防災・危機管理情報


知事定例記者会見(2021年4月15日)

令和3年4月15日(木)午前10時~
 災害対策本部室(第2庁舎3階)

録画配信 知事記者会見動画(約79分) ※MPEG4形式

  

1 全国および本県の新型コロナウイルス感染症の状況 

●知事

 皆様、おはようございます。今、我が国はのっぴきならない状況になってきていると思います。隣の兵庫県では、昨日[4月14日]、507名の[新型コロナウイルス感染症]陽性者が発見をされました。また、大阪[府]でも1,130[名]というかつてない数字になっており、東京[都]はこの第2回目の緊急事態宣言後一番大きな数字になります591人、伸びてきているところであります。それで、全国の総数も4,300件を超えてきておりまして、それに加えまして全都道府県で新規の陽性者が見つかっていると、最近にない状況が生まれています。これは第3波のとき、あのときを思わせるような数字の状況でありますけれども、それよりも注意しなければいけないかもしれないのは、こうした事態が緊急性を帯びている、急速にその様相を悪化させているという、そのことではないかというふうに思います。


 そういう意味で、私たち鳥取県におきましても、最大限の防御体制を引いていかなければなりませんし、また、住民の皆様と一緒になりまして注意レベルも引き上げていく、つまり今は変異ウイルスが猛威を振るっていることによってこの状況が生まれていることを十分に認識をすべきであります。正直申し上げまして、最近の専門家の方々の分析もそうですし、メディアも、あるいは政府も含めてそうでありますが、統計の数字にとらわれすぎているんじゃないかなというように思います。


 統計の数字上は、例えばまだ緩やかな登りであるとか、東京であれば今、変異[ウイルス]が大勢を占めるようになってきているN501Yに移行してきている、5月にはそれが7割、8割となってくるような、そういう予測図を見せます。それが全てであるかのように思うわけでありますが、問題はその予測とかの前にある実態のほうだと思うんです。我々のこの事態は統計で起こっているわけでもなければ、政治で動かせるわけでもありません。目の前の現実、現場に即した対策をとっていかなければなりません。


 正直申し上げまして、今の状況はよほど頑張らないと押しとどめる、抑えることは難しい状況でありまして、本県もこれまでクラスターを2つ何とか押さえ込んできていますけども、その後、幾筋にもわたりまして関西方面、それから岡山県などその他の地域、山陽等から変異型のウイルスも入ってきています。それが連日あるものでありますから、それを1つ1つ丁寧に追っかけては囲い込んでいるというような努力をしているところであります。実はこういう努力こそが感染症対策の基本だと思います。


 感染症というのは、今、急激に波が上がっていますが、これは絶対あってはならないことなんです。感染症対策の鉄則として、我々、実務で言われているのは、できるだけ波を遅らせる、波を低くするということであります。急にこういうふうに立ち上がってくると危機的状況を招きますので、例えば感染ルートを断つという作業を丁寧にやることで、その感染の波が少しでも後ろに倒れてくる、感染のこのまた高さ、波の高さが低くなるようにする。そうすれば病床の確保もできますし、それから、住民の皆様にとりましても生活のアローワンス、許容範囲というのができてくるわけであります。


 ですから、そうしたことを鉄則にしなければいけないのですが、お店を9時に閉めるか、8時に閉めるか、そうしたことに政策もそうですし、報道もそうでありますが、焦点がそっちに向かってしまっています。今の現実を御覧いただきますと、確かに飲食店での感染もありますけれども、飲食店の感染の後なのかもしれませんが、大変に家庭とか、職場内での感染が増えてきている、そういう状況でございまして、後ほどその最近の私どもの分析をお見せをさせていただきたいと思いますが、様相は大分変わってきているのに、第1波、第2波と同じような政策をやっていて本当にいいのだろうかという根本的な疑問があります。


 したがいまして、緊急事態宣言等もそろそろ視野に入れて考えるべきフェーズ[局面]に入っているんかもしれませんし、その中身としても単なるお店、繁華街をどうするかだけではない対策も必要なのではないかと思います。私どもは今、一生懸命やっているとっとり方式と言われるような、早期に押さえ込む、感染ルートを断つ努力というのが必要なんだと思います。





2 北栄町役場大栄庁舎における陽性者の発生 

●知事

 皆様に資料が行き渡ったようでありますので、ちょっと本題のほうにまず入らせていただきたいと思います。 実は、皆様に今の進行中のお話をまず申し上げなければなりません。東伯郡北栄町の役場におきます大栄庁舎、これが北栄町の本庁舎に今なるところであります。ここで一昨日[4月13日]、昨日[4月14日]、昨日[4月14日]は全職員対象にするような大がかりなPCR検査をしました。そこで、今、分析中でありますが、ゆうべまでで職員が5名陽性となっているところでありまして、その具体的な状況を、今調査を進めております。私は、これは本県で9例目のクラスターの可能性が強いと今思っております。


 今日午後、緊急の対策本部を開催をいたしまして、事案の分析、それから対策について北栄町長を交えて話し合うことにしたいと思っております。北栄町の松本町長から、ゆうべの次々に分かってきます、こういう感染の状況を相談をしておりまして、町長も今大切なのはとにかくうつりやすいウイルスでありますので、そのうつりやすいウイルス、これが感染が拡大しないようにすることに、ぜひ協力していただきたいと。町長は全面的に協力すると今おっしゃっていまして、協力体制を敷きながら、何とか抑え込み、感染拡大のこれ以上の拡大の防止に努めていきたいと思います。


 そういう意味で取りあえず、2つ今、決めたところがあります。1つはPCR検査を町民の皆様、多分来庁者がいろいろいらっしゃるはずであります。そうした方々も含めましてPCR検査ができるように町の施設これを提供してもらいながら、協力して臨時のPCR[検査]会場を設置をすることにいたします。それからこのPCRを受けたいというような相談も含めて、様々なお問い合わせ先を役場のほうでつくっていただきました。0858-37-3111こちらのほうに御相談、御連絡をいただければありがたいと思います。もちろん鳥取県の保健所のほうの相談センターのうほうでも、健康相談だとか、PCR[検査]の相談受けております。東中西の保健所も対応しておりますので、そちらのほうも御利用いただけるかというふうに思います。これにつきましては、今、分析をしながら、ということでありますが、クラスター並みということでの対応は少なくとも必要になってきただろうというふうに考えております。


北栄町役場大栄庁舎における陽性者の発生について(PDF)



3 最近の新型コロナウイルス感染事例における遺伝子解析 

●知事

 最近の感染状況でございますけれども、私どもの独自検査スクリーニングをやっている状況ですと、4月の7日~13日、おとといまで、私どもはほぼリアルタイムで全数をスクリーニング調査かけております。そうしますと、実に約81%、8割を超えるところがN501Yというイギリス型と言われる変異株の疑いということになります。今回の大栄庁舎におきますものも、1例目がこのN501Yでありますので、恐らく株全体として広がっている感じでは、N501Y変異株うつりやすいものの可能性が高いというふうに思います。


 今、大阪だとか、東京だとかいろいろ言われていますが、あちらは抽出調査でありまして、うちは全数調査しています。全数調査で81%という状況でありまして、極めて重く受け止めなければならない状況だろうと思います。これがN501Yの場合は非常に感染力が強いので横に広がりやすいと。だから数押し上げるんですね、それで、なかなか報道でそこきちんと出されないし、学者の皆さんも何度言っても、なかなか理解していただけないんですが、急速に波が高まるというのは、こういう暴れん坊の株、ウイルスがあると、1つが10にも、あるいは何十にも増えますので、たちまちその数が増えてくるわけです、入院する人の数が。


