですからちょっと特殊なところでありますけど、現在はステージ2にあってそこからステージ3にほぼ近づきつつあるというような段階ではないかと、非常に警戒心を持って見ております。それで大事なのは、やはり患者さんの命を守っていくこと、そういう意味で適切な治療ができる体制というのは確保しながら、この患者さんが増えていく、陽性者が増えていくところをどう乗り切るかということでございますし、また、感染者の数を減らすためには、住民の皆様に接触の機会をできるだけ減らしていただいて、それから基本的な予防習慣というのをしっかりやっていただく。


 また、短期的にまずは勝負をかけようということではありますが、お店にも御協力をいただいて[営業]時[間]短[縮]ということを初めて導入をする。その中でお店側のほうでもぜひPCR検査をその間受けていただくとか、それからお店のおもてなしの仕方ですね、お店のつくり方、衛生体制など、それを再考する機会にも、ぜひしていただきたいというふうに思います。みんなが安心して街に帰ってくれる状態をつくっていくこと。これを力を合わせてやっていかないといけない段階でありまして、まだ峠には至っていない。上に行くか、下に行くか非常に厳しい状況であります。





4 鳥取県西部地区の感染拡大状況  

●知事

 それをちょっと模式的に見ていただきますとこういうことなんですが、この飲食店に入ってくるいろんなルートがあるということは、ちょっと捨象しておりますけれども、県内のイメージ複数の店舗でこういうような状態が見られます。それで、それがお店によってはデルタ株であったり、アルファ株であったり、それで、これの連鎖してくるところもアルファ株があったり、デルタ株があったりということであります。


 それで、非常に奇妙な感じもするんですけども、本当に米子市の繁華街のある一角のところでは、お店ごとにアルファ株とデルタ株が入れ替わっているというような感じもあります。ですから、2つのウイルスの攻撃を局所的に今、受けている状態かと思っております。非常にそういう意味で特殊な状況が鳥取県の米子[市]の中で生まれているのかなと懸念をしていまして、そういうのをこの1週間ぐらい分析を進めていきますと見えてきた状況がございます。


 それで、感染拡大した場面をちょっと拾ってみますと飲食の場面での密集状態、あるいは長時間にわたって、にぎやかに皆さんで飲食をされる、それから勤務の中でもやはり飛沫感染対策ですね、換気ですとか、パーティションですとか、それから席と席の間の距離ですとか、そうしたものをしっかり取っておられるかどうか、それから家庭内での感染、これ非常に多くなっています。デルタ株は特に顕著で、家庭内の構成員の皆さんが全部感染してしまうというような、痛烈なそういう状況のものもございます。それで、これもやはり大皿から取り分けるものを控えるとか、それから歯磨きをそれぞれ個人別に分けるとか、タオルであるとか、消毒である、そういうこと家庭内でできますので、こういうことも御協力をいただき、特に重症化しやすい方がいらっしゃる場合には、命を守るためにも今のシーズンを念入りにやっていただいたほうがいいということで御理解いただきたいと思います。


 それで、これ最近クラスターになったり、あるいはクラスターの一歩手前の集団的な感染を起こしているところ、そうしたところのちょっとイメージでありますけども、やっぱり席が近い、1メートル程度も開けておくような、最低限でありますが、若干これ、そういうようになっていないとか、それからテーブルの間が狭いとか、パーティションが見られないとか、いろいろとそういうケースも典型的には見られるように思います。ぜひ、そういう意味でお店もそうですし、それぞれの御家庭や職場でも御協力をいただき、見直せる行事は見直していただき、人が集まる機会というのを減らすこと、これをしばらくの間は御協力をいただきたい、西部では今、特別警報という、そういう状態になっているということであります。





5 入院調整の強化 

●知事

 

 これで、今、陽性者が増えてきておりまして、このたび病床確保のフェーズ、これ1、2、3と状況に応じて上げていくものでありますが、最終段階、もっとも病床を増やしていく段階、協力病院を最多とする段階のフェーズ3に引き上げたいと思います。これは西部に限らず、東部、中部でもお願いを申し上げていこうと。と申しますのも、圏域を超えた入院や搬送調整を、今までは全部西部圏域の中でやっておりましたけれども、それを進めていく段階に入ったと思っております。私ども、もう1年も前に、皆様に御説明申し上げましたトリアージセンター(発熱外来)というのを東中西[部]でつくりまして、それで、重症患者、あるいはこの患者はこちらというふうな取り分けをしていく、それから圏域間での調整を図るというようなことを想定をさせていただきました。


 これを今、西部が1つのキーになりますが、東部等のトリアージセンターとも協力をしながら受入れを圏域を越えても入院搬送調整っていうことを考えていこうと、今、保健所当局とも話をしております。それから重症患者の要配慮患者の受入れ、これについては得意な医療機関ということもありますので、そういうのに長けた医療機関への移動、こういうような患者に即した圏域を越えた移動ということも考えられると思っております。それから保健所の支援体制でありますけれども、昨日鳥取大学と協定を結びまして、公衆衛生について県行政にも協力していただくという協定が昨日署名に至りました。早速ではありますけども、その公衆衛生の藤井先生に、鳥取県の米子保健所のほうに、この入院調整のお手伝いとして来ていただこうと、そして、辣腕を発揮していただこうということを今、調整をさせていただいております。


 また、在宅療養、これもこれから考えていこうと、例えば御家族でみんなかかるというパターンがありますね。それで、そういうパターンの場合は小さなお子様まで一緒にかかります。それで、病院でずっといるのも1つの手なんですけども、むしろ衛生環境を整えながら注意をし合って、症状がさほどでなければ、在宅で療養するという選択肢もあるだろうと。それで、その場合に保健師が在宅療養、これ本庁の職員も含めてやっていこうと。それで、こういうことで垣根を越えて東、中、西〔部〕も一体となった対応に切り替えていく必要があるだろうということです。





6 鳥取県西部地区における医療提供体制の強化 

●知事

 それで西部地区の入院医療機関、即応病床でありますが、これ即応病床、7医療機関137床、8床増やしまして今日から運用しております。そしてフェーズ3に持っていこうということを西部ももちろんやっていくわけであります。それから病状の安定された入院患者さんにつきましては、新しい陽性者が入院の治療を早めに受けていただけるように、大都市の渋滞を起こさないように、そういう意味ではふだんですとずっと入院したまんまでも置いておいていいかもしれませんが、宿泊療養とか、在宅療養に適する方については、そちらのほうに移行していただくということを始めたところでありまして、現在、西部では9名の方がこちらの在宅療養のほうに動かれました。


 それで、ここには看護師さんがチームを組んで24時間サポートをして、お医者さん、これ西部医師会の御協力をいただいて、毎日オンライン診療を行うという体制に移行させていただこうと。これ西部医師会の御理解を今得ているところであります。それから在宅療養につきましても先ほど申しましたいろんなケースがありまして、宿泊療養よりも例えば御家庭で、家庭環境の中でという方もいらっしゃいます。それで在宅療養のほうへ移行されるということを始めました。こちらのほうには訪問看護師が伺って健康サポートをしたり、それからオンライン診療についてその西部医師会と調整をさせていただいているということであります。いずれにいたしましても、入院から外れたとしても引き続き適正なメディカルケアが得られるように、本県としては工夫をしていきたいというふうに思います。






