1 全国の新型コロナウイルス感染拡大と本県の感染状況
●知事
はい。皆様おはようございます。今、日本は新型コロナ[ウイルス感染拡大]の第4波の真っただ中にいます。日々緊張が高まってきています。昨日[4月7日]も3,000人を超える全国での感染者ということになりました。この状況はしばらく、さらに厳しく方向を向いていくのではないか、こういうふうに多くの方々が懸念をしております。特に本県はグレーター関西、関西の1エリアともいえるところでございまして、経済的にも結びつきがありますし、生活圏も重なりあったりしているところであります。その大阪[府]や兵庫[県]、さらには和歌山[県]といったところまで過去最多という数になってきています。大変に憂慮すべき危機感というものを共有しなければなりません。
大阪[府]においては医療の非常事態宣言が発出をされるということになるほど、次々に病床が埋まっていくという状況、特に重症者が多いというようなことがございます。そういうようなことを全国で考えていかなければなりません。東京[都]のほうでも当然ながら変異種の別の種類があるのではないか、そういう変異株の存在が予想されているところであります。
本県も、今、連日のように陽性者が出ています。大きくは2つの大きなクラスターが3月の末から続きました。1つは倉吉[市]のほうでの、これは会社の寮のクラスターであります。ほぼこれは囲い込んだところでありますが、若干さらにぽつぽつと関連が出てくる可能性はありますし、それから東部のほう、このクラスターにつきましても、これもほぼ閉じてきたとは思いますが、まだ不分明なところがないわけではありません。
昨日[4月7日]も出てきた[陽性者]お2人というのは、それぞれその原因を、今、調査をしているところでありますけれども、必ずしもこうした今までの2つの大きな流れと続いているわけではない。さらに、一昨日[4月6日]判明したものも、どうも県外との往来によるものというものも見えてきています。事ほどさようでありまして、だんだんと流行が拡大していくときは、これは不思議なものでありますが、同時多発的にいろいろな感染ルートが出てくると。それで特に周りが沸騰した状態になり始めていますし、岡山[県]も20(人)代に入ってきました。こうなりますとなかなかとどめおきできないところもございます。
ですから、我々の戦略としては入ってきたその感染ルートこれをしっかりと鎮めて、要は火の粉がかかってきますから、その火の粉のうちに消していくということできるだけやれれば、極力健康と命を守ることもできるのではないかと思います。これ保健衛生的にやり、県民の皆様には予防あるいはお店でも感染拡大防止に御協力をいただきたい。しばらくはこういう呼びかけが続くと思います。
●知事
そういう意味で私ども全国知事会では先週末開催をしました知事会の[新型コロナウイルス緊急]対策本部に基づく緊急要望を、一昨日[4月6日]は加藤[勝信]官房長官をはじめ、要路の皆様にお持ちをさせていただきました。こうして国地方一体となってこの難局を乗り越えていこうと、こういう意見を交わすことができたところでございます。
●知事
また、併せまして加藤官房長官は拉致対策の大臣でもいらっしゃいますので、松本孟さんの今の懸念、憂慮をお伝えさせていただきました。私からは加藤拉致[問題担当]大臣にも申し上げましたし、石川[正一郎 内閣官房拉致問題対策本部]事務局長にも申し上げましたが、16日には菅[義偉]総理[大臣]が[アメリカ合衆国の]バイデン大統領と会談をいたします。それで、この会談におきまして、今ちょうどアメリカは[北]朝鮮対策のレビューをやっているところなんですね。そういう中にこの拉致問題というものしっかりと入れ込んで、世界が連帯して拉致被害者の一括救済に結びつくように御尽力をいただきたいということを強く申し上げました。
●知事
加藤官房長官からは、くれぐれも松本孟さんによろしくお伝えいただきたい、そういうメッセージをいただいたところでございます。こんなように、今、国にいろいろと働きかけもしているところでありますが、今日[4月8日]は急遽新型コロナの分科会[新型コロナウイルス感染症対策分科会]が開催をされることになりまして、私この足で急遽上京をさせていただくということになりました。今日[4月8日]はそういう今の非常に不安定な状況の中でステージの設定をどうするか、これから取るべき対策は何なのか、これを分科会のテーマとして議論をしようと尾身[茂]会長の招集がございました。私も地方の現場の立場から、ものを申し上げてまいりたいと思います。
●知事
ちなみに本県の感染状況の1つ御報告としては、変異株と思われるもの、Ct値が25未満という非常に高いものがございました。一部報道では変異株でもないのに高いのはすごく重大なことでないかと何か報道している向きもございましたけれども、鳥取県のこの調査がある意味注目をされているのかもしれません。そのうちですね、今、鳥取大学のほうで調査を進めておりますけれども、そのうち、これらのいろんな株のうちですね、3月の末に関西のほうに行かれて、そちらの陽性者と接触をされたお2人の方、それから[倉吉市]関金のこの寮に入っていてクラスターの中で感染をされた方、合計7名の方につきましては国立感染症研究所の分析の結果、イギリス[型変異]株と断定されました。やはり我々が予想していたとおり、変異株であって、非常に感染力が強いものだったということでございました。こういうことから緊張感持って、我々も当たってまいりたいと思います。
●知事
そういう中ちょっと先週も申し上げて、世情いろいろと御議論があるので、まず、最初にこのことを申し上げたいと思います。オリンピックの聖火リレーについてであります。このオリンピックの聖火リレーは、本県はかねて申し上げておりますとおり、実施をすることを考えておりました。ただ、[新型コロナウイルス]感染症が今、こう広がっているさなかでありますので、その感染症対策に様々な注意、工夫をしなきゃいけないんではないか。それからまたお金がかなり高額にかかるものであります。現在、我々が向き合わなきゃいけないのは感染症対策、様々な費用がかかりますし、機動的にやっていかなければなりません。東京とか、大阪のような[財源が]潤沢なところと違いまして、爪に灯をともすようなことでやっているものでありますから、そういう意味で、ある程度鳥取らしい規模に縮小できないかということです。
東京のオリンピックの中心人物の皆様の東京の感覚でイベントっていうのはこういうものだということ[が]あるかもしれませんが、この田舎のようなふうに見られるところでは、どんちゃん騒ぎをやっていれば、何だあの人らというふうな感じにもなるぐらい、やはりそれぞれの地域において本当にオリンピックのセレブレーション、オリンピズムの体現の仕方っていうのは、実は地域ごとにあるのではないだろうか、金太郎飴のようにどこも一緒ということではなくて、鳥取は鳥取らしいやり方でやらせていただけないだろうか。それで節約できる経費をぜひちょっとこしらえて、今、本当にやっていかなきゃいけない感染症対策のほうに充当させていただきたい、こういうことを申し上げてきたわけであります。
それで、実はこの間、橋本[聖子 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会会長とも2回電話でお話をさせていただいております。橋本会長からは鳥取県の気持ち、意図というのは理解しますと、それで、よく事務的に調整するようにしてくださいというようなお話をいただきながら調整を進め、合意点に至ってきたということであります。あらかじめお断りを申し上げますが、地図に書いてこういうマラソンルートとか、そのリレーのルート全体とかいうことになりますと、これ[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会のオリンピックの行事でありますので、あちらの決定事項になります。ですから、そうしたことは正式決定を我々は待たなければいけませんし、そういう意味で今日[4月8日]、県の実行委員会をやろうと思っていましたが、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会との調整の中で、これは、今日[4月8日]は開かないことにいたしまして、あちらが正式決定をした後、私どものほうの実行委員会を開き、ただちに準備に入ると、こういうようにしたいというふうに思います。