 そういうような傾向がありますので、急にスティープ、急峻な坂が立つというのは、やはりこのN501Yというものがあると。ただ、どうしても人出の問題にどうも結びつけたくなるみたいで、これ我が国の去年の春以来の伝統でありますけど、それ以上に株の問題というのをやっぱり注目しなければいけないんだと思うんですね。


 本県としてはそういう意味で変異株が増大していますので、増大警戒情報、これちょっと何か誤植がありますけども、感染増大警戒情報というのを、今、発令中でございます。これにつきましてはできる限りレベルアップした感染予防が必要ということであり、住民の皆様にも本当にうつりやすいというふうに思っていただいて人と接していただくことが極めて重要な時期であることを御理解いただきたいと思います。


 また、鳥取大学[医学部教授]の景山[誠二]先生のお世話をいただきながら、そのほかのものにつきまして調べておりましたけど、3月下旬の本県に入ってきた感染を連鎖的に引き起こしたもの等見てみますと、E484Kの変異、今、東日本で優勢と言われていますものですね、これも遺伝子解析で見つかっております。ですから、3月の末頃から現在に至るまで主としてはN501Y、さらにはE484K、スクリーニングかからないもので変異株でないかもしれないと見ていましたが、それはE484Kが入っていたということも明らかになってきています。


 ですから、恐らく世情言われるよりも、E484Kもかなりの感染力は多分持っているんじゃないかなということで、これも警戒すべきものではないかなと思います。それから感染の形態、4月の7日~13日の1週間で見てみますと一番多くなりましたのが家庭内感染、実に45%が家庭内の感染です。それから職場内感染、これが20%、それから会食、例えば飲食店だとか、仲間内の会食ですね、そうしたもので15%ということでございまして、感染ルートが本県の場合かなり分かっていますので、その中で調べていますと、こういう家庭内感染、職場内感染が多いと、実はこの傾向はもう昨日[4月14日]、一昨日[4月13日]も仲間の知事と大分電話で飛び交って情報交換しますけども、各地同じ傾向です。ですから、非常にうつりやすいもんですから、今までだとこのぐらいならあんまりうつらないなということがありましたけれども、こういう親しい間柄での感染が増えている。だから、親しき仲にもマスクありというような、そういう時期が今であると考えていただければと思います。


最近の感染事例における遺伝子解析(PDF)



4 緊急対応のPCR検査センターの開設 

●知事

 それから、こういうようなことでありますので、今、西部のほうにPCRの検査センターを今日設置をいたします。こちらのほうではダイレクトメールを800点ぐらい送りまして、それで米子市内の飲食店だとか、あるいは特殊浴場、こうしたところの従業員さん、あるいは利用者さんなどで御希望される方には無料でこのPCR検査をさせていただく、このセンターを本日[4月15日]から立ち上げて検査をしております。これ連絡を保健所の相談センターのほうへ入れていただきまして、やっていただければというふうに思います。


 また、東部と中部につきましても恐らくこれからしばらくは、状況は良くなることはないと思います。なぜなら大阪、あるいは兵庫県、次々に更新して急上昇するような今カーブで陽性者が増えています。全国的にもこれが拡大をしていっているところでありまして、関東も含めて今、まん延防止[等]重点措置の対象にしようかということになってきました。こんなようなことでありまして、正直、波が収まる気配が全国的にない、そこに感染力の強い変異株ができてきている。ですから、東部と中部にもこのPCR検査センター同様のものを、設置をすることの検討を始めました。それで、鳥取市の保健所とも協議を開始をしたところであります。


緊急対応のPCR検査センターの開設(PDF)



5 高齢者向け新型コロナワクチンの供給状況 

●知事

 それからワクチン接種が今日から開始をされることとなりました。南部町と琴浦町で本県としては第1号となります高齢者のワクチン接種が開始をされております。この高齢者のワクチンでありますが、4月8日~4月の19日までに19箱、全市町村にそれぞれ1個ずつ行くということで本県は取決めをさせていただきました。4月の26日の週に少なくとも市町村に1箱ずつ配りますよということがあり、さらに4,000箱を活用しながらそのうちで連休中もやりたいというところは手を挙げてくださいということを国が求めたところ、河野[太郎新型コロナウイルスワクチン接種担当]大臣が日曜日の討論番組の中で状況をお話になりましたが、要望が多いもんですから全部はいけないということで、それは都道府県で調整してもらいますと、こういうことで報道、記事になっていたところであります。


 本県は今週入りまして早速関係先、市町村と協議をさせていただきまして、国の割当て、実は38箱しか来ず、要望57箱に足りなかったんですが、ここに県として3箱乗せさせていただき41箱を配ろうと、これで約4万回の接種回数になります。こちらこれまで、19日の週までで1箱ずつ配ったところで1万8,000回ぐらいございまして、合計で5万8,500回ほどのものになると、60箱分ということに、この5月3日の週までのところでなるわけですね。この後はどかん、どかんと1万6,000箱ずつ供給されるということを[河野]大臣がおっしゃっていますので、その後は割とロットの大きい配分になると思いますが、そこまで少し針の糸を通すような細めの供給ということになりますが、これをなるべく有効に生かそうということです。


 ここまでやりますと、これが全部打たれますと、これ1回目の接種でありますけども、1回目の接種としては大体鳥取県の65歳以上の3分の1程度、35%程度の接種可能回数ということにはなります。全国の規模よりも多めに、まずは初動で打つことができるのではないかと思いますが、市町村によっていろいろとやり方が変わってきますので、また、そうしたお尋ねをいただき、予約等必要なことをしていただきたいというふうに思います。ただ、必ずどなたにも接種のチャンスというのはございますので、決して慌てすぎることはございません。体調のこともありましょうし、後でもええわ、という人もおられましょうし、そこは必ず打つものだというふうに考えていただきまして、むやみに殺到する必要はないということは申し上げておきたいと思います。


高齢者向けワクチンの供給状況(PDF)



6 鳥取県・兵庫県新型コロナワクチン共同接種体制 

●知事

 それから懸案でありましたのが、県境を超えてのワクチン接種であります。これにつきましては、私ども厚生労働省のほうにもこれまで幾度となく交渉してきたところでありますが、なかなかすっきりとした話になってきていないという中でございまして、特に[兵庫県の]但馬地域、新温泉町の香美町が一体的に鳥取県の東部地域と1つの生活経済圏域であります。こちらのところは、通勤とかそういう利便があったり、通院、病院の利便があったりします。したがいまして、鳥取県の東部のほうで兵庫県の北西部の方々がワクチン接種を受ける、その道を開きたいということで、本県としては地元の市町村と一緒に協議を進めてきたわけでありますが、厚生労働省のほうは県境を超えるワクチンのやりとりは一切まかりならんと。


 これはV‐SYS[ワクチン接種円滑化システム]というシステムを守るっていうことがあったり、また、契約という問題が障害になる、こんなことをこれまでおっしゃっていまして、今日に至るまですっきりこれ認めていただいているわけではございません。粘り強くこれはもちろん交渉していくことではありますけれども、ただ、らちが明きませんし、もう既に今日からワクチン接種始まりました。