7 飲食店への営業時間短縮要請期間開始 

●知事

 先ほど、冒頭申し上げましたとおり、本日から飲食店への営業時間の短縮要請、お願いを申し上げたいと思います。そちらのほうには2万5,000円~7万5,000円、さらには大企業さんの場合は、最大20万円までの1日当たりの支援協力金を出させていただくことでございまして、今、米子市と一緒になりまして、巡回しながら呼びかけをさせていただいたところであります。


 そのちょっと状況がこれでありますけども、協力していただけるというところが77%、130店舗ございまして、協力を検討するとその場でおっしゃっていただいたところが22%、37店舗、また予約が入ってるなどで対応が困難というようなところが2店舗ございました。いずれにいたしましても、できるだけ多くの事業所の皆様に御協力をいただけるよう、私どもとしても丁寧に呼びかけをさせていただきたいというふうに思います。それから要請期間中ですね、これについては見回り活動といいますか、呼びかけ活動を、継続をしてやってまいりたいと思います。





8 #WeLove山陰キャンペーンの新規受付の停止 

●知事

 また、昨日、島根県の丸山[達也]知事とも電話で協議をさせていただき、ステージ3にいずれ入ってくる危険が出てきていると。ステージ3に入ると、さらに強い措置を我々としても判断していかなければならないわけでありますが、〔#〕WeLove山陰キャンペーンというのを両県共同でやっております。それで、これにつきまして停止をかけるというか、これキャンセル、キャンセルじゃなくて新規受付ですね、ここに書いてあります。新規受付を停止をするということ、ちょっと紛らわしいですけども、キャンペーンではなくて新規の予約を停止をするという意味です。それで、その新規の予約を停止することからまず始めようと。それでちょっと宿のほうとも状況を説明して協議をさせていただいているんですが、すぐに例えば停止ということも難しい、感染停止とかも難しいもんですから、予約の停止、新規受付停止を始めようということであります。


 それでシステム上の問題などがお宿のほうでもいろいろとおありだということもございまして、来週月曜日の午前0時から当面の間、新規の受付は停止をさせていただくと。これ西部に限りません。東部、中部の皆様にも御協力をいただきたいと思います。やはり人が東部、中部、西部の間で動くということをある程度抑制していかなきゃいけないということがありますし、これ実は全国的な制度に連関していまして、ステージ3になりましたら停止をするというようになっております。これちょっと紛らわしいので後でちょっと直しますが、新規受付をこの鳥取県民の皆さんの両県の利用、それから島根県の皆様が鳥取県のお宿などを利用すると。これについては新規受付を来週月曜日から当面停止をいたします。それで、全てのこのキャンペーン対象者、対象施設ということでありまして、これはこの連休期間中もキャンペーン、ホームページなどで周知を図っていきたいと思います。


 そして、今後感染が深刻化して、これはもうステージ3相当の措置が必要だということに見込まれる場合には、あらかじめそれを判断して、その4日後から既に予約が入った分も含めまして、キャンペーンの補助金自体の支払いを中止します。2段階で今、考えているところですね。それで、この予約分についてこのキャンペーンの補助制度を適用しないというこの下の段階になった場合には、キャンセル料がお客様に発生する場合には、それはこのキャンペーンの中で負担させていただき、キャンセル料がかからないように、そこは措置をさせていただきたいと思います。今後こういうふうに感染状況によって先に進むことを予想しておかなければならない時期に入ってきていると考えておりますので、御注意をいただきたいというふうに思います。





9 連休中のデルタ株対策緊急体制 

●知事

 それから連休中のデルタ株体制でございますけれども、受診相談センターや接触者等相談センター、これは開けておりますので、ぜひ調子が悪いなというときには御連絡を賜わりたいと思いますし、最寄りのかかりつけのお医者さんでも十分に御対応いただけると思います。それから臨時のPCR検査のセンター、これも立ち上げまして、米子市の中に追加設置をして、本庁からも明日から1日8名、その体制支援を行う、こういうことで西部のほうに力を集中していきたいと思います。それで、また、[営業]時[間]短[縮]要請の対応につきましても、それからクラスター対策特命チーム、それから保健所支援、これらも鳥取市にある本庁からも人を派遣するなどしまして、体制強化を図ってまいりたいと思います。


 言わばここに重点を置いた当面の県政運営をせざるを得ない状態になったと思います。したがいまして、西部だけでなかなか処理できないというふうに認識をして、しっかりと今、抑え込む努力のほうに注力をしたいと思います。





 10 新型コロナ感染急拡大下における安全安心な大会等の運営に向けた県の支援 

●知事

 それから冒頭申し上げました今回の[高校野球のような]ケースというようなことがあり、それで、別に野球に限らず運動部だとか、文化部だとかで様々な大会があって、生徒さんたちにとっては、かけがえのない機会ということがあります。それで、それが不幸にして感染が起こることはやむを得ないし、あり得ると思わなければなりません。ですから、その運営自体も柔軟さを求められる、そういう、今、特別な時期だと思います。それで、今回そういう意味で高[校]野[球]連[盟]は最終的にはそういう柔軟な選択をしていただいたこと、感謝を申し上げたいと思います。それで、その環境をやっぱり整えなければなりませんので、例えば関係者に感染の疑いが判明したときに、PCR検査を例えば学校のほうで実施をする経費、あるいは大会主催者で実施をする経費と、こういうものを支援しようとか、それから接触機会を減らすための様々な動線の配慮だとか、期間延長などに伴う追加費用だとか、こういうものは新型コロナの感染対策として応援をしていこうと。それによりまして、こういう活躍の機会、それと感染の抑制との調和を図っていけないだろうか。こういう支援制度をスタートさせていただきたいと思っております。






11 コロナに負けるな、夏休み子ども応援プロジェクト 

●知事

 また、子どもたちにとりましては、なかなか行事はなくなるし、いろいろとこの夏休みの過ごし方、悩ましいというか、期待通りでないということがあろうかと思います。せめて、やはりそういう中でも、特に孤立しがちな子どもたちなども居場所があるようにということで、私どもこども食堂の支援などやっておりますが、併せまして、県としても県有施設を学びの場として提供する活動だとか、それから図書館等も含めて遊びの場というのも、これも積極的に提供していこうと。その際には、換気だとか、消毒だとか、距離だとか、体温だとか、こういうような感染対策をやった空間を私どもとしても提供させていただいて、そうした子どもたちの夏休みの過ごし方の応援、今のこの感染状況の中でもできる応援ということをしてはどうだろうかと思います。ただ、今、西部の状況がありますので、東部・中部で当面こうした対応を取らせていただきたいと考えております。





12 夏休み・お盆を迎えるにあたって 

●知事

 夏休みやお盆というシーズンにいよいよなってきました。明日から4連休ということであり、夏休み本番に入ります。ただ、帰省など県外との往来はできるだけ控えていただく。今年はわざわざ東京〔都〕から帰ってこんでも、声を聞かしてもらったらええと、そういうような対応、それは残念ですけども、必要かもしれない貴重なお志だと思います。電話等あるいはリモートで、心を届けて絆を結び合うと、そういうこともお考えいただきたいということです。