考え方はこうであります。まず、見直しの1つのポイントはやはり[新型]コロナ[ウイルス]ですね。コロナの感染、これが拡大するようなきっかけにいやしくもオリンピックのリレーがなってはいけないだろうと、その聖火リレーのあり方につきまして、できる限り地域で工夫をしてみたいというのが1つであります。あと、もう1つは経費の削減でございまして、鳥取県、財政力がそんなにあるとこでないですが、このマラソン、オリンピックリレーの聖火リレーですね、ざっと9,000万[円]ぐらいかかると、9,000万[円]のイベントって鳥取ではあんまり考えられないぐらい大きなものであります。だから、もっと鳥取らしく経費的にも地元らしい見直しができるんではないかなということであります。
ちょうど橋本聖子会長が[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会の会長になられる直前だったんですけど、まだ大臣されているときに、女性[女性活躍]担当大臣で鳥取県の、御覧になっていた人もいますが、現地視察をネットでされたことがありました。橋本大臣といろいろと地域で工夫をして、いろいろお金ない中でもこうやって鳥取[県]はこういう犯罪被害者の女性を守っていますよっていうふうな話をいたしまして、それで、カニはいるけど金はないんですと言ったら、橋本さんがそれいるんですかっておっしゃって、すいません。これ鳥取県ではお決まりなんですと、お約束なんですと言ったら、そしたら大臣がお約束ですかとかおっしゃっていまして、大分刷り込んでいまして、鳥取[県]やっぱり金がないんだろうと、そういうことで経費の削減というのも何となく分かっていただけたんじゃないかなと、たまたまそういうタイミングだったのかもしれません。
現行の計画、これは今、動いている計画でありますが、[鳥取県]19市町村全てでパレードを実施をします。それで、公道のエリア、どこでもかなり長いエリアを取りまして、公道のエリアを設置をする。それから初日とそれから2日目にセレブレーションと言われますイベントをします。それについては観覧の人数などは制限なくお集まりくださいということにしていました。それからセレブレーション会場で[鳥取]県としてもイベントをやろうということをし、この[東京]オリンピック[・パラリンピック]の機会に世界中に、例えば鳥取県中部地震のことであるとか、あるいは鳥取砂丘のことであるとか、そう印象づけをする機会にもなるのではないかと当初は考えておりました。
しかし、このように[新型コロナウイルス]感染症が広がってくる中で、むしろそれはある意味逆効果になるかもしれないと、それで、やはりオリンピズムに忠実に世界を平和とスポーツの祭典の日をつないでいくと、そこに県民市民がランナーとして加わり、沿道でも祝福の輪が広がると、これが本来のオリンピズムではないかと思います。それで、それにごくごく特化して、言わば原点に立ち返った、そういう聖火リレーにしたい。あまりイベントのほうに重きを置かないことにすれば経費的にも安く上がるでしょうし、これは多分[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会さんも理解してくれるんではないかなと、こういうふうに考えたわけであります。
ただ、いろいろと課題もありまして、非常に折衝は大変なところがございましたが、本日[4月8日]までに、昨日[4月7日]までですね、最終的にはもうギリギリまでやり取りしましたけれども、19の市町村ありますが、15の市町村については現在定められているこのパレードを行うルートですね、これを全て一定の区間に限定をするということにしたいと思います。ぐっとサイズ的に縮小するということです。それから4つの市、町、これは具体的に米子[市]、境港[市]、倉吉[市]、北栄町ですけども、これは従来の計画のスキームを維持しましょうと。[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会側もやはり[東京]オリンピック[・パラリンピック]の聖火リレーらしいところっていうのも残してもらいたいという、そういう向こうの御意向もございましたので、私どもとしても折り合いながら話をまとめようということにさせていただきました。
それで、鳥取市はこれどういうことかといいますと、鳥取市は、実は[鳥取]砂丘で走る、それからここの[鳥取]駅前の若桜街道で走る、それから布勢の[鳥取県立布勢]運動公園[陸上競技場]、ヤマタスポーツパークのところを走る、そういう3か所走る予定だったんです。それで、ほかの市はそれぞれ1か所決めたところになっていまして、鳥取市だけ多かったんですね。では、鳥取市はその市街地の部分だけでそのリレーを行いますよというふうにして、これも圧縮してしまったと。圧縮というか、変更してはどうだろうかと、こういうことであります。
それでこういう[聖火]リレーの区間が大分短くなります。それで、言わば広場のような形になるわけですね、考えてみますと。ある道路の中、道路ずっと走るということじゃなくて、道路のうちの一部のこの距離間だけになりますから、ですから、広場のような形になるところで、沿道で見ていただく人、これについて例えば抽選を行うことなどしまして、事前申込みで人数を絞ってしまえばいいのではないか。昨日[4月7日]の三重[県]にしても、その前の愛知[県]にしても非常に大きな人だかりができていまして、あれは残念ながら3密的状況ではないかということではないかと思います。
それで、もとからそういうことが起きないようなことを考えたほうがいいのではないかということですね。それからセレブレーション会場において[鳥取]県のイベントは、これは見合わせましょうと。スポンサーの様々なイベント等はあるかもしれませんし、ごくごく簡素な、例えば[鳥取県]中部地震5年目でありますので、[鳥取県]中部地震5年目について若干みんなでその節目をお祈りを捧げるとか、あるいは鳥取砂丘は走りませんけれども、鳥取のシンボルである麒麟獅子舞などを、これは平和のシンボルでありますから、オリンピックと関わりあるじゃないか、そういうものをこの機会奉納するとか、そういうような形で、当初は派手、派手しくイベントをやるイメージあったんですけど、もっと簡素な、言わば地元の行事風にしてしまってもよいのではないだろうか。それで十分オリンビズムの精神というのは、我々は体験できるし、[聖火]ランナーも皆さん走れるのではないだろうか。距離の問題はありますけども、距離よりもやはり[聖火]リレーをつなぐことに恐らくこの[東京]オリンピックというのは意義があるのではないかと思います。
なお、私たちは、今、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会のほうに折衝をさせていただいているわけでございますけども、あえて鳥取県は有名人のランナーが公道で走ることは求めないことにしようと思います。結局、見せ物的に使うことが本来なのかということですよね。有名人のランナーの方っていうのは、結局それで皆さん集まって来て、それで[東京]オリンピック[・パラリンピック]が盛り上がるだろうという想定の下に、去年それできないかということを模索したっていうのは真実だと思います。
それで本県でもそういうことで名乗りを上げてくださったありがたい方々もいらっしゃったわけでありますけども、昨日[4月7日]、おとといの密ができた状況を見ますと、やはり有名な方が来られますとスマートフォン持っていろんな方が集まってしまうということにもなるんじゃないでしょうか。そういう意味で、そこは鳥取県はちょっとよその県とは違った考え方を持って、ほんとに真面目にオリンピズムを追求したらどうだろうかと、こういう鳥取モデルであります。
