1 東京オリンピックボクシング入江聖奈選手銅メダル以上確定、県内ゆかりの選手の活躍、フランス・ジャマイカチーム応援、米子東高等学校甲子園出場
●知事
皆様、おはようございます。本日も距離を取りまして、マスクを外して聴覚障がい者に配慮した形をとらせていただいております。なお、こういう距離感がないような場合にはやはりマスクは絶対に必要でありますので、そのことにつきましては御了承を賜ればありがたいと思います。さて、昨日は[東京オリンピック・ボクシング女子フェザー級の]入江聖奈選手、すばらしい試合を見せてくれました。落ち着いて繰り出すワンツーなど、得点を重ねまして見事にメダル圏内、銅メダル確定ということになりました。鳥取県としては快挙でございまして、非常に県民の皆様を勇気づけるものになりました。入江選手に感謝を申し上げますとともに、これからまだ2試合ございますので、思う存分オリンピックで戦っていただきたいと思います。
入江選手はジュニアの頃から私もときどきお会いをして激励の機会などもいただいておりますけれども、見る見る成長をし、4年の周期のはずが5年に延びたこのオリンピックの延期というものをむしろ力に変えまして、大きな成長をこの一年も遂げてしっかりとした選手としてこの戦いに臨んでおられるわけであります。うれしいのは[鳥取]砂丘の色のメダルが欲しいと昨日もおっしゃったと伺っておりまして、ふるさと鳥取への思いを胸にリングに上がっておられること、伝わってきました。県民挙げて応援をさせていただきたいと思います。
また、冨田[千愛]選手はリオ[2016年リオデジャネイロオリンピック]に続きましてこの大会でも入賞を果たされ、前よりも順位を上げての10位ということになりました。祝福申し上げたいと思いますし、その労を県民挙げてねぎらわせていただきたいと思います。今後の御活躍にも期待をしたいと思います。今日はこれから武良[竜也]選手の決勝の試合、平200[競泳男子200メートル平泳ぎ]がございます。みんなで応援をさせていただければというふうに考えておりますし、今、瀬川選手も毎日のようにセーリングを戦っておられますし、いよいよ三上[紗也可]選手がプールに現れることになります。水行[すいこう]の大活躍、応援をさせていただきたいと思います。
オリンピックに関しましては、昨日、フランスの代表選手、[スポーツ]クライミングの選手たちをシルヴァン[・シャペル]コーチともども壮行会、簡素に鳥取砂丘コナン空港で行い、ガラス越しに見送りをさせていただきました。この活躍をお祈り申し上げたいと思いますし、変則的ながらこういう形のキャンプにはなりましたが、シルヴァンコーチもおっしゃっていましたけれども、必ずこの鳥取県倉吉に帰ってくるというふうにもおっしゃっておられまして、オリンピックを越えていく、そういう友情の絆が深まったと感じております。
今日はこれからジャマイカの選手団、[シェリー=アン・]フレーザー=プライスさんなど有名選手も集う中、行わせていただきます。リモートで選手村と結んで応援のメッセージを送らせていただこうと考えております。ぜひ県民の皆様にはテレビでいつものメンバー、御家族でそれを見ていただく、こういうような応援をお願い申し上げたいと思いますし、米子東[高校]もいよいよ甲子園に行くことになりました。活躍をお祈りを申し上げたいと思います。
●知事
併せまして、昨日JR西日本のダイヤ改正が発表になりました。この秋からのダイヤということでございますが、この山陰関係18本の見直しということであります。市町村のほうからもいろんな意見が実は出てきました。来週、慎重なこういう見直しについての取組をやはりJR西日本に要請しなければならないのではないかと思います。これはコロナという特別な状況の下であるというふうに認識をしております。であれば、またこのコロナ終息後は回復をしていただく。また、さらなるダイヤ改正の検討もなされているやに伺いますけれども、これによって貴重な地方における足が失われないようにお願いを申し上げたいと思います。
JR西日本は大都市部とこういう地方部とを併せ持つそういう鉄道会社でありますが、制度設計の当初からこういう地方の路線を維持するために収益効率のいい大都市の路線、あるいは新幹線を有しているという配分になっています。逆に言えば、そういうものがない3島会社と言われるところは国の支援があってそれで支えているという形であります。そういうJRの成り立ちもございますので、ローカル線に対する配慮を求めたいと思いますし、この件につきましては中国地方知事会の5人の知事でも危機意識を持っておりまして、これについて政府等へ要請活動しようというように急遽なってきたところでございます。
●知事
新型コロナについてでございますけれども、昨晩遅くまで検査の集計がございました。その結果、このたびは28名の陽性ということになりました。大変に多い数に戻ってきたわけであります。その内容につきまして分析を進め、今日の夕方頃、急遽市町村長にも御出席仰ぎながら、新型コロナの対策本部を開催をすることといたしたいと考えております。
西部[地区]につきましては今、お店のほうの協力も得ながら時短要請を進めてきました。正直申し上げて、そうした方面のところは減少傾向になってきていると思えていた矢先のことでございます。何が起こっているかというと、東部[地区]におきましてデルタ株の感染が認められ、その経過情報を出させていただいたところでありますが、その後、感染経路を追う中で相当程度の規模の集団的な感染が複数発生しているのではないかというふうに考えられます。
今、鳥取市の保健所さんのほうで分析を急いでおられ、私どものほうの住田クラスター対策監も派遣をしまして、急遽今、この対策を展開しているところであります。そして、この集団的な感染の広がりに連動しまして鳥取県の中部[地区]にもデルタ株の感染が広がっているのではないかと見られます。感染経路を追っていく状況からしますとデルタ株の可能性があるだろうということであります。
●知事
そこで、本日、まず、この後[鳥取県新型コロナウイルス]対策本部[会議]を開いて詳しいお話の分析をさせていただきたいと思いますが、デルタ株感染厳重警戒情報、厳重警戒区域全県といたします。厳重警戒区域は中部も含めた全県といたします。それで、今の状況ですね、感染状況を見てみますと、やはりマスクを着用していないのではないかというようなことが原因になっていると思われるものが認められます。それで、また片方[のかた]だけマスクを付けていて会話をしていて、ある程度一緒に過ごしたけれども、普通なら接触者にもならない、それでも感染したのではないかとしか思えない例もあります。やはり最低限十分な距離を取ったり、遮蔽物があったり、あるいは大声を出さない、そういうような状況の中であればマスクの着用ということをぜひお願いを申し上げたいと思います。
そういうようにこれがまず1つ。それから、不要不急の外出はこの際控えていただく時期に入ったと思います。実は全国を見渡していただきますと、昨日は東京[都]の発表が3,177人、また、神奈川県も初めて1,000人を超えました。それで、近くは大阪[府]が798人、兵庫県は254人で2日連続250[人]を超えています。実はデルタ株の拡大に伴いまして、急速に感染者が急増しているというのが現状であります。したがいまして、不要不急の外出は控えていただきたい、それはお仕事ということもあったり、懇親あるいはイベントということもあります。集まってみんなでやろうぜというようなのがやっぱりあるんですね。それで、そういうのは今の時期は少し控えていただいたほうがいいのではないかという時期です。
それで、会食も含めまして人と人との接触機会をできるだけ減らしていただきたいということ、もちろんこれと伴いましてお店作りなども注意していただく必要があります。それから、帰省を含めて県外との往来、これ、これから夏休み本番に入ってきて盆休みもございますけれども、このような状況の中で、東京[都]も大阪[府]はじめ関西も伸びている状況で恐らくこれ、当分止まらないと言われます。