 それから、会食につきましては密を回避したり、換気をしたり、それから、できるだけふだん一緒にいる人と大人数で大騒ぎすることなく、マスクもしっかりとつけたり外したりということを考えていただきたいと、デルタ株でもやはりこうしたことは一定程度有効ですし、こういう換気だとか密の回避、こういうものを従来以上に徹底するぐらいが求められると思います。それから、東京オリンピックはふだんいる人と一緒にテレビで応援をしていただく、あるいは家庭や職場でもマスク、手洗い、換気、消毒、そうした基礎的な予防習慣というのは親しい中でもやっていく必要があります。


 また、大切なのは、デルタ株は特に風邪の症状に近いものですから、見過ごされがちであります。それで、すぐに検査、これ、体制とっていますので、検査に臨んでいただきたいと思います。それで、ワクチン接種後も感染予防、これを、徹底をしていただきたいというように思います。先ほど申しましたように、2回接種でも3例、本県で感染例があります。こういうような事実がありますので、御検討をいただきたいと思います。





13 7月7日からの豪雨災害への対応 

●知事


 豪雨災害につきましては、今、被害状況の取りまとめ、ある程度目途が立ってきましたけれども、農林関係で36億5,000万[円]、それから公共施設被害、これで23億円という被害状況でありまして、まだこれからも判明して(額が)乗っかってくるかと思います。週を追ってこれ、被害額が増えているのは判明してくることに伴うものであります。実は農林被害の36億5,000万[円]は平成30年の7月豪雨を超える農林被害額となりました。ですから、今回は極めて甚大な被害が生じた梅雨の豪雨となりました。今日、赤澤[亮正内閣府]副大臣がお見えになられまして、県内視察をしていただき、私ども首長やあるいは議会関係者、関係のほうから要望活動もさせていただくことにいたしております。






14 東京オリンピック・パラリンピックに向けて 

●知事


  いよいよ23日開幕ということになります東京オリパラということでございます。これにつきましてはパラリンピックの聖火リレーをそろそろ考えなければいけませんが、こうした本県の感染状況がございますので、思い切って簡素化をやっぱりする必要があるだろうというふうに考えております。

 具体的には来週[東京2020オリンピック聖火リレー鳥取県]実行委員会を27日に開催をしまして、皆さんと議論をして決めていきたいと思うんですが、例えば、本来であれば市町村やあるいはいろんな障がい者施設などに行って、にぎやかしくこの聖火フェスティバルというものをやるものでありますけれども、今年はこうした感染状況もございますので、そのパラリンピックの精神、これをみんなで確認しあえる、そういうことを基本にしまして、お祭り的な要素はできるだけ控えさせていただこうと、採火は砂丘の火と大山の火ということで、8月12日に採火をし、それから、12日~16日までこのお盆の期間、各市町村での聖火ビジットということをやりますが、ただ、大きなイベントをやったり、集客行事をするということは控えていこうと、最小限の集まりとさせていただいてはどうかと思います。

 そして、県内を回った火を集めまして、東京〔都〕のほうへ向かう出立式を倉吉〔市〕のほうで行う、こういうシンプルな会として今回、聖火フェスティバルを最終的には検討をさせていただきたいと思っております。これ、現下の感染状況によるものでございまして、御理解を賜りたいと思います。また、昨晩、8時頃かな、フランスの代表団が、フランスのスポーツクライミングチームが入ってきました。私どもも非常に心配というか、気をもんでおりましたけれども、その後8名のフランスチームは全員陰性であるということが空港の検疫で分かりました。それで、その後、夜ではありますけども、鳥取県の倉吉を目指してバスで入ってこられるということになりました。

 このチームには[ミケルとバッサ]マウェム兄弟とか、あるいはこの倉吉と割りと一つの絆を結んでくださったシルヴァン[シャペル]コーチとか、倉吉の皆さんにはなじみの深い方々も今回選手となり、あるいはコーチとなり、関係者となって入ってこられることになります。ただ、感染対策は徹底しようと、そういうことで倉吉のほうを中心にしまして、今、県も協力して対策をとりながらやっています。ただ、唯一25日の日にこのクライミングのユースの選手がこの見学をするという機会は遠隔、ちゃんと遠いリモートになりますけども、遠くから見るような形にはなりますが、そういう機会はつくって、このときに選手との唯一の交流の場というのを倉吉としても設けていこうと、今、話し合っているところであります。

 また、キャンプを中止されましたジャマイカでありますが、オンラインでの壮行会を行うということで、ジャマイカ大使館にも協力をしていただき、選手村と鳥取市のホテルモナークを結んで、エールを届けるようなことをやろうと。これは29日の日に、今、予定をしているところであります。






15 照ノ富士関 横綱昇進おめでとう!鳥取県から琴櫻以来48年ぶり 鳥取城北高校出身初 

●知事


 それから朗報が入りましたのは、照ノ富士関であります。横綱に昇進をされるということで、琴櫻[傑將]新横綱以来48年ぶり、半世紀ぶりの快挙でありますし、鳥取城北高校では初の横綱ということになります。令和に入りましても、最初の横綱誕生でございます。ぜひ角界の時代を変える照ノ富士時代をつくっていただくほどの力士として、これから御活躍があればと第2のふるさと鳥取から応援をさせていただきたいと思います。

 今日、県民の祝意を届けようと江東区のほうのお部屋のほうに星空舞ですね、いっぱい星を取ってくださいと。それから強力という(贈るには)都合のいいお酒があるもんですから、この力が強いお酒というのもお届けをして、それでお祝いをさせていただきたいと思います。本日から県庁のほうでもこの照ノ富士の横綱昇進、これから口上があると思いますが、それを楽しみにさせていただき、昼に掲出をさせていただきたいと思います。





16 「ふるさと来LOVEとっとり」メンバーズカード 

●知事


 今日から募集ということになります、ふるさと来LOVE(くらぶ)とっとりというのがスタートすることになります。これメンバーズカードなんですが、こういうメンバーズカードというのを持っていただいて、例えば鳥取県の情報雑誌とっとりNOWとか、それからトットリパス(トリパス)というのは年に2回出ますが、こうしたものなどお届けをさせていただいたり、あるいは様々、この中に実は優待が入っていますから、そういうものが使えたり、それからワーケーションだとか副業などの情報提供をしたり、飛行機代の支援などの特典がついてきます。いわば関係人口でありまして、移住定住そのものでなくても、鳥取との深い関わりを持ちたい鳥取ファンですという方を、お迎えをするメンバーズカードを今日からスタートさせていただくこととなりました。






17 熱中症に注意 

●知事


 向こう1週間ぐらいは、この熱波が続くというふうに言われています。急にやはり熱中症の搬送者も増えてきております。ですから、マスクは距離が離れたところでは取ることは可能ですので、そうしたことをされるとか、あるいは農作業中誰もいなければマスクを外しても結構ですし、家の中でも、暑いのでクーラーは贅沢と思わず使っていただくということなど、こうした注意をぜひ、しながら、よい夏休みのスタートをしていただければというふうに思います。