幸いなことに、私どものわがままな話ではありましたが、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会側もその意義を認めてくださったわけでありまして、妥結に至ったということであります。これによりましてルートが見直されて、当然ながら距離が短くなります。そうすると費用の大半であります沿道の警備費というのががっさり減ります。それから観客の皆様を抽選等で制限するなどの工夫をすることで、クラスターの発生リスクというのを低くすることができるでありましょうし、県主催のイベントというものを圧縮することによりまして、経費というもの減るだろうと。ざっと見て、大体全体の3分の1ぐらいの額、恐らく3,000万[円]あるいは3,000万[円]超えるぐらい、そうしたくらいは経費の削減ができるのではないかと思います。いろいろと今後も調整しますけれども、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会と調整した後、県の[東京2020オリンピック聖火リレー鳥取県]実行委員会を開催しまして、最終的なこの確定を図り、直ちに準備に入りたいというふうに思います。
オリンピック聖火リレーの実施方法へのリンク
7 新型コロナワクチンの医療従事者等優先接種の状況
●知事
ワクチンがいよいよ来週から一般接種が始まります。ちょっと状況を進展状況も含めて御説明申し上げ、御協力をお願いを申し上げたいと思います。今、ピークになっていますのは、医療従事者の優先接種であります。これにつきましては、先行接種機関といわれますこの3つの病院、これは先行してされていたわけでありまして、国が配ってそれぞれの病院が中心になって3つやっていました。今、[鳥取]県のほうでやっておりますのは感染症の指定医療機関やあるいは協力病院といわれます実際にコロナ患者さんが入院されるところ、ここは優先度高いだろうと。ここについては4月の2日で1回目が終わりました。
新型コロナワクチンの医療従事者等優先接種の状況についてへのリンク
8 新型コロナワクチンの高齢者向け優先接種の準備状況
●知事
それから高齢者の皆さんに、これから[鳥取県19]市町村で活躍していただいて、注射をしていただくような、そういう医療従事者、高齢者の優先接種に携わられる、従事されるお医者さんたち、これらについては4月の4日から、今これ1回目が終わりました。それでそれぞれ1回目が終わって3週間後に2回目を打つということになりますので、連休前4月の23、4、5日ぐらいに、25日前後ぐらいに2回目が終わるんではないかなということになります。
高齢者の接種はいよいよ来週から始まりますけども、1回目の接種は終わっていますので、高齢者接種をされるお医者さん全部ですね、ですから、大きなトラブルにはならないのではないかと思いますし、本格的に高齢者接種始まるのは連休明けになると思います。その連休明けの頃には、完全に2回目も終わった形になっているということだろうと思います。そのほかの医療従事者につきましては、こういうことを優先させながら1回目、2回目と接種をしていって、できるだけ早く完了したいと思います。
どうしても規模の大きい病院は、日にちがかかる、オペレーション上、日にちがかかるところもありますけども、遅くとも6月いっぱいぐらいには終わるめどが立ってきたところであります。それから高齢者向けの優先接種でありますけども、全市町村が接種会場を確保しました。合計で30[か所]の特設会場であります。それから集団接種を行う医療機関は6か所、それから個別接種に御協力いただけるところが292か所。こうしたものを併用しながら市町村で高齢者向け接種が進んでいくことになります。
高齢者向け優先接種に向けた準備状況へのリンク
9 第4波の到来を受けた飲食店等の感染防止緊急対策
●知事
昨日[4月7日]ワクチンの第1便が南部町、琴浦町に向けまして発送されました。そういう連絡が来ております。順調にいけば今日[4月8日]、それぞれの両町にワクチンが入るということになります。これら両町は4月15日から接種がスタートをしまして、その後、各市町村に1ケースずつ行きますから、これを活用しながら接種が進む見込みとなってきております。私どもの場合は、お医者さんにつきましては全て確保できました。3月の後半に集中的にマッチングをしております。地域地区医師会にも協力をいただきました。それで、何先生は、あるいは看護師さんはここに行ってくださいということが決まってきて、あとはワクチンが入ってきて日取りが決まれば、その接種会場が組めるというところになってきております。また、看護師さんの人出の問題もございまして、これについては看護協会、それから保健師で構成する[鳥取県受託等保健師の会]「梨花の会」、これが協力をすることになっていますし、また、鳥取看護大学のほうでも学生含めて御協力いただくこととなりました。県庁というか、鳥取県総がかりでいろんな方々が協力をし合いながら、円滑な高齢者[のワクチン]接種を進めていき、次の一般接種へと結びつけていこうとしているところであります。
昨日[4月7日]、鳥取県内の飲食店だとか、観光関係業者、商工団体等々お集まりになられまして、鳥取県の[コロナに打ち克つ]新しい[県民]生活推進会議が開催をされました。特に議論が多かったのは飲食店、これが今の鳥取市のクラスターを境目にしまして、ばったり今止まってしまったことであります。それで、実は私ども県のほうでも知事会を通じて国と折衝をしまして、一時支援金と言われる政府の支援制度30万円個人、60万円中小企業につきまして、これが鳥取県全域でも交付されるようになったところです。売上高50%減など要件がございますが、これは1つ使えるところだと思います。
ただ、昨日[4月7日]も実際に飲食店の方がおっしゃっていましたけれども、実は1月、2月、3月はGoToイートもありましてお客さん戻っていた時期で50%減ということまでは下がってなかったというのではないかということであります。ですから、なかなか、当たらないかもしれない。むしろ今、4月ですね、これからまだ感染が伸びてくるだろうと。全国的にそういう空気感の中で、飲食店これからもっと厳しくなるんじゃないかと、それで対策を急いでもらいたいということでした。
また、今回のクラスターの発生もありまして、やはり衛生対策、こういうことも重要な柱だろうということでありました。そこでまずは県版のガイドライン、これを見直しをさせていただくことにいたします。マスク会食、マスク飲食と言われるもの。また、同一のグループであってもやはりパーティションというのを置きましょうと。この会場もそうでありますが、そういうことで飛沫感染の可能性というのをゼロに近づけていくやっぱり努力をやるべきではないだろうか。と申しますのも、ここにありますが巡回指導をさせていただきました。このクラスターを契機に巡回指導して約200店舗、今、回ってきたところでありますけども、今後も続けていきますけれども、おおむねマスクとか、手指の消毒、液体が置いてある、マスクつけている。この辺はおおむねはされているということでありまして、そこはやっぱり鳥取県割と意識高いのかもしれません。
ただ、フィジカルデスタンスないしパーティション、これについては、半分ぐらいしかなされていなかったという調査結果でもございました。特にカラオケのお店については、カラオケがクラスター化する危険性につきまして懸念される点もあったということであります。そこでパーティションを、設置をするということをポイントに、今後対策としても考えていく必要があるのかなということです。
また、カラオケにつきましても歌を歌われるときのマスクの着用、複数のデュエットなど、そうしたものは控えていただけないだろうか、また、歌われるエリアというものを限って、それで換気をしっかりして、飛沫が飛んでもそれがほかに影響しないようなそういう工夫ができないだろうか、などなどこうしたカラオケ対策のマニュアル、ガイドラインにつきましては徹底的な見直しをさせていただこうということにいたします。