ですから、今年についても残念ながら県外との往来は控えていただきたい、帰省も含めて控えていただきたいということです。この最近の例でも連休期間中の人の動き、あるいは連休期間中のイベント、あるいはお店等で感染が一気に広がったり、あるいは感染が県内に持ち込まれたり、そういうことが実は続出をしております。県外の状況も相当悪いですし、県内であっても必ずしも安心できる状況ではない、特にデルタ株の場合は今まで鳥取県は言わば平穏な状況でありましたので、このぐらいならやっても大丈夫だろうと思っていたところ、そこにデルタ株が入り込んでしまいますと。十分マスクをつけるとか、遮蔽物を置くとか、そういう基礎的な配慮がなされていない場合に一気に感染が拡大をするということが認められます。これはアルファ株以上にうつりやすいのだろうと思います。県外の方との会食も当面はお控えをいただくほうがよろしいかと思います。
また、多くの人が集るイベント、また、限られた狭い空間、1つのお店やスペースの中でみんなで大騒ぎしたり、歌ったり、こういうのはこの夏は控えていただきたいと思います。これも現実の感染状況からしますと、本県で一気に広がる原因になっておりますので、御注意をいただきたいというふうに思います。
●知事
こういうような状況でございますので、鳥取市の深澤[義彦]市長とか長井[大]保健所長さんなどとも協議をさせていただいておりますが、西部で始めましたメディカルチェックセンター、これを東部では県立中央病院、また、中部では県立厚生病院、こういうところをキーにしまして、まずは診察、血液検査、胸部画像検査等こうしたことで症状をメディカル的にチェックして、医学的にチェックをしてもらうと。それで、在宅等支援センターという、これは保健所の中に設置をするものと相まって宿泊療養とか在宅療養ということも、これもある程度増やしていかなきゃいけないだろうと。
基本的にはまずは入院してもらって、それで状況を見てというやり方でありますが、一気に増える段階の場合、医療逼迫が起こる可能性があります。そこで従来の鳥取方式にこうしたメディカルチェックによって、安心が担保されるような状況で、看護師あるいはドクターの診察も含めた宿泊療養、在宅療養、言わば病院の外のベッドを活用するというような形、単に自宅に居てくれということは本県はやるつもりないんですけども、そういう意味で鳥取方式+αということへ移行していかざるを得ないのではないか、その意味でメディカルチェックセンターを東部、中部にも急遽開設をさせていただきたいと思います。
●知事
それから宿泊療養施設でありますけれども、これも倍増させて271室この週末から稼動させていきたいと思います。こういうようなことで全国どこでも急増状態でございますので、本県も同じような状況があっても、それを乗り越えていけるように医療提供体制、この宿泊療養施設でもそうした体制を取ってやってまいりたいと考えております。
●知事
今、これが最近の状況ですけども、報道によりますと東京[都]の周りの神奈川[県]、埼玉[県]、千葉[県]、こういうところと大阪[府]も含めて緊急事態宣言に加えていくのではないか。また、まん延防止等重点措置、石川[県]とか福岡[県]、福岡は独自の措置をされる、そういうようなことで、今、動きが出てきていますし、兵庫県も井戸[敏三]知事がまん延防止等重点措置の発言をされておられます。今、急変していまして、全国がどんどんと塗り変わっている、毎日塗り変わっている状態です。恐らくこれからしばらくこういう状態になり、昨日は9,500[人]を超えていますが、全国の累計、合計数も増えていくだろうと。
●知事
それでこういうような状況でございますので、先ほど申しましたように県外との往来は控えていただくべき時期に入ったとお願いを申し上げたいと思いますし、帰省についてもお控えをいただきたいと思います。誠に申し訳ありませんが、鳥取県内の状況も流動化しています。その背景には県外との往来というものがあります。今、県外では急増して、ここの鳥取県のウイルス密度とは比較にならないほど、実は県外のウイルス密度は高いです。それで、そういうことからしますと、やはりこの夏帰省はお控えいただきたい。大切な方には電話等により心をお届けいただきたいということをお願いを申し上げたいと思います。
そういう意味で学生の皆さんも孤独な夏をお過ごしになるということもありますので、#よきよき鳥取仕送り便事業というのをこの夏実施をさせていただき、とりふるでエントリーをしていただきますと5,000名の方に鳥取ゆかりの品を、お送りを申し上げると。それで、こういう事業も用意をさせていただき、御協力を求めてまいりたいと思います。これによりまして鳥取の産物についてのPRにもなろうかと考えております。
●知事
それから県立の集客施設がございますが、こういうような感染の拡大っていうことがありましたので、イベント等をやる、これを中止しようという、その場合のキャンセル料を免除していこうと考えます。7月19日以降ということにしていますが、それ以前であっても今次の流行拡大に関係するようなものはキャンセル料を取らないという扱い、それで柔軟に対応していこうと思いますが、いずれにいたしましても、この8月いっぱいぐらいまでは先々の予約をキャンセルすることは考えられると思いますし、できれば考えていただいたほうがいいんではないかというような状況でもあります。
ですから、それのインセンティブ[動機付け]といいますか、御迷惑かけないという意味でキャンセル料徴収しないで県が負担をするというような措置を取らせていただき、県の調整費によりまして財源的に執行させていただきたいと思います。なお、現在ですね、鳥取空港の着陸料ですとか、それから遊覧船の接岸料など県の使用料一部、今でも免除しているところでございます。
●知事
[新型コロナ]ワクチンにつきましては、このたび新しい考え方が示されて、第12クールにつきまして県内のファイザー[社製]ワクチンの配分量が示されました。私どもでは国の基本配分が40箱でありました。これに調整枠という都道府県のほうで調整に使ってくれというのが7箱来ました。これで47箱分ということになります。大体1箱で1,000回程度、1,170の1,000回程度ですね、1,170の注射ができるものであります。それで、これによりまして最終目標としては現在の接種ペースを維持できる量のワクチンを確保しようということで調整をさせていただきました。
具体的には、この40箱ありますけれども、そのうちの32箱は希望の市町村に配分をするのですが、さらに7箱の調整分以外にも中部のまちのほうで4箱提供していただいて、これを倉吉市、実態は倉吉で注射打っている住民が多いということ、これで協力しようということになりまして、4箱協力していただくことといたしました。また、そのほかにも市町村の御協力をいただく分が4箱、我々のほうで調整させていただいてできてきまして、合計で15箱分の調整というふうに、国の想定の倍調整分を取りまして配分をさせていただきました。それで、これ4市のほう、比較的まだ接種が進んでいないところのほうに配分をさせていただいて、調整後、こういう16箱、13箱、7箱、4箱という形になります。
また8月に入りますと、特に後半以降ですね、恐らく職域接種が動いてくると思います。これと協力しながら最適なワクチンの供給ができるように確保していこうという考え方でいこうと思います。
●知事
それで、職域接種につきましては今、14会場、既に承認済みでありますが、さらに2会場、航空自衛隊の美保基地と米子[工業]高[等]専[門学校]の承認が下りました。これ以外は残念ながら、昨日までのところでは承認の通知は本県には来ていないところであります。もうちょっと行かないと本県出てこないという状況になってしまいました。それで、そういう意味で22会場が今、待っているということでありますが、順次、今、8月中に開始できるように確認をしていくということであります。
それで、これにつきましては今、調整を進めて、この職域接種が遅れてきますので、市町村接種と組み合わせて合理的に行けないだろうかと今、調整をしていまして、例えば、職域の予定していた人数との相差が出た場合には、その分を関係の企業とか地域住民などで充足しようと、これを県のほうであっせんしようと。