 そういう状況なので、昨日[4月14日]、井戸[敏三]兵庫県知事と電話で協議をさせていただきまして、とにかく鳥取兵庫のワクチンの共同接種体制をつくりましょうと、これで合意をしました。それで少々のことは融通を利かしながらやっていこうと。ワクチンの供給の状況を見ながら接種を始める。それから当面各県の枠の中でワクチン接種をして、最終的にはそれを清算できるように政府に対しては要望をさらにやっていこうと、こういうことといたしました。


 具体的には、どちらかというと香美町、新温泉町の皆さんが鳥取県東部のほうにワクチン接種に来られるという機会が多く想定をされます。ですから、鳥取県側でワクチン、県内の持ち分の中で融通を利かすことで、こうした方々のワクチンを当面はワクチン接種を受け入れていって、将来的には両県公平になるように話合いをしましょうということであります。具体的には因幡・但馬麒麟のまち連携中枢都市圏というものがございまして、ここの市町政の中で共同体制ということを考えていただく、この話合いは鳥取市を中心に、今、していただいているところであります。


 これには鳥取県、また兵庫県もワクチン提供等で支援をしていこうと。この鳥取県内の接種協力医療機関のほうに、もちろん県民の皆様が接種に行くということはありますが、香美町、新温泉町からも接種に行くということがやりやすくなるようにしましょうと。また、兵庫県内のほうにも逆にこちらから出かける、そういう可能性というのもこれで開いていくと。そのために共同接種というような体制を検討して設置していきましょうと。これは、今日は琴浦、南部町だけでありますので、東のほうは今後ワクチン接種が始まりますが、そうした中で具体化して接種を開始していくということでやっていきましょうと、こういう合意を昨日[4月14日]させていただきまして、鳥取市の深澤市長にもその結果を御連絡を申し上げ、ぜひ、前に進めましょうということになりました。


 これは今日御報告させていただこうと思います。恐らく全国的にも県境を越えて、こういうワクチン接種の共同体制というものを決めたところはまだないのではないかなというふうに思います。この県境にあまりにも高い壁を立ててしまうと、結局、健康や命を守ることにつながらないわけであります。ワクチンこそが恐らくこのコロナ禍から脱する一番大きな対策にいずれなってきます。そういう意味で、それをできるだけ促進するためにも、本県としては隣県兵庫県、あるいは市町村と協働しながら、言わば懐深くお互いやっていきましょうというような落ちをつけさせていただいたところであります。


鳥取・兵庫ワクチン共同接種体制(PDF)



7 建設工事における県外からの流入者対策 

●知事

 それから[新型コロナウイルス感染症対策]分科会でもそういう議論があったんですけども、今、全国では建設関係の皆さんが多分年度末年度初めということがあるんだろうと思うんですね、県境を越えて行き来をされると。これが変異株も含めてそういう新型コロナを持って歩くことになりかねないというか、現実にも本県の例としてはございます。出てきてまして、ですからこれ対策をとる必要があるんではないだろうか。何も年度末年度初め集中して工事をして、県外の方にわざわざ工事現場のほうに来てもらわんでも、それだったら、もう工事の期限を若干遅らせるとか、例えば県内の方で基本的にやってもらうとか、そういう工夫をすればいいんじゃないかと。


 このたび、本県としては、本県の工事につきまして県内建設業者と契約をするということを、これ、もともと原則がありますが、再徹底させていただきたいと思います。もちろん技術的な困難がある場合だとか、そういうことはいろいろとありますけれども、できる限り、このコロナの時期ですね、県内の方に活躍していただくことを優先していただく。それからやむを得ず感染流行警戒地域、[感染流行]厳重警戒地域から来るというような場合には、転入の前に14日間、外出を自粛していただいて、来るときにはPCR検査を受診していただくと。


 いままでPCR検査を受けていればいいということになっておたんですけど、ただ、そういう要請はしてはいたものの、その直前で感染してしまいますとPCR検査に引っかかりません。ですから、その直前でも14日間ですね、感染の機会というものをつくらないようにしてもらうと。これを前提として県外からの方、産業従事者を受け入れるというような原則に切り替えさせていただこうと。


 また、工期が延伸したような場合、あるいは新たな経費が発生するというような場合には契約変更で、これは誠実に県のほうでも対応する。つまり少々のお金よりも、新型コロナ[ウイルス]が持ち込まれないことを優先するというように、本県としては独自の取組をさせていただきたいと思います。


建設工事における県外からの流入者対策について(PDF)



8 第4波の到来を受けた飲食店等の認証取得の強化対策 

●知事

 それから第4波の到来を受けまして、飲食店などの[新型コロナウイルス安心対策]認証店舗化を目指そうと。これにつきましては、今、[認証取得]応援金、[認証取得]補助金というものをつくりまして、昨日[4月14日]から受付を始めさせていただき、4,500店舗に及ぶダイレクトメールの発送なども含めて働きかけをしていこうと思います。また、認証手続きをスムーズに進めるために外部委託を19日から導入をしまして、多くの方が実際に認証店舗にできるだけ円滑に移行していただけるようにしていこうと。また、手順書の見直しとかテレビCM等、周知も図ったり、それから円滑化を図っていきたいと思います。


 また、繁華街につきましては、飲食店への巡回、これを強化をしているところでありまして、まず、4月の1日~5日、750店舗を巡回しました。197店舗を指導しております。また、4月の9日には、米子市内650店舗巡回して193店舗を指導するというようなことをしております。これを4月中に3回程度巡回指導を実施をして、5月以降も定期的に行っていくと。当面、やはり注意すべき時期だろうと思います。先ほど申しましたように、今は収束に向かう状況ではとてもなくて、全国的には急カーブで上がっていく可能性があるときです。外から[新型コロナ]ウイルスが入ってくる圧力が高まります。それが本県で感染が止まない原因になっています。この状況は当面続くのではないかというふうに危惧をしておりまして、やはり飲食店、重点的な対策というのをこの期間はやっていく必要があるだろうということでありまして、関係店舗の御協力も得ながら、安全安心なそういう店づくりを我々も目指してまいりたいと思います。


第4波の到来を受けた飲食店等の認証取得の強化対策(PDF)



9 鳥取県庁シトラスリボンプロジェクト 

●知事

 それから冒頭の職員の発生事例などもありますけども、それ以外にも感染が相次いでいます。特に、今、変異株ということもありまして、ある意味恐怖感を持って受け取られるかもしれませんが、しかし、これは感染症にかかった人が悪いわけではございません。感染症は感染させるためにウイルスが攻撃を仕掛けてくるわけでありまして、それと闘っている大切な私たちの仲間であります。愛媛県で始まった事業、運動だと聞いておりますが、シトラスリボン運動、これを鳥取県庁としてもプロジェクト化して始めることといたしたいと思います。


 我々も率先して、こういうシンボルをつけることで、いわゆるコロナ差別というものをなくしていこうと。お帰りというふうに言えるような家庭環境だとか、職場環境、それから地域の輪というものをつくっていきたいということであります。シトラスで多分かんきつ類ということなんでしょうけれども、色は二十世紀梨の色でありますので、鳥取県としては借用させていただこうかなと、協力していこうかなということでお許しをいただきたいと思います。


「鳥取県庁シトラスリボンプロジェクト」始めました!(PDF)