そういうような上で、こういう認証店をもっと広げていく、利用促進を図るようなPRをしたり、安心安全の観光飲食エリア、これも認証店を目指す地域グループでありまして、こうしたところの広報をして安全なお店のほうに誘導するということも強化をしたいと思います。
第四波の到来を受けた飲食店などの感染防止緊急対策へのリンク (2)
●知事
そこなかなか悩ましかったんですけども、ちょっと今、もう第4波がもう急速に拡大をしてきましたので、やっぱり急いで手を打たなきゃいけないのではないだろうか。そこで、[令和3年度]当初予算の中の調整費というものを活用し、また、既定予算を一部組み替えまして、第4派対策飲食店等感染防止強化緊急応援事業というものを、この際スタートをさせていただきたいと思います。
実は鳥取県内に飲食店約5,000あると言われています。そのうち3,000は協賛店になっていただいています。しかし、5,000あるうちの1%しかまだ認証店がないんですね。どうしてもこれ審査に時間かかるとか、ハードルが高いということだと思います。それで、鳥取県はこの認証店制度を古く[新型コロナウイルス感染予防対策]協賛店とほぼ同時に始めているんですけども、ただ、最近、山梨方式と言われるようなことが言われています。あれがまさに実は認証店であります。それで、この認証店というのをもっとクローズアップして、こちらにもう今、第4波が攻めてきますから、第4波が攻めてくるときに、もうみんなで認証店になって防御しましょうと。それで、そのための支援もしますよ、これ緊急支援ですよ、こういうことを打ちださせていただこうかなと思います。
認証取得をする。または認証店と同水準の対策を講じる、これを職員なり、職員が委託した認定員で、それを事後審査させていただきます。それで、パーティションを設置するとか、マスク会食等々をやっていただく。こういうことに取り組もうという事業者さんには今まで食のみやこの応援で10万円、それから再スタートで10万円、さらに緊急克服応援事業で10万円、10万円を3回これまで繰り出して、こうした飲食店、活用していただいていますけども、今回は認証を取得するぞと、そういう事業者に限って20万円、これで認証店に一気に向かっていただきたいということであります。ちょっと審査は事後的になるかもしれませんが、やるべきことをやっていただいて、そうしたところには20万円を緊急に交付しましょうと。それでさらに認証取得に向けましてパーティションを設置するとか、あるいは体温計とか、そういうものの装備には10分の5の補助だったものを10分の9にかさ上げをして、この20万円の対象となるようなお店には10分の9差し上げましょうということにしようと思います。
この20万円は出ませんけども、パーティションについては認証店相当の事業とみなしまして、パーティションのみは認証店を目指さなくとも10分の9出しましょうと、こういうように我々として新しい事業を組み、これをまた早速、周知をさせていただいて、急速にこの広がる第4波に備えていければと思っております。
●知事
それからこのような経済・雇用などでありますが、4月1日の日、年度初めに鳥取県産業振興未来ビジョン、これを、私ども策定をしました。長くこれ経済界あるいは県議会や住民の皆様のパブリックコメントなどを集めながら作ったものであります。2つの目標がありまして、1つはコロナ危機の克服です。持続可能なそういう産業へと再生させていく産業雇用再生プログラムというのを1つの柱としております。その再生と併せて将来に向けて持続的発展をしていく。例えばDX[デジタルトランスフォーメーション]とか、人材活用だとか、いろんなことをやって加速していきましょうと。それで将来に向けては2兆円の県内総生産製造品出荷額1兆円、短期的には令和6年度に1.9兆円や9,000億[円]を目指す。こういうことで計画を組ませていただきました。
ここにこのコロナのフォローアップですね、傷ついた経済、その関係者の方、例えば飲食店だとか、観光関係者も入っていただきながらこういう産業振興未来ビジョン推進会議というのを近々設置をしまして、こういうコロナ後パラダイムシフト[思想や価値観などが劇的に変化すること]が起こったコロナ後の新しい経済産業雇用づくり、それと今、立ち直らなければならない事業者の立ち直りを支える、そういう再生の道筋づくり、これを両にらみをしながら推進会議というのを立ち上げて、年々、PDCAサイクルを回してやっていく体制にいたしたいというふうに思います。私からは取りあえず以上です。
「鳥取県産業振興未来ビジョン」を推進へのリンク
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
聖火リレーについてお伺いしたいと思います。先週、知事が見直しをされるというふうにおっしゃって、その後も組織委員会との調整続いていたと思うんですが、大体この鳥取県の目的どおりに見直されるというふうに今、感じていらっしゃるか、それとさらに一応4市町が当初の計画どおりのリレーになると思うんですけども、この4つの自治体が従来どおりになったその理由というのをお聞かせください。
●知事
私どもとしては、全面的にコースの見直しも含めて提案をさせていただいておりました。ただ、折衝の流れの中で、聖火リレーらしいところというのをやはり一定程度は残してもらいたいと。[公益社団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会がこれ実は聖火リレーの主催者でございますので、私どもは、実は完全な決定権はないんですね、地元はお手伝いする立場であります。そこでいろいろと調整をしまして、例えば車列の在り方なども含めて工夫なり、抑制を図っていただくというようなことなども申し上げながら、4つの市町については当初の計画の筋道どおりということにいたしましょうということにしました。
同じように人口規模ある鳥取[市]については3か所というのを縮小することは合意をしていただいたというところでございます。私ども、いろいろと最初はこういう離れたところから交渉していたと思いますけども、最終的には[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会も当方のオリンピズムを鳥取らしく体現していくと、そのためには感染症対策を万全尽くさなければなりませんし、また、地元らしいイベントのやり方、アメリカナイズ[米国風]された大騒ぎするようなああいうやり方ではない、要は親しい私の仲間が聖火持って走っている、それを応援をしながら、オリンピックで世界中がつながるんだなと、こういうふうに感じる、そういう素朴なイベントにできないかなということでありました。
ですから、派手派手しい音楽イベント的なところは、私どもは中止をしていくということを考えて折衝したわけであります。若干残るものもこれからもうしばらく詰めていく過程であるかと思いますが、大きくは他地域と比べると簡素なオリンピックの聖火リレーになるのではないかというふうに見込んでいます。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
目的どおりになろうとしているんですか。
●知事
目指したとおりにはなってきていると思います。
○毎日新聞 野原寛史 記者
いいですか。関連です。毎日新聞です。今の話ですけども、鳥取当初3か所ということで、他市並みに縮小とおっしゃっていましたけど、今の話だと布勢だけになるという認識でいいんでしょうか。
●知事
[鳥取]市街地、ちょっと市街地と、[鳥取]砂丘と若桜街道とそれから布勢でコース組んでありましたが、市街地でやると。
○毎日新聞 野原寛史 記者
分かりました。
●知事
私これ以上しゃべる権限与えられてないということです。[鳥取]市街地です。
○毎日新聞 野原寛史 記者
それから、リレー区間とセレブレーション区間、事前申込制にして観客制限するということですけども、大体目安としてどのくらいというめどは立っているんでしょうか。
●知事