今、例えば中部の[鳥取中部]観光振興機構については余りの分ですね、まだちょっと余裕がある分については北栄町の学校の先生を投入することにしたり、また、東部の鳥取商工会議所の割と応募が多かったもんですから、それを他のサイトのほうに振り分ける等の作業をするなど、このような調整を地道にやっていこうというふうに考えております。
12 令和3年7月豪雨被害、盛土等の危険性を調査する緊急点検開始
●知事
災害につきましては7月7日以降の豪雨災害、農林被害は40億[円]を超えました。日々増えてきている状況であります。また、商工関係の企業の被害件数は25件、また、宿泊関係も10件以上ございまして、1件はなお、閉館中でありますが、近々開館見込みということになっております。それで、こういう中で盛土、熱海市の場合を想定した盛土ですね、こういうような形で例えば土砂災害警戒区域が下流のほうにあって、それで、上流のほうに盛土があると、それで、こういうものを抽出しまして223か所、その危険性があるかどうかの調査をしようということであります。
●知事
それから夏休みシーズンがまだ続いているところでありますけれども、このたび鳥取砂丘で8月の2日からドローンによる巡視を開始をすることといたします。皆様も御記憶のとおり、昨年の8月に残念ながら熱中症と思われる方が亡くなっておられることが、長者ヶ庭という辺り、その砂丘の中で発見をされたということがありました。実はレンジャーだとかは、主としてここに観光客がいますので、こちらのほうからこう監視をしているという形なんですが、この赤く塗ってある辺りというのはなかなか目視ができない、ちょっと地形的にできないとこなんですね。
それで、このなかなか一望できないところについて、これまでも御記憶かもしれません。平成27年に車が乗り入れたということで、全国ニュースでも騒ぎになったことがありました。それから花火、これ実はこういうロケット花火というのは、[鳥取]砂丘は[日本一の鳥取]砂丘[を守り育てる]条例で禁止をしているんですけども、そういうものとか、それからたき火等のそういう発見であるとか、こういう不適切事例っていうものが、やはりふだん観光客がいて、監視もできるような範囲内以外にあります。それで砂丘は全体としてやはり保全すべき自然の遺産でございますし、それから危険なことがあってはいけない、特に熱中症等ということも発見が必要だということでありまして、それで熱中症警報発令日の11時、15時からまずはスタートしてみたいというふうに考えております。
砂丘レンジャー2名でこの操縦とモニタリングをすると。それで、ここにヘリポートといいますかドローンの基地、発射地を設けまして、ここから飛ばしてモニターをしながら砂丘のこの西側区域を調べていこうと。これで安心安全な、そしてちゃんと自然景観、砂丘の保全が図れるような、そういうレンジャー活動につなげていきたいと考えております。
●知事
それから最近注目されていますワーケーションでございますけれども、これについては日本経[済]団[体]連[合会]、それからワーケーション自治体協議会、また、日本観光振興協会、こういうところで共催をしまして、この秋ワーケーション・コレクティブインパクトを開催するということになりました。その1サイトとして、鳥取県では10月の19日~22日まで開催をすることで合意をして、関係先と調整をしたところであります。これは経団連の会員企業さんですとか、あるいは中央省庁の職員であるとか、また、県内企業でこういうものとの交流、それから人材活用をまた狙っておられる会社さん等々一緒になりましてやっていこうと。それでここには講師も呼んで、都市人材と地域の関わり、これについてみんなで考えながらサイトをめぐってもらおうということであります。
鳥取砂丘、[鳥取市民交流センター]麒麟squareでオリエンテーション、ワークショップをやりまして、隼lab.とか、SUIKO WORK CANP、一向平[キャンプ場]、TORICO、東光園といったワーケーションサイトを実地巡っていただこうということを計画をしております。また併せまして、8月~12月までファミリーワーケーションプランナーを委嘱しようと。これは、実は副業人材の募集に来ておられました方なんですが、毎日新聞の関係の会社でお勤めであります今村茜さんという、このファミリーワーケーションの分野では第一人者でいらっしゃいます。それで、この方が非常に興味を持っていただきまして、鳥取県自治体としてファミリーワーケーションやってるということを評価をしていただきまして、まだこれからこれを本格化させようということでありますが、それについてのアドバイスをいただいたり、大体リモートでということになるんですけども、リモートで我々の、例えばワークショップなり、フォーラムに参加をしていただいたり、また、今村さんのほうでこの鳥取県の取組を全国の皆さんへも御紹介していただくというようなことを考えているところであります。
このファミリーワーケーション、まだ新しい分野でございまして、御家族でやって来ると、それで御夫婦ともに、例えばこちらで副業で働かれると。その間子供さんが遊べるような環境をつくろうと。例えば県内のNPOとか、それから例えば南部町にてま里という施設があります。そういうところもこうしたファミリーワーケーションに興味を持っておられまして、そういうところであるとか、そうしたところを例えば預かり保育というか、預かり体験事業、交流事業というようなことを組み合わせていく。こんなことなどでファミリーワ―ケーションというスタイルを日本の中でつくっていこうというそういう試みでございます。
15 ANA系企業による分身ロボットを活用した擬似旅行試験的サービス
●知事
また、観光ということで申しますと、ANAグループ、全日[本]空[輸]のグループと協力をしまして、アバター[ネット等で自身の分身となるキャラクター]のロボットを置いて、代わりに観光をするということを、8月からテストをしてみようと、実証事業をしようと。具体的には倉吉[市]の円形劇場におきまして、アバターによるそういう実証、身代わり観光ツアーというものをやろうと。普段、観光客の方が入場されますので、入館していない時間帯、閉館の時間帯で、リモートですから別に昼間やらなくてもいいわけでありまして、その閉館している時間帯に自由にアバターで館内を見て回ってもらおうと。こういうようなことも8月計画をしているところでございます。
●知事
ハンセン病の療養所の入所者の方からいただいた壺、これ実は行方不明になっていたということで、報道が一部でございました。これは、実は県庁の中で大切に保管されていたということを見つけ出しまして、こういう大切なお気持ちの壺でございますので、展示をさせていただくことにしてはどうかと話し合ってきたところでございます。これは平成8年に法律改正がありました。それでこういうハンセン病で苦しまれた方々、ふるさととの絆っていうのをしっかりやろうと。平成8年に当時の西尾[邑次]知事が岡山愛生園のほうに行かれました。それで、そのときに、夢みなと博に招待をしたんですね。それで、このふるさと交流事業って実は鳥取県、パイオニアでして、やってきた事業なんですけども、特にこの平成9年に山陰・夢みなと博があるので、ここに里帰りしませんかと。こういうような呼び掛けをして現実にも来ていただいたということであります。
その愛生園の方が、そのときにおつくりになっていた壺を本県のほうに寄贈いただいたということでございました。それで、この壺を私どものほうでもやはりハンセン病への反省というのは社会全体で紡いで続けなければならないところでございまして、その意味というものをみんなで考える、そういう素材として私たちはやはり県庁の見ていただきやすいところに展示しようと。それで県庁本庁舎の1階の県民室に8月4日から展示をさせていただくことにして、そのオープニングセレモニーを長島愛生園、岡山県にございますけども、長島愛生園の関係者の皆様にもリモートでつないで、それから荒井さんという、こういう大切なものがあるよという声を上げていただいた方など一緒になりましてオープニングをさせていただこうと考えております。
●知事