10 ジビエ振興自治体連絡協議会 

●知事

 それから直近のちょっといろんな活動につきましてでありますが、ちょっとなかなか長く懸案になっておりましたことなんですが、ジビエの振興自治体連絡協議会というのが結成をされました。これは山梨県が事務局をされていまして、いろいろ鳥取県にも度々来られた藤木さんという日本ジビエ振興協会の代表理事等もこれ、連携して動いているそういう自治体のジビエ推進の組織というのが出来上がってきまして、私のほうでその取りまとめの役割をさせていただいております。来週の4月の20日にこの設立総会を、開催をして、本県ですと若桜町なども加入しているんですけれども、その日に政府に対する要望活動こういうものもやっていこうというようなことでございます。

ジビエ振興自治体連絡協議会始動(PDF)



11 日米首脳会談 

●知事


 また、今後の日程として非常に重要なのは、今日出発をされるということでありますが、日米首脳会談がアメリカで開催をされることになり、世界の要人の中でも初めて日本の総理大臣がアメリカのバイデン大統領と面談をするということであります。ぜひ、これをきっかけにして、環境問題であるとか、また、経済交流、それから私どもとしては新型コロナ[ウイルス]の解決、さらには拉致問題解決、こうした懸案にぜひ成果を上げていただければというふうに御期待を申し上げたいと思います。ただ、こうした世界の動きの中で、今後、本県、経済も様々な影響というのはプラス面、マイナス面あると思います。そうしたところには国際情勢に応じた変動対策というものも丁寧に、今後、現場を見てやっていきたいというふうに考えているところでございます。




12 劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」公開 

●知事


 それから、この週末になりますが、16日からいよいよ名探偵コナン緋色の弾丸が封切られることとなりました。これは、こちら、日本を舞台にして、前作はシンガポールでありましたけども、展開されるということでありまして、一部地域でも盛り上がっているように報道もされているわけではございますけども、本県もコナンのふるさとの1つとして、この映画の応援を我々なりにもさせていただこうと。また、近々ですね、この映画を応援する、そういうプロジェクトを動かせていただいて、鳥取砂丘コナン空港で、その盛り上げを図っていきたいというふうに思っております。私のほうからは以上でございます。




13 鳥取県・兵庫県新型コロナワクチン共同接種体制 

○テレビ朝日 後藤龍彦 記者


 では各社、質問ありましたらよろしくお願いします。


○毎日新聞 平川哲也 記者


 毎日新聞の平川です。共同接種体制についてもうちょっと詳しくお伺いしたいんですけれども、ごめんなさい、私の理解が及ばないのかもしれませんけれども、香美、新温泉町の方っていうのは、当面は鳥取県に割り当てられたワクチンを投入されるんですか。


●知事


 その辺が実は1つの焦点で、本来であれば、やはりそれぞれの[新型コロナ]ワクチンを持ち寄って接種場所のほうで打てれば一番いいんですけれども、結局、国のほうは樹形図のようにワクチンが流れるっていう美しい流れを想定するんですね。それで、基本型施設とか、連携型施設とか、そういうものがシステム上ございまして、そのシステムに沿ってワクチンが動く、その末で接種をする。これを考えるときに鳥取県と兵庫県との間は、樹形図が違うっていうわけです。それで、別々の木になるもんわけですから、その隣の木のところで、ワクチンは基本的には使えないと、もちろん例外的にそこを接種した場合には一定の措置をするっていうか、それを全然否定するわけではないんですが、接種体制としてこういうようにやることを前提としないで組織というか、システムが出来上がってしまっているわけですね。


 それで、私はこれ度重ねて実は厚[生]労[働]省等にも申し上げてきたんですが、私たちが守らなければならないのは健康とか命であって、それは県境に関わりないものだと思います。それで、決して厚[生]労[働]省がつくった電算システム、それを守ることが目的ではないのではないだろうかと。だから、こっちに併せて、それが使えるようにしてくださいということを再三申し上げているんですが、なかなかそこはうまく聞いていただけてないと。ただ、もうやってしまえばいいじゃないかということですね。そこに書いてありますが手持ちの枠の中で取りあえずワクチン接種始めちゃえと、それで、いろいろと詰めた議論をすると多分もう間に合わないですね、今から。


 ですから、取りあえず手持ちの枠の中でワクチンを進めさせていただいて、後に、やはりどうしても鳥取県側のほうに、これ、実は医療機関の数の関係だとか、通いの病院の関係などがありまして、こちらの[兵庫県]但馬の西部のほうは、結構鳥取の医療圏なんですね、実質上。ですから、こちらの病院でかかりつけのお医者さんがいてこっちで打ちたいっていう人は、実はざらにおられるわけです。それで、鳥取県と同じように高齢者が多い地域でありますしね。ですから、そこを何か蓋をするわけにはいかんだろうと、それで、もちろんシャットダウンしてしまえば別に厚労省と論争しなくても済むわけでありまして、簡単なんでありましょうけども、私たちはむしろ健康と命のほうを優先すべきであって、システムを防衛することを目的とするべきではないかと思っております。


 そんな意味でちょっと大分論争したんですが、取りあえず、もうやってしまいましょうと、見切り発車をしようということで[兵庫県知事]井戸[敏三]知事のほうも了解していただきまして、それで急遽、こういうスキーム[計画]に移っていこうということであります。それで、もちろん例外的な場合は今までもあり得るところでありますが、例えばこの方々、新温泉町のAさんが鳥取県内のB病院で接種を受けようということになりますと、普通ならばこの新温泉町から接種券が来ていて、それでこれで予約を取ってやればいいんですけども、認められていないやり方をやるということで、例外措置の許可を鳥取市役所に申請しなきゃいけないんですね。それを申請して許可が出て、その許可書をもらって、それで初めて病院に連絡を取って予約を入れてワクチンが打てると。これで共同接種体制ということで我々運用させていただこうと。


 そうなりますと、事前に許可を求めたりっていうことは不要になります。新温泉町の接種券を持って、そのまま病院のほうに自分の地域のクリニックと同じように電話をしてもらって、それが取れば接種できるということになります。こういうように手続きが大分簡素化されまして、多分住民の方だったら当たり前のことだと思うんですが、市境、町境があるとかいうのはあまり関係がありませんので、どこでも同じワクチンを打ちゃいいんじゃないかと、普通は思うんですけども、ただ、厚労省の世界ではこれは全然別物という世界になりますので、そういう厳格なちょっと役所手続きというものを経なければいけない。それをやはり住民本位にやり変えていこうということであります。


○毎日新聞 平川哲也 記者


 追加してよろしいですか。知事のお考えの中で、いつ頃からそれをスタートしたいのか。想定されているのはあくまでも個別接種ということでよろしいんでしょうか。この2点。


●知事


 これについては、今ちょっと両県の合意が昨日[4月14日]できましたし、あと、1市6町[鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、兵庫県美方郡香美町、新温泉町]のほうで話合いをされています。それぞれいろんなやり方していますので、いろんなやり方の事情の中でそこにお互いに参画をしていくということになります。ちょっとそういうシステムというか、やり方ですね、スキームについてはまだ詳細は今詰めているところでありますが、現実、鳥取県内でもまだ琴浦町、南部町しか接種始まっていませんので、今後始まる中で準備が整えば供給の状況を見ながら、こういう接種を開始しようと。これは1市6町の自主的なところになってこようかと思います。