それは地域によると思います。例えば町役場の近くの一角を、ここを何か区切ってここ往復してもらうようなそういう聖火リレーであれば、そんなに要は広いグラウンドぐらいのことかもしれません。それで、そこに田舎の運動会よろしく、周りに父兄やら地元の人がいる、距離も取れている、そのくらいの人数規模なら入れるでしょうと。ちょっとこれ実際最終確定したルートに基づいて、実際ディスタンスを取って絵を描いてみないと分からないところでありますが、今どうも各地でやっているのを見ますと、特に有名人が来られたときなんかは、有名人がここ走るぞというので、ずっととにかく押しかけて来られるように見えます。ですから、あらかじめ抽選だと、そういうふうに決めてあったというようなことなどが多分心理的抑制にもなるんじゃないかなと思います。
ちょっと何人と言うと、それは広いところと狭いところとではちょっと人数に差がありまして、その辺ちょっとまだ計算できていません。
○毎日新聞 野原寛史 記者
例えばスタートの境港とか、初日のゴールの倉吉とか、あの辺だというところはちょっと気になるんですけども。
●知事
その辺も、だからそうした人数制限、密にならない対策というのを取った上でということになろうかと思います。そういう意味で、ちょっと有名な方が走られるという場面は公道ではないようにしてもらえないかなと言っています。
○中国新聞 小畑浩 記者
すいません。中国新聞の小畑です。ちょっと確認なんですけれども、まず、有名な方というのは鳥取県でも予定はされているわけですけども、その方が走らないわけでなくて、予定どおりだけれども、一般客が来ないような場面で走っていただくということでよろしいでしょうか。
●知事
今のところそういうちょっと話合いまでで、いろんな方が絡むのであれですけれど、今、ちょうどテレビで流れているような、キャイーン[お笑いコンビ]が手を振って、あれはやらないほうがいいんじゃないかということです。
○中国新聞 小畑浩 記者
すいません。あと、それとですね、確認なんですが、おおむねで結構なんですけれども、これで、今当初の、今、31キロトータルでという数字が出ていると思うんですけども、この数字がおおむねどれくらい距離としては減る感覚になるんでしょうか。
●知事
最終的には[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会で多分来週公表されるんじゃないかと思います。ちょっと絵を今、描いている最終段階ですね、それを見て決まってくると思いますが、鳥取県内かなり短くなると思います。
○山陰中央新報 藤井俊行 記者
すいません。山陰中央新報の藤井と申します。聖火リレーについて、島根県の丸山知事が中止検討から方針転換して実施ということに決めましたけども、それの受け止めと、飲食店の支援と引き換えに今度リレーの実施を決めたという地方への評価っていうのをちょっと伺えますでしょうか。
●知事
私は、実は前もお話しましたけれども、オリンピックの聖火の話は全然聞いてなかったものですから、正直報道でびっくりしたというところであります。ただ、山陰両県非常に似た悩みを持っていて、飲食店の課題というのはなかなか大都市や全国メディアでは取り上げてくれない。それで、政権の中枢も耳を傾けてはくれないということが長く続いていまして、大変にこの辺の問題意識は共有をしていました。ですから、最初にそういうお話が出たときに申し上げましたが、心情的には理解できるかなというふうに思いました。
ただ、鳥取県は聖火リレーの話って言えば、当時は鳥取県めずらしいんだと思うんですが、ちょっと慎重にことを構えて、そういう聖火リレーイベント関係等の契約を一切やっていなかったんですね。1年流れたこともありますし、感染症の状況もありまして、それで、我々としては見直せるなら見直そうというふうにあの当時から考えていたわけであります。それで、そういう意味で、私たちはちょっと丸山[達也 島根県知事]さんのことで大変な話題にはなったわけでありまして、それも1つのきっかけにはなった面がありますが、本格的に[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会と、鳥取県はこういう見直しをしたいという申入れを当時本格化させたところであります。
それで、丸山知事の度重ねての御発言もあって、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会のほうも鳥取県のこうした考え方にある意味誠実に耳を傾けてくれたと思います。ですから、こうやって結果が出たという面があるのかもしれません。丸山知事は飲食店対策っていうのは今後また考えられると思いますし、これは国も考えていただきたいと思います。私ども鳥取県としては取りあえずここで3,000万[円]ぐらい浮くということもそろばんの中に入れて、先ほどちょっと御紹介しましたが、4億円ばかり、また飲食店対策の追加支援、これも組ませていただこうと思っています。なかなか大変ですけれども、しかし、これについては[加藤勝信]官房長官にも先日申し上げました。しっかりと飲食店はじめとした経済の再生対策、私も力を入れていきたいと思いますし、丸山知事とも協力していきたいと思います。
○山陰中央新報 藤井俊行 記者
丸山知事がリレーをやるという判断をした受け止めっていうのはどう感じで。
●知事
これは島根県としての一種の政治判断かなと思います。私も会見のビデオしか拝見しておりませんが、ニュースの感じでは、結局島根県の経済振興を考えたときにやる選択とやらない選択で、やる選択のほうが経済対策にはプラスにはなるだろうと、こういう政治判断だったと思います。これは丸山知事の御判断でありますので、私としてはそういう判断をされたことについては、見守らせていただき、参考にさせていただきたいと思いますが、鳥取県は、実は全然違った次元で話をしていまして、これ若干、混同されるかもしれませんけども、我々はオリンピズムって何だろうかっていうところからきています。本当に鐘や太鼓を叩いてどんちゃんさわぎをして、いや、お祭りだ、万歳なのか、それか、聖火というものの意味ですね、ギリシャで採火をされた、これで世界を平和にしようと。それで、アスリートたちの世界を通じてオリンピックの精神を世界で確認をし、1つになると、これだと思うんですね。
ですから、そうであれば何かにぎやかなパレードみたいなことをやって、それがいいのか、こう聖火を持って走っている、こういう人がいればいいのか、私は後者のほうだと思うんです。それで、そちらを基軸にして物事を考えていけば、割と簡素な鳥取県らしいイベントになるのではないだろうか、そういうふうに考えさせていただいて、こういういろんな提案の中から最終的にはこういう提案で向こうと落ち着きを見いだせたということであります。
○NHK 村上弘樹 記者
NHKの村上です。この聖火リレーとなると大会スポンサーのパレードとかがついてくると思うんですけども、その辺り知事としては、そこを、取りやめを求められているのか、それともそこはもうしょうがないと思われているのか、いかがでしょうか。
●知事
正直な交渉過程を申し上げれば、例えばそこは我々としては、なくても良いのではないかという申入れをさせていただいておりました。ただ、あちらも全国のプログラムを組む上でいろんな事情があるようで、全部というわけにはならないかもしれませんね。ただ、先ほど申しましたようにこんな形で大幅に見直しをしましたので、本県の場合はその車列と言われるもの、これはある程度は他県とは違った形になるんではないかなと思いますし、例えば音量のことが急に昨日[4月7日]、一昨日[4月6日]から出ていますけども、そういうことも含めて今後も我々はこの車列については簡素化を申し入れていくと思います。
13 新型コロナウイルス感染症県内初感染確認から一年経過を受けた知事の所感
○NHK 村上弘樹 記者
分かりました。あと、すいません。ちょっと話題が変わるんですけれども、4月10日で間もなく新型コロナウイルスが県内で初めて感染確認されてから1年となると思います。知事としてこの1年を振り返ってみていかがなのかというのをまず聞かせてください。