一つ、ちょっと一部で報道がありましたのでコメントをさせていただきたいと思いますが、昨日、全国知事会におきまして、全国知事会長選挙のスケジュールが告示をされました。8月の16日までに推薦届出をすると。それで推薦届出があった候補者の中から、8月の30日に投票をして決める投票日、決定日というものが8月30日と設定をされたところであります。実は、この[全国]知事会長選挙でございますが、私もいろいろと思いを深くさせていただきました。と申しますのも、盟友であります飯泉[嘉門]徳島県知事が、このたびは会長選挙に出られないということを急遽お伺いをしました。それで同僚の知事の皆さんのほうで、この難局を乗り切る意味でどうしようかとこういうような話になりました。そこで新型コロナ対策の中枢を担っている平井のほうで会長選挙に出るべきではないか、推薦人を集めると、こういう声が寄せられたところであります。
現在そうした意味で、私の同僚の知事の皆さんが、そうした推薦人等の今、環境づくりを熱心にしていただいているところでありまして、感謝しているところであります。今、昨日の状況を見ても、全国で新型コロナがのっぴきならない状況になっています。1日たりとも間を空けるわけにはいかない。そういう意味で大変な重責とはなるわけでありますし、時期としては非常に厳しい時期になりますが47人の都道府県知事で一致結束をしてこの新型コロナを乗り越えていく。そういう力になれるのであれば、自分はその推薦というものを受諾させていただく必要があると、こういうように昨日の新型コロナの状況を見て覚悟を決めたところであります。
新型コロナワクチン接種を進めるということが1つありますし、それから今このように感染が急拡大している状況、これを少しでも歯止めをかけることで、医療崩壊というものを来さないようにしていかなければなりません。私ども全国知事会としても、そういう意味でお互いに協力し合えることもあるし、ノウハウの共有だとか、それから人材の応援などもあると思います。さらには政府あるいは医療機関、また日医、日本医師会などの関係団体等々、強力なパートナーシップをつくって要求すべきことは要求をし、私たちが汗をかくべきことは引き受けながらこの難局を国民の皆さんとともに乗り越えていかなければならない。そういう意味で1日たりとも、この努力を空けるわけにはならず、飯泉会長が引かれるということになったのであれば、私がその道を引継ぐ必要があるのではないかと考えます。
また、この新型コロナを乗り越えた末に新しい未来の日本がやってこなければなりません。まだ見ぬ日本だと思います。新型コロナは社会や経済の考え方を変えたと思いますし、それは恵沢をもたらす部分も必ずあるというふうに思います。そういう意味で、新しい日本を全国知事会で提案をし、リードしていくためにも私たちは行動しなければならないだろうと。それでそういう仲間の知事たちが平井出るべしというふうにおっしゃっていただいていることの意義は、非常に重たいものがあると私は受け止めさせていただきました。この小さな体ではありますが、一身を捧げてまいる覚悟を決めさせていただいたところであります。私のほうからは以上です。
○NHK 村上弘樹 記者
すいません。NHKの村上です。知事、今日は28人、過去2番目に多い数の感染者が発表されたと思うんですけども、この前月曜日か火曜日の会議では、今は感染が広がるか収束するかの分かれ道だというふうにおっしゃっていました。今、この県内のおかれている状況を改めてどのように捉えられますか。
●知事
私たちは実は10日のほどの間連休を挟みまして、米子[市]における状況を何とか収めようということを注力してまいりました。これについてはある程度の効果は出かけたと思います。しかしながら、それ以外の感染の広がりというものが東部を中心に起こっています。2つあると思います。1つは集団的な感染が起こっているのではないかと思われ、これを今、慎重に調査をしているところです。それでかなりのインパクトのある感染があったのではないだろうか。それで、こういうようなことがありますと、実は新型コロナ[ウイルス]の場合デルタ株であれ、前のアルファ株や従来株であれ、やはりこのクラスターで一気に広がるというのは今のデルタ株もどうも生きているようです。
それで、そういう性質があるのではないかと思います。それでこういうクラスターで一気に広がるというところが出たのではないか。そうするとこれを今度は収めにかかる、今、米子でやったように鳥取方式で外縁を固めながら、外堀を埋めながら徹底的にローラー調査をして、それで囲い込みを図り、医療提供体制のほうへ回していくと。そういうようなことを徹底していくことがまず1つあると思います。
あともう1つ特徴的なのは、やはりこの連休期間を中心として人が動いています。それで県外へ出かけていったという方が向こうで感染したのでありましょうか、こちらに帰ってきて発症しているというような事例が少なからずあります。それで、こういうのが今じわじわと西部でも見られるようになってきました。こんなようなことでフェーズがもう一度ぶり返した形になっているのではなだろうか。それで、何となれば全国は一気に上がってきています。
それでこの新型コロナは不思議なものでありまして、例えば東京[都]とか大阪[府]がぎゅっと上がっていきますと、そのほかの地域もまるで合図のように合わせたかのようにみんなが上がるんですよね、何故かって言うと、多分強力なウイルスが回るんだと思います。それで感染力が強いウイルスが回る時期というものがあって、それが回ると一気にこれ拡大が広がりますので、それでこうした状況が生まれているのではないだろうか。実際往来に伴う新規の感染ルートとおぼしきものも実際出てきたのが昨日であります。連休が終わりましたので、そういう時期に入ったのだというふうに思います。こういう感染の集団的な広がり、それとあともう1つは、感染が外から流入してくると。これがダブルで今、鳥取県に入ってきている関係で昨日28という数字に結びついたと思っています。今、詳細は分析をしています。
(※すいません。知事会見中ではありますが、武良選手の決勝戦がありますので、一時中断します。決勝戦終了後に再度、再開いたします。もうしばらくお待ちください。)
19 東京オリンピック水泳武良竜也選手の健闘 ←知事コメント
●知事
まずは拍手を送らせていただきたいと思います。本当に清々しい泳ぎで泳ぎ切ったんじゃないかなというふうに思いました。結果は残念ではありますけれども、堂々の入賞7位(※放送では8位と発言していますが、修正しています)で胸を張って日本に帰って来ていただければなと思います。武良[竜也]選手御自身は相当苦労してこのオリンピックの切符をつかみました。なかなか仕事といいますか、生業と練習との両立を図ること、困難に直面しながらも、言わば、働きながらこういう泳者としての地位、スイマーとしての地位を得るに至ったわけであります。
ジュニアの頃から拝見させていただいており、お会いしたこともありますが、本当に好青年で真っすぐにこの水泳のことを考えておられる、非常に明るい青年でございます。そういう意味でまだまだ伸び代があると思いますし、今回も唯一日本選手で決勝に残った選手でありますから、今後の飛躍にぜひとも期待したいと思いますし、県民みんなで応援をさせていただきたいと思います。本当にお疲れさまでした。
○共同通信 遠矢直樹 記者
すいません。共同通信の遠矢です。コロナの話に戻るんですけど、先ほど全国的にかなり感染が増えているというお話ありましたが、さきの連休でも東京都内とかから、かなり人が地方のほうに移動しているというようなことも一部で報道されています。それで、県内のほうでいかに気をつけていても、やはりそうやって都市部から地方に来るという動きもあるとは思うんですが、その辺りはどういうふうに県民としては対策なり、あるいは行動を心がけたらいいんでしょうか。
●知事