○毎日新聞 平川哲也 記者


 すいません。集団接種は想定の外にあるわけですね、当然。


●知事


 外というわけでもないと思います。ただ、そこは果たして地元でそういう建前、作り込みが可能かどうかということがあります。よくちょっとこれ最近、テレビ報道もされたりして、関西地域でも話題になっているようなんですけど、例えば、典型的なのはここの方がここの病院に実は普段から通っておると。それで、ここの人はだから自分のアレルギーだとか、基礎疾患だとか知っているわけですね。そこで打ちたいっていうのが割と典型的ではないかと思います。基本的にはここで集団接種もやりますので、集団接種であればここに行けばいいわけでありますが、ただ、そういうクリニックだとかで個別接種受けようというのは典型的にこういう需要があるとこだと思っています。


○毎日新聞 平川哲也 記者


 ありがとうございました。


○日本海新聞 濱田匡史 記者


 すいません。日本海新聞濱田です。知事、関連なんですけども、この共同接種の体制の中で1市6町の自治体のほうも懸念しているのが国からのワクチンの絶対的な供給不足、せっかく両県が合意して、そのスキームを考えたとしても、例えば今のワクチンが少ない状況で鳥取のほうからワクチンを出すとなると、当然鳥取のほうの高齢者の方から自分たちも予約待っているのに、どうして他県のを先にというような問題も起こりかねないということで、逆に兵庫県側の新温泉町の担当者なんかは、鳥取側に申し訳ないので、なかなか難しいんじゃないのかなという心配もしていましたけど、その辺は、タイミングというのはいつ頃というふうに思われていますか。


●知事


 そういう意味で、この鳥取県、それから兵庫県、それぞれにここでのワクチン提供にちゃんとサポートしていきましょうということを、合意をいたしているところであります。具体的にはなかなかちょっとまだレールがきちんと敷けるわけではないんですが、手持ちのところでできることはある程度あるだろうと思っています。恐らく厚生労働省のようなところが心配しているのは東京都と神奈川県だとか、兵庫県でも大阪府とか大規模に人が動いているところ、それで、人数もかなりの人数になってくる、そういうところで他県接種というものを大々的に認めると、結局、彼らが大事にしている配送システム、これが上手くいかなくなるじゃないかというのが多分あるじゃないかと思うんです。

それで、井戸知事も申し上げたんですけど、阪神間みたいなのと違って、この香美町、新温泉町とこの鳥取県東部との間でここで出入りというのはそんな莫大な数にはならないですと、見込みとして。ですから、そういう意味では、調整の範囲内で、ある程度は鳥取県側もそこは汗をかいていきましょうと、結局、新型コロナを国全体で収めようと思えば、県境に関わりなく協力していくことが大切でありますので、私たちとしてはそういう考えですということを申し上げ、それで、井戸知事のほうも御了解をされているということであります。


○時事通信 今泉悠 記者


 すいません。時事通信の今泉です。関連してなんですけれども、今回は、ワクチン自体は県境を越えずに人が県境を越えてくるということだと思うんですけれども、この厚労省との関係で今後、クリアしなければいけないということはあるんでしょうか。


●知事


 一番大切なのは、今、お話が濱田さんからございましたように、こっちである程度、多分こっちが実践になっています。こっちは多いと思うんです。それで、私どものほうではどうしてもワクチンを少し使うことになりますので、そういうものが後々これからずっと住民接種進んできます、高齢者から始まりまして。どこかの過程でやっぱり清算をしていただく、そういうことがないと結局こちら側の供給体制のほうに支障を生じてしまうことになってはいけないと。それで、先ほど申しましたように、例えば東京[都]、神奈川[県]の県境とかと違ってそんなにのっぴきならないことまではならないと思いますけども、ただ、やはりそこはやはり制度的に清算ということをやっぱり考えていただきたいと、これは粘り強く厚労省に両県で働きかけていきたいと思います。


○時事通信 今泉悠 記者


 すいません。では、現状その清算という仕組はない中でスタートしても大丈夫ということなんですよね。


●知事


 先ほど申しましたように、例えば許可証をもらえば例外的にも今までもできる余地はあったわけです。ですから、そういうようなことでありますので、絶対にできないというものでも多分ない。ただ、それをこうやって例えば1つの村のような形ですね、それで、共同の接種なので、別にどこの町の接種券でもちゃんと受け付けますよというふうにやる、こういうような体制づくりというのは踏み出したところでありまして、それで、この辺がなかなかちょっと厚労省と折り合いのつかないところ、ここに至る過程でも、例えば契約の問題だとか、あるいは国保連[国民健康保険団体連合会]の関係とか、国保連は各県にございますので、いろんな論点を実は国側からは言われているところであります。

 しかし、乗り越えられないことはないと思いますので、とにかく始めていこうと、共同接種体制を組むということを1市6町のほうで、これからまた、合意を基に話をまとめられると思いますけども、それを我々も支えていきたいと思います。





14 島根県との新型コロナワクチン共同接種の調整状況 

○山陰中央新報 藤井俊行 記者


 山陰中央新報の藤井と申します。すいません、県境またいだ接種ということになると、島根県と、西のほうとの、あそこも結構交流あると思うんですけども、島根県との調整というのは今、どのような状況でしょうか。


●知事


 島根県さんにも同じような話は申し上げていますし、丸山[島根県]知事も、お話も両県知事会議などでさせていただいています。島根県さんとしては、今まずは県内での接種体制を確立することが急がれるということで、その両県間の共同接種体制、これについてはまだ十分な検討には入っていただけていないのではないかと思っています。ただ、今後も岡山県との間だとか、島根県との間、こうしたところはやはり同じような課題がございますので、私どもも県同士でも協議をし、地元の市町村とも協調体制が作れれば、同じように応援をしていきたいと思います。





15 北栄町役場大栄庁舎における陽性者の発生 

○NHK 小山晋士 記者

 すいません、NHKの小山です。話は変わりますが、北栄町の件なんですけど、先ほど県内9例目のクラスターの可能性が高いと、あれは断定段階ではないということと、あと、改めて今日午後、対策本部会議開きますが、第一にはすぐに検査、幅広い検査を行うということなんですけど、今後の対応についてはどうお考えでしょうか。


●知事


 これはゆうべ[4月14日]も町長にお話申し上げたのですが、クラスター[集団発生]の可能性が高いんじゃないだろうかと。それで本県のクラスター対策監を緊急派遣をするとか、そういうバックアップ[支援]体制を我々でも組んでいく必要があると思っています。また、北栄町さんのほうにも保健師さんいらっしゃいますので、私ども県と同じように。それで協働しながら健康相談なり、それから今後の展開を図っていく必要があるだろうと思います、仮にクラスターとうことになれば、私どもとしては専門家に立入検査をしていただくなどして、清浄化、きれいにしていくことを徹底していきたいと思いますし、その後の業務再開に向けても慎重に進めていくことを求めたいと思います。


 現状は従来以上にやっぱり[新型コロナウイルス変異株]N501Yは感染力が強いです。それで、今回の職員さんの感染例につきましても分析が必要でありますが、どういうように広がったのかっていうのは、ゆうべから今朝の段階では私の頭の中ではまだうまくつながっていないところがあります。そういう意味でやはりよく安全性というものを確認しながら、また業務についても考えていただく必要があるのかなというふうに思いますが、この辺まだ北栄町と十分な話合いできているわけではありません。そうしたことなど、今、緊急に、今、話合いをしているところでありますし、人員体制、応援の派遣なども、今、整えてきているところでございまして、今日の午後改めて対策本部でその辺の協議を進めさせていただきたいと思います。今日[4月14日]はゆうべ話合いまして松本町長も御出席されるというふうに伺っております。