●知事
県民の皆様、それから報道機関の皆様、また、医療従事者、それから鳥取市をはじめとした市町村の皆様、保健所の関係職員などなど、総力で鳥取県としては、今日[4月8日]現在は全国でも一番少ない感染者数に抑えることができています。私は、これは奇跡的だと思い、皆さんのそれぞれの努力のたまものであると感謝を申し上げたいと思います。思い起こしますと最初の陽性者が出たときに、この会場が新型コロナ対策の対策本部になりました。ぎょっとされたかもしれませんが、あのとき申し上げたと記憶しておりますのは尾崎放哉さんの咳をしても一人という句だったと思います。決してそんな孤独は鳥取県ではつくるまいと、みんなで協力をして、しっかりと治してあげようと、また、こうした患者をみんなで応援しようと、そういうようなことをメッセージとして出させていただきました。
4月に入ってからの発生というまで1月から3か月ぐらい、実は我々は時間をもらっていたもんですから、その間に病床ももう格段に増やしましたし、PCR検査のやり方も確立をしてきてローラーで検査をするという鳥取方式を始めようとしていたときでありました。ですから、自信を持って、こうした鳥取のやり方で感染をまたゼロにしましょうということを当時申し上げたものであります。その後のことは皆様も御承知のとおりのことでありまして、鳥取[県]は割と早めに検査をして、それで、そのまま入院をしていただいたり、家族だとか、そうしたところに連日のように手を広げていきますので、それが多分幸いをして都会のようにどんどん染み出していくような、そういう感染になってないのではないか。だから、数が少なく保てているわけであります。
ただ、これいろんな方の御協力がないとできないことでありまして、本当に多くの方々にお世話になりましたこと感謝を申し上げたいなと思います。ただ、この1年を振り返ってみて、実はウイルスは進化していると思っています。第1波のとき、あのとき思いました。心の中でこっそり思いましたけれども、意外にこの病気うつらないなと思いました。新型インフルエンザのときは恐ろしくうつったもんです。それで、すぐに拡大をしていきまして、学校中何人感染したということになりました。
ただ、新型コロナの第1波のときはいろんな方とお会いしているんですけど、それ全部追っかけていっても陰性が出てくるということでありました。その後の第2例目の人、第3例目の人、それぞれありましたけれども、割合にそうでありまして、当時、尾身茂先生から伺っていたように、この新型コロナウイルスというのは弱点があって、クラスターからばーっと広がると。それで、クラスター以外のところは10人のうち8人は人にうつさないんですよと、こういうように教わったもんです。それで、なるほど、そういうことかと、だから、その都会で一生懸命こう対策、こんな感染した、ワーワー騒いでいるけど、なかなか鳥取に入ってこなかったのかなと。
新型インフルエンザであれば、それはぱーっとこう飛沫感染広がってきますので人から人へとうつる確率が高いです。ですから、あっという間に5月に始まりまして神戸市で、6月には鳥取県入ってきた。ですから、それと大分違うなと、それはやっぱりうつり方の差があるんだなというふうに思っていたのが第1波です。第2波になりました。これいろんな関係者が絡みまして、あっという間に東のほうの感染が、それが中部だとか、多方面へ広がって、それが県境を越えた[兵庫県の]但馬のほうとかとつながったりしました。それで、あのときにこの感染の仕方にちょっとびっくりしたもんです。
今までの第1波とはちょっと違うなと、こうやって感染が広がるケースっていうのはやっぱりあるんだなというふうに思いました。第3波、年末になりますと一家全滅、みんなうつった。このお店にいる人はみんな感染しました。そこのお店の人が次のお店食べに行って、そこでまた感染しました。あっという間に広がったんですね。それで、境港市のクラスター、結局39名の感染ということになりましたけれども、感染力が大分違ってきたんですね。つまりクラスターだけでなくて、人、人でも大分うつるようになってきてる、感染力が高まっているんですね。これは別に私一人の感想ではなくて、全国の仲間の知事と意見交換をしましたけれども、皆さん口をそろえて、年末頃ですね、とんでもないウイルスだと。恐ろしいと。それで、みんなそれぞれの経験談を言い合ったものです。だから、第2波とは全然違ったウイルスがやってきたので、それであんなにスティープ[急]な、急な波が立ったというふうに私なんかは思います。単にクリスマス時期の人出だけで、あれだけの波は起きないと思います。それで、今回はその第3波の波のウイルスが、これだんだんとコピーを繰り返せば劣化してきますので、ほっとけばだんだん落ちてくると。それで、それがその緊急事態宣言の効果などと相乗作用があって確かに落ちたんでしょう。
しかし、止めきれなかったですね、今回、第3波は。ほんとはこれを最後まで止めていけば第4波という形は変わったものになったかもしれません。それで、今起きている第4波、これ今、我々追っかけていますけども、一遍クラスター閉じても後から陽性になってくるとか、結構長いことウイルスの効果があるのかもしれないなと思うぐらい、第3波以上に感染力が強いのではないかと今疑わしく思います。結局人間とウイルスの闘いっていうのは、この1年間続いてきました。それで、私たちは敵のウイルスがみんな同じだと思っていたら多分それは大間違いで、ただ、これを学者の方とか政府は言えないんでしょうけれども、相手は確実に強くなってきている。だからやっぱり緊張感を持って第4波対策をやらなければいけないのではないかと思います。
最初は町の子供たちの相撲の試合だったかもしれませんが、だんだん大関になって、今、横綱級が出てきていると。そうしたらこっちも横綱級の相撲で戦わないと倒せないということになります。だから、あんまり楽観できない状況でもありますので、先ほど申しましたように、いろいろとお店のほうのクラスター発生などが起こらないような対策をしっかりとこういう形で取っていくことが重要でありますし、また、このワクチンとのイタチごっこを止める意味ではこういうワクチン接種、これが可及的速やかに行き渡ることがポイントではないかなというふうに考えております。
○NHK 村上弘樹 記者
すいません。関連なんですけども、経済の影響も多分相当大きいものがあったと思います。それで、これまで県もすごいお金をかけて経済対策をされてきたと思うんですが、今後このまた第4波が始まりかけているっていう中で、今後またさらになる経済対策とかっていうのは知事の中でもお考えなんでしょうか。
●知事
私ども、こういうお店関係等ですね、最初に食のみやこの対策[新型コロナ「食のみやこ鳥取県」飲食店等緊急支援事業]や、それから再スタート補助金[新型コロナウイルス克服再スタート応援金]というものや、今わざと4月いっぱいまで延長させていただきましたが、[新型]コロナウイルス克服緊急応援事業というものを続けています。これだけで実は20億[円]お金を使っています。大変に大きな額になってきました。それでまた今回、また第4弾やらざるを得ないというふうに判断をしているわけでありまして、もう徳俵いっぱい、私たちも追い込まれますが、ただ、経済のほうもやはり痛んでいるので、それに対する配慮ということもやっていかなきゃいけない、そういう難しい時期であります。
それで、やっぱり政府は地方においてこういう大変な影響が出ているということ、これを静止すべきであろうかと思います。それで、今、政府ないし与党のほうでぼちぼち次は景気対策いるかなというような話が聞こえてくるような空気にもなってきました。ぜひそういうときはこういう地方の痛んだ経済、それから声を、これに目を向けた、非常に強力な措置を取っていただかないといけないのではないかと思います。私どもは34の道県で連帯をしまして、こういう状況を訴えかけておりますし、今後も運動展開をしてまいりたいと思います。
○山陰中央新報 福間崇広 記者