18 本県ゆかりの選手のオリンピックでの活躍期待

●知事


 いよいよ本県出身の6選手、これから活躍をするということになります。冨田[千愛]選手、あるいは中口[遥]選手、入江[聖奈]選手、武良[竜也]選手、この4名につきましては24日に最初の試合、戦いがあります。さらに来週に入りますと瀬川[和正]選手や三上[紗也可]選手、こちらのほうもいよいよオリンピックの晴れの舞台に登場してきます。ぜひ親しい人と家から応援をする、そういうスタイルでこのオリンピック[は]鳥取の代表選手を皆さんで盛り上げていただければと思います。私からは以上です。






19 高校野球夏の鳥取大会 米子松蔭高校と境高校の再試合 

○時事通信 竹原伸 記者

 はい。それでは質問に入ります。報道機関名とお名前を名乗った上で御質問をお願いいたします。それではお願いします。


○NHK 小山晋士 記者

 NHKの小山です。先ほど野球部の米子松蔭の件です。まさに今、試合が始まってると思いますが、先ほども知事触れましたが、今回どたばたという表現も先ほど使われましたが、今回の高野連の対応、あり方で、一番何が問題だったとお考えでしょうか。よろしくお願いします。


●知事

 これはちょっと世情いろいろ言われていますけれども、マニュアルとか考え方は多分一定のものはかけていたんじゃないかと思うんですね、問題はスケジュールがあったかもしれません。それはまた今回の大会が終わった後、[鳥取県]高[等学校]野[球]連[盟]のほうでまた総括をしていただきたいと思いますし、それに必要なやはり地域としての応援が必要だということであれば、応援をさせていただければと思います。実は高野連のガイドラインと言われるもので、今回急にクローズアップされましたが、それにはやはり出場を、辞退をすることによって、やはり[新型コロナウイルス]感染者が出た場合の対応がございますけども、ただし書がつけてあるんですね、それでそのただし書は、それは保健所の調査を踏まえ、踏まえなんです。保健所の調査を踏まえ、専門家の意見を聞いて出場させることができますと。こう書いてあるんです。問題はこの解釈なんだと思うんですね。それで、これをどういうふうに適用していくか。それで、保健所の調査を踏まえということであって、保健所が別に判断するわけではないんですね。これちょっと一部で誤解されたような意見も出されたように思いますけれども、保健所のほうで、例えばいろんな調査をしますので、それが学校側なり、大会側なりの判断の指標になるでしょうと。

 それで、こういうことを我々実は夜を徹して積極的に調整させていただいたところなんですけども、夜中に分かりまして、翌日の8時10分が締切りということだったんですね。それで、先ほど申しましたように、実はまた陽性者が出て、それで、同じことを繰り返すまいと、それで、ちょっと長崎[成輝米子松陰高等学校]校長先生にも電話をさせていただいたり、いろいろと調整をさせていただいた上で、昨日はPCR検査をしっかりと野球部の選手にさせていただきました、1日ありましたから。しかし、夜に分かって翌朝の8時10分というのは対応のしようがございません。

 それで、学校側は、私もこれ新聞記事で読んだだけでよく分からないんですけども、抗原定性検査をされたということです。それで、これ抗原定性検査は専門的なお話を申し上げると、かなりウイルス量が上がってないと反応しません。したがいまして、陽性かどうかの判定を最終的にするのには不向きでありまして、どちらかというと一定の荒っぽいスクリーニングをする、あるいは自分の行動の目安にするというような使い方だろうと思います。有効性はないわけではありませんが、それを持って保健所で、もうこの人たち大丈夫だよと言えるかっていうと、そういう状態には実はならなかったんですね。

 それで、学校側のほうでは保健所と何らかのやり取りをしたそうですけども、保健所でそういう言質を取ろうとされたのかよく分かりませんが、そこはさすがにできないことで、PCR検査をやれっていうんだったらそれはやるんですけど、そういう時間がない。そこで8時10分が来てしまう。それで辞退されたという流れだったわけですね。

 ですから、恐らく1つはスケジューリングで処理できたのかもしれません。いろいろと今後総括していただければ良いと思いますし、我々もそういう見直しには、我々がすべきことは協力をしていきたいと思います。現にこのたび2回目の陽性が出たときも、私どもは臨機応変に対応させていただき、今日の無事出場に至ったわけでありますので、そういうことは地域としてはやらせていただきたい。また、こういうように、そのための補助制度などもつくって関係者も動きやすいような、そういうことは最低限させていただこうというふうに考えております。そこのところで、もし仮にその一定の融通があれば、場合によっては勝敗の判定をその場でやらなくても済んだのかもしれません。今回、勝敗の判定をしてしまったもんで、それで、なかなか話が展開しにくくなったというような面はあったと思います。


○NHK 小山晋士 記者

 すいません。一方で、それに関連してなんですけど、今回様々な政治家、米子市長もそうですし、官邸、また自民党の議員、様々相当いろんな発言をしています。政治家の発言は自由であるべきなんですが、こういった一高野連の大会について申すことはいかがでしょうか。一昨日も一応米子の市との会談でありましたが。


●知事

 例えばワールドカップなんかでもそうでありますけど、微妙な判定があったときに覆せとか、必ず起きます。それで、そのときやっぱり主催者側がやはり判定権持っているっていうことは、それは残念ながらかもしれませんが、尊重しなければいけない面があると思います。今回ちょっとややこしかったのは、やはりその勝敗の判定をしてしまったということですね。それで、不戦勝、不戦敗とはいえ、勝負を一旦決めるという、そういう大会としての行為があったわけであります。それで、それをひっくり返すというのは、やはりその大会の独立性、それからその機関の独立性にも関わるところであります。

 評論家的にいろいろとそれについて良かったの、悪かったのということを言われるということはスポーツの世界で幾らもあることですから、例えば判定がどうだということで様々な議論が沸くわけで、それはそれでいいと思うんですけれども、ただ、権力者が何とかしろという発言がちょっとネットに出たのは、私としては従いにくいとこだったですね。やっぱり権力があるから、政治家だから、その結論を変えさせろと、勝負をひっくり返せというのは、さすがにそこはできない、その辺はやはり政治の側で自重すべき範囲というのは一定程度あるんではないかなと思います。もちろんファンとしていろんな発言をされることはあっていいと思いますし、できればこうあってほしいなっていうことはあるかもしれませんが、今回は何かその権限を持っていそうな政治家にどんどん意見を寄せてひっくり返してくれと、こういう運動の様相を呈しましたけれど、決してスポーツの世界では健全な状況ではないのではないかと思います。

 ただ、みんな善意でやっていることですから、一概に頭から否定するつもりはありませんが、やはり我々はそういう冷静さを持って、これからオリンピックなども始まりますけれども、スポーツと向き合っていくべきではないかと思います。






