今年の6月1日は、国勢調査に次ぐ大規模な統計調査である「経済センサス」の調査日です。
経済センサスは、全国すべての事業所を対象に、事業内容や従業者数、売上金額などを調査しています。
今回は、平成26年経済センサスの結果から、県内各市の産業大分類別事業所の従業者数割合を比べて、地域の産業の特徴を見てみましょう。
鳥取大学など教育機関が多い鳥取市は、「教育,学習支援業」事業所の従業者数割合が7.5%、商都と言われている米子市は、「卸売業,小売業」が20.5%と高くなっています。
大手経済誌が公表している「住みよさランキング」で、医療・介護施設が充実していることから毎年上位に選ばれている倉吉市は、「医療,福祉」が21.5%で最も大きく、5人に1人以上が「医療,福祉」に従事しています。
水産食品の工場が多く立地していて、海上保安庁や航空自衛隊など国機関が所在している境港市は、「製造業」が22.3%で最も大きく、「公務」が9.6%を占めています。
このように、経済センサスの結果から市町村の特徴が明らかになり、まちづくりの重要な資料として活用されています。今年の調査への御協力をよろしくお願いします。
本ページは、令和3年5月27日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県令和新時代創造本部統計課執筆)からの再録です。