山陰中央新報社の福間です。高齢者へのワクチン接種についてお尋ねしたいんですが、連休明けに本格的な接種が始まるということですが、その本格的な接種に当てるための3ケース目以降、これがいつ、どれぐらいの量を自治体に届くのかっていうの、まだ未確定だという声もありまして、それが確定しないと予約がスムーズに受け付けられるかと、ほんとに来るのかという不安が自治体にもありますが、国にもいろいろと緊急提言されている知事のお立場から、国の情報提供のスピード感ですとか、改めてこういう求めることっていうのを教えてもらえますか。
●知事
私も河野[新型コロナウイルスワクチン接種担当]大臣、あるいは田村[厚生労働]大臣などと直接折衝をさせていただいております。経過を申し上げれば、1月、2月頃よりは大分正直なはっきりとしたものを言ってくださるようになってきていると思います。例えば4月であれば、今、4月5日の週に、うちでいえば琴浦[町]と南部[町]に行きますよと。その後2つ分けまして、[4月]12[日]の週と[4月]19[日]の週に行きますよ。その後の[4月]29[日]の週には各市町村1つずつ行きますよ。こういうところがはっきり言ってもらったりするようになってきましたので、私は、前進はしてきているとは思います。ただ、正直4月に配られる部分はごく小ロットです。それで本格的なところは、多分量産の関係もあるんだと思いますが、5月、6月だろうと思われます。
それで河野大臣が我々との折衝の中でおっしゃるんですけども、6月いっぱいで高齢者の分も配り切れるようにしたいと言っています。必ず[河野]大臣は前提を置きます。EUの輸出規制のいかんは留保してと、こんなようなことを必ずつけるんですね。ちょっとまだ不確定要素もあるのかなと。それで、そんなこともあって、政府は、じゃ、何月何日にどれだけっていうことをあまりはっきり言えない事情もあるのかもしれません。
ただ、5月の配布分の目安も、今、出始めていまして、ある程度は予定も組めるようになりつつあるかなと思います。ただ、先般、厚生労働省と総務省、そして市長会、市町村会と平井[鳥取県知事]入りまして、国・地方協議を東京でやりました。このときも主として私も申し上げたのは、とにかくスケジュールをはっきりしてくれと。これは市町村も同じことを言っていました。そうでないと、例えば会場を、結構会場もみんなが使う会場を押さえたりします、手配がつかなくなる。それからお医者さんだとか、看護師さんの確保もあるし、やっぱり時期が分からないと実際組めないし動けないということを申し上げました。
これについては、厚生労働省はしっかりとできるだけスケジュールを明らかにしていきますということを言っていました。これ粘り強く我々も訴えかけていくしかないのだと思いますし、与えられる情報の中でベストを尽くしていくのかなと思います。実は市町村もいろいろ工夫をしていまして、例えば三朝町さんなんかは5月6日以降の連休明けに始めようかと。だから、それまではぼちぼち入ってくるのは貯めておくだけにして、たくさん入ってくるときに一気にやるようなことを考えようかと、こんなようにしている自治体もありまして、それぞれの工夫も始まりつつあるのかなと思います。
○山陰中央新報 福間崇広 記者
すいません。子供へのコロナ対策なんですが、ワクチン接種に関しては16歳未満対象外だと思います。一方で、県内でも変異株が出てきていまして、これは子供への拡がりというのも指摘されておりまして、子供への感染対策と感染した場合、例えば教育の機会の確保ですとか、そういったことをどのように進めていきたいと考えておられるのかお願いします。
●知事
子供へのワクチン接種につきましては、これはファイザー[株式会]社が、今入ってきておりますけども、そこは対象になっていないことから、国も対象にしていないということでありますが、これは率直なお話し合いを関係者とさせていただきますと、要は16歳未満の知見がないんですね。16歳未満の知見が出てきて16歳未満にワクチン接種するのは有効なのかどうか、そこが分かってくれば拡げる余地はあるんだそうです。ですから、今は、そこは打つ必要がないというか、薬事上打てないというものでありまして、これは今後流動化するのかもしれません。
また、子供たちの場合は、分科会の先生方なんかはおっしゃるのは重症化の事例が少ない、やっぱり基礎疾患と結びつくとかいろいろありますので、一般論としてはお年寄りなどと比べると優先度が低いのではないかと、こういうような御意見もあるのも事実であります。いずれにしましても、やはりそうした知見を含めて正しいワクチンの理解を進めていただいて、できる限り多くの方、国民にできればあまねくワクチンを接種するのが良いのではないかと私は思います。また、子供が罹患した場合というのはこれまでも鳥取県にございまして、そういう場合、やはり特別の配慮をいたします。場合によっては御家族で一緒に入院していただくような形をとるとか、疑似患者っていう世界もあるもんですから、御本人は患者で、疑似患者一緒に入るとか、それぞれの状況に応じて配慮をさせていただいています。
また、厄介なのは親御さんがいなくなってしまう、病院に入ってしまう、それでお子さんは陰性、こういう場合は、例えば御親族のところでお預かりになるとかいうことを我々のほうでも調整したりするんですが、なければ、実は私どもの皆成学園というところがございまして、そちらのほうでお預かりする、そういう仕組みも整えております。
○共同通信 遠矢直樹 記者
すいません。共同通信の遠矢です。ちょっと話が戻って恐縮ですが、聖火リレーについて、まず、括りなんですけど、スポンサーの車列は、結局一部区間ではカットというか、短くして、一部区間だと他の地域でやっているような通常どおりのパレードをされるという理解でよろしいんでしょうか。
●知事
今、交渉しているところでは、一部というか、大方多分なくなると思いますね、大分短くなりますので。ただ、一部残るかなというところですね。[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会の行事なもんですから、私どもとしても最終的には[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会に従わざるを得ない法律関係ということであります。我々としては、当初からこの車列については簡素化できるのではないか、そういう項目ではないかという折衝をさせていただいてきたところであり、一定の理解をいただいて、そういう中でこの既存ルート上の限られた区間に限定ということは、そういう交渉との上では一定の成果が出ているんではないかと思っています。
○共同通信 遠矢直樹 記者
知事がその議会で聖火リレーの規模の縮小を表明された際に、パレードすると県外からその関係者等がたくさん入って来ることで感染対策としても感染の広がるリスクになるんじゃないかという話をされていたと思うんですが、今回のこの交渉だと、そういったリスクも抑えられるというふうに知事は考えられているんでしょか。
●知事
その辺の何か実はその後の折衝がありまして、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会側では県外から入って来る人にはPCR検査をするとか、いろいろとその条件の話をおっしゃっておられました。まだ最終整理はできていませんけども最終的には感染リスクをなくす、そういう安全な形での聖火リレーにするように我々としては万全を求めてまいりたいと思います。
○共同通信 遠矢直樹 記者
あと、島根県が同じように車列のカットを求めた結果、断られたというような報道もありましたが、鳥取と島根で何が違うのかというのを、もし考えているところがあれば教えてください。
●知事