20 鳥取県高等学校野球連盟等ガイドラインの見直し 

○毎日新聞 平川哲也 記者

 毎日新聞の平川です。米子松蔭に関連してガイドラインのお話が出ましたので、高野連さんが、ガイドラインは県教委の部活動のガイドラインに準じて作ったというふうにおっしゃっているんですが、知事ですので、教育委員会には権限が及ばない、圧力がかけられない場所だと思いますけれど、例えば県が催し物に対してやっているガイドラインを、今回のことを受けて少し考え直そうだとか、そういったお考えはございますでしょうか。


●知事

 それについては不断の見直しは必要だと思います。県教[育]委[員会]のガイドライン、先ほど申しましたようにガイドライン自体は、実はただし書きがつけてあって、保健所の調査を踏まえ、専門家の意見を聞いて出場させることできますよと、感染が発生してもですね。そういうふうにもともと書いてありますから、全部何かこう感染が出たらその学校出られないよ、しかも辞退させるよというふうには実は書いてないんですよね。その辺ちょっとネット社会の理解と現実の差が若干あると思います。ですから、そのガイドラインのどこが不都合なのかっていうのをよくこれから検証されればいいと思うんですが、少なくともそのスケジューリングなどの柔軟性というのがそれと組み合わさっていくことがあったほうがよかったのかもしれないとは思います。ただ、私の権限外のことでありますので、ぜひ今後の議論の中でよく熟慮していただければと思います。


○毎日新聞 平川哲也 記者

 ありがとうございました。





21 高校野球大会運営への県の支援、#WeLove山陰キャンペーンの新規受付の停止、7月豪雨被害拡大の原因 

○日本海新聞 竹久祐樹 記者

 日本海新聞の竹久と申します。ちょっと何点か伺います。まず、高野連の関係、米子松蔭高校の関係ですが、県の支援、今回設けられたということですが、これまず、どういった予算措置を、予算どこの部分を使われるのかっていうのをお伺いしたいと思います。それからWeLove山陰キャンペーンの新規予約受付停止についてなんですが、鳥取県については山陰両県施設の割引利用を停止するということですが、島根県については鳥取県内施設の割引利用についてのみということになっています。これ隣の知事とお話をされる中で、島根も感染者今にわかに増えている感じはありますが、この島根県は島根県の利用については対象としなかった理由について何か向こうの知事言われていたのか、鳥取県についてのみを対象としている理由っていうのをちょっと教えていただければと思います。

 それから豪雨についてなんですけれど、農業被害、平成30年の7月豪雨を超える被害が出ているということですが、これはここまで被害が膨らんだ理由は何があるのかっていうのを教えていただければと思います。


●知事

 [#]WeLove山陰キャンペーンにつきましては、昨日ちょっと私のほうで電話をしましたのは、やはりこのままだと[新型コロナウイルス感染状況]ステージ3に上がっていくというふうに判断せざるを得なくなるのではないか。それで、これは両県の共同事業でありますので、合意を取りながら変更なら変更していかなければいけません。それで、ちょっと意見のやり取りをさせていただいたわけでありますけれども、鳥取県のほうとしては一旦これ、要は今のレベルを下げていく、キャンペーンのレベルをですね、最終的には完全停止ということもありますが、それで、意見交換をする中で、まずはやっぱり新規受付を停止するということから速やかにかかるべきではないだろうか、その後、また感染状況を見て停止ということを考えようということが1つ。それから、今、感染状況が悪化している状況は、私は鳥取県内のほうが顕著だと思っております。それで[鳥取県]西部地区だけっていうことにならないんですね。これ旅行なので、東部、中部と西部との行き来もありますから、ですから全県的に対応しなければいけない。そういう意味で鳥取[県]側のほうは全員においてこの県内の旅行ということを、キャンペーンを新規受付停止すると。ただ、島根県に行かれるということもやはり同じ考え方であれば鳥取県側としてはやっぱり停止すべきだろうと思いますし、それで、実は島根県側で鳥取県民にそういうようなキャンペーンの特典を与えているのは島根県の予算でやっているんです。それで、そこは向こうの丸山[達也島根県]知事のほうで、じゃあ、そこはそうした同様措置を取りましょうということにしていただきました。ただ、議論としては島根県内の感染状況の話には実は及んでませんで、そのときはまた実は島根県が[新規陽性者]13人ですか、何か昨日出たあれの状況は、実は分かってないです、私。それで、そういうことで、[新規陽性者]17人ですかね、昨日。その状況分かってなくて電話していますので、それで、丸山知事のほうでは、そこは当面は島根県内の、島根県民のキャンペーンというような方向性でしょうかねと、こういうようなお話でした。そういうようなやり取りをさせていただいて、その後事務的に整理をさせていただいたというのが実状あります。

 また、災害について広がった要因というは、雨量が多かったです。これは[平成]30年7月豪雨以上にいわゆるトータル雨量が多いですから、しかもその降り方がいろんなバリエーションがありまして、西部に割と集中的に降った日があったり、それから中部に集中的に降った日があったり、そうするとそこで例えば冠水する被害が生じます。ため池が決壊するというような甚大な影響が出たりする。それは、雨雲の動きが日によって違うということになりまして、ですからある意味満遍なく東中西[部]を襲ったという形でした。

 それで30年7月豪雨のときは智頭町とか一定の地域が割と中心的な被害を受けました。ですから、そういう意味で被害額が30年7月豪雨を超えたということにつながったのかなというふうに思います。あと何でしたっけ、あと、


○日本海新聞 竹久祐樹 記者

 大会運営経費の支援について。


●知事

 そうですね、大会運営経費のこの事業につきましては、これはデルタ株やあるいはアルファ株など特定変異種、特定変異の株対策として、様々な感染対策をやる経費であります。それを5,000万[円]実は予算取っていまして、その感染対策として執行させていただこうということであります。つまり大会を契機として感染拡大につなげないようにしていくと、そういう意味での大会を支援するということであります。

 




22 鳥取県高等学校野球連盟等ガイドラインの見直し 

○日本海新聞 濱田匡史 記者

 すいません。日本海新聞濱田です。知事、すいません。ちょっと話を戻してしまって恐縮なんですけども、米子松蔭の今回の一連の騒動というか、大会の一時辞退を巡ってなんですけども、先ほど知事もその話の中で、ガイドライン、これ県教委のガイドラインがベースになって高校のほうも私立ですから順次でつくっていって、県高野連のほうも同じようなつくりだったので、ただし書の部分、ちゃんと救済策が設けてあったと思うんです。それで、今回の保健所の動きなんかも取材をしてお話を聞いている限りでは、できる限りのことをやったと僕は思っていますし、それぞれがルールにのっとって尽力した結果、ちょっとそごがあってしまったのではないかなと思うんですけど、さっき知事も言われましたガイドラインがあってちゃんと救済策も設けてあったんだけど、夜中に分かって次の日朝、8時10分が締め切りということで対応のしょうがなかったという意味でいくと、そのガイドラインのつくり自体に時間的な大会期間中に部員ではなくて、その学校関係者が出てしまったというようなイレギュラーなときに、対応する時間という、何かちょっと取れなかったというところはあったと思うんですね、そこが強いて言うなら1つ問題だったかなと思うんですけど。ただ、これ想定外のことですので、それを責めるわけではなくて、今後のガイドラインの見直しのときに、知事ではなくて新型コロナ対策本部長としたときに、多分ガイドラインの指示なんかもされたと思うんですけど、ないと思うんですけど、そんなに同じようなケースは。やっぱり見直しというのは絶対必要だなと思っていますし、この夏、秋以降も大会が続くのであれば、先の見直しが必要かなと思うんですけど、そこについてちょっとお考えをお聞かせください。


