楽しんでもらう仕掛け準備中
鳥取県を含む関西一円で開かれる世界最大級の生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」はコロナ禍で、開幕が来年5月に1年延期された。全35競技59種目のうち鳥取県内ではアーチェリー、グラウンド・ゴルフ、自転車、柔道の4競技6種目が開かれ、開催会場を持つ県内自治体は準備の再スタートを切った。
新型コロナウイルスの感染拡大に収束の見通しが立たない中、懸念されていた大会ボランティアの辞退は現時点でほぼなく、大会事務局は胸をなで下ろしている。今後ワクチン接種が進むなど感染拡大に一定の目途が立つことを期待し、約800(延べ2600)人の登録者確保に向け、全力で取り組んでいく予定だ。
4月から新たなスタッフを迎え、大会事務局体制も強化された。現在、大会参加者の県内での宿泊・観光を促進する県内周遊ツアーの造成、自転車ロードレースコースの路面標示による大会PRなど鳥取を楽しんでもらうための仕掛けを準備中。
また、仮想現実(VR)技術を活用し、実際の自転車競技のロードコースを疑似体験できるイベントを企画。まさにコロナ禍を逆手に取ったアイディアだ。事務局の一員に加わった井上佳美さんは「県民の皆さんと一緒に大会を作り上げ、大会参加者を鳥取ファンにしたい」と意気込んでいる。
大会をPRするスタッフ。「1年後には、大会参加者にこの笑顔を届けたい」と奮闘中
2021年5月1日(土) 新日本海新聞掲載