私には分からないとこなんですけど、[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会がどう判断されたかっていうことだと思うんですが、経緯を申し上げたほうがいいのかもしれません。経緯を申し上げれば、実は島根県さんで一騒動ありました。それで、ああいう騒動の中で、本県としては以前からちょっと考えていたこういうコースの見直し、感染症が広がってきているもんですから。それで、それから車列等も含めて感染症対策を万全にするためのそういう制度設計やり直しということを求めたわけですね。それで、だからもう一月半くらいかな、大分長いことこれ実は交渉しています。それで、その中で普通は長い区間をいわゆる社列と言われるもの、その後をこう聖火ランナーがくっついて移動していくっていうことのようなんですけど、それで、これをごく短いところ、そうすると車列が入る余地が多分ないです。それで、本当に聖火ランナーだけがいるそういうようなシーン、こういうのを実は主体でいいんじゃないかっていうことを、こちらは主張してきた。ただ、向うとしては聖火リレーっていうのはこういうもんだっていう[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会の人の考え方もおありのようで、それで、一定程度は聖火リレー的なものというものを従来どおり残してもらう必要があると。そうでなければちょっと応じられないと、こういうようないろんなやり取りがありまして、それでその結果としましてこういうことになりました。それで、先ほど申しましたようにPCR検査など、当然ながらいろんな対策は組むんだというお話は大分お伺いはしたところでございます。ただ、結果としてこうなればやはり鳥取[県]らしい簡素なオリンピズムに忠実なそういう聖火リレーになるんじゃないかなと、私は今回の[公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会の御協力には評価したいと思っています。
○日本経済新聞 毛塚正夫 記者
コースから砂丘を外されたのは、これなぜなんでしょかね。砂丘だとパレードも入って来られないでしょうし、むしろ密にもなりにくくて良いかと思うんですけれども、これは砂丘でやらないのはなぜかなと思ったんですが、理由を教えてください。
●知事
[鳥取]砂丘の場合、やっぱり警備の問題だとか、それからあまりにも観光地でありますので、本県で一番観光客が来るところ、そういう意味で伊勢神宮の真ん中で走ったらああなったっていうのを思い出していただければと思うんですが、昨日[4月7日]のシーンですね。それで、そういう意味で我々としは普通の街中というほうに縮小しましょうと。それで、あと、そこで、砂丘で走るべき人なんかも最後のセレブレーション[祝賀会]なんかで何らかの出番をつくればいいんじゃないかなとか、いろいろと工夫を考えているところであります。
○日本経済新聞 毛塚正夫 記者
砂丘での出番は何らかの形で残す。
●知事
砂丘は今なくす方向です。
○日本経済新聞 毛塚正夫 記者
もう完全にそのときは全く経由させない。
●知事
はい。ただ、鳥取市の場合は最後にセレブレーションという儀式があります。点火式という、そこのほうにそこで本来活躍するべきと思っていた人たちが合流して来ることなどで、全体の調整は取れるんじゃないかなと思っています。
○読売新聞 安恒勇気 記者
読売新聞の安恒です。聖火ランナーの方の話なんですけど、有名人の方について、こういう一律御遠慮いただくっていうことなんでしょか。それとも走りたいって言われる方がおられたらどうするかなと。
●知事
これは我々の思いでありまして、少なくても公道を有名人の方が走られると聞いただけでやっぱり人間の心理って集まるんじゃないかなと思うんですね。この2日ぐらいの中京圏の動きを見ていますと。ですから、そういうシーンは御遠慮したいなと我々は思います。ただ、決定権は完全には我々にないというのもありますので、御本人たちも含めていろんな方々に御理解を得ていきたいと思います。
○読売新聞 安恒勇気 記者
一応それは組織には伝えるという、お考えを伝えるっていうことで。
●知事
そういう話し合いをしております。
○毎日新聞 野原寛史 記者
すいません。毎日です。関連ですけども、今のおっしゃり方ですと、著名人走らないけど、セレブレーションイベントには出る可能性もあるような感じに受け取れたんですけども。
●知事
うん。セレブレーションとか、公道以外ですね、公道以外の余地はあるかもしれません。つまり不特定多数が集まってしまう、そういうシーンでないところであれば可能性はあるかもしれません。ただ、これは平井個人かもしれませんが、今回やっぱりいつもの五輪と違うと思うんですよね。いつものオリンピックですと無条件でやっぱり聖火ランナー花形ですし、聖火リレーを通じて世界中にいろんな映像が流れる、だったと思うんですけど、今は新型コロナ一色になってしまいまして、むしろ感染の危険が広がるんじゃないかというそういう見方をされる県民も少なからずいらっしゃいます。
ですから、公道をこの有名な方が走られる普段見ないですし、鳥取の場合特に東京とかと違って有名人がそんなにごろごろいるわけじゃありませんから、一生に一度だけん、行ってみやかとこうなってしまうわけです。それで、それはやっぱり、今、五輪でなくてもいいんじゃないっていうわけですね、有名人と出会うのは。だから、そういう意味で公道を走るということはちょっと典型的にはなくていいんじゃないかということであります。工夫はいろいろ考えられるとは思いますけども、今、そうした方向で調整を進めているとこです。
○毎日新聞 野原寛史 記者
それと別件で恐縮なんですけども、認証店の件、先ほど説明がありましたけれども、県のホームページ見ましたら、今、飲食店は54だったかな、ということですけども、今回のこの施策でいつまでにどのくらいまで認証店増やしたいという知事のお考えがあればお伺いしたいんですが。
●知事
今、実は[新型コロナウイルス感染予防対策]協賛店が3,000[店]あるんですね、5,000[店]のうち3,000店はもう協賛店になっていただいたと、これはこれでいいんですけども、さらにそのレベルを上げていきたいと。それで、今一つの目安としては1,000店舗ぐらい[新型コロナウイルス安心対策]認証店になってもらって、こういうリーダーになっていただく。1,000店舗ぐらいあれば選ぶ人は認証店選んで入れるようになると思うんですね。今54か56店舗くらいしかないと思います。探すのが大変なぐらいでありまして、もっと身近に認証店があるような状態をつくろうとすると1,000店舗ぐらいは目標にはしたいのかなということであります。
○毎日新聞 野原寛史 記者
それを大体いつ頃くらいまでに引き上げたいとお考えでしょか。
●知事
できるだけ早く、なんせ今第4波が来ていますので、できるだけ早くこれに手を挙げていただいてパーティションをもう一回置き直したり、それから対策の経費も取っていますし、20万円は言わば応援金として報奨を出しますのでやってみましょうと、そういうような呼びかけであります。詳細またちょっと関係部局のほうで今、詰めさせています。
○中国新聞 小畑浩 記者
すいません。中国新聞の小畑です。変異株の話なんですけれども、イギリスで見られたものが検出されたという話がありましたが、一方でCt値という面で見るとウイルス量が多い県東部を中心にそうしたところはまだスクリーニングでも変異株かどうか分かっていないという中で、そのウイルスについてはまた別の変異株という認識を持たれているのか、あと、それと鳥取大学と分析を進めるということだったんですが、その辺の分析の進捗状況も教えていただければと思います。
●知事
今、実は普通は国立感染[症]研[究所]で最後分析をする、それでイギリス[型変異]株というのは最終判定来たんですが、大体3週間くらいかかるんじゃないかと言われています。でも、我々も防疫上の疫学的対策も必要でありますので急ぎたい。それで今、景山先生[鳥取大学医学部教授]にお願いをしまして鳥取大学の独自分析をし、今その培養とか、いろいろ諸手続きを進めていただいています。恐らく来週にかかるんではないかなと思います。その分析結果に我々も注目してまいりたいと思います。
〇テレビ朝日 後藤龍彦 記者
すいません。知事次の公務があるようですので終わりたいと思いますが、よろしいですか。
はい、どうもありがとうございました。
●知事
はい。どうもありがとうございました。