●知事

 先ほども申しましたように、一定の点検が必要だろうと思います。まずはちょっと今、[高校野球]大会が進行中でありますから、まだこれから何が起こるか分からない。本当に毎日もう肝を冷やすことが多いですけど、ちょっと終わったとこで、じゃあ、何が、大会関係者が多分いろいろと思いがあると思うんですね、そういうところの重い総括をさせていただき、教育委員会は教育委員会で実は基本的にこれ学校行事を念頭に置いているんですけども、こういう学校行事のような場合、例えば毎年やっていて成年の皆さんがされるような行事は、今年は見送ろうでいいかもしれませんが、学校行事の場合はこれしかないっていう大会にならざるを得ないことがあって、いろいろ事情はあるけども、やれるならやりたいと関係者が思われるところがありますので、何か特別なやっぱり支援なり、それからガイドラインの作り方なり、工夫はあり得るのではないかなというふうに思います。

 本県の場合も恐らくそこを考えてあったんだと、私もちょっと分かりません、高野連のガイドラインと教育委員会のガイドラインと称するもの。私、高野連のガイドラインしか見てないんですが、それを見る限りでは、これで運用すればできなくはないのになと思ったところがあります。ただ、そこと、あと、タイムスケジュールとが絡み合ったんだと思うんですね。それで、こういうことになってきたのかなと思いますので、その辺はまずは大会関係者のほうで御総括あるでしょうから、そうしたところをぜひ私どもとしても横展開、参考にさせていただきたいと思います。

 




23 飲食店への営業時間短縮要請に係るタクシー事業者等への支援 

○山陰中央新報 藤井俊行 記者

 山陰中央新報の藤井です。すみません。飲食店の[営業]時[間]短[縮]要請期間が始まりますけども、これに絡んで例えばタクシー業者とか、卸売業者さんとかも苦しい、支援してほしいなという声も出てきているんですけども、そこへの支援というのは現状あるものでされるのか、新たに何かという、何かその辺の考えはお聞かせできますか。


●知事

 まずは短期決戦的に一定の措置で今回、お願いをしようと考えております。大都市において、例えば酒の販売業者さん等のいろんな声がありますが、酒類の提供を禁止しているわけではないんですね。今後、私どももまん延防止[等]重点措置だとか、緊急事態宣言だとか、視野に入り得ると思っています。それで、そういうまん延防止や緊急事態宣言に入っていけば、それこそ酒類の提供ということを国のほうが要求していますので、そうしたことに対応する必要が現状とは違ってクローズアップされてくるかもしれませんが、今はその時間の問題でございまして、そういう意味でどういう影響があるかというのはちょっと、これやりながら見てみたいと思います。

 タクシーも同様でありまして、全体として、この夏の時期ですね、いろんなタクシーの需要もあるでしょうけど、恐らく観光の需要が全国的に冷え込んでくる方向になるとか、そちらのほうが多分大きいのではないかなと思います。いずれにしましても、その辺はフォローしながら追加の対策が必要であればやってまいりたいと思います。今、現状では、例えば新型コロナを克服するそういう特別応援金というものを、大体これ大方10億円ぐらい今、執行中で[令和3年度]9月いっぱいまで期限がございますので、こういうもので追加応援ということは当然あり得るかもしれませんし、それから、そのほかにも融資制度だとか、それから様々な補助制度をたくさん組んでいますので、そういうものを活用できるし、それは御紹介したいと思います。

 ただ、もちろんこれで終わりということではなくて、このようなことが仮に長引いてきますと、その影響は深刻化してこないとも限りません。そういう場合にはやはりそれ相応のまた、追加的な支援ということは検討し得ると思っていますが、現状ちょっとそこはフォローしていきたいと思います。
 





24 新型コロナ安心対策認証店への営業時間短縮要請 

○共同通信 遠矢直樹 記者

 共同通信の遠矢です。今のちょっとアイデアに関連してなんですけど、先ほど知事が飲食店での感染の拡大する要因として席が近いだとか、パーティションがないとかっていうお話をされていたかと思うんですが、県の認証店制度であれば、こういった条件クリアされていると思うんですけども、そういった場合でもやはり[営業]時[間]短[縮]の営業っていうのは必要になってくるのかどうか、どういうふうにお考えでしょうか。


●知事

 これについてはやはり人の接触を減らすということが1つございまして、今回の私どもの場合はエリア限定でかなり集中的な対策になっています。ですから、そういう意味ではお店全体にお願いをしようということであります。ただ、もし今後、例えばまん延防止[等重点措置]とか緊急事態宣言だとかっていうことになってきたときに[新型コロナ安心対策]認証店制度による一定の差をつけるかどうか、例えば酒類の提供制限というのが出てきた場合、そういう場合にどうかとか、こういう認証店制度を1つメルクマール[判断基準]にする可能性はあり得ると思いますが、今回はそこまでの必要はないのではないかと考えております。

 こういうようにそれぞれのお店で工夫はしているんですけど、パーティションは確かに置いてあるけど、何といいますか、飛沫感染対策まで使える状態にきちんと使用できてなかったんじゃないかなとか、そういうのは、実はうちの衛生担当が見に行って懸念をしているところであります。今回これ注意喚起という意味なんですが、いろいろとこういうお店づくりなどもやはりよく考えていただきたいと、そういう時期に入っているということであります。
 





25 新型コロナ感染者の状況 


○共同通信 遠矢直樹 記者

 すいません。もう1点いいですか。感染者の状況で年代別の20代、30代の割合が約4割超ということで、以前に比べると若者の感染者が増えているような印象を受けるんですが、その要因っていうか、どういった背景があるというふうに分析されていますか。


●知事

 これについては全国的な傾向だろうというふうに思います。活発に交流している世代が動き回ることで接触の数がそれだけ増えていれば仮に、今までは鳥取県デルタ株入り込んでいませんから、感染起きないんですけど、そうやって交流している活発な中にデルタ株が入ると、そのデルタ株が、感染力が強いものですから一気に広がると、そうすると交流の活発な世代がやはり感染の幅をこう広げるということになりやすいというようなことがあって、こうした傾向があるのかなというふうに思います。働き盛りも多いというのも同じようなことではないかと思いまして、これ実は全国的な傾向です。


○共同通信 遠矢直樹 記者

 高齢者も60代、70代が割合としては少ないほうになっていますけど、一定のワクチンの効果が見られているっていうふうには思えるんでしょうか。


●知事

 そこがちょっと先ほども分析の中で申し上げた、まだ、解明できてないところです。事実を申し上げれば、2回接種された方で、今、デルタ株では3例の感染例がありました。ただ、もともとワクチンは発症だとか、重症化を予防するという効果がよく確認されていまして、それが果たしてワクチンが効いているかどうかというのはこれから見なきゃいけないことですし、それから、曝露といいますが、ウイルスにさらされている、さらされ、例えば濃厚接触者など、大分ウイルスにさらされているけれども、ワクチンがあったので感染していなかったという例がどれほどあるかというのも検証しなければなりません。我々、今回出合ったケースの中では同じ家族がありまして、家族の中でやはり感染者が出てくるわけですけども、その中に医療従事者がおられて、それで、それはワクチンを打っていますからその方は感染しなかった、陰性だったということがあります。