これについては緊急事態宣言がどうなるかというのを注目したいと思いますし、それに伴って全国知事会でもやはり新型コロナの対策本部において、こういう県境をまたいだ移動についての警鐘を鳴らすことはしっかりやらなければならないというふうに思います。現在、関東においては急なせり上がりを見せていますが、本県はまだ追いかけているほうですが、全数追いかけているかというと恐らく市中に行ってしまって、風邪状の症状でありますので分からなくなったり、無症状の方もいらっしゃったりして見えにくくなっているのではないだろうか。ですから、今、このデルタ[株]がはやっている、この時期においては往来については制限的に考える必要があるだろうと思います。知事会でも議論する必要があるのではないか、本県としては呼びかけをしますけれども、全国の問題でありますので、知事会としてもそうしたメッセージを出すことが必要ですし、政府にも強力にこの点は求めていかなければならない局面だと思っています。
○日本海新聞 竹久祐樹 記者
日本海新聞の竹久と申します。ちょっとまず1つ伺います。全国知事会の会長選についてなんですけれども、仮に会長に就任をされるということになれば、中国地方では岡山県の知事の長野士郎元知事が随分前に知事会の会長をされていますけれども、それに続いて2人目ということになります。それで、徳島の知事は地方から出られているわけですが、福岡とか京都の知事が長くされていて、地方の声を届けるという点においては、平井知事がもし仮に会長になられたら大きな意義を持つんだろうと思うんですけれども、先ほど知事は御発言の中で、コロナ後を見据えた新しい日本のあり方の提案というお話もありましたが、地方のトップとしての、どのようにその中央に対して役割を果たしていくのかっていう辺りもお伺いできればと思います。
●知事
まずはこれも選挙でありますので、今後の展開によって私自身いろんなお声を聞きながら考えていくことだというふうに思います。ただ、仮に私ということになれば、全国で一番人口が少ない県でなるということは1つの意味はあるのかなというふうにも思います。ふだん見過ごされがちな地方自治の視点というものを私は体感してきておりますので、その辺を注入することはできるのではないだろうか。それで、私自身の生い立ちは、実は恐らく47人の知事の中でも一番都会人なんですね。東京[都]の千代田区で生まれ育っていますので、そういう意味からしますと両方を実は自分の人生の中でも習得してきているところでございます。
それで、全国知事会という立場になりますとそういう、いろんなこう大都市もあれば地方もあるというそのバランスの中で、同じ発展方向というのは目指せると思うんですね。それ、私は対立的に見るべきでないと体験的に思っています。補い合いながらお互いにそのメリットを得て、それで、それぞれ伸びることができるはずであるというふうに思います。単なる勝ち負け的なことではなくて、むしろ全員が力合わせて初めてチーム日本で勝者になれる、そういうものだと思っています。ですから、そうした視点で新しい日本の姿というものを大いに皆さんでも議論していただき、その未来像の中で政策提言に結びつけたり、我々のそれぞれの都道府県の行動につなげていく必要があると考えております。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
すいません。ちょっとコロナの関連の質問に戻りますけれども、先ほど知事は、これは全国知事会で議論すべきことっていうことは、現在の感染拡大状況っていうのは、特定の地域で起きてる局所的なものではなくて、恐らく今後全国的な広がり、さらに広がる恐れがあるという御認識で発言されたと思いますが、全国知事会でどういうメッセージを発せられるのか。例えば、これ感覚的な質問で恐縮なんですけれども、極端な話、去年の春のような、全国への緊急事態宣言とか、そういったことも想定していかないといけないと思うんですが、知事御自身はどのようにお考えでしょうか。
●知事
緊急事態宣言等についても全国知事会として議論すべきだと思います。やはり感染状況に即応しながら、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等が発動できるように、政府のほうでは配慮をすべきだと思います。ここに来て関東での動きが出てきたところでありますし、それからまん延防止[等重点措置]を求める兵庫[県]とか動きが出てきているところであります。こういうものを柔軟に機動的に適応すべきという議論は、1つは知事会としてもしていくべきだろうと思います。
また、県境をまたぐということは、実はそうはいっても、実は濃淡があるんですね。それで感染拡大防止のセオリーとしては、感染が爆発的に広がりかけている地域、あるいはそういう広がっている地域とその他の地域との往来は遮断することが1つの定石であります。それで、そういう観点からしますと、やはり県境をまたいだ移動については、かつて緊急事態宣言が全国出たときのようにみんなで協力をし合いながら、そこを制限をかけていく。それで国民の皆様にも御理解求めていく、そういうタイミングに、今、入ったというふうに思います。
そういう観点で申し上げますと、私個人は全国で緊急事態宣言が出ても何らおかしくないと思っています。ただ、ここは政府にその権限がありますので、最適な形での対策っていうのを緊急にもつくっていただく、動かしていただくことが重要だと思います。正直申し上げて、ここまでの対策はうまくいってないと思います。だから、鳥取県はこういう状況に苦しんでいますし、全国に燎原の火のごとく感染が拡大している。特に大都市地域では急増しているということです。それで、緊急事態宣言が出ていてもなおそういう状態であるということからすれば、さらに別の考え方というものも組み合わせてやっていく、新しい対策というものも必要なのではないかと思います。
本県はそういう意味で一部お店に[営業]時[間]短[縮]制限をかけるということを初めてやりましたけれども、それと併せて鳥取方式による積極的な戦略的疫学調査、そうしたものでできるだけ感染を早期に封じ込めることに1つの重点があるべきだと考えていますし、そういう行動をとっていきたいと思います。国全体でも、多かれ少なかれやはりそうした方向性、保健所の活用ということは議論されなければならないのではないかと思います。ただ、これほど大きく広がってしまって、東京で3177人(7月28日感染確認)、さらに上を目指すように上がっていくという状況の中で、最悪の場合にはかなり強いロックダウン的手法、経済社会にインパクト与える手法すら選択せざるを得ないような状況に追い込まれかねないわけですね。
それで、私どもはまだ初期段階だと思います。その感染ルートはまだ見えているほうでありますので、それを徹底的に囲い込むことを地道にやっていって、この波が上がりかけてまた下がっていくように、上がりかけても下がっていくように、こういうことを繰り返してやっていくことで時間を稼いで、今のデルタ株の隆盛の時期というものが通り過ぎるのを待つのかなと思います。今までの経験からしますと、やはり波がぐっと上がって、いつかなぜか下がっていくんですね。それであれは緊急事態宣言が効いたからだというふうに言っていましたが、それは嘘だったというのが今回の状況でよく分かると思います。単にお店を閉めたから、それで全てが解決するというもので実はないんだと思うんですね。
それで、本質はミクロです。1つ1つのウイルスが動いていまして、これが例えばクラスターで爆発的に広がる、それから県境をまたいで動いてくる、それでこういうものの総合体なんですよね。それで決してグラフの合計数ではないんです。ですから、我々がやるべきなのは、今、鳥取県が今こういう苦しい中でも頑張って目指しているのは、そういうクラスター対策条例を使って、このクラスターから爆発的に広がりかけたものを何とかとどめようと。早期にとどめようとしたり、それから入ってきた感染ルート、これを囲い込もうとしたり、感染の連鎖がつながればそれを調べ上げて何とかとどめようとする。それで、これをやれば一気にどんどんと広がり続けるところを止まったり伸びたり縮んだりぐらいにはできるはずであります。
今、大都市ではその辺ができなくなってしまって、どんどん伸びる一方になっていて歯止めが利かなくなっていると。だから、やっぱり我々のところはまだノウハウとこれまで培ってきた能力はあると思っていますし、昨日も深澤[義彦鳥取]市長と電話で相談しましたけれども、ぜひ歯を食いしばってでも今やっていこうということでありますので、ちょっと全国とはまた違った、そういう別ルート、別の対策のほうもきっちり力を入れていきたいと思っています。