16 公務員の新型コロナウイルス感染 

○NHK 小山晋士 記者


 すいません。ちょっと付け加えてなんですけど、最近、公務員による感染、もちろんこれは人を選ぶものではないというのは分かっているんですけど、やっぱりパブリックなそういうスペースだと、今回、庁舎も閉鎖している状況が続いていますけど、そのことについては対策、対応はなかなか難しいとは思うんですけど、どうお考えでしょうか。


●知事


 同じN501Yで最近も自治体での職員さんの感染も見られましたが、幸いその周りへの感染拡大はなかった。初期段階で止めれば結構そういうふうに何とか食い止めて感染範囲を狭めることはできるんだと思います。それで、今回も今こうして職員さんの間で感染が広がっていると考えられますけれども、これをできる限り、今の早い段階で、これ以上の広がりにつながらないように食い止めることが非常に大事ではないかというふうに考えております。前回の自治体の例とは違いまして、今回は庁舎内での感染が起こっているのでないかと疑われるところがございまして、そういう意味で、やはり感染対策を自治体の庁舎の中でも徹底していただくことが大切だというふうに考えております。





17 新型コロナウイルス変異株 

○中国新聞 小畑浩 記者


 すいません。中国新聞の小畑です。変異株についての調査についてお伺いいたします。まず、鳥取市を中心に3月末に大規模なクラスターを伴う規模の大きい感染があったわけですけども、それが40人にわたる感染の方がこのE484Kであったということで、そういう理解でよろしいのか。またあと、このタイプはN501Yに比べて感染力はそれほど高くないというふうに言われているんですけども、なぜこのような感染力を持ったのか、その辺りの認識というか、分析があればお願いいたします。


●知事


 まず、お断りをしておきますが、関係の保健所、県だけではございませんが、関係の保健所ともよく協議をしながら感染症対策を進めていかなければなりません。特に関わった人たちの様々な人権上の配慮ということもございます。その辺を御考慮いただきたいと思うんですけれども、関係者と相談をしてきたところで、このE484K、これについてはどの感染のものかというのは、今日はコメントは控えさせていただきたいと思います。ただ、このE484Kの変異が県内でも感染を引き起こしてきているということは3月の下旬の事案でサンプルを取りまして、確認をされました。


 そこから外形的には我々感じるのは、決してN501Yだけが感染力強いんじゃなくて、このE484Kといったような株、それから年末年始の株も非常に境港[市]等、強い株だったと思います。それで、こういうようなものがやはり存在するんだというのは、我々現場ではある意味納得感も持って受け止めております。ただ、今おっしゃるように、これがじゃあ、どういうようなメカニズムで感染力というものがあったのだろうかと、強かったんだろうかということにつきましては、まだ分かりません。今、景山[鳥取大学医学部教授]先生のほうではウイルスの増殖能っていうんですが、ウイルスが増えていく、その能力、これについての追加的な調査を今、精力的にされているところでありまして、今回の新型コロナウイルスいろんな変異がありますが、こういう変異は、実は2週間ごとに大体繰り返えされながら入れ替わっていくと言われます。それがどういうように感染力、あるいはウイルスの増殖能が高いということは重症化にもつながるわけですね。今のN501Yも、なぜ、重症化が顕著に見られるかと言えば、やはりウイルスを増やす能力が高いんではないかというように疑われるところです。ただ、その辺のエビデンス[証拠]といいますか、科学的な調査・研究が十分なされているわけではなくて、私どものほうでは景山先生のほうがそういうメカニズムの解明に、今、こうしたサンプルを基に進んでおられるところでございます。


○中国新聞 小畑浩 記者


 すみません。関連ですが、どの事例かは別にして、このE484Kですね、そちらのほうも強い感染力が見られたということでいいのかということと、あと、株の種類、変異であるか、変異でないかということが注目されると思うんですけれども、一般的には。ただ、その中でもウイルスの増殖力に差がある株がぱらぱらと存在すると、そういった実感を持っていらっしゃるということでしょうか。


●知事


 E484Kは一般に、全国的な認識としては、感染力はN501Yよりは低い株であるかのように思われています。ただ、それは低いとはいっても、どれほどのものかというところは、本当はあるんだろうと思うんですね。それで、私も全国の状況を見ていて、宮城県などはやはりあれは恐らくは関東かどこかから来たE484Kが基になりまして、急速な感染拡大を招いていると。急速な感染拡大の裏にはやはりウイルスの力というのがあると考えたほうが自然じゃないかなと思うんですね。これは世間一般、報道機関やあるいは政府も含めて人出の問題、飲食店の時間の問題で全部結びつけて、短絡的に考えようとしているんですけど、私はそうじゃないと思います。


 それで、恐らくその背景にはやはりウイルスの力、つまり戦う相手、我々が戦うウイルスのこともよく調べて、それに応じた戦い方をしないと多分勝てない。実際勝てないものですから、今、大阪でも兵庫でもあんなんなっちゃっているっていうことでありまして、それで、こういうようなことを起こすまいと我々は、だから先回りをして感染ルートを断って、何とか波を低く遅らせるっていうほうを、今、つくろうとしているんですよね。それで、こういうようなことでありまして、宮城県の状況なんかを見ても、やはり一定の感染力というのはやはり評価したほうが本当はいいんじゃないだろうかと、何か今、世間の常識感では、関西のN501Y、関西地域に今、広がっているN501Yというものが強いけども、E484Kはさほど強くないから何となく安心みたいなのは、私は間違いだと思います。


 それで、その中でもやはり株によっては感染力の強いものがあり得るし、年末年始に動いていた株の中でも強いものは確かにあったと思います。ただ、証明されていないので多分学者の皆さんもそれをなかなかコメントしづらいし、もしかしたら永久に言わないかもしれません。しかし、私たちは実務を担当するものとしてうつりやすくなっていますと、このことはやっぱり国民の皆さんに訴えかけなければ本当の予防にはならないんじゃないかと思いますので、あえて申し上げているということであります。


 私どもの実感からしますと、そういう感染力の強さというのは、このN501YやE484Kに限らず、株の個性としてあると思うんです。それで、今、追いかけているのはCt値と言われるウイルスの強さ、これを計るものでありまして、陰性、陽性を判定するときに必ずこの数字は得られるんです。それで、そのCt値というものを実は、本県は全部追っかけています。それで、それをそれぞれの個人のその後の病院での生活、退院に向けましてどういうふうにこのCt値が動いているかというというのも、記録として持ち続けています。珍しい県なんだと思うんですけども、うちは割と真面目にウイルスに向き合おうとしています。


 それで、そういう意味で見ておりますと、やっぱりその感染の連鎖の中で非常にそのCt値が強いもの、これ数値としては低いものが顕著に見られるその一連の流れっていうのは確かにあるんですね。それで、その理由はよく分かりません。高名な先生方にも私どものデータを見せておりますけども、データのサンプル数が少ないとか何だかんだ言って、あんまり取り合ってくれないと。でも、そういう問題じゃないだろうと僕なんか思うんですけども、データがたくさん積み上がんないと判断しないから、こんなことになっているんじゃないかなという気すらするんですが、結局その積み上げる過程で彼らが一生懸命積み上げるの東京とか大阪のデータですよね。それで、そこは感染ルート追っかけていませんから、何人にうつしたかって分からないところで数字を積み上げても、感染力っていうのは本来株ごとには見えないはずです。


