これより、追加提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたします。
まず、議案第24号 令和3年度鳥取県一般会計補正予算(第9号)につきまして御説明申し上げます。
新型コロナウイルスによる感染は、感染力が強いと指摘されている「オミクロン株」の世界的拡大により、我が国でも水際対策が強化されるなど再び緊迫してきております。このような中、政府においては、過去最大となる補正予算の編成がなされ、本県としては、この予算を基に、迅速かつ効果的に新型コロナ第6波対策を講じるとともに、コロナ禍にある県内経済・社会の回復と安全・安心の地域づくりを進め、ふるさととっとりを守り育てることが急務であると考え、追加の補正予算を編成し議会にお諮りすることといたしました。
はじめに、新型コロナ第6波対策の強化についてであります。
ブースター接種などワクチンの追加接種を円滑に行うため市町村接種を補完する県営接種会場を設営するほか、ワクチン・検査パッケージでの活用等に資する無料PCR検査等を事業者と協力して実施することとします。併せて、高齢者施設や障がい者施設等の感染防止対策の支援、看護・介護職員等の処遇改善、就労系障害福祉サービス事業所の受注減対策など、第6波対策を迅速に講じてまいります。
次に、コロナ禍からの県内経済・社会の回復についてであります。
認証事業所が感染対策を図りながら事業再生を果たすため「コロナ禍再生応援金」を支給するとともに、中小企業の事業転換等を支援する「新時代対応型事業展開支援補助金」を創設します。また、認証店の食事クーポン券第二弾を展開するのと併せ、地域ぐるみで感染防止対策に取り組む店を対象に割引率を高めたエリア食事券も発行し、感染状況に留意しながら隣接県民対象の「スペシャル・ウェルカニキャンペーン」や国GoToトラベル事業に伴う誘客を図る「GoTo鳥取キャンペーン2.0」を実施します。
更に、スマート農林業の推進や担い手農家の経営強化、鳥取型低コストハウス導入、木材加工施設や林道整備、境港高度衛生管理型市場整備などを進め、県産米の消費拡大キャンペーンや首都圏アンテナショップ販路拡大等を緊急に実施するとともに、生活福祉資金緊急貸付増枠をはじめ市町村と連携しコロナ禍による生活困窮に対し総合的に支援してまいります。
次に、防災・リダンダンシー確保を図り、ふるさとを守り育てるについてであります。
地域高規格道路整備や防災重点ため池の改修、樹木伐採・河道掘削を加速するほか、通学路安全対策や除雪対策の徹底を図るとともに、震度情報ネットワークシステムの機能強化を実現します。
また、障害福祉サービス等の移動介護や入浴支援等へのロボット導入支援、グループホームなどの開設、特別支援学校の空調整備などを推進します。このほか、定置型蓄電池やクリーンエネルギー自動車用急速充電器の整備、「GIGAスクール運営支援センター」の開設、来年の「日本女性会議」に向けたシンポジウム等の実施、大山隠岐国立公園施設整備、布勢陸上競技場の「スーパーX」全面張替などを行ってまいります。
これらに必要な予算を計上いたしました結果、今回の追加補正予算の総額は、本県補正予算としては過去最大となります344億1千万円余となり、補正後の予算額は、4,260億3千万円余となるものであります。
次に、議案第25号 鳥取県教育委員会委員の任命につきましては、
佐伯(さえき) 啓子(けいこ) 委員の任期が、来る12月20日をもって満了しますので、引き続き教育現場出身の教育委員として、小学校の教員・校長等の豊富な御経験と御識見を教育行政に活かしていただきたいと考え、再任しようとするものであります。
以上、今回提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。