23 デルタ株の感染力の強さ、まん延防止等重点措置要請のタイミング
○日本海新聞 濱田匡史 記者
すいません。日本海新聞濱田です。知事、関連してお伺いします。ちょっとデルタ株の感染力の高さっていうのはちょっとこれまでのケースと相当違うっていうのは知事も再三おっしゃっていらっしゃるんですけども、ちょっと3波、4波と比べても感染の広がりの度合いっていうのはちょっと異常だなと思っていて、これまでは鳥取方式、何とか網をかけて囲い込むことによって1、2週間あれば大体そのピークが来て収束に向かうっていう方程式が成り立っていたと思うんですけど、ちょっとデルタの場合、多分これまでだとそこまで広がらなかったケースでも広がっているというお話がありました。それで、西部が終わったと思ったら東部で30件近く出るということが、これたまたま今、西部と東部、時期をずらしていましたけど、同時に来ると多分抑えようがなくなってしまうっていうことで、これまで有効だった鳥取方式がちょっとデルタによってひょっとすると危ういんではないかなと思うことすら考えるんですけど、それを思うとこの4連休もかなり県外車、観光客ですけども、かなり車を確認しました。
今まで県民が一生懸命やってきて、行政の皆さんやってきて押さえ込む方式間違ってないと思います。ただ、県外から見ると、どうしても鳥取はコロナが少ないところ、安全なところという意識があって、この夏休み、お盆特に遊びに行こうという方は多いと思うんです。そうすると自助努力ではどうしようもなくなってしまって、あとは例えばまん延防止等の重点措置ですね、これの要請など、対外的にも鳥取も今かなり困っているというようなことをイメージとして、何か発信することが必要じゃないかと思うんですけど、まん延防止等重点措置の要請というのはタイミング的にはいつ頃になると思っていらっしゃいますか。
●知事
まず、現在の状況についてでありますけども、鳥取方式はアルファ株のレベルまではおっしゃるように1週間、10日ぐらいで結構、何とか囲い込めました。デルタ株であっても、今、実は西部をおっかけているんですが、西部の最初の集団的な感染が見られたりしたところなどについて、実はその2次感染、3次感染と広がっていますが、それを今ある程度囲い込み始めていると。それで、何がどういう状況かと言いますと、既にもう一遍調べた人とか、調査の対象に入った人、その中で感染が起きていて、その人たちは外出してないという状態ですね。ですから、実はそういう意味で止まりかける様子がが見え始めていたという状況です。それで、今回はそれとは別の要因が起こっていまして、今、大体2対1対2なんですね、昨日の東中西[部]の割合は。2対1対2の割合で東部が多いんですけども、東部で新たな集団的な感染ではないかと疑われる相当規模の感染の集団が見られるというのが昨日(7月28日)、一昨日(7月27日)の分かったところから調査をして、それで、我々鳥取市とも協議をしながら我々も検査のほうで協力をしたりして進めてきた中で見えてきているということです。
ですから、これについても同じようにやはり鳥取方式で追求していくということは、一定程度は有効だと思いますし、何もしなければ多分これものすごい勢いで広がると思います。ですから、止血をするということの意味で鳥取方式の意義というのは、私はなおあると思っています。それで県外との往来については先ほど申しましたように、全国の中でも政府を挙げてメッセージを強く出すべきではないかというふうに思いますし、それから観光客等の注意の呼びかけも重要だと思います。
実は先ほど県外との往来でこの連休中に感染ルートが新たに幾つかやっぱり生まれてきているということを申し上げましたが、それ、どちらかというと、こっちから出ていった人とか、あるいは向こうから仕事で来た人、それで実は観光地にやって来てそれで感染したっていうのは、正直この連休中(7月22日~7月25日)も今のところは報告ないです。それで、何が違うのかなと思いますと、恐らく受入体制がしっかりしているっていうこともあるのだろうと思いますし、観光客は一般的に注意しながら動くという傾向があるのかもしれません。それでむしろ仲間内で向こうに遊びに行くっていうか、向こうに出かけて行くとか、それと気が緩んでいろいろと感染の機会ということが起こってしまうということがあり得るのかなと思ったり、それから仕事でこちらに来られてそのときに知らずに来ていたというようなことであったり、そういうケースが実は主流であります、不思議でありますけども。
それでこういうようなことなので一概に観光だけをやり玉に上げる必要は、私はないのかなと思っていますが、ただ一般論して人が県境をまたぐということはウイルスの越境のチャンスがありますので、それについてはこの時期は慎重にすべきだし、そういうメッセージをやはり国全体としては出していくべきかなと思います。まん延防止等重点措置につきましては、これ要件がありまして、ステージ3ということがあって、それがステージ4にいかないために、ステージ3からステージ4にせり上がっていくというようなことになるのを防止するための措置であります。したがいまして、その要件満たすかどうか等も含めて内閣府とは、実はずっとここのところ連絡を取り合っております。それでデータも共有させていただいております。ですから、そこは我々としても機動的に県内の感染状況を見て、まん延防止等重点措置を、お願いをすることにちゅうちょするものではございません。
○時事通信 竹原伸 記者
すいません。また、時事通信の竹原です。すいません。話戻ってしまうんですが、全国知事会の今の会長選は立候補というか、出馬されるというふうに理解をしたんですけれども、任期が令和5年の9月まで、要は2年間なんですけども、知事の任期は2年内、令和5年の4月までなんですが、任期満了までお勤めになるという理解なのか、それを含めて検討するというか、今後考えているのか、もしあればお願いします。
●知事
その辺は全く白紙であります。これまでもいろんな例がありまして、例えば飯泉[嘉門徳島県知事]さんの前任の上田[清司埼玉県]知事におかれましては、1年やったかどうかくらいじゃないですかね、やはりそういう前提で実は全国知事会長という職場セットされていますので、当然ながら4年の任期制である知事職のポストでありますから、それが前提となることは当然のことだというふうに考えています。よく分かりませんが、今から就任すれば大体2年ぐらいはまだあるかなと思っていますけども、いずれにせよ、もしそういう立場になれば全力投球をさせていただきたいと思います。
○毎日新聞 野原寛史 記者
毎日新聞の野原です。すいません。コロナの関連に戻らせていただければと思うんですけども、直近のというよりは、最近の感染状況見ていると、公表されて見えている範囲では高齢者の感染というのはある程度減ってきているのかなというふうにも見受けられるんですが、県内の高齢者のワクチン接種率2回目が7割をもう既に超えているかと思いますが、感染状況はやはりもう、今、全国そのように50代、40代以下にかなり中心が移ってきているというふうな認識でよろしいんでしょうか。
●知事
先般申し上げましたように、[鳥取県新型コロナウイルス感染症]対策本部でしたかね、大体30代以下で5割強でありまして、それに40代、50代が2割強、1割強だったんですかね、あとは高齢者のところの70代以降についてはパーセンテージは限られていると、60代、70代ですね。それで、そういうような状況で大方は50代以下になっています。ただ、それ以降の人も実はおられて、前回申し上げたように2回接種した後での感染例もございました。それでこういうようなことなんですが、ちょっと今、分析していくと思うんですけども、今回の東部のケースなどを見ると、これ、結構若返るんじゃないかと思いますね。30代以下、せいぜい40代ぐらいまでが中心になった層で、急速な感染の広がりがこの連休の頃にあったんではないかと。これから十分な分析が必要でありますけども、ですから、ちょっと主流のとこがもう少し年齢層下がると思います。それで、昨日の夜現在のところまで加えると、むしろ若い層の感染が本県でも急速に広がっているんではないかという印象を持っています。またこれからよく調査をしてみたいと思います。