 それで、だからそこら辺はちょっと残念ながら今の我が国の手法っていうのはちょっとピントが外れているんじゃないかなと思うところがあります。ただ、それも責められないんですよね。それ以上の材料は多分研究者の方とか、政府関係者にないのだと思います。ただ、私たちが現場にいて、実際に株を動かして動いているのを見ていますから、それで、感染がこう広がっていくのが顕著に感染力が強そうな株の流れというのが見つかります。それで、そういうものに限ってクラスター起こしていたり、それからものすごい勢いで、もう1日、2日でだーっと広がっていくっていうのがある瞬間やっぱりあるんですよね。それで、それが一定の期間続きます。


 それで、それからあともう1つ大切なのは、このCt値が入院して、うちは全員入院しますので即日入院をしてもらうと、それで、即日入院をして、その後Ct値を追っていくと段々と下がっていくというイメージなんですけど、数字は上がっていくということなんですが、ウイルス量は段々とこう下がっていくものでありますが、今のこのN501Yは下がらない人がいます。むしろ上がる人がいると。だから、吉村[大阪府]知事なんかもおっしゃいますけど、重症化しても返ってこない、やっぱりそれだけ特徴のあるウイルスの可能性があるわけですよね。それで、そこはやはり我々は正しく恐れる必要があるんじゃないかなと思っております。


 そういう意味でこの変異がこの2つの株に限らずやっぱり変異が感染力だとか、重症化に与える影響というのは、私はもっと国全体で注目すべきではないかなと思います。





18 新型コロナウイルス感染症対策 

○共同通信 遠矢直樹 記者


 すいません。共同通信遠矢です。その下の感染経路のことでお伺いします。昨今、特に関西を中心にマスク会食等が取り沙汰されていますけども、県内の場合、そのマスク会食について批判的な声だとか、なかなかそんなに徹底できないんじゃないかみたいな声も上がっていますし、それで、県内の場合はもう家庭内感染ということが一番多いというふうに出ていますけど、他人とのマスク会食ですら徹底が難しいような状況の中で、家庭内だと余計に徹底が難しいのかなというふうに思うんですけど、実際に、具体的にどういうふうに家庭内で対策を取ればいいというふうにお考えですか。


●知事


 家庭内でもいろんな対策というのはあるんですね。これは以前もうつりやすい時期、12月~1月にかけまして、私どももホームページ等で広報しましたが、例えばお使いになるタオルを分ける、要は飛沫や接触感染でありますので、そういうタオルを分けるとか、それからお食事のときに距離を取っていただくとか、それで、もちろん欲をいえばマスクをつけることを家の中でも、特にお年寄り、基礎疾患を持っている方いらっしゃるときは心がけていただくだとか、そういうことを呼びかけてきております。もちろんそれで100%にはならないかもしれませんが、感染が減ればそれだけ健康というのは保たれるわけであります。


 それで、マスク会食については、それはやはり一定の効果は十分あると思いますし、もう一度そこは飲食店に対して私どもとしては徹底していこうと、先ほど申しましたように、認証店を目指した取組を緊急に今、広げようとしているところでございます。それで、このマスク会食が言われるこの会食感染が15%とありますが、これが実はここ[家庭内感染]につながってくるわけです。それで、そしてこれがここ[職場内感染]につながってくるわけです。それで、どういうことかといいますと、実はこの外にありまして、この会食に何だかの形でここにいる人が鳥取県外往復しているとか、それから県外から来られた方がここに関わるとか、いろんな接触というのがあるんですね。


 まず、第一には外界との接触、これについては十分注意をしていただく、特にこういう方々がこういう会食に参加するのは2週間ぐらいやめてもらうということなど、非常に重要なんですね。それで、そこでまずはここ[会食感染]が入り口になることが多いです。もちろん家庭内感染が直で起こることがあります。この家庭の方が外に行かれて、御家族に県外で会われる。それで帰って来てやっぱり感染していたというケースもありますし、帰省などで来られてというケースもありますが、割と多くのケースは、この会食会場からここに参加していた方が、今、感染力が強いもんですから、すぐに家庭内や職場につながっていく、このN501Yのケースは本県でも見られます。


 実はこれ本県だけでなくて、他県とも情報交換してますけど、知事同士でも。みんな言いますね、みんな言います。それで、すごく怖いほど、すぐにほかに広がると。だからやっぱり言わば蜘蛛の巣のネットワークの中心にあるような会食っていうのは1つのポイントになることは、これ事実だと思います。ただ、数としては結局ここから分かれていって、こういうところで、家庭内で例えば3人感染すれば3倍になりますよね。だからそういう意味で家庭内感染だとか、職場感染の数が増えてきているというような面があります。





19 鳥取県の新型コロナウイルス感染経路 

○共同通信 遠矢直樹 記者


 すいません。関連して、県内のこの感染経路は、一時は従前から会食に注意してください、親しい間でうつりますというふうにおっしゃっていましたけども、以前は感染のほうが主流だったんでしょうか。それとも前からこういう分布図みたいな感じになっているんでしょうか。

●知事


 以前よりも、こちらのウエイトが高まっていると思います。それで、これは先ほど申しました本県だけでなくて、例えば隣の兵庫県だとか、あるいは最近増えている徳島県だとか、和歌山県だとか、皆さんおっしゃいますね。だから、この家庭内感染、第2波のときも結構私は問題だなと思ったんです。あのとき以上に、今広がりが強いような気がいたします。





20 高齢者向け新型コロナワクチン接種 

○読売新聞 安恒勇気 記者


 読売新聞の安恒です。今日から高齢者向けワクチンの接種が始まりましたけれども、県内、鳥取県において今回の高齢者のワクチン接種というのは、どのような状況改善が見込まれると知事は思っておられるのかというのと、あと、今後4月26日から38箱の割当てが決まっているということで、その後5月10日にも全国でまた1万6,000箱出荷されるということで、このペースについての知事の捉え方っていうか、分析をお願いしたい。


●知事


 まず、この高齢者の皆さんに接種をしていただける。それで、私どものはじいたところでは、鳥取県、比較的65歳以上の一定のシェアを少なくても第1回目打つことが、5月の連休時期までの入手分で可能なようになってきていると。これはある意味いいことではないかと思います。何がいいかといいますと、やはり高齢者の方は基礎疾患をお持ちであったり、もともとの体力の問題も、特に極めて高齢な方になるとあります。やっぱり命に関わるんですね。その命に関わるケースというのをやはり最初に防いでいくことが大切でありまして、[新型コロナ]ワクチン接種の効果としては感染、発症、重症化の3つの予防効果があるというふうに考えられますが、感染の予防効果については、いまだ疑問符がついています。感染はするかもしれない。しかし、発症とか、それからもう1つ大事な重症化、これについては感染を防げる可能性があるのではないだろうか。それは顕著に効果が認められると、世界的には言われています。


 したがいまして、このワクチン接種が高齢者の間で本県進めば、重症化のリスクというのは、特に命に関わる重症化のリスクというのは減算すること、減らすことができるんではないかというふうに思います。結局、今打っているファイザー[株式会社]のワクチンですが、メッセンジャーRNA[型]のワクチンでありまして、体の中に抗体を作るわけですね。ウイルスそのものが入り込むわけではなくて、抗体を作らせる作用っていうのがある。その抗体ができることによりましてそれが血中から肺胞、肺の中にこう出てくる、これによって肺病、肺の病気ですから主に。それで肺が侵されて重症化するという、そこのリスクが軽減されると、これはやはり大きな効果になり得るんではないかなと思います。