 ですから、ひょっとすると、ワクチンが感染自体の予防効果もあるのかもしれないと。ただ、デルタ株は感染力が強いので、そういう中でも3例出たのかもしれないと。ですから、基本的にはある程度の効果はあるけれども、相手が強かったということなのかもしれない。その辺の分析は正直、今日現在、ちょっと我々素人なんで、できかねるところです。事実だけを申し上げるとそういうことで、1つのこのグループの中での感染例でワクチンがきちんと接種されていて、陰性だったというケースもありましたし、それから、世間にあまり注目されてませんけども、ワクチンを2回打ってもう大丈夫だというようなふうに思っておられるかもしれないけども、それでも感染した例もあったということであります。


○共同通信 遠矢直樹 記者

 ごめんなさい、1点確認だけなんですけど、その2回打って感染した方っていうのは一般的にワクチン2回打ってから2週間ほど経たないとその効果が十分に発揮されないというような話もありますけど、その感染した方というのは2週間以上経っておられたんでしょうか。


●知事

 そうですね、基本的にはその中和抗体ができている時期と認められます。これと対照的には、やはり1回接種しただけの方はもっと多いですね、感染例が。ですから、2回接種したことの意味は、本当はあるのかもしれません。ちょっとそこはまだよく分からないところです。
 




26 #WeLove山陰キャンペーンの新規受付の再開時期 

〇産経新聞 松田則章 記者

 産経新聞の松田です。WeLoveなんですけどね。当面の間、新規受付を停止するということですが、受付を再開する基準、それはどういうふうな状況になったら再開するというふうに考えておられるんでしょうか。


●知事

 これにつきましては、ステージ3に入るのではないかという状況が見えてきましたので、まずは新規受付を停止して、総量としては今以上に増やさないということでございます。ですから、明らかなステージ2、それでステージ1ということになってくれば、それは解除していくということになろうかと思いますが、今、ステージ2とステージ3のちょうど中間帯、それで指標は実は幾つもありまして、総合的に読まなきゃいけないんですが、うちなんか重症化の病床占有率がすごく低いですから、そういう意味では医療逼迫の度合いというのは大都会とちょっと質が違うところがあります。いろんなことを考慮して、今はまだステージ2だけどステージ3に足を踏み入れかけているかなというところだということです。それで、この状態が外れてくれば、また元に戻していくということになろうかと思います。
 

27 #WeLove山陰キャンペーンの今後の見通し 

○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者

 よろしいですか。TSK勝部です。それで、WeLove山陰の件、ちょっと続けて聞きますけれども、これたしか期限8月31日までだったような記憶していますけれども、この状況が改善されなければ、この新規予約受付中止、場合によっては即中止ということはあるかもしれませんけど、この状況が続けばもうそのまま終わってしまうという可能性もあるというふうに理解してよろしいでしょうか。


●知事

 これについては、要は感染の状況によって考え方をいろいろ変えていかなきゃいけないと思います。仮に感染が収まってくれば、同じようなキャンペーンをまたスタートすると。それを[令和3年]8月末までということに限らず9月に入っても検討し得ると思います。この辺は、観光宿泊関係事業者等の御意見を聞きながら柔軟にやっていきたいと思います。
 

28 #WeLove山陰キャンペーンの効果 

〇読売新聞 安恒勇気 記者

 読売新聞の安恒です。WeLoveキャンペーンのことについてなんですけれども、知事として今までWeLoveキャンペーンをやってきて一定の効果はあったと見ておられるんですか。


●知事

 これについては宿泊関係や観光関係の皆さんからは、実は大変御評価をいただいております。他地域からのお客様がやはりどうしても足が途絶えがちの中で、地元の方々が意外にも想定外に利用されているということで、需要創造の喚起としての効果はあったと思います。だからこそ、ちょっと根強い、要望も強いところでありますが、ちょっと泣く泣く新規予約については一旦停止をさせていただこうというふうに、今、東部・中部・西部の関係者の皆様の御理解を得たところです。
 

29 兵庫県知事選挙 

○時事通信 竹原伸 記者

 すいません。時事通信の竹原です。すいません、発表の件からずれてしまうんですけども、日曜日に兵庫県の知事選がありまして、斎藤候補が初当選されて新しく兵庫県知事になられます。それの受止めと、あと、5期20年を務められた井戸現知事に、何ですか、振り返ってですけども、何かありましたらお願いいたします。


●知事

 まず、では井戸[敏三兵庫県]知事のほうから申し上げますと、私はその前の職場時代からお世話になっている方であり、関西広域連合の設立にも大変な力を発揮されました。それで私ども鳥取県が関西広域連合の一員であったり、それから災害時に様々な救援を受けることができたり、これら井戸知事の御恩によるところは大変に多いと思っています。コロナ対策も含めまして常々御意見をいただいて、そういう意味で兵庫県政をリードされた井戸知事に鳥取県政も助けられたところがございました。感謝の気持ちでいっぱいでありますし、選挙は選挙の結果として、ぜひこれからまた次の人生を楽しんでいただければと思いますし、そういう意味で応援をさせていただきたいと思っております。新しく8月1日から知事に御就任なさいます斎藤[元彦新]知事には心からのお祝いを申し上げたいと思います。斎藤新知事におかれましては、私も前の職場を共通させていただいております。手堅い財政手腕を発揮して大阪府政の要となっておられた御経験などもございますし、宮城県でもそうした地方自治の現場でも活躍をされておられました。それでそういう意味で私ども比較的若いほうの知事の仲間として、隣県で力を合わせていけるそうしたテーブルをぜひつくっていただきたいと思います。

 選挙戦の間、近隣地域と協力をしながら観光振興やろうということを斎藤新知事は訴えられておられまして、そういうことなども含めて私ども例えばジオパークという従来やってきた観光の素材などもございますので、ぜひそうした協力して地域振興をこのゾーンとしてやっていける、そういうパートナーに私どもはなっていければと思います。御就任されましたら早々に電話になるかもしれませんがお声を聞く機会をつくろうと思っています。
 

30 高校野球夏の鳥取大会 米子松蔭高校と境高校の再試合 

○日本海新聞 濱田匡史 記者

 最後に知事、すいません。ちょっとまた話が戻ってしまうんですけど、松蔭の件で各界の政治家とかから圧力をかけることを前提とするような発言が相次いで、それに対して知事は違和感を感じられるっておっしゃっていて、それで地元選出の石破氏もブログのほうで違和感を感じると、それでそれはよくないことだっていう話で同じようなことを表明されていて、ただ、石破氏もいろんな鳥取県の関係者やいろんなところに相談しましたと、その結果事態が好転したのはよかったです、感謝しますって言われていたんですけど、多分知事も相当いろんなところで尽力されて圧力ではなくて相談を持ちかけられたと思うんですけど、もし可能であればどういうところに相談をされて今回の事態の好転を導き出したか、ちょっと教えてもらえたらなと思うんですけど。