○毎日新聞 野原寛史 記者
その層のワクチン接種、鳥取市ももうすぐ、10日から予約が始まりますけども、海外や国内のほかのケース見ても、その若い世代のどうしてもワクチン接種率が途中伸び悩む傾向というのがはっきり見えてきているわけですけども、今後鳥取県として若い世代の接種率を上げていくための考えというのはどのようにお考えでしょうか。
●知事
そういう意味で鳥取大学をはじめとした大学の接種、先ほど米子[工業]高[等]専[門学校]が承認下りたと申しましたが、こういう世代の職域接種をぜひバックアップしていきたいと。実は本県、大学、短大、高専全部、職域接種、手を挙げてもらいました。また、若い世代についてもいろんな誤解があって、ネット上のデマ等もありますので、そういう誤解を解きながら、やはり接種していただくほうが、例えば、後々残る後遺症の問題とか、それから若い世代であっても重症化まで進んでいくものもございますし、その辺は従来の感染よりも厳しくなっているんではないかと言われる人もいらっしゃいますので、そうした情報などを提供しながら、言わばそのPRに努めてまいりたいと思います。
それで、いずれにせよ、そのワクチン接種をどれだけ円滑に進めて、まずはその希望する人たち全員に行き渡るようにするのか、これを上手にやりくりするのが大事だと思います。この辺はまた市町村とも手を組んで、職域接種も応援をしながら進めていきたいと思います。
○山陰中央新報 藤井俊行 記者
山陰中央新報の藤井です。すいません。度々行ったり来たりして申し訳ないんですけど、全国知事会の会長選について、たしか5人以上の知事の推薦が必要になるんですけども、立候補に対して、もう既に仲間の知事が環境づくりをしているということであったんですけども、もう既に5人以上の推薦というのはある程度目途がついているんでしょうか。
●知事
ええ、5人以上に、5人をある程度超える推薦人になってきていると伺っております。今、精力的にそうした同志の知事の皆さんがいろいろと環境づくりをしていただいておりまして、それを私のほうでも今後しっかりとフォローさせていただきたいと思っております。ですから、推薦人が集まるのは確実と思っております。
○日本海新聞 竹久祐樹 記者
日本海新聞の竹久と申します。ちょっと手前味噌の話になって恐縮なんですが、ハンセン病療養所の元患者が制作した備前焼について伺います。知事お話ありましたように、行方を心配されていた弊紙の読者の方が紙面に投稿されまして、それで、私どもが担当課へ取材する過程において在りかが分かったというものです。それで、今回展示に向けて迅速な対応がなされたことについては当事者やまた、支えてこられた方々については朗報だろうと思うんですけれども、一方で、鳥取県は無らい県運動を強力に推し進めてきた歴史的経緯があります。それで、平井知事を含め、歴代の県政のトップが現地の療養所を訪ねて、反省と謝罪の意を示した重みを踏まえますと、この謂れについて第1応接室に展示されていたところでも十分に示されていませんでしたし、庁舎内でも情報共有ができていなかったということについては率直に省みなければならない事案だろうと思います。このことについての知事の見解をお伺いします。
それから、ほかにもこうした歴史的意味合いを持つ物っていうのはいろいろと県のほうに所蔵されているものだろうと思いますが、こうしたものをどういうふうに活用して、それで、当然、知事も職員も変わっていくわけですが、この歴史、負の歴史というものをどういうふうに次世代に継承していくのかっていう辺りをお伺いします。
●知事
このハンセン病の問題は世界もそうでしたし、日本でも残念ながら負の歴史を形成したと思っております。これは国のなされたことではありますけれども、ただ、言わば執行機関として全国の都道府県が一定の役割を果たしてしまった。しかも、それはある意味徹底してやったというところもあります。これは本来ハンセン病について、その病気の性格がいろいろと解明されていった後においても、こういう隔離ということが進められてきた、そういう残念な遺憾な歴史があるということであります。
本県は先ほど申しましたように西尾[邑次鳥取県]知事が法改正に当たって長島愛生園、岡山県にございますが、こちらのほうを訪ねられたりしておりますし、そういうようなことなどが実は代々我々もやってきているわけでありますけれども、それはやはり人権について深く反省をしていることの証でもございます。我々として、なぜ、これが人権問題であるというふうに気づけなかったのか、国の施策とはいえ、そこの言わば片棒を担いだような格好になったのか、この辺はやはり深く反省すべきものがあると思います。
また、当事者の皆様には故郷で生活することができたはずの大切な日々が失われてしまい、また、人の絆も失ってしまったこと、その取り返しのつかないことに対する私どもなりの言わば償いのことも当然あって、故郷に帰ってきてくださいという、そういう行事も続けてきました。近年実は当事者の方、高齢化が進んでいまして、こういう事業もいよいよ曲がり角にきたといいますか、望まなくなられているという状況になっております。そうは言っても私ども、このことを重要な記憶として後世につなげていく必要があると思います。
これは不妊治療の問題でも顕在化しました。あのときも鳥取県、率先して事案の解明を県を挙げてやろうというふうに動いた最初の県だったんですが、そういうようにハンセン病の歴史というものを私たちの行政執行の中でも生かしていかなければならないというふうに考えております。この経緯や歴史については、例えばとりぎん文化会館の前に、「いつの日にか帰らん」というハンセン病を思う碑が建てられていますが、これを造るときに、その過去の経緯を整理をしたそういうパンフレットを作成をしたり、それからハンセン病の歴史につきましても、度重ねて展示をしたり、その集約をしたりということも作業としてやってまいりました。
今回この壺は、そういう意味では一つのシンボルだと思うんですね。それで、この[山陰の夢]みなと博[覧会]に来てくださいと、それで帰ってくるときに自分たちのふるさとの想いを届けようと、備前焼に託されたのだと思います。これが埋もれてしまったのは非常に残念ですし、私どもとしてもそのことは検証されなければならないところがあると思いますけども、今回、関係の当事者と実はお話をさせていただいております。皆さん見つかったこと自体を喜んでおられますし、これを、展示を始めることについて、やはり御自身たちの存在意義というものが、改めてクローズアップされたといいますか、大切に尊重されることが分かったということもあると思うんですね。そういう意味で、今回あえてオープニングの行事もさせていただいて、もう一度このハンセン病について考える機会とさせていただきたいと思います。
〇NHK 村上弘樹 記者
NHKの村上です。米子市内に出されている時短要請についてお伺いします。また、県西部でも、一時少し感染が落ち着いたかのように見えましたが、また今回増えているような状況になっていると思います。来月3日には、一応時短要請の期限を迎えるわけですけども、知事の中で解除する基準だったりとか、この状況が続けばさらに延長も考えられているのか、あと併せて、鳥取市で集団的な感染が見られるというふうにおっしゃっていましたが、県東部にもこういう時短要請を出されるお考えがあるのか教えてください。
●知事
それぞれいろいろと感染状況を、分析をしながら、冷静に判断していかなければならないと思いますし、専門家や地元の市町村のお考えなども聞いていかなければいけないと思います。それで8月3日に期限がくるものにつきましては、これは一定の基準がクリアされたら解除することになるかなというふうに思っておりました。少なくとも特別警報、これが米子地域といいますか、鳥取県西部で解除されること、これが実は医療負担の問題がありまして、病床に与える影響ということがありますから、こういうのはメルクマール[判断基準]の1つになるかと思っていました。また、米子市だけを捉えた場合に、ステージ3に当たるかどうか、ステージ2と認められるかどうか、それはステージ4の状態だったですけども、それが落ちてきて、ステージ3、それでこれがさらにステージ2にいくかどうか、この辺は1つのメルクマールだったのかなと思います。