 それから今後の見込みでありますけども、今までは正直テストケース的なとこだと思います。V-SYS[ワクチン接種円滑化システム]だとかVRS[ワクチン接種記録システム]といったようなシステムが本当に動くかどうか、トラブルがいろいろないかどうか、その検証をしながら各市町村にまずは1箱ずつ使ってもらおうということで市町村と合意をしたわけですね。そこに連休中に若干上乗せをしていきましょうっていうことでありますが、この後のところが1万6,000箱入手をされてくる。さらに5月、6月全体で見ると7万5,000箱レベルになってくる、こういうふうになってきますと一気に供給量が多分5月の連休明け増えてくると思います。ですから、今はそこに向けてある意味、体慣らしをしながら徐々にそのテイクオフ、実際一気に集中的にワクチン接種を進める、その段取りを練習をしながらつくっていくということだと思います。そういう意味で、この4月の期間というのはまだ端緒でございますけど、ある意味テストケースをやりながら、5月の後半以降に備える大事な時期じゃないかと思います。





 21 オリンピック聖火リレー 

○山陰放送 日野彰紀 記者


 BSSの日野です。東京オリンピックの聖火リレーについて伺います。組織委員会と最終の調整を進められているというお話でありましたが、いつ頃合意に至り発表できるでしょか。


●知事


 これについてはまだ[公益財団法人オリンピック・パラリンピック競技大会]組織委員会のほうでコースの設定につきまして公表できる段階には至ってないところであります。先週御報告申し上げた基本的な方向につきましては、記者会見の後の組織委員会側の反応としてはポジティブな反応でございましたので、申し上げたとおりの方向性で、今、最終調整できると思っております。ただ、そういう意味で恐らく来週になると思いますね。それで、組織委員会のほうの体制が整えば私どもも[東京2020オリンピック聖火リレー鳥取県]実行委員会を県で開催させていただきたいと思いますが、今週にでもと思っていましたけれども、若干我々としてはスケジュール感的には1週間ずれているかなと思っています。





22 緊急事態宣言とゴールデンウィーク期間中の新型コロナウイルス感染症対策 

○日本経済新聞 毛塚正夫 記者


 日本経済新聞毛塚でございます。緊急事態宣言をまた出す可能性も視野に入ってきているかと思いますが、その辺についての現状のお考え、それともう1点、ゴールデンウイークが近づいて来ておりまして、その時期にどういった対策をお考えかっていうこともお願いします。


●知事


 現在は、私は政府や専門家の御認識以上に緊急性のある段階に入っていると思っています。それは先ほど申しましたように、我々が見ているのは積み上げたグロス[全体]のデータではなくて、目の前で起きている一つ一つの感染ルート、それから病院の状況であります。それで我々としては一生懸命鳥取県らしく、小回りを生かして感染ルートを早めに断ち切ることで何とか大阪[府]、兵庫[県]のように上昇気流に乗って一気に突き上げていかないように、今、抑えているところです。それで、ただ、これができきれなくなって、実際にロケットのように今、上がり始めている。それで、その背景には強いウイルスの存在というものがあって、相手が強いもんですから今の対策が戦えてないと思います。


 だから、その戦えてないのであれば、対策のレベルは上げなきゃいけないというのを考えるべきなんですね。そういう意味で、早晩、緊急事態宣言なども全国ベースで考える時期もくるかもしれないなと思い始めています。それで、現に関西地域は特にそういう意味で切迫感が高まっていまして、昨日[4月14日]もそうした地域の知事さんの何人かと電話で状況協議や今後の考え方を、話をしたりしていますが、相当厳しい状況に各地が追い込まれてきていると。それで、本県はまだ数字の上では多くないように見えますが、ただ、入ってくるウイルスの筋が多いです。それで、これが非常に困ったことで、それで周りが静かになればこれいずれやんでくるんですけど、今の状況は周りが静かになるどころかさらに騒がしくなると思います。ですから、これは警戒は一層強めていかなきゃいけないし、覚悟もしなきゃいけない。そういう意味で強い対策が迫られている段階に入っているんじゃないかと思います。そういう意味で真剣に今後の方策を国全体で考えるべき時期ではないかなというふうに思っているところでございます。あともう1つ、何でしたっけね。すいません。


○日本経済新聞 毛塚正夫 記者


 ゴールデンウイークの対策を。


●知事


 ゴールデンウイーク、すいません。ゴールデンウイークにつきましてはそういう実はいろんなやり取りを全国の知事さんと昨日[4月14日]も電話でやり取りしているんですが、去年の今頃は、実はゴールデンウイークの県境を越えた移動について緊急のメッセージを出しました。それで全国知事会としてもそういうメッセージが必要ではないかという声が、今、強まっていまして、もちろん鳥取県も個別にもそういうメッセージをこれから考えなきゃいけないと思っていますが、そういうような、特に都道府県境を越える移動ですね、これについては何らかのメッセージをやっぱり出すべき時期にきているんではないかなというふうに思います。感染拡大が、今、本県も止まらないところでありますけれども、やはり感染が濃密な地域とそれ以外の地域との出入りによりまして感染が確実に、今、全国に広がっていますので、これを抑えることを国民の皆様に御協力を求めなければいけないのではないか。


 あともう1つ、これは平井[鳥取県知事]のほうの考えで必ずしも全国の知事の考え方ではないかもしれませんが、私は感染予防のレベルも上げていただく、今まではこれでうつらなかったという人もうつっていますので、今は。ですから、そこは感染のレベルを上げて注意深くやっていただきたいというようなことも我々としても申し上げるべきではないかと思いますし、特に都会地などでのテレワーク対応等々をいろいろと工夫していただかなければいけないのかなと思います。


○時事通信 今泉悠 記者


 すいません。今の発言の中で、緊急事態宣言全国ベースで考える時期が来るんではないかと思い始めているという発言がありましたれども、全国ベースというのは、全国一斉の緊急事態宣言という意味は含まれるんでしょか。


●知事


 これ、早晩ですね、感染が広がってくるんだろうと思います。それで都道府県間の移動も含めて考えなければいけないそういうような時期というのは早晩やってくる可能性があるではないかと。ちょっと言葉が少し舌足らずだったらばお詫び申し上げますが、緊急事態宣言必要と申し上げているわけではなくて、緊急事態宣言について検討すべき時期が来るかもしれないと。それで、少なくとも強い対策が今は求められてきていると、段階が変わってきていると、こういう趣旨を申し上げているところであります。ですから、どこの特定の地域とか、あるいは全国ということを申し上げているわけではありませんが、去年の今頃は全国での緊急事態宣言をやっていました。

 一番強いのはそういうような対策、そういうことを含めたもろもろの対策ということになるんではないかと思います。本当に先ほど申し上げたような感染状況、実は飲食店だけの感染ではないこともありますので非常に難しい、そういう中で飲食店の時短要請が何か全ての対策、それを取るかどうかが焦点という今の世の中のムードには若干その違和感を感じるということですね。


◯テレビ朝日 後藤龍彦 記者


 じゃ、ほかにありますでしょか。じゃ、なければこれで、ありがとうございました。


●知事


 どうも、ありがとうございました。




  

 ※広報課編集
  [ ]については、広報課で補足説明しています。


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