聴覚や発話に障がいのある人の不便を解消する「電話リレーサービス」が、7月から公共サービスとしてスタート。通訳オペレーターが橋渡し役になることで、電話を使った便利で快適なコミュニケーションが実現します。
電子メールやファクシミリなども手軽な連絡手段の一つですが、相手に用件が伝わっているかすぐに確認できず、返事を待たなければいけない不便さや、内容によっては何度もやり取りが必要となる煩わしさもありました。しかし同サービスでは、オペレーターが手話や文字を即時に通訳し、音声で相手方へ伝達。リアルタイムなやり取りができるので、返事の待ち時間もなく、急ぎの用件も確実に伝えることができます。
希望者は「日本財団電話リレーサービス」への事前登録が必要。利用の際は専用のアプリから接続した通訳オペレーターが、相手方へ電話をつなげる仕組みです。安心して利用できる制度とするために、電話の受け手となる多くの人や事業者が制度に関する理解を深め、一般の通話と変わりない対応を行っていくことが望まれます。
誰もが暮らしやすい社会づくりにつながる情報・通信のバリアフリー化。聴覚障がい者の一層の社会参加の拡大が期待されます。
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