いずれにしても、飲食店街の問題は地域の問題でございまして、その地域に則した判断基準でやっぱり判断していくべきものだと考えます。その後の状況を申し上げますと、やはり幾つかあのエリアの中での別の店舗、別の店舗と陽性者も出てきておりました。ですから、あのエリア設定であそこでやったことの効果というのは2週間という期間をしっかりやり遂げれば一定の効果は出るのではないかなという期待もありますが、果たして解除できるかどうかというのは、もうしばらく残念ながら様子を見なければいけなくなったんではないかなと思っています。
また、東部地域で同じようなことが考えられるのかどうかでありますが、これも鳥取市地元等とも協議をしていかなければなりませんが、今のところ、一定の繁華街で集中的に感染者が見られるというような状況ではないかなと思います。そういう飲食店に対する制限をかける以上はやはりそれはこういう効果があるというような、言わば実質がなければならないと思います。地域、要は全国的なような取りあえず時短かけるんだというのをやるんですけども、それはやはりウイルスを追っかけてないからだと思うんですね。それで、ウイルスを追っかけていればいるほど、どこがポイントかというのは見えていますので、その見えている状況の中でそうした必要性を判断していくということになろうかと思います。ただ、まだこの東部の感染ルートの探索が始まってまだ実質2日程度でありますから、今後の展開を見て柔軟に機動的に対応してまいりたいと思います。
○NHK 村上弘樹 記者
しばらく様子を見ないといけないということは3日になってもさらに延長される考えっていうことでよろしいですか。
●知事
じゃあ、そこも含めて今しばらく様子、状況を確認して冷静に判断していかなきゃならないと思っています。またその判断に当たりましては専門家とか、地元市等とも協議をしてまいりたいと思います。
○NHK 村上弘樹 記者
すいません。続けてになります。この後ジャマイカのオンライン壮行会があると思います。それで、県内この感染が広がっている状況で来月からまたパラリンピックのキャンプの受入れもあったかと思うんですけど、その辺り県としては受け入れられる考えなんでしょか。
●知事
パラリンピックにつきましては、実は数日前まではパラリンピックに一定人数キャンプを送りたいという意志が伝えられていました。しかし、昨日(7月28日)になりましてやはり直接選手村のほうに向かわれるというようにジャマイカとしての方針変更のメールが担当の人からうちの担当のほうに届いております。ですから、パラリンピックのキャンプは鳥取県内は中止になったものと考えます。それで、この点も含めてジャマイカ側からは今回は残念ながらこういう状況なので中止ということになるけれども、今後も交流を深めていきたいと。これはジャマイカオリンピック協会のサミューダ会長、この方、前のパラリンピックの会長でもいらっしゃったんですけど、そういう会長から書簡をいただいたりしておりまして、キャンプは残念ながら中止となりますが、私どもとしてはこれを機会にまたパラリンピックの選手も含めて、今後ジャマイカとの交流というものは続けていけるのではないかと期待をしております。
30 #WeLove山陰キャンペーン、鳥取しゃんしゃん祭の開催
○産経新聞 松田則章 記者
産経新聞の松田です。2点お伺いします。1つはWeLove山陰キャンペーンですけれども、先週のこの会見で取りあえずは新規の受入れは停止すると。それで状況が変わったら即座に停止するというふうにおっしゃいました。それでかなり状況が変わってきていると思うんですけども、その停止、即座停止についてどうお考えになっているのかっていうのが1点と、もう1つ、8月の14日に鳥取しゃんしゃん祭があります。これ鳥取市の主催ですけれども、今の状況だとなかなか開催が難しくなるんじゃないかなと思うんですけれども、今年は布勢の総合陸上競技場でやるというふうに決まっていますけれども、そこについてはどうお考えでしょうか。
●知事
まず、WeLove山陰キャンペーンにつきましては、先週申し上げたとおりでございまして、ステージ3に相当するというふうに判断される場合には完全停止ということになります。それで、現状どうかということはこれ幾つかの指標の中で具体的に見ていきますので、今、集計中でございます。ただ、まだぎりぎりのところかなというのが正直なところじゃないかなと思います。それで、もしステージ3になったというふうに判断される場合には、数日間の猶予を設けてその後完全停止ということになります。逆に感染状況が変わって好転してくれば新規予約停止は解除するというようなことになりますが、この辺も指標を見て考えていくことになると思います。
しゃんしゃん祭につきましてはこれ鳥取市のほうで御判断いただくべき行事だと思いますんで、その会長を務めておられます[鳥取]市長はじめ皆さんの御判断を待ちたいと思います。ただ、最低限やっぱり感染対策というものは万全になされた上で物事を考えていくべきだと思います。私ども呼びかけておりますのは、この夏の間はイベントというのはもう一度再検討して、できれば控えていただきたいと。それで仮にされるのであればそれはガイドライン等々よく見ていただいて、感染対策万全を尽くしていただきたいと、こういうお願いをさせていただいております。恐らく鳥取市のほうもそういう考え方で今後御判断を進められるんではないかと思います。
○日本経済新聞 毛塚正夫 記者
日本経済新聞の毛塚でございます。先ほどコロナ対策に関して知事は最悪の場合、経済社会に大きく影響を与える手段も必要となるかもしれないとおっしゃいましたけれども、これ、もう少し具体的に、例えばロックアウトなんかも想定されているかどうかお願いします。
●知事
現状の日本の法律ではロックダウン(外出や行動の制限)ということはできないというふうに言われていますが、呼びかけも含めてかなり強い措置を大都市の場合やらないと難しいのかもしれなくなってきているところであります。特にこのままアクセルが踏まれっぱなしになりますと、オーバーシュート(感染爆発)を起こしかねないのではないかと危惧をしますし、医療提供体制も逼迫をしてくる方向になるでありましょう。それで、そういう意味では思い切った措置をやはり国としても考えていかなければいけないのではないかと思います。
先ほど申し上げた趣旨は緊急事態宣言を既に発令しているそういう地域でも急速な感染上昇が見られることです。それで、こういうような状況っていうのは多分政府の対策として今まで想定していないじゃないかと思うんですね。ですから、今の緊急事態宣言をやればいいということで果たして効果が上がるのだろうか、その辺はもっと踏み込んだ対策が必要なのではないかというふうに考えられるという趣旨を申し上げました。
◯読売新聞 安恒勇気 記者
読売新聞の安恒です。全国知事会の会長選への立候補の話で、先ほど昨日の状況を見て覚悟を決めたと言われていたんですけど、昨日の鳥取県での感染状況を見て覚悟を決められたっていうことでよろしいでしょか。
●知事
昨日、全国で9,500人を超える感染者が出ました。ちょうどこの言わば[全国知事会会長選挙]告示に当たる日程の通知というものが、実はその[全国]知事会の事務局のほうからあったところです。ですから、こういう状況であるならば1日たりとも空白期間をつくってはならないと。それでコロナ対策を、前進発展をさせていかなければ戦えなくなるんではないか、こういう危惧をゆうべは覚えました。そういう意味で覚悟を決めたという表現をさせていただきました。いずれにいたしましても、私はひとりの人間、知事会にとっても道具として働くべき存在でありますので皆さんのほうで必要とする、そういう仕事をしていく立場だろうと思っております。そういう意味で捨て石になっても構わない、コロナ対策というものを全力投球するということはやはり今、知事会の中で求められているのではないかと思っております。
◯日本海新聞 濱田匡史 記者
ほか、よろしいでしょうか。じゃ、以上で終わります。ありがとうございます。
●知事
どうも、ありがとうございました。