●知事

 これは、うち、教育委員会の所管ですので教育委員会を通してコミュニケーションは、実は日曜日(令和3年7月18日)の騒ぎが起きてから取っております。それで事情を聞いたところでは、冒頭ちょっと申し上げましたとおり、実はこれ勝敗が決まっていると。それで、このことがあんまりちょっと認識されてないんじゃないかと思うんですね。それで、そこが非常に難しいところで、高野連の先生方は子どもたちの問題でありますから当然ながらそうした子供たちの立場に立って考えたいと思っていらっしゃる方々ばかりですけど、勝敗を決めてしまった後にひっくり返せというところはなかなかちょっと制度上できかねると、これが大きな壁だったと思います。

それで、最初からそういうようなお話を伺っていまして、ただ、我々周りでもできることもあるんじゃないかと、それでそういう意味で例えば環境整備あるいは、我々保健所持っていますからPCR検査で感染拡大を防止するためにPCR検査によってその疑い例が近くにありますから、そういう意味でPCR検査をその関係の子どもたちに速やかに実施することは可能だと思っていましたから、そういうようないろんなお手伝いはできるんじゃないかなというふうに思っていましたので、そういういろんな手段はこれからもやっていきますよ、そういう中で熟慮してくださいというようなメッセージは伝えていました。ただ、くれぐれもそれは先生方、高野連で決めていただくことですからというようなことで、我々で回りで何ができるかというようなことはそれはやはり判断しなきゃいけない多分一番苦しかった人たちですから、そういう方々にいわば安心していろんな選択をしていただけるように我々は整えていこうと思いましたし、また、どんな結論があってもそれはサポートしなければいけないというふうに思っておりました。そういうようなことはさせていただいたし、ときに西村[康稔経済再生担当]大臣とか、石破[茂衆議院議員]さんとかいろいろと電話がかかってきたりも正直しました。それで、皆さんは外野なのでいいんですけど、私どっちかというとピッチャーか内野手くらいのとこにいますから、非常にちょっと現場に近いところで現場のほうの状況もよく分かっていますし、それを説明したんです。

実はこういうような事情があると、だから非常に難しいと、ただ、そういう中でやはり子供たちの機会ということもありますから、我々としては環境を整えることはやっていきたいというようなことは説明をしておりました。多分そういうのを受けてそれぞれに発信をなさっているんじゃないでしょか。そういうふうにいろんなちょっとドラマが前日の日曜日から月曜日(7月19日)にかけてございまして、月曜日に[伊木隆司]米子市長と話し合ったときも正直結論はひっくり返らないと思って話をしておりましたけれども、ただ、高野連があそこまで歩み寄ったというのは私は英断だと思っております。


○日本海新聞 濱田匡史 記者

 そうすると西村大臣や石破さんからもヒアリングに対して事情を説明されて、文科省に直接行かれたわけではないですよね。


●知事

 文[部]科[学]省と直接話をしたことはありませんが、ただ、多分教育委員会は文科省のほうから事情を聞かれる機会もあったんでないでしょか。それで、昨日(7月20日)は実はそうしたまたちょっとしたどんでん返しがありましたので、まさかまた陽性者が出ると思っていなかったですから、それでその後もエイヤーでPCR検査、じゃあ、みんなやりましょう先生と、校長先生と、そうやって保健所も納得してもらって進めた結果、全部陰性になりましたけども、そういう経過などは[萩生田光一]文[部]科[学]大臣が発言されていますので、教育委員会サイドから文科省のほうには事実関係は説明するように申し上げおりました。


○日本海新聞 濱田匡史 記者

 ありがとうございます。

31 Go To Eatキャンペーンの今後の見通し 

◯山陰中央新報 藤井俊行 記者

 すいません。山陰中央新報の藤井です。すいません。WeLove山陰キャンペーンは新規受付停止しましたけど、GoToEatについては販売期限が7月末なんであれですけど、今のところはそのまま継続されるということでよろしいんでしょか。


●知事

 実は、WeLove山陰キャンペーンの一番下のところですね、このステージ3相当というふうに判断される場合には、これ全部止めますと。実はこれとGoTo[Eat]キャンペーンというのは連動します。ですから、タイミングとしては今後またもう1歩、2歩こう進んで来たときにGoToEatについては停止の可能性はあると。ただ、これ実は制度的なものがございまして、おっしゃるように販売期限はもう終わりかけていますから止められるのは販売だけなんですね。だから、ちょっと今やってどうということはなかなかちょっと見えにくい場面になってきたと思います。

 それで、ただそのGoToEat、もしこちらのほうでWeLove山陰を止めるということであればせめてちょっとこの御利用を控えていただけないだろうかというような呼びかけということは、自主的なものとしてお願いできないだろうかということは、それは制度上ぎりぎりあり得るところだそうです。ただ、例えば使うなというコントロールはできない仕組なんだそうです。東京[都]でもやってないと、今。GoToEatは使えるんだそうです、チケットは。はい。
 

32 東京オリンピック開会式の作曲担当者の辞任 

○日本海新聞 竹久祐樹 記者

 日本海新聞の竹久です。今日の発表とは直接関係ないんですけれども、ちょっとお伺いしたいことがあって質問させてもらいます。東京五輪・パラリンピックの開会式の楽曲担当をしていた小山田圭吾さんというミュージシャンの方が学生時代の話なんですけれども、障がいのある同級生らのいじめ行為を理由に辞任をいたしました。それで、大会組織委員会も当初は辞任を受理してなかったんですけれども、最終的に事態がだんだん大きくなっていく中で、本人の辞任を了承したということで、大会開幕直前の辞退ということです。鳥取県については全国で初めて手話通訳条例も制定していますし、また、県の組織の中でも、障がいという漢字の表記についても害という字をひらがな表記に平成二十何年かぐらいからされているとうふうに聞いています。そういった中で、知事として今回の一連のこの事態、組織委員会の対応も含めて、どのように御覧になっているのか御見解をお伺いします。


●知事

 言わば鳥取県の国是のようなものとして私たちは障がいを知り、共に生きるという基本コンセプトを掲げております。これはあいサポート運動として鳥取県から始まり、全国各地や韓国にも広がっております。そういう鳥取県からしますと過去のこととはいえ、今回の事案というのは残念な事案であり、辞任をされるそれにより一定の混乱が起きるということがあっても、やはり人間性の発露、人権の言わば尊重の表舞台であるオリンピックの開会式ということからしますと、これはある意味当然だったというふうに思います。ただ、今後ですね、これを契機にして障がいを知り、共に生きるというそういう障がい者に対する理解、差別の禁止、また、もちろん虐待的なことの排除ということは徹底されていくそのきっかけになればと念願をしております。


○時事通信 竹原伸 記者

 そのほか御質問等ありますでしょか。はい。ではなければ本日の記者会見終わらせていただきます。知事ありがとうございました。

●知事

 ありがとうございました。
 
  

 ※広報課編集
  [ ]については、広報課で補足説明しています。


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