大人に代わって家族の介護や世話などに追われ、成長に必要な経験や教育の機会を奪われている子どもたち。「ヤングケアラー」として社会問題化しつつある一方、その実情はまだ広く知られていません。子どもたちの苦悩や困難に寄り添い、健やかな育ちを支えるサポートが求められます。
厚生労働省の全国調査によると、家族のケアを担っていると回答した中学生の数は約17人に1人。ケアに費やす時間が長いほど健康状態や友人関係、学校生活に支障を来し、誰にも相談できない孤独感を抱えている現状が明らかになっています。
県では下記の窓口で悩みや困りごとの相談に応じ、必要な福祉サービスの活用などにつなげていますが、本人に自覚がなく、実態が表面化しにくいことも、この問題の難しさ。周囲の大人が「ヤングケアラー」の存在に気づき、支援の手を差し伸べていくことが重要です。
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